26 / 27
訪問者
しおりを挟む少し寄り道があったものの無事城までたどり着いた僕は、城門のところで門番のキースと何かいい争いをしている男の人を見つけた。
「どうかしたんですか?」
「この男がヤマト様に会わせろと無理を言っているのだ。」
「ヤマトさんにですか?」
何回もケンジの元に通うために通っている内に今では軽い挨拶をするようになった門番のキースに理由を尋ねると、どうやらこの男はいきなりやってきた挙句ヤマトさんに会わせろと言ってきたらしい。
「はやく、ヤマトに会わせろって!!」
「しかし、こちらとしても何も身分を証明するものを持っていない貴様を通す訳にはいかないのだ。」
「だから、それもヤマトが持ってるんだって!」
「どちらにせよ。身分証を持っていないものを通すことなどできぬ!」
「だから、会えばわかるっていってるだろ!!!」
「ヤマト様は忙しいのだ。こんな身元のわからない貴様に会わせることなどできん。」
何度目かもわからない押し問答をみて、この男が可哀想になった僕はある提案をした。
「なら、ぼくがヤマトさんに伝えましょうか?」
「何!ホントか!!!」
「えっあっはい!」
男は近寄ってきたと思ったらそのまま僕の肩を捕まえ勢いよく揺さぶってきた。
「それはありがてえ!この門番と来たら会わせられねえわって、同じこと言うだけで話になんねえんで困ってたんだよ。」
「そうだったんですか。それなら僕が代わりに伝えてくるんでここで待ってて貰ってもいいですか?キースさんもそれなら大丈夫ですよね?」
「ああ。ともやがそう言うなら大丈夫だ。すまないわざわざ手間をかけさせてしまって。」
「俺もそれならここで待ってるからよ。できるだけ早くしてくれよな。」
「はい、分かりました。それじゃあ待っててくださいね。」
そう言って僕はヤマトさんに会うために城の中を探し始めた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おすすめのマッサージ屋を紹介したら後輩の様子がおかしい件
ひきこ
BL
名ばかり管理職で疲労困憊の山口は、偶然見つけたマッサージ店で、長年諦めていたどうやっても改善しない体調不良が改善した。
せっかくなので後輩を連れて行ったらどうやら様子がおかしくて、もう行くなって言ってくる。
クールだったはずがいつのまにか世話焼いてしまう年下敬語後輩Dom ×
(自分が世話を焼いてるつもりの)脳筋系天然先輩Sub がわちゃわちゃする話。
『加減を知らない初心者Domがグイグイ懐いてくる』と同じ世界で地続きのお話です。
(全く別の話なのでどちらも単体で読んでいただけます)
https://www.alphapolis.co.jp/novel/21582922/922916390
サブタイトルに◆がついているものは後輩視点です。
同人誌版と同じ表紙に差し替えました。
表紙イラスト:浴槽つぼカルビ様(X@shabuuma11 )ありがとうございます!
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます
なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。
そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。
「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」
脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……!
高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!?
借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。
冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!?
短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる