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1章 異世界から来る死体魔術師
牢の中の王子
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コンコン
程なくして聞こえた壁を叩く音に振り返ると先程の衣服を取りに行った兵士とは違う声が聞こえた。
「着替えの衣服をお持ちしました」
「先程取りに行った兵士とは違うようだが…?」
「これは失礼しました!俺はアルディ団長の元で副団長を務めているコザ・ファル・イーサと申します」
言い終わるのと同時に鉄壁が開きその姿が露になった。
金髪碧眼の短髪に犬耳と尻尾があるコザという騎士を一瞥するとその手には紫色のスカートと対になるインナーと黒色のショートブーツが抱えられていた。
「これをどうぞ」
渡された衣服に目を通すとスカートはボタン止めになっておりインナーも同じようなシンプルなデザインとなっていた。
シンプルイズベストだな…
「ありがとうございます」
「いえ!そ、その…この事はアルディ団長にお伝えして貰えないでしょうか?」
「何をですか?」
「コザが持って来たと伝えて欲しいのです」
ハハハ~アン…ポイント稼ぎだな
「それくらいの事なら別に構いませんが…」
「ホントですか!?あ、ありがとうございます!」
嬉しそうに喜ぶコザに、ポイント稼ぎも大変だなっとちょっとした会社内の格差を見た気がした。
*
コザが去った後、着替えを済ませアルディを待っていると再び鉄壁を叩く音が聞こえた。
コンコン
「アルディだ」
その声とともに鉄壁が開くとアルディの姿が露になった。
「シャルルク様との面会の許可が降りた。同行は俺が担当するから心配ない」
「そうですか…アルディさんが一緒なら安心です」
「よかった…着ていた血まみれの衣服は後で部下に洗って保管させるがそれでいいか?」
「構いません…あ!さっき着替えの衣服をコザ?コバ?分かりませんが副団長という人が持って来てくれました」
「ああ、コザがか…後でお礼を言わないとな」
良かったな、コバじゃなくて…コザって人
「じゃあ、シャルルク様がいる所に案内する」
*
シャルルク王子がいる場所なのに何故だかどんどん下に向かっている気がした。
「あの…何故下に?」
「少し事情があってな…シャルルク様は現在、地下の牢にいる」
王子が牢って…何をしたらそうなるんだ?
思わぬ言葉に疑問に思いながらも石垣が並ぶ壁の通路を降りていくと奥の方で声が聞こえた。
「…出せぇぇぇ!この俺を誰だと思ってるんだぁぁぁ!!」
程なくして聞こえた壁を叩く音に振り返ると先程の衣服を取りに行った兵士とは違う声が聞こえた。
「着替えの衣服をお持ちしました」
「先程取りに行った兵士とは違うようだが…?」
「これは失礼しました!俺はアルディ団長の元で副団長を務めているコザ・ファル・イーサと申します」
言い終わるのと同時に鉄壁が開きその姿が露になった。
金髪碧眼の短髪に犬耳と尻尾があるコザという騎士を一瞥するとその手には紫色のスカートと対になるインナーと黒色のショートブーツが抱えられていた。
「これをどうぞ」
渡された衣服に目を通すとスカートはボタン止めになっておりインナーも同じようなシンプルなデザインとなっていた。
シンプルイズベストだな…
「ありがとうございます」
「いえ!そ、その…この事はアルディ団長にお伝えして貰えないでしょうか?」
「何をですか?」
「コザが持って来たと伝えて欲しいのです」
ハハハ~アン…ポイント稼ぎだな
「それくらいの事なら別に構いませんが…」
「ホントですか!?あ、ありがとうございます!」
嬉しそうに喜ぶコザに、ポイント稼ぎも大変だなっとちょっとした会社内の格差を見た気がした。
*
コザが去った後、着替えを済ませアルディを待っていると再び鉄壁を叩く音が聞こえた。
コンコン
「アルディだ」
その声とともに鉄壁が開くとアルディの姿が露になった。
「シャルルク様との面会の許可が降りた。同行は俺が担当するから心配ない」
「そうですか…アルディさんが一緒なら安心です」
「よかった…着ていた血まみれの衣服は後で部下に洗って保管させるがそれでいいか?」
「構いません…あ!さっき着替えの衣服をコザ?コバ?分かりませんが副団長という人が持って来てくれました」
「ああ、コザがか…後でお礼を言わないとな」
良かったな、コバじゃなくて…コザって人
「じゃあ、シャルルク様がいる所に案内する」
*
シャルルク王子がいる場所なのに何故だかどんどん下に向かっている気がした。
「あの…何故下に?」
「少し事情があってな…シャルルク様は現在、地下の牢にいる」
王子が牢って…何をしたらそうなるんだ?
思わぬ言葉に疑問に思いながらも石垣が並ぶ壁の通路を降りていくと奥の方で声が聞こえた。
「…出せぇぇぇ!この俺を誰だと思ってるんだぁぁぁ!!」
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