攻略. 解析. 分離. 制作. が出来る鑑定って何ですか?

mabu

文字の大きさ
28 / 84

4

しおりを挟む
    
     オクト視点




「あの、間違っていたら申し訳ありません。
失礼ですが体調が宜しく無いのではなくて?………………」


突然そう語りかけてきた令嬢がいた。


普段から俺は極度の頭痛に悩まされ
周りに気を使う余裕が無かったので
令嬢が話しかけて来るなど皆無なので驚いた。

令嬢を見ると親友の腰巾着の元婚約者だった。

俺の親友はこの国の王子で
その王子の権力を期待したバカが腰巾着として度々近寄って来る。
ある程度付いてまわっても俺達が相手にしないと離れて行くが
まだこの腰巾着はウロチョロしていて
確か侯爵家だったか?
ついこの間あった授与式で婚約を白紙に戻したとベラベラと話していた記憶がある。

よくある事だが
スキルの有用性だけで判断して
個人の人なり等を無視し婚約を破棄したりするのは聞いていて
良い気はしない。

「僕は優しいので破棄ではなく白紙にしてやったんです!」

なんてぼざいてたが俺からしたらどちらも同じだ。

そんな元婚約者が一緒に居るのにワザワザ俺に声をかけるなんて人が良すぎるのか?

それとも何か目的が?

元婚約者は当然として
王子が居るのに他ならぬ俺に声をかけたのは
本当に自分と同じ症状を気にしてくれたんだろうという行動や態度だが…

何より渡されたメモを見たら
無粋な事を疑う気はかなり弱まった


日頃から飲む薬草茶の作り方
使用する薬草と効果的な淹れ方。

様々な薬草から作られる薬の作り方と服用に際しての注意点。

日頃の行動で改善出来る事や
可能性としての
この症状があればコレを試した方が良い等
細かに、そしてビッシリと書かれていたのだ。


我が家の家族は皆頭痛持ちだった。
父上も母上も兄上も。

それぞれ痛くなるタイミングが異なったり症状がバラバラだったり
全く一緒だったりと

お抱えの医師も頭を悩ませていた
持病と呼べるのか

呪いではないのかと疑わしい中で
なかなか定かにはならない状態だった。

早速帰ってスグに医師に読ませると驚きと同時に興奮してすぐさま薬と薬草茶を用意してくれた。

医師も驚く程の的確な指示も書いてあり
長年悩まされていた症状が偏頭痛という持病の一種だという事が分かった家族は皆安心した。

原因が分からない呪い等ではと
色々調べていたのが

はっきり偏頭痛持ちと分かったからだ。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……

タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。

婚約破棄された悪役令嬢、復讐のために微笑みながら帝国を掌握します

タマ マコト
ファンタジー
婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢セラフィナ・ロジウムは、帝国中の視線が集まる舞踏会の場で、完璧な笑みを浮かべながら崩壊の瞬間を受け入れる。 裏切った婚約者アウリス皇太子と平民の恋人を祝福するその微笑みの奥では、凍てつくような復讐の誓いが芽生えていた。 爵位と家を奪われ、すべてを失った彼女は、帝国の闇組織「黒翼」の諜報員ラドンと出会い、再び笑顔を武器に立ち上がる。 ――奪われたすべてを、今度は自らの手で、静かに取り戻すために。

経済的令嬢活動~金遣いの荒い女だという理由で婚約破棄して金も出してくれって、そんなの知りませんよ~

キョウキョウ
恋愛
 ロアリルダ王国の民から徴収した税金を無駄遣いしていると指摘されたミントン伯爵家の令嬢クリスティーナ。浪費する癖を持つお前は、王妃にふさわしくないという理由でアーヴァイン王子に婚約を破棄される。  婚約破棄を告げられたクリスティーナは、損得を勘定して婚約破棄を素直に受け入れた。王妃にならない方が、今後は立ち回りやすいと考えて。  アーヴァイン王子は、新たな婚約相手であるエステル嬢と一緒に王国の改革を始める。無駄遣いを無くして、可能な限り税金を引き下げることを新たな目標にする。王国民の負担を無くす、という方針を発表した。  今までとは真逆の方策を立てて、進んでいこうとするロアリルダ王国。彼の立てた新たな方針は、無事に成功するのだろうか。  一方、婚約破棄されたクリスティーナは商人の国と呼ばれているネバントラ共和国に移り住む計画を立て始める。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

婚約破棄され森に捨てられました。探さないで下さい。

拓海のり
ファンタジー
属性魔法が使えず、役に立たない『自然魔法』だとバカにされていたステラは、婚約者の王太子から婚約破棄された。そして身に覚えのない罪で断罪され、修道院に行く途中で襲われる。他サイトにも投稿しています。

「神に見捨てられた無能の職業は追放!」隣国で“優秀な女性”だと溺愛される

ぱんだ
恋愛
公爵令嬢アンナ・ローレンスはグランベル王国第一王子ダニエル・クロムハートに突然の婚約破棄を言い渡された。 その理由はアンナの職業にあった。職業至上主義の世界でアンナは無能と言われる職業を成人の儀で神に与えられた。その日からアンナは転落人生を歩むことになった。公爵家の家族に使用人はアンナに冷たい態度を取り始める。 アンナにはレイチェルという妹がいた。そのレイチェルの職業は神に選ばれた人しかなれない特別な職業と言われる聖女。アンナとレイチェルは才能を比較された。姉のアンナは能力が劣っていると言われて苦しい日常を送る。 そして幼馴染でもある婚約者のダニエルをレイチェルに取られて最終的には公爵家当主の父ジョセフによって公爵家を追放されてしまった。 貴族から平民に落とされたアンナは旅に出て違う国で新しい生活をスタートする。一方アンナが出て行った公爵家では様々な問題が発生する。実はアンナは一人で公爵家のあらゆる仕事をこなしていた。使用人たちはアンナに無能だからとぞんざいに扱って仕事を押し付けていた。

追放された令嬢、辺境の小国で自由に生きる

腐ったバナナ
ファンタジー
宮廷で「役立たず」と烙印を押され、突如として追放された令嬢リディア。 辺境の小国の荒れた城跡で、誰の干渉もない自由な生活を始める。 孤独で不安な日々から始まったが、村人や兵士たちとの触れ合いを通して信頼を築き、少しずつ自分の居場所を見つけていく。 やがて宮廷ではリディア不在の混乱が広がり、かつての元婚約者や取り巻き令嬢たちが焦る中、リディアは静かに、しかし確実に自身の価値と幸せを取り戻していく――。

虐げられた聖女は精霊王国で溺愛される~追放されたら、剣聖と大魔導師がついてきた~

星名柚花
恋愛
聖女となって三年、リーリエは人々のために必死で頑張ってきた。 しかし、力の使い過ぎで《聖紋》を失うなり、用済みとばかりに婚約破棄され、国外追放を言い渡されてしまう。 これで私の人生も終わり…かと思いきや。 「ちょっと待った!!」 剣聖(剣の達人)と大魔導師(魔法の達人)が声を上げた。 え、二人とも国を捨ててついてきてくれるんですか? 国防の要である二人がいなくなったら大変だろうけれど、まあそんなこと追放される身としては知ったことではないわけで。 虐げられた日々はもう終わり! 私は二人と精霊たちとハッピーライフを目指します!

婚約破棄を目撃したら国家運営が破綻しました

ダイスケ
ファンタジー
「もう遅い」テンプレが流行っているので書いてみました。 王子の婚約破棄と醜聞を目撃した魔術師ビギナは王国から追放されてしまいます。 しかし王国首脳陣も本人も自覚はなかったのですが、彼女は王国の国家運営を左右する存在であったのです。

処理中です...