40 / 41
第二章 ー魔女狩り編ー
第37話 ー魔王と犯人ー
しおりを挟む
「ちょっと待ってくれ、ラース。犯人がわかったのか?」
「何を言っている。犯人はここの村の連中だろうが。せいぜい主犯が告発して回っているガキどもってぐらいで」
「それは…彼らは被害者なんだ。少なくとも死人もでているのは間違いない。」
「だからなんだ?奴らに聞く耳を持った奴がいたか?」
ラース達から離れた物陰では村の男衆が身を潜めて彼らを見張っている。
ベルを怖がらせるので黙っていたがラースもミリアもその気配には気づいていた。
「…だが、少なくとも彼等は法に則っている。」
「……オイ…」
ラースの声が一段低くなる。
同時にミリアは全身を何ともいえない寒気が包み込んだ。
冷気が来ている訳ではない。
ラースから漏れる殺気か怒気かはたまた別の何かがミリアに当てられていた。
「オレ様は少なくとも目の前の女を救えない法より実力行使のほうが早いと思うがな。」
「ラース様…」
「ラース…。だが村の人間もこの国の人間なのだ。もし本当に誰かから攻撃されているというなら守るのが騎士団の仕事だ。」
ミリアの言葉にラースは頷いた。
「……であれば、オレ様は少し別行動をとらせてもらおう。ベルはミリアに守ってもらうがよい」
「はい。あの、ラース様は?」
「野暮用だ。おっと、一つだけ確認だが」
自分の身を守ってくれる人間が減るのは不安なのだろう。
ベルはラースにもそばにいて欲しかったのだが二人はこの村の事件の調査に来ているのだ。
ベルは何とか呼び止めようとする気持ちを押さえ込む。
「はい、なんですか?」
「告発して回っている2人の年齢は?」
「えと…ベストリアちゃんが15…あ、16歳になったと思います。アンちゃんは今年9歳だったかな…?」
「なら思ったより早く片付けられそうだな」
ニヤリと笑みを浮かべるラースに対してベルは困惑顔だ。
「あの、それってどういうー」
「こちらの話だ。…ではミリアよ、しばらくオレ様は別行動だ。何かあればクロウを遣る」
言い終わるが早いかラースは身を翻し、突然走り出し村を外れ、森の中へと消える。
こっそりと尾行していた男衆が慌ててラースの跡を追いかけ始めた。
しかし膨大な魔力を餌に微精霊の助力を得ている魔王に追いつける訳もなく、彼を追いかけた数人がミリア達の監視に戻ってきたのはすぐだった。
ミリアはあっという間に消えたラースの背中を見送ると小さくため息をついてからベルに「自分から離れないように」と念押しをした。
「あの、いいんですか…?」
「あまり良くはないが私じゃ彼は止められないしな」
国を代表するような権力と実力を持つ守護騎士が止められないような相手とは…。
ベルの疑問にミリアは複雑そうな表情を浮かべるだけだった。
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
一方、村の後方に広がる森に身を隠したラースは適当な木の上で休憩中だ。
すでに尾行は巻いている。
ラースにとっては大した距離ではないが村からはそれなりに離れている。
既に何の用意もなく踏み込める距離は越えているので追っ手がかかることもないだろう。
『ラース様、ミリア様達を置き去りにしてよろしいので?』
「ミリアはあれでもこの国の偉いさんだから大丈夫だろ。メイドのほうは…まぁミリアの傍を離れなきゃ大丈夫だろ」
『さようでございますか』
「それよりも、だ。あらためて問うが、あの村で言うような『呪い』というものは存在するか?」
『魔法・魔術として、ということでよろしいでしょうか?』
クロウがクリンと首を傾げるとラースは頷き返した。
『呪いー…所謂『呪術』というものですが、此方は私の知る限り存在しません。
そもそも呪術の目標は対象に何らかの被害をもたらすものとしていますが、それが肉体的に作用するものなのか精神的に作用するものなのかも不明です。
魔法、魔術の多くは精霊を介しますので物理的なプロセスが必要なのですがそれらが考慮されておりませんので存在しにという結論になります』
「まて、よくわからん。ぷろせす、とはなんだ?」
『事象が発生するまでの段階の話です。例えばラース様はよく風の精霊を使われますが、その助力を得るためには周囲に風が必要になります。』
屋外であればその影響は一陣の風があ吹き抜けるだけで済むが、元々風が存在しないような屋内だとまずは屋内に風を引き入れる必要がある。
『風が無いところで存在しない精霊の加護は受けられません。呪術についてはこの前提条件を一切無視しております。また利用したい精霊を存在しない場所に引き込む場合、その痕跡が残るはずなのです。』
「となると魔法、魔術ではない、ということになるのか」
『一概にそうとは言えません。これが精神に作用する魔術であったなら事情が異なります』
饒舌に語り出したクロウの話は止まらない。
『精神に作用する魔術は精霊ではなく妖精の力を借りることになります。そのため妖精がいればどこでも使用可能です』
「…妖精と精霊は別なのか?」
『別種族です。妖精は魔族領の近くに暮らしており、魔族のみがその力を利用できるようです』
「ほ~…」
『ただ精神に作用するとは言っても妖精の力では対象を少々混乱させたり眠りにつかせたりする程度で今回のような症状を…ましてや相手を死に至らしめるような魔術は存在しません』
「つまり、魔法や魔術ではない可能性が高いということだな」
『そうなりますな。とはいえ魔術の進化は日進月歩ですので私の知らないところで新しいものが生まれている可能性もありますが…』
「そんなことを言ってればキリがないだろ。第一、今生き残っている被害者とやらに会ってみればハッキリすることだ。…魔法や魔術をかけられているかは確認出来るな?」
『可能です。少なくともそちらは問題なく確認できます』
「よし。まずは被害者とやらに会ってみるか」
ラースはグフフと厭らしい笑みを浮かべ、村へ舞い戻るために一歩を踏み出そうとー
『お待ちください、ラース様。村に戻るのであれば変装するか気配隠蔽をかけることをお勧めします』
クロウの言葉を聞いて足を止めた。
ミリアと同行していたのは既に村人達に見られている。
確かにこのまま行けば何かあったときにミリア達に害が及ぶ可能性がある。
「…その通りだな。変装していくことにしよう。折角だから悪魔的な格好にしていくか」
そう呟いた瞬間、ラースの一部である黒い皮膚=魔甲が膨れ上がり彼の全身包み込んだ。
「何を言っている。犯人はここの村の連中だろうが。せいぜい主犯が告発して回っているガキどもってぐらいで」
「それは…彼らは被害者なんだ。少なくとも死人もでているのは間違いない。」
「だからなんだ?奴らに聞く耳を持った奴がいたか?」
ラース達から離れた物陰では村の男衆が身を潜めて彼らを見張っている。
ベルを怖がらせるので黙っていたがラースもミリアもその気配には気づいていた。
「…だが、少なくとも彼等は法に則っている。」
「……オイ…」
ラースの声が一段低くなる。
同時にミリアは全身を何ともいえない寒気が包み込んだ。
冷気が来ている訳ではない。
ラースから漏れる殺気か怒気かはたまた別の何かがミリアに当てられていた。
「オレ様は少なくとも目の前の女を救えない法より実力行使のほうが早いと思うがな。」
「ラース様…」
「ラース…。だが村の人間もこの国の人間なのだ。もし本当に誰かから攻撃されているというなら守るのが騎士団の仕事だ。」
ミリアの言葉にラースは頷いた。
「……であれば、オレ様は少し別行動をとらせてもらおう。ベルはミリアに守ってもらうがよい」
「はい。あの、ラース様は?」
「野暮用だ。おっと、一つだけ確認だが」
自分の身を守ってくれる人間が減るのは不安なのだろう。
ベルはラースにもそばにいて欲しかったのだが二人はこの村の事件の調査に来ているのだ。
ベルは何とか呼び止めようとする気持ちを押さえ込む。
「はい、なんですか?」
「告発して回っている2人の年齢は?」
「えと…ベストリアちゃんが15…あ、16歳になったと思います。アンちゃんは今年9歳だったかな…?」
「なら思ったより早く片付けられそうだな」
ニヤリと笑みを浮かべるラースに対してベルは困惑顔だ。
「あの、それってどういうー」
「こちらの話だ。…ではミリアよ、しばらくオレ様は別行動だ。何かあればクロウを遣る」
言い終わるが早いかラースは身を翻し、突然走り出し村を外れ、森の中へと消える。
こっそりと尾行していた男衆が慌ててラースの跡を追いかけ始めた。
しかし膨大な魔力を餌に微精霊の助力を得ている魔王に追いつける訳もなく、彼を追いかけた数人がミリア達の監視に戻ってきたのはすぐだった。
ミリアはあっという間に消えたラースの背中を見送ると小さくため息をついてからベルに「自分から離れないように」と念押しをした。
「あの、いいんですか…?」
「あまり良くはないが私じゃ彼は止められないしな」
国を代表するような権力と実力を持つ守護騎士が止められないような相手とは…。
ベルの疑問にミリアは複雑そうな表情を浮かべるだけだった。
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
一方、村の後方に広がる森に身を隠したラースは適当な木の上で休憩中だ。
すでに尾行は巻いている。
ラースにとっては大した距離ではないが村からはそれなりに離れている。
既に何の用意もなく踏み込める距離は越えているので追っ手がかかることもないだろう。
『ラース様、ミリア様達を置き去りにしてよろしいので?』
「ミリアはあれでもこの国の偉いさんだから大丈夫だろ。メイドのほうは…まぁミリアの傍を離れなきゃ大丈夫だろ」
『さようでございますか』
「それよりも、だ。あらためて問うが、あの村で言うような『呪い』というものは存在するか?」
『魔法・魔術として、ということでよろしいでしょうか?』
クロウがクリンと首を傾げるとラースは頷き返した。
『呪いー…所謂『呪術』というものですが、此方は私の知る限り存在しません。
そもそも呪術の目標は対象に何らかの被害をもたらすものとしていますが、それが肉体的に作用するものなのか精神的に作用するものなのかも不明です。
魔法、魔術の多くは精霊を介しますので物理的なプロセスが必要なのですがそれらが考慮されておりませんので存在しにという結論になります』
「まて、よくわからん。ぷろせす、とはなんだ?」
『事象が発生するまでの段階の話です。例えばラース様はよく風の精霊を使われますが、その助力を得るためには周囲に風が必要になります。』
屋外であればその影響は一陣の風があ吹き抜けるだけで済むが、元々風が存在しないような屋内だとまずは屋内に風を引き入れる必要がある。
『風が無いところで存在しない精霊の加護は受けられません。呪術についてはこの前提条件を一切無視しております。また利用したい精霊を存在しない場所に引き込む場合、その痕跡が残るはずなのです。』
「となると魔法、魔術ではない、ということになるのか」
『一概にそうとは言えません。これが精神に作用する魔術であったなら事情が異なります』
饒舌に語り出したクロウの話は止まらない。
『精神に作用する魔術は精霊ではなく妖精の力を借りることになります。そのため妖精がいればどこでも使用可能です』
「…妖精と精霊は別なのか?」
『別種族です。妖精は魔族領の近くに暮らしており、魔族のみがその力を利用できるようです』
「ほ~…」
『ただ精神に作用するとは言っても妖精の力では対象を少々混乱させたり眠りにつかせたりする程度で今回のような症状を…ましてや相手を死に至らしめるような魔術は存在しません』
「つまり、魔法や魔術ではない可能性が高いということだな」
『そうなりますな。とはいえ魔術の進化は日進月歩ですので私の知らないところで新しいものが生まれている可能性もありますが…』
「そんなことを言ってればキリがないだろ。第一、今生き残っている被害者とやらに会ってみればハッキリすることだ。…魔法や魔術をかけられているかは確認出来るな?」
『可能です。少なくともそちらは問題なく確認できます』
「よし。まずは被害者とやらに会ってみるか」
ラースはグフフと厭らしい笑みを浮かべ、村へ舞い戻るために一歩を踏み出そうとー
『お待ちください、ラース様。村に戻るのであれば変装するか気配隠蔽をかけることをお勧めします』
クロウの言葉を聞いて足を止めた。
ミリアと同行していたのは既に村人達に見られている。
確かにこのまま行けば何かあったときにミリア達に害が及ぶ可能性がある。
「…その通りだな。変装していくことにしよう。折角だから悪魔的な格好にしていくか」
そう呟いた瞬間、ラースの一部である黒い皮膚=魔甲が膨れ上がり彼の全身包み込んだ。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる