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Tier B-1【劉駿・蕭鸞・慕容宝・慕容暐】
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【企画全ページ共通エクスキューズ】
この企画にて紹介される人物たちの事績において重要なのは「史書にこのように書かれている」=「史書がこのように書く必要があった、と評価していた」です。「その人物が実際にそうであった」と言うことではないと、割と強めにご認識下さい。
つまりキャラクターとして消費するのはアリ、と言うか大切な入り口だと思うんですが「史学的な人物評価に直結させてしまうとあぶないよ」とは書いておきます。
この辺、たぶん上位人物を紹介するときにはかなり意識して書きます。マジで危ない話なので。
それにしてもここのラインナップが非常に興味深いものとなりました。AIの評価偏差順位的な意味で。下位三人が「評価に困る君主たち」で、上位一人が「だいたい見解が揃った人たち」です。前者については様々な見え方がするんだけど、そうした人物の事績を後者の事績と引き比べてみてみるのも面白いのかもしれません。 あ、一日五人で回そうとしたら諸タスクがしんだので四人か三人で進めます。ここ最近の切羽詰まりようを前に、さすがにバカかなぼくって思いました。
なお、見出しは
名前(生年-即位年-没年 時代・国諡号)
とあらわします。
○30位 劉駿(430-453-464 南北朝前期・劉宋孝武帝)
南朝宋で残忍な面あり。(DeepSeek)
好色・粗暴だが、上記S~B勢と比べるとまだマシ。(ChatGPT)
才能はあったが、近親相姦疑惑や贅沢、臣下への陵辱で悪名高い。(Gemini)
統治は比較的安定。母親との近親相姦疑惑。疑惑の真偽不明。(Claude)
南朝宋孝武帝。近親相姦・残虐・家族殺し。(Grok)
凡庸で国を弱体化。(Copilot)
偏差順位7:評価不能
「田舍公得此,以為過矣。」
好きな言葉です。これは劉駿による、祖父劉裕へのコメント。いままでこの発言の「過」字をいまいち理解できていなかったのですが、今回改めてクソ君主ごっこをしてみた結果「てめえが田舎ジジイの分際で張り切ったせいで俺たちゃ皇帝の一族なんてクソな立場に陥れられたんじゃ!」みたいなニュアンスに感じるようになりました。つまり「過ち」の意、ですね。ていうかAIくんたちの「母親との近親相姦疑惑」の字面が圧倒的すぎる。
文帝の子供として生まれた劉駿はわりと父親からの寵愛を受けずに外藩として過ごしていたのですが、皇太子劉劭が父親を殺して皇帝を僭称するとその討伐を旗印として決起、討伐に成功し、皇帝になりました。統治はわりと安定、とは言え息子のライバルとなり得る皇族を殺す、臣下を気軽にぼてこかす、自分の伯母にまつわる悲劇を茶化す歌を詠む(伯母が夫の戦死を嘆く慟哭を詩に残した、と他ならぬ宋書に書かれています)、そして母親とのオセッセセ疑惑まで。まぁえげつねえエピソードのオンパレードです。
もちろん、弟の劉彧が置かれた状況を過大なストレスとして読みましたけど、劉駿自身もまたそういったストレスとは無縁でもなかったのでしょう。やらかした行為の異常さを免責するものでもありませんが。
なお父親の文帝もそうですが、劉駿は南朝貴族らとは無縁なところから人材を抜擢、どうにかして南朝貴族らの軛から自由になりたいと足掻いた形跡があります。しかしこうした動きを宋書は「恩倖伝」にまとめます。外戚を外戚と書かずに、外戚からの束縛から逃れようとした動きを逆に悪いことかのように書く! カッコいいぜ南朝貴族たち!
○29位 蕭鸞(452-494-498 南北朝中期・南斉明帝)
南朝斉で宗室虐殺など乱行。(DeepSeek)
皇族大虐殺で一気に王朝の屋台骨を折った“処刑系テクノクラート”。(ChatGPT)
前王朝(斉)の皇族を根絶やしにする異常な粛清。冷酷非情な簒奪者。(Gemini)
斉を一時安定させた。宗室粛清はあるが有能。実務能力は高い。(Claude)
南斉。簒奪・殺戮・王朝乱れ。(Grok)
簒奪者、凡庸で国を弱体化。(Copilot)
偏差順位1:評価不能
栄えあるAIさんがたが最も評価に困った人物。叔父にあたる南斉を立てた蕭道成より直接の薫陶を受け、おそらく政治能力的にはかなり有能だったのでしょう。しかし武帝をはさみ、その次に現れた二人の皇帝を廃位しては殺し廃位しては殺し、即位すれば今度は叔父の一族を皆殺しとし、殺すたびにギャン泣きするという、もうなにこれ? 俺このひとどんな目で見ればいいの?
ちなみに南斉でいちばん面白いところは蕭道成の諡号、高帝でしょう。これは南朝創建皇帝たちのうち唯一で、たとえば曹魏は曹操で武帝、西晋でも司馬炎は武帝。そして南朝宋の劉裕、武帝。つまり割と国としてのグレードの高さ的に漢を超えるわけにはいかない、とそれぞれ自認していたくさい、というのを感じます。けど斉がここをぶっちぎった。ここにはひとつ「劉宋のように盛大にずっこけたくはない!」的な南斉国人、と言うよりまぁ蕭氏一門の思いを感じずにおれません。ただし劉宋が曲がりなりに53年間なのに対し、南斉は南朝滅亡RTA圧倒的強者の貫禄を見せつけます。24年。ちなみに劉宋文帝の在位期間が29年です。
なんてんでしょうかね、劉宋は文帝の死亡あたりからドタバタの血みどろ祭と化しましたけど、南斉はもうスタートから宋文死亡のセーブポイントよりリスタートしました、って印象です。なのでまぁ蕭鸞についても、劉駿や劉彧みたいなストレス環境下にあった、と見なしてもいい、いいのかもしれません。
ただ、それであとを継がせた息子が、よりにもよって東昏公だったってところまで一緒じゃなくていいんじゃないでしょうかね?
○28位 慕容宝(355-396-398 五胡後期・後燕恵愍帝)
後燕滅亡、悪行は中程度。(DeepSeek)
北魏の前にボロボロに負けた後燕皇帝。(ChatGPT)
後燕の無能2代目。参合陂の戦いで北魏に大敗し、国運を決定的に傾けた。(Gemini)
後燕。無能・残虐・王朝崩壊。(Grok)
凡庸で後燕を失った。(Copilot)
偏差順位6:評価不能
悪行らしい悪行はないです。あえて言えば将帥として致命的な敗北を決めまくったところ。あとまぁこれは言えるでしょうかね、このひとについての減点ポイントの根源は基本的に父の慕容垂が後継者として据えたまま動かさなかった、に尽きる気もするんですよね。その意味では司馬炎と同じくクソ君主に慕容垂も出すべきだったんですけど、あのひとはなんというか君主以前に「ザ五胡十六国」という感じなので、自分の中ではどうしても君主カウントにし切れないというか……。
と言う逃げ口上を盛大に決めた上で、彼の事績を追いましょう。慕容垂と蘭氏の間の子。ここで蘭氏はかなり発言力の強い外戚だったようで、臣下らよりの「あんたの息子にもっと有能なのいっぱいいるでしょ!」と言いつのる言葉がすべて退けられました。一方の慕容垂、なんだかんだで慕容宝の才能がやや不安だったのか、北西から勢力を伸ばしてきた北魏との対決に当たり、武勲という箔をつけさせるためにも慕容宝を総大将として送り込みます。見事惨敗。この敗戦のショックで慕容垂は死亡、すると北魏はすかさず後燕領内に進攻。慕容宝も抗戦はしますがズタボロになりました。
ここからの逃亡劇は、ひとくちに言ってひどいもんでした。息子に裏切られて片腕と頼みにした弟たちが殺されるわ、叔父からも殺され掛けるわ、ほうほうの体で蘭氏の一族のもとに逃げ込めば、そこで殺されます。
蘭氏はその後慕容宝の子の一人、慕容盛によって殺し返されるのですが、ここで慕容盛よりつけられた諡が、父への感情を物語っていますね。もう露骨に西晋を滅ぼした恵帝愍帝のオマージュです。
慕容宝はその度重なる敗北によって後燕を骨抜きする芸術点があまりにも高いのですが、悪事らしい悪事がないのでAIくんたちが評価に困っているのが伺えて楽しい限りです。
○27位 慕容暐(350-360-370前燕滅-384 五胡中期・前燕幽帝)
前燕滅亡、悪行は少ない。(DeepSeek)
前燕を前秦に献上してしまった最後の皇帝。(ChatGPT)
前燕を滅ぼした無能。名将・慕容垂を追い出し、腐敗政治を放置。(Gemini)
前燕を滅亡させた。幼帝で母后が実権。苻堅に降伏。(Claude)
後燕。無能・捕虜・王朝崩壊。(Grok)
凡庸で前燕を失った。(Copilot)
偏差順位44:わりと一致
たぶん慕容垂の筆誅の被害者です。なので実際の事績は不明。率いていた前燕が滅びたときに二十歳過ぎですし、まぁまぁ責任能力はあったんでしょう。ただ生き残った最後の燕系国家群の王たる慕容垂の血統があまりにも史書に悪さしすぎてそうな感があってな。
慕容垂。前燕帝慕容皝の息子で、兄帝の慕容儁やその皇后(つまり慕容暐の両親)とかからめっちゃ嫌われていました。有能さを疎まれ、恐れられていた、と素直に拾うのもひとつでしょう。ただ燕の史書を紐解くと、あまりにも歴代の皇帝の弟、それも有能で疎まれて兄と決裂したひとに同情的なんですよね。では史書を最後に検閲できる慕容は誰だったか? ってなるんです。もう慕容垂の一族。もしくは旧後燕系士人。そうした人たちが慕容垂やその兄で慕容垂をめちゃ可愛がってくれていた慕容恪にえこひいきしまくりな史観を組み上げてそうな気配があって、エピソード系はほとんど信じたくない感じです。事件や官位叙任はともかく。
以上がどういうことか。慕容暐が皇帝の座を引き継ぐも乱政をして国を滅ぼしました、苻堅に捕まり、淝水後に苻堅暗殺を試みるも失敗し、殺されました。こうした内容の意味合いが慕容垂フィルター次第でいくらでも変わりうるんです。よってフィルターありきではこの辺のダメっぷりになるみたいです、しらんけどと言うしかないです。
慕容垂マジ慕容垂。
○予告
いやあ、五人しんどかったです! 日常のタスクへの圧迫が異常。さすがにそれはよろしくないので、以降4・3・3でいくことにしました。というわけで明日は蕭繹、桓玄、張祚。香ばしいクソ君主たちで揃ってくれていますね。明日もよろしくおねがいします!
この企画にて紹介される人物たちの事績において重要なのは「史書にこのように書かれている」=「史書がこのように書く必要があった、と評価していた」です。「その人物が実際にそうであった」と言うことではないと、割と強めにご認識下さい。
つまりキャラクターとして消費するのはアリ、と言うか大切な入り口だと思うんですが「史学的な人物評価に直結させてしまうとあぶないよ」とは書いておきます。
この辺、たぶん上位人物を紹介するときにはかなり意識して書きます。マジで危ない話なので。
それにしてもここのラインナップが非常に興味深いものとなりました。AIの評価偏差順位的な意味で。下位三人が「評価に困る君主たち」で、上位一人が「だいたい見解が揃った人たち」です。前者については様々な見え方がするんだけど、そうした人物の事績を後者の事績と引き比べてみてみるのも面白いのかもしれません。 あ、一日五人で回そうとしたら諸タスクがしんだので四人か三人で進めます。ここ最近の切羽詰まりようを前に、さすがにバカかなぼくって思いました。
なお、見出しは
名前(生年-即位年-没年 時代・国諡号)
とあらわします。
○30位 劉駿(430-453-464 南北朝前期・劉宋孝武帝)
南朝宋で残忍な面あり。(DeepSeek)
好色・粗暴だが、上記S~B勢と比べるとまだマシ。(ChatGPT)
才能はあったが、近親相姦疑惑や贅沢、臣下への陵辱で悪名高い。(Gemini)
統治は比較的安定。母親との近親相姦疑惑。疑惑の真偽不明。(Claude)
南朝宋孝武帝。近親相姦・残虐・家族殺し。(Grok)
凡庸で国を弱体化。(Copilot)
偏差順位7:評価不能
「田舍公得此,以為過矣。」
好きな言葉です。これは劉駿による、祖父劉裕へのコメント。いままでこの発言の「過」字をいまいち理解できていなかったのですが、今回改めてクソ君主ごっこをしてみた結果「てめえが田舎ジジイの分際で張り切ったせいで俺たちゃ皇帝の一族なんてクソな立場に陥れられたんじゃ!」みたいなニュアンスに感じるようになりました。つまり「過ち」の意、ですね。ていうかAIくんたちの「母親との近親相姦疑惑」の字面が圧倒的すぎる。
文帝の子供として生まれた劉駿はわりと父親からの寵愛を受けずに外藩として過ごしていたのですが、皇太子劉劭が父親を殺して皇帝を僭称するとその討伐を旗印として決起、討伐に成功し、皇帝になりました。統治はわりと安定、とは言え息子のライバルとなり得る皇族を殺す、臣下を気軽にぼてこかす、自分の伯母にまつわる悲劇を茶化す歌を詠む(伯母が夫の戦死を嘆く慟哭を詩に残した、と他ならぬ宋書に書かれています)、そして母親とのオセッセセ疑惑まで。まぁえげつねえエピソードのオンパレードです。
もちろん、弟の劉彧が置かれた状況を過大なストレスとして読みましたけど、劉駿自身もまたそういったストレスとは無縁でもなかったのでしょう。やらかした行為の異常さを免責するものでもありませんが。
なお父親の文帝もそうですが、劉駿は南朝貴族らとは無縁なところから人材を抜擢、どうにかして南朝貴族らの軛から自由になりたいと足掻いた形跡があります。しかしこうした動きを宋書は「恩倖伝」にまとめます。外戚を外戚と書かずに、外戚からの束縛から逃れようとした動きを逆に悪いことかのように書く! カッコいいぜ南朝貴族たち!
○29位 蕭鸞(452-494-498 南北朝中期・南斉明帝)
南朝斉で宗室虐殺など乱行。(DeepSeek)
皇族大虐殺で一気に王朝の屋台骨を折った“処刑系テクノクラート”。(ChatGPT)
前王朝(斉)の皇族を根絶やしにする異常な粛清。冷酷非情な簒奪者。(Gemini)
斉を一時安定させた。宗室粛清はあるが有能。実務能力は高い。(Claude)
南斉。簒奪・殺戮・王朝乱れ。(Grok)
簒奪者、凡庸で国を弱体化。(Copilot)
偏差順位1:評価不能
栄えあるAIさんがたが最も評価に困った人物。叔父にあたる南斉を立てた蕭道成より直接の薫陶を受け、おそらく政治能力的にはかなり有能だったのでしょう。しかし武帝をはさみ、その次に現れた二人の皇帝を廃位しては殺し廃位しては殺し、即位すれば今度は叔父の一族を皆殺しとし、殺すたびにギャン泣きするという、もうなにこれ? 俺このひとどんな目で見ればいいの?
ちなみに南斉でいちばん面白いところは蕭道成の諡号、高帝でしょう。これは南朝創建皇帝たちのうち唯一で、たとえば曹魏は曹操で武帝、西晋でも司馬炎は武帝。そして南朝宋の劉裕、武帝。つまり割と国としてのグレードの高さ的に漢を超えるわけにはいかない、とそれぞれ自認していたくさい、というのを感じます。けど斉がここをぶっちぎった。ここにはひとつ「劉宋のように盛大にずっこけたくはない!」的な南斉国人、と言うよりまぁ蕭氏一門の思いを感じずにおれません。ただし劉宋が曲がりなりに53年間なのに対し、南斉は南朝滅亡RTA圧倒的強者の貫禄を見せつけます。24年。ちなみに劉宋文帝の在位期間が29年です。
なんてんでしょうかね、劉宋は文帝の死亡あたりからドタバタの血みどろ祭と化しましたけど、南斉はもうスタートから宋文死亡のセーブポイントよりリスタートしました、って印象です。なのでまぁ蕭鸞についても、劉駿や劉彧みたいなストレス環境下にあった、と見なしてもいい、いいのかもしれません。
ただ、それであとを継がせた息子が、よりにもよって東昏公だったってところまで一緒じゃなくていいんじゃないでしょうかね?
○28位 慕容宝(355-396-398 五胡後期・後燕恵愍帝)
後燕滅亡、悪行は中程度。(DeepSeek)
北魏の前にボロボロに負けた後燕皇帝。(ChatGPT)
後燕の無能2代目。参合陂の戦いで北魏に大敗し、国運を決定的に傾けた。(Gemini)
後燕。無能・残虐・王朝崩壊。(Grok)
凡庸で後燕を失った。(Copilot)
偏差順位6:評価不能
悪行らしい悪行はないです。あえて言えば将帥として致命的な敗北を決めまくったところ。あとまぁこれは言えるでしょうかね、このひとについての減点ポイントの根源は基本的に父の慕容垂が後継者として据えたまま動かさなかった、に尽きる気もするんですよね。その意味では司馬炎と同じくクソ君主に慕容垂も出すべきだったんですけど、あのひとはなんというか君主以前に「ザ五胡十六国」という感じなので、自分の中ではどうしても君主カウントにし切れないというか……。
と言う逃げ口上を盛大に決めた上で、彼の事績を追いましょう。慕容垂と蘭氏の間の子。ここで蘭氏はかなり発言力の強い外戚だったようで、臣下らよりの「あんたの息子にもっと有能なのいっぱいいるでしょ!」と言いつのる言葉がすべて退けられました。一方の慕容垂、なんだかんだで慕容宝の才能がやや不安だったのか、北西から勢力を伸ばしてきた北魏との対決に当たり、武勲という箔をつけさせるためにも慕容宝を総大将として送り込みます。見事惨敗。この敗戦のショックで慕容垂は死亡、すると北魏はすかさず後燕領内に進攻。慕容宝も抗戦はしますがズタボロになりました。
ここからの逃亡劇は、ひとくちに言ってひどいもんでした。息子に裏切られて片腕と頼みにした弟たちが殺されるわ、叔父からも殺され掛けるわ、ほうほうの体で蘭氏の一族のもとに逃げ込めば、そこで殺されます。
蘭氏はその後慕容宝の子の一人、慕容盛によって殺し返されるのですが、ここで慕容盛よりつけられた諡が、父への感情を物語っていますね。もう露骨に西晋を滅ぼした恵帝愍帝のオマージュです。
慕容宝はその度重なる敗北によって後燕を骨抜きする芸術点があまりにも高いのですが、悪事らしい悪事がないのでAIくんたちが評価に困っているのが伺えて楽しい限りです。
○27位 慕容暐(350-360-370前燕滅-384 五胡中期・前燕幽帝)
前燕滅亡、悪行は少ない。(DeepSeek)
前燕を前秦に献上してしまった最後の皇帝。(ChatGPT)
前燕を滅ぼした無能。名将・慕容垂を追い出し、腐敗政治を放置。(Gemini)
前燕を滅亡させた。幼帝で母后が実権。苻堅に降伏。(Claude)
後燕。無能・捕虜・王朝崩壊。(Grok)
凡庸で前燕を失った。(Copilot)
偏差順位44:わりと一致
たぶん慕容垂の筆誅の被害者です。なので実際の事績は不明。率いていた前燕が滅びたときに二十歳過ぎですし、まぁまぁ責任能力はあったんでしょう。ただ生き残った最後の燕系国家群の王たる慕容垂の血統があまりにも史書に悪さしすぎてそうな感があってな。
慕容垂。前燕帝慕容皝の息子で、兄帝の慕容儁やその皇后(つまり慕容暐の両親)とかからめっちゃ嫌われていました。有能さを疎まれ、恐れられていた、と素直に拾うのもひとつでしょう。ただ燕の史書を紐解くと、あまりにも歴代の皇帝の弟、それも有能で疎まれて兄と決裂したひとに同情的なんですよね。では史書を最後に検閲できる慕容は誰だったか? ってなるんです。もう慕容垂の一族。もしくは旧後燕系士人。そうした人たちが慕容垂やその兄で慕容垂をめちゃ可愛がってくれていた慕容恪にえこひいきしまくりな史観を組み上げてそうな気配があって、エピソード系はほとんど信じたくない感じです。事件や官位叙任はともかく。
以上がどういうことか。慕容暐が皇帝の座を引き継ぐも乱政をして国を滅ぼしました、苻堅に捕まり、淝水後に苻堅暗殺を試みるも失敗し、殺されました。こうした内容の意味合いが慕容垂フィルター次第でいくらでも変わりうるんです。よってフィルターありきではこの辺のダメっぷりになるみたいです、しらんけどと言うしかないです。
慕容垂マジ慕容垂。
○予告
いやあ、五人しんどかったです! 日常のタスクへの圧迫が異常。さすがにそれはよろしくないので、以降4・3・3でいくことにしました。というわけで明日は蕭繹、桓玄、張祚。香ばしいクソ君主たちで揃ってくれていますね。明日もよろしくおねがいします!
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