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第二話
張り巡らされた糸の中で(上)⑩
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6月14日月曜日の午前8時。
俺達を乗せた鶴星セキュリティサービスのワゴン車が、市街地北西から北に伸びている道を走っていた。
俺と百合子は表向き、鶴星セキュリティサービスの社員ということで、護衛任務を行うことになっている。
今日の空は曇っていて、スッキリしない天気だった。俺達の任務にも、暗雲が立ち込めないよう祈るばかりだ。
俺はワゴン車の二列目の真ん中の席に座り、エイチの入った犬用リュックを抱えていた。
左隣の席に百合子、助手席には朱兄が座っている。
それ以外の席には、鶴星セキュリティサービスの先輩方が座っていた。
流石はプロだけあって、皆、表情はリラックスしている。
「鳳凰院自動車を経営している鳳凰院家って、元は鳥飛光の人間なんだろ?
500年も前に出ていったらしいが、その子孫は、まだ魔法が使えるのかな?」
事前に聞かされた鳳凰院家の事について、何気に感じていた事を朱兄に振ってみた。
「勉強を怠っていなければ、そこそこ使えるかもしれないね。
知っているか?『魔法使いと人間は互いに惹かれあうことは無い』って話。」
「なんだ、それ?」
「ようは、魔術師に分類されるような、魔力をある一定以上持っている人間……つまり多くの鳥飛光の人間と、表の世界の人間は、互いになんというか……」
朱兄は自分で話を振っておいて、言葉を詰まらせた。
俺は、
「ようは『子作りしたい』って気持ちにならないってことだろ?」
察したことをはっきりと口にした。
「お、お前、はっきりと……」
「が、凱君!」
朱兄や先輩達は呆れて苦笑いを、百合子は頬を赤らめ困ったような視線を俺に向けてきた。
「ま、まぁ、そういうことでな、鳥飛光の人間が表の世界に移り住んだとしても、子孫を残し繋げていくのは容易じゃないってことなのさ。それは鳳凰院も例外じゃない。」
それは初耳だった。
しかし、俺の叔父である蒼錬は、表の世界で叔母と知り合って結婚し、蒼彦が生まれている。
ということは、叔母さんは一定以上の魔力を持っていたということだ。
その『一定以上の魔力』というのは、魔具(魔道器)を使って、それなりの魔法が使いこなせることを指す。
表の世界の人間でも、少量の魔力は持っているらしいが、そういう魔力の低い人間は、魔具を持ったとしても、魔法を使うことは不可能なのだとか……
「そして、鳳凰院家の子孫は今でも魔法が使える可能性があるということさ。
まぁ、魔具が無ければ魔法が使えないのは、普通の鳥飛光の人々と変わらないだろうけどね。」
と、朱兄。
「流石に、自分とこの社員を、魔道士や化物から守る力は無いってことか……
しかし、鳳凰院家もすごいな。
持っていた土地を世代が変わっても手放さず持ち続けて、研究所を建てるなんて、うちのご先祖やジジイがよく許したな。」
「魔術を捨てて、鳥飛光から出ていった家は数あれど、鳳凰院家は鳥飛光に居た頃は、鳥飛光4公家に匹敵する力を持っていたからね。
それもあって鳳凰院家は、4公家との交流自体は、世代を超えて続けていたようだ。
大昔から鳳凰院家の人間は、政治力や商才に恵まれていて、表の世界でも成功。
それで得た知識や技術を、定期的に鳥飛光4公家の人間に伝えていた。
まぁ、純粋に友情や郷愁で交流をしている訳でも無く、その見返りと引き換えにね。」
「それが、土地の所有権ということか?」
「それは見返りの一つに過ぎない。
他には表の世界の秩序を乱さない程度の、魔力を伴わない占星術や風水の教授。
鳥飛光を知る表の世界の権力者達と、4公家の人間との『仲立ち』の役割も担っていたとも聞く。
しかし、クーデターが起きて、日本が暁聖大帝国なんて、ふざけた国になってからは、その機会も無くなってしまった。」
たまに話題に出て来る「暁聖大帝国」とは、8年前に日本で起きたクーデターにより建国された国だ。
鳥飛光線に乗って30分で行けるところだが、行くのにいちいち役所に申請しなければならないので、遊びに行く気も起きない。
「鳳凰院家は、鳥飛光と交流が続いていた12年前に、魔法を技術開発に利用するための研究所を鳥飛光に建てることを申し出た。表の世界の技術発展の為の研究所を建てたい、と。
それから2年後、鳳凰院自動車研究所が出来上がったわけだ。
それを許すなんて、鳥飛光4公家当主達は鳳凰院から何を貰ったんだか……」
「私は、魔法を科学の進歩に使うことに反対です。
ただでさえ、表の世界は精霊の力が弱いのに、その力を更に弱めるようなことをするなんて……」
百合子は精霊を利用している魔術師らしい切り口で非難を口にした。
「ああ、精霊の力が弱まると、精霊力のバランスが弱まって、色んな災害につながるって、小学校の魔法の授業で習ったな。」
「もちろん、表の世界の研究結果や、開発した技術の表の世界での開示、それに利用することは、鳥飛光市の許可無く自由に出来ないことになっている。
その基準は、表の世界にある現行技術と素材で実現可能かどうかが判断基準だ。
例え開示、利用が許されても、鳥飛光市に多額の金を支払う必要がある。
自分達で開発したのに、高額な特許料を支払っているようなものだぜ。」
朱兄は、鳥飛光側のやり方が気に入らないのか、最後の方の言葉は吐き捨てるように言い放った。
「しかし、朱兄、鳳凰院家のことに凄く詳しいな。」
警護対象だから、良く調べたのだろうか?
「ん……まぁ、得意先……の一つだからな。」
朱兄は、何故か歯切れが悪い。
……鳳凰院と何か因縁でもあるのだろうか?
そんな話をしていると、鳳凰院自動車研究所の正門の前に到着した。
正確には『鳳凰院特別区域』の入り口だ。
俺達は、ワゴンから降りて深呼吸をする。
緑地に囲まれているだけあって、空気は美味いし、顔を撫でる風が気持ちいい。
しかし、そんな気持ちも、すぐに消え失せた。
目の前が暗く淀み、真っ黒で大きな球体が現れた。
それが消え去ると、その中から黒いローブを着た連中が姿をあらわす。
水晶のビデオレターで『マスティマ』と名乗った、黒い仮面を被ったガキ、その隣には、あずき色の髪色をしたツインテールの少女が、不機嫌そうに眉をつりあげて立っている。
服装は黒いマントと、夜空の色を基調とした、魔法少女っぽい衣装を身にまとっている。
小学生に見えなくもない。
更にそいつらの後ろには、黒いローブを着ており、顔をフードで見えないくらい覆っている大柄な奴が、2人ほど立っていた。
マスティマは俺達の姿を確認すると、両腕を下側に広げながら喜びの声を上げる。
「やあ、おはよう凱君。
やはり来てくれたんだね。
君なら絶対に来てくれると信じていたよ。」
「フン!つまらない!
こいつらが来ない方が、あの胡散臭いビデオレターが滑稽で愉快だったのに!」
と、マスティマに、隣にいた少女が毒づいた。
「ははは。僕は恥をかかなくて済んだということかな?
さて、今回、このゲームに参加する、僕の仲間達を紹介したいところだけど、
凱君達の意志確認が先かな?
このゲームに参加するということで良いのかい?
もし質問があるなら、受け付けよう。」
俺は、マスティマにゲームに参加することを告げるため、前に出ようとするが、朱兄が俺を手で制止した。そして、
「こちらは……
お前達の考えた、ふざけたゲームに参加する気は無い。
お前達を捕えさせてもらう!」
朱兄は、勝手に大声で返答すると、それを合図に鶴星セキュリティサービスの先輩社員五人が武器や魔道器を構え、マスティマ達を取り囲むように陣形を取った。
「おい!朱兄!何、勝手な事を!」
俺は、朱兄を止めるため、声を張り上げるが、
既に臨戦態勢の朱兄は、マスティマ達に視線を向けたまま、
「凱達は、安全な場所に隠れていろ。」
と、俺達に指示をだした。
マスティマは口元を笑みで歪めながら、
「鶴星 朱明さん。
僕は、凱君達に聞いているんだけど……
まぁ、いいか。
アンタたちを血祭にあげた後、改めて聞くことにしよう。
弥宵!ハウレス!アンドラス!」
マスティマが右手を上げると、奴の後ろに控えていた黒いローブの一人が5mほど跳躍し、身にまとっていたローブを脱ぎ捨てた。
「ふはははははっ!いいぞ!
こういう展開にならなければ、俺様が来た意味が無いわっ!」
軽装の黒い鎧を身に着けた、茶色い短髪の強面の男だった。
そいつは笑いながら、朱兄に上空から勢いよく拳を振り上げ、朱兄はそれを左腕でガードした。
「ぐっ」
朱兄は、なんとか耐えたようだが、素早く後ろの飛び退き、強面の男から距離を取った。
「このハウレス様の一撃で壊れないとは!
貴様、いいぞ!こいつは、しばらく楽しめそうだ!」
ハウレスと名乗った男は、満面の笑みを浮かべた。
ここはひとまず、仕方が無い。
「百合子、エイチを頼む。」
「え……凱君。」
俺は隣にいた百合子にエイチの入った犬用リュックあずけると、降魔の剣を背に担いでいた降魔の剣を引き抜き、朱兄に加勢するため、マスティマに向かうが、
「待ちなさいよ。……アンタが、鷹空 凱?
噂通りの不細工な面ねぇ。」
マスティマの隣に居た、黒い魔法少女風の衣装を着た女が、不敵な笑みを浮かべ俺の前に立ちはだかる。
「俺は魔法少女ごっこに付き合う気はねぇ!
小娘、そこをどきな!」
「小娘……ですって?
ねぇ、悠。
コイツ、死なない程度に痛めつけていいかしら?」
「ん、ああ、いいよ。
むしろ、殺すつもりで構わないよ。」
鶴星セキュリティサービスの精鋭社員一人の攻撃を、涼しい顔でかわし、宙に浮いたマスティマがニンマリと笑った。
「ま、言われなくても、うちの可愛いクラーケンちゃんは、手加減なんて出来ないけどね。」
小娘はニヤニヤしながら、自分の唇をペロリと舐める。
すると、奴の足元から半透明の、ピンク色の『何か』が風船のように浮き上がり、小娘を持ち上げ始めた。
「!?」
そいつは、完全に地上に姿をあわらすと、半透明だったピンク色は、実体を伴うように、はっきりとした色に変化した。
「なんだ、こいつ!?」
そいつは、俺の身長の倍以上はある、巨大なタコだった。
小娘を頭に乗せ、何本もある脚をうねらせて、
「ぴっしゃあああああああああ!」
と、大きな鳴き声?を上げた。
「凱君!」
百合子の駆け寄る足音が聞こえるが、
「おっと、百合子お姉ちゃん、アンタの相手は僕だよ!
アンドラス!ぼーっとしていないで、雑魚の相手をしろ!」
先輩社員の攻撃をかわし、宙に逃げていたマスティマが、百合子の前に立ちふさがると同時に、部下?のもう一人に再度命令をする。
「百合子!」
「お前、この鶯黒 弥宵とクラーケンちゃんを前にして……
人の事を心配している場合じゃないんだよ!」
巨大なタコの振るう脚が、俺を薙ぎ払う。
速い!
「ぐあっ!」
タコの脚攻撃をくらい吹っ飛ばされた俺は、緑地にある木に激突し床に転がった。
「はっ!弱っ!
ねぇ、悠。コイツ、一発で死んだよー」
タコの上で脚を組んで座っている小娘・鶯黒 弥宵はケラケラと笑った。
「勝手に殺すんじゃねぇ!クソガキ!」
俺は立ち上がると、再び降魔の剣を構えた。
背中は痛いが、大したダメージは無い。
お袋や朱王の爺さんから仕込まれた、受け身の技術の賜物というやつだ。
「……なに、コイツ?
クラーケンちゃんの脚を、もろ食らったのに……」
「だから言ったろう?
不完全体とはいえ、あのシュテンドウジを切り倒したんだ。
それに……分かっているだろ?」
百合子と戦っているマスティマ…いや、鶯黒 悠が何故か嬉しそうに言う。
……百合子は武器であるメイスを右手に、悠の攻撃魔法・黒炎を結界魔法で防いでいる。
一方、朱兄は、ハウレスとかいう強面の大男と、互いに素手で、互角の戦闘を続けており、アンドラスと呼ばれた、未だに黒いローブ姿の野郎は、鶴星セキュリティサービスの先輩社員達の攻撃をひらひらとかわしながら、バカにするように宙に浮かんでいる。
「また、他の人間の事を気にしている……
マジムカつくわ、このクソ雑魚不細工。
ミンチになるまで殴り飛ばしてやる!」
陸上だというのに、タコの奴は意外と早く距離を詰めて来た。
そして、俺を何本もの脚で薙ぎ払い、叩き潰そうとするが、俺はなんとか、それをかわし続け、
「せいっ!」
タイミングがあった瞬間、襲い掛かるタコ足の勢いを利用して、降魔の剣を振るい、タコ足を切り落としてやった。
「ピギャアアアアアアアアア!」
ズドンと俺の真横に落ちる足。
足を切り落とされた痛みで、あばれるクラーケン。
「クラーケンちゃん!すぐ治してあげるから落ち着いて!」
小娘が悲痛な声を上げる。
怒りで残った足で俺を薙ぎ払おうとするが、冷静さを失った攻撃を見切るのは容易かった。
「おらぁ!」
降魔の剣を二回振るう。
あっという間に、クラーケンの二本の足が、ドスンと地面に落ちた。
「ピィギイイイイイイイイイ!」
クラーケンは、相変わらずデカい声で鳴きながら、俺に向かって足を振るってくるが、動きはだいぶ鈍くなっていた。
「この、クソッ!」
クラーケンに乗ったまま、鶯黒弥宵は俺に向かって手をかざす。
奴の手から、凄まじい速さの電撃が、俺を貫こうと奔ってくるが、
「おっと!」
なんなくかわす。
しばらく、俺は、クラーケンのタコ足攻撃と、鶯黒弥宵の魔法攻撃をかわし続け、隙を伺う。
鶯黒弥宵は、「死ね!」とか「クソ!」とか俺を罵るようなこと口にしながら、魔法攻撃を連発してくる。
奴らは怒りと苛立ちを募らせ、攻撃に重さと威力は増しているが、狙いや命中精度は明らかに落ちている。
攻撃を避けつつ、奴らを観察していて気付いたが、クラーケンは好き勝手に動いている訳では無く、ある程度はご主人様(?)である鶯黒弥宵が動きを制御しているようだった。
俺もただ逃げ回っているという訳ではなく、攻撃のタイミングが合うと、クラーケンのタコ足を降魔の剣で受け止め、薙ぎ払う様にタコ足を切り裂いた。
「ギィイイイ!」
切断まではいかないが、足を切り裂かれたクラーケンは、再び苦痛の鳴き声を上げる。
俺は隙をついて、巨大タコに乗り移り、
「まずそうで、たこ焼きにする気も起きねぇ。
小娘……観念しな。」
鶯黒弥宵の首に降魔の剣を突き付けた。
すると、怨嗟の籠った声で、何かを呟き始めた。
魔法の詠唱……ではない。
「……お……だからって……調子に乗るな!
私は、お前なんか認めない!」
俺を睨みつけると、鶯黒弥宵は俺に向かってくる。
「!?」
流石に、剣で攻撃することを躊躇った俺は、鶯黒弥宵の頭を左手で押さえつけようと手を伸ばすが、奴が魔法を放つ瞬間、術者の周囲を覆う膜に遮られ、俺の手は弾かれた。
鶯黒弥宵の右手から発せられた強烈な閃光を、俺はなんとか体を捻ってかわそうとする。
「いっつッ!」
バチッという大きな音と共に、俺の着ていたスーツの肩口が、焼け焦げて煙を上げていた。
また『瞬雷』の魔法か。
止むを得ず体勢を崩した俺は、クラーケンから飛び降り、奴らから距離を取った。
その隙に、鶯黒弥宵が手を上、左右に動かすと、切り落としたクラーケンの数本の足が、切り落とした箇所にくっつき、黒い光を帯びた。
「ふっしゃあああああああああああ!」
クラーケンは大きな鳴き声を上げると、黒い光を帯びた足をコンクリートで覆われた地面に叩きつけ、大きくへこませた。
「足はこの通り、治りましたってか?」
「ムカつくけど、確かに本気で行かないと、仕留めるのは難しそうだ。
アンタ、もう楽に死ねないよ。」
鶯黒弥宵は再び、フワフワと宙を浮きながら、クラーケンの頭の上に立ち、ブツブツと何かの魔法の詠唱を始めた。
その顔からは、小馬鹿にするような、ニヤニヤした表情は消え失せている。
鶯黒弥宵とクラーケンから禍々しい妖気が立ち昇り始めると同時に、奴の脚にクラーケンのピンク色の肉片が絡みついた。
そして、まるでクラーケンに取り込まれるように下半身全てがクラーケンの頭の中に沈んでいき、次にピンク色の肉片が鶯黒弥宵の上半身を包み込んだ。
まるで、自分自身をクラーケンに食わせるかのように……
「こ、こいつは……一体……」
唖然とする俺の前で、鶯黒弥宵を取り込んだクラーケンの体が、へこんだり膨らんだりを激しく繰り返し始める。
何かヤバイと感じた俺は、
「オラァッ!」
奴に接近して降魔の剣を振り下ろすが、奴の体の一部が俺に向かって勢いよく膨れ上がり、不意を打たれた俺は後方に吹っ飛ばされた。
「ぐっ!」
俺は何とか受け身を取り体勢を整えたが……
「なんだ、コイツ!?」
目の前に居たのは、女のほぼ裸の上半身に、クラーケンの足をつけたピンク色の化物だった。
その女の顔は鶯黒弥宵そのものであるが、髪の代わりにヘビのような触手がうねっており、人の姿の時にあった可愛らしさは全くない。
悪夢に出てくるような、邪悪さと気味の悪さを感じる。
「おっまたせー、第二ラウンドに行こうじゃない!」
クラーケンと合体した鶯黒弥宵が、ハイテンションで叫ぶ。
「この姿を見た奴で、生きて帰った奴は居ないんだよ!
ミンチにして、中身ぶちまけてやるわぁ!」
鶯黒弥宵クラーケンは凶悪な形相をしながら、俺に向かって足を振り上げてきた。
俺達を乗せた鶴星セキュリティサービスのワゴン車が、市街地北西から北に伸びている道を走っていた。
俺と百合子は表向き、鶴星セキュリティサービスの社員ということで、護衛任務を行うことになっている。
今日の空は曇っていて、スッキリしない天気だった。俺達の任務にも、暗雲が立ち込めないよう祈るばかりだ。
俺はワゴン車の二列目の真ん中の席に座り、エイチの入った犬用リュックを抱えていた。
左隣の席に百合子、助手席には朱兄が座っている。
それ以外の席には、鶴星セキュリティサービスの先輩方が座っていた。
流石はプロだけあって、皆、表情はリラックスしている。
「鳳凰院自動車を経営している鳳凰院家って、元は鳥飛光の人間なんだろ?
500年も前に出ていったらしいが、その子孫は、まだ魔法が使えるのかな?」
事前に聞かされた鳳凰院家の事について、何気に感じていた事を朱兄に振ってみた。
「勉強を怠っていなければ、そこそこ使えるかもしれないね。
知っているか?『魔法使いと人間は互いに惹かれあうことは無い』って話。」
「なんだ、それ?」
「ようは、魔術師に分類されるような、魔力をある一定以上持っている人間……つまり多くの鳥飛光の人間と、表の世界の人間は、互いになんというか……」
朱兄は自分で話を振っておいて、言葉を詰まらせた。
俺は、
「ようは『子作りしたい』って気持ちにならないってことだろ?」
察したことをはっきりと口にした。
「お、お前、はっきりと……」
「が、凱君!」
朱兄や先輩達は呆れて苦笑いを、百合子は頬を赤らめ困ったような視線を俺に向けてきた。
「ま、まぁ、そういうことでな、鳥飛光の人間が表の世界に移り住んだとしても、子孫を残し繋げていくのは容易じゃないってことなのさ。それは鳳凰院も例外じゃない。」
それは初耳だった。
しかし、俺の叔父である蒼錬は、表の世界で叔母と知り合って結婚し、蒼彦が生まれている。
ということは、叔母さんは一定以上の魔力を持っていたということだ。
その『一定以上の魔力』というのは、魔具(魔道器)を使って、それなりの魔法が使いこなせることを指す。
表の世界の人間でも、少量の魔力は持っているらしいが、そういう魔力の低い人間は、魔具を持ったとしても、魔法を使うことは不可能なのだとか……
「そして、鳳凰院家の子孫は今でも魔法が使える可能性があるということさ。
まぁ、魔具が無ければ魔法が使えないのは、普通の鳥飛光の人々と変わらないだろうけどね。」
と、朱兄。
「流石に、自分とこの社員を、魔道士や化物から守る力は無いってことか……
しかし、鳳凰院家もすごいな。
持っていた土地を世代が変わっても手放さず持ち続けて、研究所を建てるなんて、うちのご先祖やジジイがよく許したな。」
「魔術を捨てて、鳥飛光から出ていった家は数あれど、鳳凰院家は鳥飛光に居た頃は、鳥飛光4公家に匹敵する力を持っていたからね。
それもあって鳳凰院家は、4公家との交流自体は、世代を超えて続けていたようだ。
大昔から鳳凰院家の人間は、政治力や商才に恵まれていて、表の世界でも成功。
それで得た知識や技術を、定期的に鳥飛光4公家の人間に伝えていた。
まぁ、純粋に友情や郷愁で交流をしている訳でも無く、その見返りと引き換えにね。」
「それが、土地の所有権ということか?」
「それは見返りの一つに過ぎない。
他には表の世界の秩序を乱さない程度の、魔力を伴わない占星術や風水の教授。
鳥飛光を知る表の世界の権力者達と、4公家の人間との『仲立ち』の役割も担っていたとも聞く。
しかし、クーデターが起きて、日本が暁聖大帝国なんて、ふざけた国になってからは、その機会も無くなってしまった。」
たまに話題に出て来る「暁聖大帝国」とは、8年前に日本で起きたクーデターにより建国された国だ。
鳥飛光線に乗って30分で行けるところだが、行くのにいちいち役所に申請しなければならないので、遊びに行く気も起きない。
「鳳凰院家は、鳥飛光と交流が続いていた12年前に、魔法を技術開発に利用するための研究所を鳥飛光に建てることを申し出た。表の世界の技術発展の為の研究所を建てたい、と。
それから2年後、鳳凰院自動車研究所が出来上がったわけだ。
それを許すなんて、鳥飛光4公家当主達は鳳凰院から何を貰ったんだか……」
「私は、魔法を科学の進歩に使うことに反対です。
ただでさえ、表の世界は精霊の力が弱いのに、その力を更に弱めるようなことをするなんて……」
百合子は精霊を利用している魔術師らしい切り口で非難を口にした。
「ああ、精霊の力が弱まると、精霊力のバランスが弱まって、色んな災害につながるって、小学校の魔法の授業で習ったな。」
「もちろん、表の世界の研究結果や、開発した技術の表の世界での開示、それに利用することは、鳥飛光市の許可無く自由に出来ないことになっている。
その基準は、表の世界にある現行技術と素材で実現可能かどうかが判断基準だ。
例え開示、利用が許されても、鳥飛光市に多額の金を支払う必要がある。
自分達で開発したのに、高額な特許料を支払っているようなものだぜ。」
朱兄は、鳥飛光側のやり方が気に入らないのか、最後の方の言葉は吐き捨てるように言い放った。
「しかし、朱兄、鳳凰院家のことに凄く詳しいな。」
警護対象だから、良く調べたのだろうか?
「ん……まぁ、得意先……の一つだからな。」
朱兄は、何故か歯切れが悪い。
……鳳凰院と何か因縁でもあるのだろうか?
そんな話をしていると、鳳凰院自動車研究所の正門の前に到着した。
正確には『鳳凰院特別区域』の入り口だ。
俺達は、ワゴンから降りて深呼吸をする。
緑地に囲まれているだけあって、空気は美味いし、顔を撫でる風が気持ちいい。
しかし、そんな気持ちも、すぐに消え失せた。
目の前が暗く淀み、真っ黒で大きな球体が現れた。
それが消え去ると、その中から黒いローブを着た連中が姿をあらわす。
水晶のビデオレターで『マスティマ』と名乗った、黒い仮面を被ったガキ、その隣には、あずき色の髪色をしたツインテールの少女が、不機嫌そうに眉をつりあげて立っている。
服装は黒いマントと、夜空の色を基調とした、魔法少女っぽい衣装を身にまとっている。
小学生に見えなくもない。
更にそいつらの後ろには、黒いローブを着ており、顔をフードで見えないくらい覆っている大柄な奴が、2人ほど立っていた。
マスティマは俺達の姿を確認すると、両腕を下側に広げながら喜びの声を上げる。
「やあ、おはよう凱君。
やはり来てくれたんだね。
君なら絶対に来てくれると信じていたよ。」
「フン!つまらない!
こいつらが来ない方が、あの胡散臭いビデオレターが滑稽で愉快だったのに!」
と、マスティマに、隣にいた少女が毒づいた。
「ははは。僕は恥をかかなくて済んだということかな?
さて、今回、このゲームに参加する、僕の仲間達を紹介したいところだけど、
凱君達の意志確認が先かな?
このゲームに参加するということで良いのかい?
もし質問があるなら、受け付けよう。」
俺は、マスティマにゲームに参加することを告げるため、前に出ようとするが、朱兄が俺を手で制止した。そして、
「こちらは……
お前達の考えた、ふざけたゲームに参加する気は無い。
お前達を捕えさせてもらう!」
朱兄は、勝手に大声で返答すると、それを合図に鶴星セキュリティサービスの先輩社員五人が武器や魔道器を構え、マスティマ達を取り囲むように陣形を取った。
「おい!朱兄!何、勝手な事を!」
俺は、朱兄を止めるため、声を張り上げるが、
既に臨戦態勢の朱兄は、マスティマ達に視線を向けたまま、
「凱達は、安全な場所に隠れていろ。」
と、俺達に指示をだした。
マスティマは口元を笑みで歪めながら、
「鶴星 朱明さん。
僕は、凱君達に聞いているんだけど……
まぁ、いいか。
アンタたちを血祭にあげた後、改めて聞くことにしよう。
弥宵!ハウレス!アンドラス!」
マスティマが右手を上げると、奴の後ろに控えていた黒いローブの一人が5mほど跳躍し、身にまとっていたローブを脱ぎ捨てた。
「ふはははははっ!いいぞ!
こういう展開にならなければ、俺様が来た意味が無いわっ!」
軽装の黒い鎧を身に着けた、茶色い短髪の強面の男だった。
そいつは笑いながら、朱兄に上空から勢いよく拳を振り上げ、朱兄はそれを左腕でガードした。
「ぐっ」
朱兄は、なんとか耐えたようだが、素早く後ろの飛び退き、強面の男から距離を取った。
「このハウレス様の一撃で壊れないとは!
貴様、いいぞ!こいつは、しばらく楽しめそうだ!」
ハウレスと名乗った男は、満面の笑みを浮かべた。
ここはひとまず、仕方が無い。
「百合子、エイチを頼む。」
「え……凱君。」
俺は隣にいた百合子にエイチの入った犬用リュックあずけると、降魔の剣を背に担いでいた降魔の剣を引き抜き、朱兄に加勢するため、マスティマに向かうが、
「待ちなさいよ。……アンタが、鷹空 凱?
噂通りの不細工な面ねぇ。」
マスティマの隣に居た、黒い魔法少女風の衣装を着た女が、不敵な笑みを浮かべ俺の前に立ちはだかる。
「俺は魔法少女ごっこに付き合う気はねぇ!
小娘、そこをどきな!」
「小娘……ですって?
ねぇ、悠。
コイツ、死なない程度に痛めつけていいかしら?」
「ん、ああ、いいよ。
むしろ、殺すつもりで構わないよ。」
鶴星セキュリティサービスの精鋭社員一人の攻撃を、涼しい顔でかわし、宙に浮いたマスティマがニンマリと笑った。
「ま、言われなくても、うちの可愛いクラーケンちゃんは、手加減なんて出来ないけどね。」
小娘はニヤニヤしながら、自分の唇をペロリと舐める。
すると、奴の足元から半透明の、ピンク色の『何か』が風船のように浮き上がり、小娘を持ち上げ始めた。
「!?」
そいつは、完全に地上に姿をあわらすと、半透明だったピンク色は、実体を伴うように、はっきりとした色に変化した。
「なんだ、こいつ!?」
そいつは、俺の身長の倍以上はある、巨大なタコだった。
小娘を頭に乗せ、何本もある脚をうねらせて、
「ぴっしゃあああああああああ!」
と、大きな鳴き声?を上げた。
「凱君!」
百合子の駆け寄る足音が聞こえるが、
「おっと、百合子お姉ちゃん、アンタの相手は僕だよ!
アンドラス!ぼーっとしていないで、雑魚の相手をしろ!」
先輩社員の攻撃をかわし、宙に逃げていたマスティマが、百合子の前に立ちふさがると同時に、部下?のもう一人に再度命令をする。
「百合子!」
「お前、この鶯黒 弥宵とクラーケンちゃんを前にして……
人の事を心配している場合じゃないんだよ!」
巨大なタコの振るう脚が、俺を薙ぎ払う。
速い!
「ぐあっ!」
タコの脚攻撃をくらい吹っ飛ばされた俺は、緑地にある木に激突し床に転がった。
「はっ!弱っ!
ねぇ、悠。コイツ、一発で死んだよー」
タコの上で脚を組んで座っている小娘・鶯黒 弥宵はケラケラと笑った。
「勝手に殺すんじゃねぇ!クソガキ!」
俺は立ち上がると、再び降魔の剣を構えた。
背中は痛いが、大したダメージは無い。
お袋や朱王の爺さんから仕込まれた、受け身の技術の賜物というやつだ。
「……なに、コイツ?
クラーケンちゃんの脚を、もろ食らったのに……」
「だから言ったろう?
不完全体とはいえ、あのシュテンドウジを切り倒したんだ。
それに……分かっているだろ?」
百合子と戦っているマスティマ…いや、鶯黒 悠が何故か嬉しそうに言う。
……百合子は武器であるメイスを右手に、悠の攻撃魔法・黒炎を結界魔法で防いでいる。
一方、朱兄は、ハウレスとかいう強面の大男と、互いに素手で、互角の戦闘を続けており、アンドラスと呼ばれた、未だに黒いローブ姿の野郎は、鶴星セキュリティサービスの先輩社員達の攻撃をひらひらとかわしながら、バカにするように宙に浮かんでいる。
「また、他の人間の事を気にしている……
マジムカつくわ、このクソ雑魚不細工。
ミンチになるまで殴り飛ばしてやる!」
陸上だというのに、タコの奴は意外と早く距離を詰めて来た。
そして、俺を何本もの脚で薙ぎ払い、叩き潰そうとするが、俺はなんとか、それをかわし続け、
「せいっ!」
タイミングがあった瞬間、襲い掛かるタコ足の勢いを利用して、降魔の剣を振るい、タコ足を切り落としてやった。
「ピギャアアアアアアアアア!」
ズドンと俺の真横に落ちる足。
足を切り落とされた痛みで、あばれるクラーケン。
「クラーケンちゃん!すぐ治してあげるから落ち着いて!」
小娘が悲痛な声を上げる。
怒りで残った足で俺を薙ぎ払おうとするが、冷静さを失った攻撃を見切るのは容易かった。
「おらぁ!」
降魔の剣を二回振るう。
あっという間に、クラーケンの二本の足が、ドスンと地面に落ちた。
「ピィギイイイイイイイイイ!」
クラーケンは、相変わらずデカい声で鳴きながら、俺に向かって足を振るってくるが、動きはだいぶ鈍くなっていた。
「この、クソッ!」
クラーケンに乗ったまま、鶯黒弥宵は俺に向かって手をかざす。
奴の手から、凄まじい速さの電撃が、俺を貫こうと奔ってくるが、
「おっと!」
なんなくかわす。
しばらく、俺は、クラーケンのタコ足攻撃と、鶯黒弥宵の魔法攻撃をかわし続け、隙を伺う。
鶯黒弥宵は、「死ね!」とか「クソ!」とか俺を罵るようなこと口にしながら、魔法攻撃を連発してくる。
奴らは怒りと苛立ちを募らせ、攻撃に重さと威力は増しているが、狙いや命中精度は明らかに落ちている。
攻撃を避けつつ、奴らを観察していて気付いたが、クラーケンは好き勝手に動いている訳では無く、ある程度はご主人様(?)である鶯黒弥宵が動きを制御しているようだった。
俺もただ逃げ回っているという訳ではなく、攻撃のタイミングが合うと、クラーケンのタコ足を降魔の剣で受け止め、薙ぎ払う様にタコ足を切り裂いた。
「ギィイイイ!」
切断まではいかないが、足を切り裂かれたクラーケンは、再び苦痛の鳴き声を上げる。
俺は隙をついて、巨大タコに乗り移り、
「まずそうで、たこ焼きにする気も起きねぇ。
小娘……観念しな。」
鶯黒弥宵の首に降魔の剣を突き付けた。
すると、怨嗟の籠った声で、何かを呟き始めた。
魔法の詠唱……ではない。
「……お……だからって……調子に乗るな!
私は、お前なんか認めない!」
俺を睨みつけると、鶯黒弥宵は俺に向かってくる。
「!?」
流石に、剣で攻撃することを躊躇った俺は、鶯黒弥宵の頭を左手で押さえつけようと手を伸ばすが、奴が魔法を放つ瞬間、術者の周囲を覆う膜に遮られ、俺の手は弾かれた。
鶯黒弥宵の右手から発せられた強烈な閃光を、俺はなんとか体を捻ってかわそうとする。
「いっつッ!」
バチッという大きな音と共に、俺の着ていたスーツの肩口が、焼け焦げて煙を上げていた。
また『瞬雷』の魔法か。
止むを得ず体勢を崩した俺は、クラーケンから飛び降り、奴らから距離を取った。
その隙に、鶯黒弥宵が手を上、左右に動かすと、切り落としたクラーケンの数本の足が、切り落とした箇所にくっつき、黒い光を帯びた。
「ふっしゃあああああああああああ!」
クラーケンは大きな鳴き声を上げると、黒い光を帯びた足をコンクリートで覆われた地面に叩きつけ、大きくへこませた。
「足はこの通り、治りましたってか?」
「ムカつくけど、確かに本気で行かないと、仕留めるのは難しそうだ。
アンタ、もう楽に死ねないよ。」
鶯黒弥宵は再び、フワフワと宙を浮きながら、クラーケンの頭の上に立ち、ブツブツと何かの魔法の詠唱を始めた。
その顔からは、小馬鹿にするような、ニヤニヤした表情は消え失せている。
鶯黒弥宵とクラーケンから禍々しい妖気が立ち昇り始めると同時に、奴の脚にクラーケンのピンク色の肉片が絡みついた。
そして、まるでクラーケンに取り込まれるように下半身全てがクラーケンの頭の中に沈んでいき、次にピンク色の肉片が鶯黒弥宵の上半身を包み込んだ。
まるで、自分自身をクラーケンに食わせるかのように……
「こ、こいつは……一体……」
唖然とする俺の前で、鶯黒弥宵を取り込んだクラーケンの体が、へこんだり膨らんだりを激しく繰り返し始める。
何かヤバイと感じた俺は、
「オラァッ!」
奴に接近して降魔の剣を振り下ろすが、奴の体の一部が俺に向かって勢いよく膨れ上がり、不意を打たれた俺は後方に吹っ飛ばされた。
「ぐっ!」
俺は何とか受け身を取り体勢を整えたが……
「なんだ、コイツ!?」
目の前に居たのは、女のほぼ裸の上半身に、クラーケンの足をつけたピンク色の化物だった。
その女の顔は鶯黒弥宵そのものであるが、髪の代わりにヘビのような触手がうねっており、人の姿の時にあった可愛らしさは全くない。
悪夢に出てくるような、邪悪さと気味の悪さを感じる。
「おっまたせー、第二ラウンドに行こうじゃない!」
クラーケンと合体した鶯黒弥宵が、ハイテンションで叫ぶ。
「この姿を見た奴で、生きて帰った奴は居ないんだよ!
ミンチにして、中身ぶちまけてやるわぁ!」
鶯黒弥宵クラーケンは凶悪な形相をしながら、俺に向かって足を振り上げてきた。
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