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最終話、そして2人は
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「君は、俺の婚約者なのに、他の男に声を掛けられ、あっさりとその男のものになった。誰がけしかけようが、君が靡かなければよかっただけなのに。」
厳然たる事実を述べたら、彼女が泣きながらキッとこちらを睨んできた。
「でも、王太子殿下が仕事ばっかりで婚約者の私を構ってくれなかったから他の人を好きになったんです!だから悪いのは王太子殿下です。それに、本当は第2王子殿下の方が優しそうで綺麗で好みだし、もういいんです。王太子殿下はそこの性悪女とでも誰とでも結婚すればいいじゃないですか!」
うわあ、凄い台詞だ。自分のやったことを俺のせいにしてきた。王太子が仕事しないで婚約者にかまけていたら国が傾くと思わないんだろうか。
ついでに言っとくけど、リーンハルトが優しいのは自分の婚約者にだけ、だからな。それ以外には相当辛辣だからな。俺の方が100倍優しいと思うくらいに。
あまりに酷い会話内容に周囲の人々も呆然としている。
俺もこの子には言うだけ無駄な気がして黙っていたら、カッカッとヒールの音が響いた。
そして、俺を涙目で睨みつける彼女の前に立ったアルベルタ嬢が、大きく手を振り上げる。次の瞬間。
パアーーーンッ
派手に頬を打たれた彼女が吹っ飛んだ。
アルベルタ嬢も手が痛かったと思うが、平然としたまま、人垣の手前に尻もちをついた彼女への間合いを詰める。
「痛い!ひどい、何するのよ!」
頬を手で押さえて叫ぶ彼女の前に仁王立ちになったアルベルタ嬢は鬼のように怒っていた。
「王太子殿下が仕事ばかりで構ってくれないから浮気が許される?甘えてんじゃないわよ!殿下が好みじゃない、第2王子殿下がいい?貴方どこまで王太子殿下を馬鹿にすれば気が済むの?」
周囲からおおっと賛同の歓声が上がる。
それを聞いて顔を歪めた俺の元婚約者は、今度はアルベルタ嬢を睨みつけた。
「なによ、貴方なんて王太子妃候補から逃げたくせに!」
予想外の方向からの攻撃だったのか、痛いところを突かれたと感じたのか、アルベルタ嬢の勢いに、陰りが生じた。
「逃げたわけじゃないわ。」
「じゃあ、貴方が王太子妃になりなさいよ!私を蹴落としてでもなりたかったんでしょ?」
「だから、違うって言ってるでしょ!この男が浮気症なだけよ!貴方もそれに引っかかっただけ!それに王太子妃なんて、なりたくてなれるものじゃないのよ。貴方はそれを自分で駄目にしたの。」
この男が、のところで自分の元婚約者を指差したアルベルタ嬢。
指された男は女性2人のやり取りに気を呑まれていたが、自分に矛先が来ると思ったのか、慌てて群衆に紛れ込んで逃げようとし、阻止されていた。
俺は、アルベルタ嬢が言った『王太子妃なんて、なりたくてなれるものじゃない』の部分を聞いて思わず前に出た。
「あー、その、アルベルタ嬢さえ良ければ、王太子妃になっていただきたいと・・・。」
「「は?!」」
女性2人から同時に睨まれるというのは、寿命が縮む思いがするな。
だがここでくじけるわけにはいかない。オレはぎゅっと拳を握って、真っ直ぐにアルベルタ嬢の目を見つめた。
「貴方が好きなんだ。俺と結婚して欲しい。」
周囲が大きくどよめいた。確かにこんな衆人環視の中でのプロポーズは王族として前代未聞かもしれない。
「やっぱり、アルベルタ様が仕組んだことだったのね!」
途端、彼女が勝ち誇ってアルベルタ嬢に向かって叫んだ。アルベルタ嬢の返事よりも先にお前が口を開くな!
しかも、またそのネタを蒸し返して。俺は慌ててそれを否定した。
「それだけは違う!いいか、アルベルタ嬢は、何も関係がない。今回のことはアルベルタ嬢も言っているように、お前が単に浮気男に誘惑されて落ちた、それだけだ。アルベルタ嬢のことは俺が一方的に好きになっただけなんだ。しかも、お前達の関係がわかった後でな!」
「何よ!皆して私が悪いみたいに!私は絶対悪くないんだから!」
ついに俺の元婚約者はヒステリックに捨て台詞を吐いて、足音も荒く会場を出て行った。
その後をアルベルタ嬢の元婚約者が転がるようについて行った。あの2人、お似合いかもな?
それにしても彼女、あんな性格だったんだな。俺といる時は貴族令嬢らしく、いつもにこにこしてお淑やかだったのに・・・。
そういえば、どさくさでうっかりプロポーズをしてしまったが、アルベルタ嬢はどんな反応をしているのかと見れば、ぼうっと立っていた。目の焦点が合っていないような?
彼女のこんな表情は初めてみた。
「あーっと、色々アピールはしてたと思うけど、俺の気持ちは伝わってなかった?」
恐る恐る顔を覗き込んで尋ねてみれば、ばっと後ろに飛びすさって構えられてしまった。
えっと、これ以上近づいたら俺は投げ飛ばされるのかな?
そろそろと近づいて行くと、大いに戸惑った顔のアルベルタ嬢が俺を見上げて言った。
「薄々はそうかな、と思っていました。でも、信じられなくて。私のどこが良かったのですか?」
「あの夜に見た脚線美が・・・」
場が再びどよめいた。が、あがりすぎていた俺は、自分がどれだけ失言をしたか、理解していなかった。
目の前のアルベルタ嬢の顔がみるみるうちに赤くなる。心なしか、目がつり上がっていくような・・・?あれ、怒らせたか?
「・・・王太子殿下、それは2人だけの秘密だと仰っておりませんでしたか?」
「あっ」
ここで初めて俺は自分がしでかした失態に気がついた。
妻でもない女性の足を見ただなんて、言ってはいけなかった。
青ざめた俺を見て、彼女はため息をついた。
「わざとでないなら、許して差し上げますわ。ただし、そんなことを言われてしまっては私はもうお嫁に行けません。王太子殿下、責任をとって下さい。」
丸い大きな緑の瞳が下から見上げてきた。
先程までの怒っているのとはまた違って照れたような可愛らしい表情になっている。
3秒、沈黙して彼女を見つめる。
先程の台詞を頭の中で繰り返して咀嚼する。
それは、アルベルタ嬢が俺と結婚してくれるってことか?
理解した途端、俺は返事をするより先に彼女を抱きしめた。小柄な彼女はすっぽり俺の腕の中に入った。
初めて抱きしめた初恋の女性は、折れそうなほどに細く柔らかくいい匂いがした。
「もちろん、責任はとらせてもらう!ありがとう、アルベルタ!貴方を幸せにすると誓う。」
「私だって殿下を幸せにして差し上げます。」
アルベルタ嬢の言葉が嬉しくて嬉しくて、俺は彼女を抱き上げてくるくるまわってしまった。恥ずかしがった彼女に本気で怒られたので3回でやめたが。
周囲から拍手と歓声が上がる。
協力してくれた弟妹はこの成功に気がついてくれているかと首を巡らすと、いつの間にかダンスを中断して近くに来ていた2人は、ハイタッチして喜んでいた。
その後ろで両親も同じことをしているのが見えた・・・嘘だろ?
せっかくなので、ついに手に入れた恋人をダンスに誘う。会場の雰囲気を変えるのにもちょうどいい。
婚約者と踊るのは初めてではないけれど、好きな人と踊るのは初めてだ。
緊張するが、とても楽しい。
離れた位置で弟が何人目かわからない令嬢と踊っているのが見えたが、彼は鉄壁の王子様スマイルで相手をしていた。さすがだ。この借りはいつか返そう。
あっという間に2曲踊り終わって、火照りを冷まそうと、2人でテラスへ出た。
「アルベルタ嬢、俺の気持ちを受けてくれてありがとう。」
薄明かりの中でそっと彼女の手をとってキスをすると、目を丸くしてこちらを見上げてきた。可愛いなあ、と微笑んで眺めていたら、彼女は不安げに瞳を瞬かせながら尋ねてきた。
「王太子殿下、本当に本当に私でよろしいのですか?他にもっと良い方がおられるのでは・・・。」
俺は大きく首を振ってそれを否定する。
「俺は貴方以外と結婚したくないんだ。」
「ですが、私は気が強いし、」
「そこがいい。」
「その、体型も女らしくないですし、」
「可愛らしくて大好きだ。」
「腕っぷしも、もしかしたら殿下を吹っ飛ばせるくらい強いかもしれません。」
「それは喧嘩しないよう気をつけよう。この国は平和だけれど、王太子妃は安全とはいい難い。何かあった時に自分の身を守れる貴方が一番ふさわしい。」
「ですが、」
「ですが、は終わりだ。アルベルタ嬢。先程は言えなかったけれど、俺は君の脚に惚れたが、その艶やかな赤い髪も、大きな煌めく緑の瞳も、花が咲いたような笑顔も、可愛らしい動きもその気の強さも全て愛しているんだ。」
「で、殿下、わかりましたから!・・・もう、勘弁してください。」
「最後に1つだけ。俺の初恋は貴方だからな。」
俺の世界で1番愛している人は、その髪と同じくらい真っ赤になって顔を覆ってしまった。
「姉上。兄上はやりましたねえ。」
「そうねえ。プロポーズ当日に先に書類だけで結婚するとは、よほど逃したくなかったのねえ。」
「流石に婚約者が4人目ともなると、スピード結婚でも世間は非難してきませんでしたね。」
「お兄様ももう21歳になるしね。結婚式は来年盛大にするみたいだし、お父様が許可したならいいんじゃない。あ、貴方は真似するんじゃないわよ?」
「だめかー・・・。」
厳然たる事実を述べたら、彼女が泣きながらキッとこちらを睨んできた。
「でも、王太子殿下が仕事ばっかりで婚約者の私を構ってくれなかったから他の人を好きになったんです!だから悪いのは王太子殿下です。それに、本当は第2王子殿下の方が優しそうで綺麗で好みだし、もういいんです。王太子殿下はそこの性悪女とでも誰とでも結婚すればいいじゃないですか!」
うわあ、凄い台詞だ。自分のやったことを俺のせいにしてきた。王太子が仕事しないで婚約者にかまけていたら国が傾くと思わないんだろうか。
ついでに言っとくけど、リーンハルトが優しいのは自分の婚約者にだけ、だからな。それ以外には相当辛辣だからな。俺の方が100倍優しいと思うくらいに。
あまりに酷い会話内容に周囲の人々も呆然としている。
俺もこの子には言うだけ無駄な気がして黙っていたら、カッカッとヒールの音が響いた。
そして、俺を涙目で睨みつける彼女の前に立ったアルベルタ嬢が、大きく手を振り上げる。次の瞬間。
パアーーーンッ
派手に頬を打たれた彼女が吹っ飛んだ。
アルベルタ嬢も手が痛かったと思うが、平然としたまま、人垣の手前に尻もちをついた彼女への間合いを詰める。
「痛い!ひどい、何するのよ!」
頬を手で押さえて叫ぶ彼女の前に仁王立ちになったアルベルタ嬢は鬼のように怒っていた。
「王太子殿下が仕事ばかりで構ってくれないから浮気が許される?甘えてんじゃないわよ!殿下が好みじゃない、第2王子殿下がいい?貴方どこまで王太子殿下を馬鹿にすれば気が済むの?」
周囲からおおっと賛同の歓声が上がる。
それを聞いて顔を歪めた俺の元婚約者は、今度はアルベルタ嬢を睨みつけた。
「なによ、貴方なんて王太子妃候補から逃げたくせに!」
予想外の方向からの攻撃だったのか、痛いところを突かれたと感じたのか、アルベルタ嬢の勢いに、陰りが生じた。
「逃げたわけじゃないわ。」
「じゃあ、貴方が王太子妃になりなさいよ!私を蹴落としてでもなりたかったんでしょ?」
「だから、違うって言ってるでしょ!この男が浮気症なだけよ!貴方もそれに引っかかっただけ!それに王太子妃なんて、なりたくてなれるものじゃないのよ。貴方はそれを自分で駄目にしたの。」
この男が、のところで自分の元婚約者を指差したアルベルタ嬢。
指された男は女性2人のやり取りに気を呑まれていたが、自分に矛先が来ると思ったのか、慌てて群衆に紛れ込んで逃げようとし、阻止されていた。
俺は、アルベルタ嬢が言った『王太子妃なんて、なりたくてなれるものじゃない』の部分を聞いて思わず前に出た。
「あー、その、アルベルタ嬢さえ良ければ、王太子妃になっていただきたいと・・・。」
「「は?!」」
女性2人から同時に睨まれるというのは、寿命が縮む思いがするな。
だがここでくじけるわけにはいかない。オレはぎゅっと拳を握って、真っ直ぐにアルベルタ嬢の目を見つめた。
「貴方が好きなんだ。俺と結婚して欲しい。」
周囲が大きくどよめいた。確かにこんな衆人環視の中でのプロポーズは王族として前代未聞かもしれない。
「やっぱり、アルベルタ様が仕組んだことだったのね!」
途端、彼女が勝ち誇ってアルベルタ嬢に向かって叫んだ。アルベルタ嬢の返事よりも先にお前が口を開くな!
しかも、またそのネタを蒸し返して。俺は慌ててそれを否定した。
「それだけは違う!いいか、アルベルタ嬢は、何も関係がない。今回のことはアルベルタ嬢も言っているように、お前が単に浮気男に誘惑されて落ちた、それだけだ。アルベルタ嬢のことは俺が一方的に好きになっただけなんだ。しかも、お前達の関係がわかった後でな!」
「何よ!皆して私が悪いみたいに!私は絶対悪くないんだから!」
ついに俺の元婚約者はヒステリックに捨て台詞を吐いて、足音も荒く会場を出て行った。
その後をアルベルタ嬢の元婚約者が転がるようについて行った。あの2人、お似合いかもな?
それにしても彼女、あんな性格だったんだな。俺といる時は貴族令嬢らしく、いつもにこにこしてお淑やかだったのに・・・。
そういえば、どさくさでうっかりプロポーズをしてしまったが、アルベルタ嬢はどんな反応をしているのかと見れば、ぼうっと立っていた。目の焦点が合っていないような?
彼女のこんな表情は初めてみた。
「あーっと、色々アピールはしてたと思うけど、俺の気持ちは伝わってなかった?」
恐る恐る顔を覗き込んで尋ねてみれば、ばっと後ろに飛びすさって構えられてしまった。
えっと、これ以上近づいたら俺は投げ飛ばされるのかな?
そろそろと近づいて行くと、大いに戸惑った顔のアルベルタ嬢が俺を見上げて言った。
「薄々はそうかな、と思っていました。でも、信じられなくて。私のどこが良かったのですか?」
「あの夜に見た脚線美が・・・」
場が再びどよめいた。が、あがりすぎていた俺は、自分がどれだけ失言をしたか、理解していなかった。
目の前のアルベルタ嬢の顔がみるみるうちに赤くなる。心なしか、目がつり上がっていくような・・・?あれ、怒らせたか?
「・・・王太子殿下、それは2人だけの秘密だと仰っておりませんでしたか?」
「あっ」
ここで初めて俺は自分がしでかした失態に気がついた。
妻でもない女性の足を見ただなんて、言ってはいけなかった。
青ざめた俺を見て、彼女はため息をついた。
「わざとでないなら、許して差し上げますわ。ただし、そんなことを言われてしまっては私はもうお嫁に行けません。王太子殿下、責任をとって下さい。」
丸い大きな緑の瞳が下から見上げてきた。
先程までの怒っているのとはまた違って照れたような可愛らしい表情になっている。
3秒、沈黙して彼女を見つめる。
先程の台詞を頭の中で繰り返して咀嚼する。
それは、アルベルタ嬢が俺と結婚してくれるってことか?
理解した途端、俺は返事をするより先に彼女を抱きしめた。小柄な彼女はすっぽり俺の腕の中に入った。
初めて抱きしめた初恋の女性は、折れそうなほどに細く柔らかくいい匂いがした。
「もちろん、責任はとらせてもらう!ありがとう、アルベルタ!貴方を幸せにすると誓う。」
「私だって殿下を幸せにして差し上げます。」
アルベルタ嬢の言葉が嬉しくて嬉しくて、俺は彼女を抱き上げてくるくるまわってしまった。恥ずかしがった彼女に本気で怒られたので3回でやめたが。
周囲から拍手と歓声が上がる。
協力してくれた弟妹はこの成功に気がついてくれているかと首を巡らすと、いつの間にかダンスを中断して近くに来ていた2人は、ハイタッチして喜んでいた。
その後ろで両親も同じことをしているのが見えた・・・嘘だろ?
せっかくなので、ついに手に入れた恋人をダンスに誘う。会場の雰囲気を変えるのにもちょうどいい。
婚約者と踊るのは初めてではないけれど、好きな人と踊るのは初めてだ。
緊張するが、とても楽しい。
離れた位置で弟が何人目かわからない令嬢と踊っているのが見えたが、彼は鉄壁の王子様スマイルで相手をしていた。さすがだ。この借りはいつか返そう。
あっという間に2曲踊り終わって、火照りを冷まそうと、2人でテラスへ出た。
「アルベルタ嬢、俺の気持ちを受けてくれてありがとう。」
薄明かりの中でそっと彼女の手をとってキスをすると、目を丸くしてこちらを見上げてきた。可愛いなあ、と微笑んで眺めていたら、彼女は不安げに瞳を瞬かせながら尋ねてきた。
「王太子殿下、本当に本当に私でよろしいのですか?他にもっと良い方がおられるのでは・・・。」
俺は大きく首を振ってそれを否定する。
「俺は貴方以外と結婚したくないんだ。」
「ですが、私は気が強いし、」
「そこがいい。」
「その、体型も女らしくないですし、」
「可愛らしくて大好きだ。」
「腕っぷしも、もしかしたら殿下を吹っ飛ばせるくらい強いかもしれません。」
「それは喧嘩しないよう気をつけよう。この国は平和だけれど、王太子妃は安全とはいい難い。何かあった時に自分の身を守れる貴方が一番ふさわしい。」
「ですが、」
「ですが、は終わりだ。アルベルタ嬢。先程は言えなかったけれど、俺は君の脚に惚れたが、その艶やかな赤い髪も、大きな煌めく緑の瞳も、花が咲いたような笑顔も、可愛らしい動きもその気の強さも全て愛しているんだ。」
「で、殿下、わかりましたから!・・・もう、勘弁してください。」
「最後に1つだけ。俺の初恋は貴方だからな。」
俺の世界で1番愛している人は、その髪と同じくらい真っ赤になって顔を覆ってしまった。
「姉上。兄上はやりましたねえ。」
「そうねえ。プロポーズ当日に先に書類だけで結婚するとは、よほど逃したくなかったのねえ。」
「流石に婚約者が4人目ともなると、スピード結婚でも世間は非難してきませんでしたね。」
「お兄様ももう21歳になるしね。結婚式は来年盛大にするみたいだし、お父様が許可したならいいんじゃない。あ、貴方は真似するんじゃないわよ?」
「だめかー・・・。」
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スピンオフ面白いですね、裏側が見れるというかなんというか、こういうのもいいですね。読ませていただきありがとうございます😊
久しぶりに感想をもらい、面白い言っていただけて大変嬉しいです。
こちらこそ読んでいただき、ありがとうございました。
王太子おめでとうございます🎊
色褪せ令嬢から来ました!!
妹王女のお話しも読んでみたいです。
色褪せ令嬢から来て、読んでくださり大変嬉しいです。
感想までいただき、ありがとうございます。
妹王女も一応ささやかに話は浮かんでいるので、
いつか書けたらいいなと思っています。
面白かったです(* ´ ▽ ` *)
私も是非とも、弟王子の話を読んでみたいです( ^ω^)
たくさんある中からこの話を読んで下さり、感想も書いていただき、ありがとうございます。
弟の話は『色褪せ令嬢は似合わない恋を破棄したい。』になります。ちょっと長いかもしれませんが、読んでいただけるととても嬉しいです。