椅子モブ乙女の繋ぐ道

青空里雨

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35.カイルとルイ


今日はルイと約束の日。
母様とドレスや靴を注文しに行く名目で家を出ようと作戦を立てていた。これはレオン対策だが、当のレオンも新しいダイヤの事で忙しく、この日も家を空けていたので結局秘密だ。
ルーファスとカイルを護衛につけて、母様と四人で馬車に揺られる。馬車の振動で揺れるピアスをカイルは見ないようにしているようだ。
馬車に乗る時は当然のように手を差し出し乗せてくれるカイル。因みにレオンは抱っこで乗せてくれる。

レオンとカイルはあの打ち合いの後から少しずつ話をするようになった。稽古も一緒にやるし、氷点下の凍えるような言い合いはしなくなったと思う。
仲が良い訳ではないが、二人の稽古の声を聞かなければ好敵手…でいいのかな?

そして大事な事。ルーファスについて、カイルに部屋で二人の時に問いただしてみると、悩んでから教えてくれた。
ルーファスは私に例の葉っぱを贈った犯人の可能性があって目をつけていたと。だけど屋敷内の人間に幾ら聞いてもその日のルーファスに不審な点もなく、ルーファスの人柄も見ていて杞憂だったのではないかと考えていると。
裏からの話を聞いている事で、裏との繋がりがあるのではと疑っていたようだが、それは私とルーファスが地図を見ながら作戦会議をし、店先で噂話として話を聞こうと入念な打ち合わせと練習を重ねたからだ。

花と葉が置かれていたのは夜中から朝の間。屋敷の前は常に警備もいるし、玄関が見える場所に常に出入りをチェックしている警備室がある。広い敷地内も常に見回りがいる。敷地内には、地中でも移動しない限り姿を見せずに通る事が不可能なエリアもある。騎士団を統治する父様が組んだ陣形で、敷地内は安全なのだ。
誰にもバレる事なく、屋敷の中から敷地を抜けて、大きな音のする、鍵のある重たい門を門番の真後ろで開け、花と葉を置いて外の門番と警備にバレずに戻る。誰にも把握されずに外出する事は出来ない。それにルーファスは健康優良児で夜はヘレンと同室で寝ている。
記録も徹底しているアルニムで、ルーファスが誰かと手紙のやり取りをした記録も無い事から疑惑を向ける相手が違うのではないか…と考えてヘレンの動向も探り、レオンを探り、フロウも探り、またレオンを探っているそうです。
私がカイルにしっかり説明して咎めると、カイルはルーファスに葉っぱの件は伏せてルーファスの強さに警戒していたと話し和解してくれた。

カイルは和解後に私に、もしこれで彼が犯人だったのならとても恐ろしい事だ。今の俺では絶対に勝てない。と呟いた。
おかしな事を言わないでと窘めると困ったように笑って礼をした。

私に誰でも簡単に信用してはいけないぞと注意をしているつもりだろうが、私も人を見る目に関しては小僧に負けているつもりはない。ルーファスはそんな馬鹿な事も、短絡的でも、相手を挑発するような事も、敵に対して好戦的な浅はかな真似もしない。
反応を楽しむ犯人でないのなら、この葉っぱを送った相手は考えが浅い。そうでなければ、相当捻くれた嫌な奴だろう。
真っ直ぐ一生懸命で自慢のルーファスは、敵が現れたら凄く賢い事しかしない本気で強いタイプだ。
そしてレオンを探るのはやめた方がいいと思う。私の部屋を見て思う所があったのか、レオンが私を閉じ込める為や騎士団の視察に行かせない為に行った悪戯行為なのではと思ったらしい。
違います。ガチで警戒しまくって大変になったんだよ。私が何も言わずに部屋から出ようとしたら大変になって鳥籠に入れられる位ね。これを言ったらまたカイルがややこしくなるので悲しい思い出は胸にしまった。

カイルとルーファスはそれから話をするようになって、ルーファスの元気は戻った。一安心だ。


「言ってる間に馬車が止まった。思ったより遠かった。」

「うふふ。馬車の冒険も楽しいじゃない?今日は公爵様はいらっしゃらないそうよ。母様は夫人に絵画や飾りを見せて貰う約束をしてるの。マリーとカイルはルイードさんと仲良くね。私の可愛い天使達が怪我をしないように見ててあげてねルーファス。」

「はい奥様。」


母様は満足そうに微笑んで、私とカイルの頭を撫でた。母様は完全にカイルを子供扱いしていて、その度に困惑したり恥ずかしがるカイルを見るのは楽しい。
馬車から降りると、通路に使用人達が縦に並んで、いらっしゃいませと綺麗に揃った動きで礼をする。

公爵の中にも序列はあり、立場が高いのはシークなので外に出てのお迎えはないが、玄関を少し入った先で出迎えてくれている。夫人とルイはよそよそしさすらない、他人のような空気感で距離を空けて並んでいる。
我が家もそうだが、敷地に入ってから馬車で玄関先に着くまで長かった。ルイの家の方が敷地は広い筈なのだが、花にアーチに金ピカの妙な像などゴテゴテとしていて窮屈感がある。
外装も城のようだし派手。中もド派手。金や赤、紫などの宝飾や、壁の柄と見紛う程に飾られた絵画。金の花瓶には統一感の無い、煩いと感じる大輪の花が飾られていたりと目がチカチカとする。テーマも感じず物も多くて、見せびらかしたい為の装飾なのが分かる。小さい子がいるのに壺とか角のある机とか廊下に置くな。

我が家とは真逆だ。
我が家は丸みのある白い城のような外装で、屋根は薄い黄色。屋敷内にも危ない物もなく、壺やらは邸内美術館に置かれている。色合いも落ち着いていて、金色は燭台位で絨毯や飾りに強い色は殆どない。私の部屋は薄桃色が基調のファンシーな乙女の部屋だ。誰の趣味かは分からないが私の趣味ではない事は確かだ。


「本日はお招き頂きありがとうございます。ルイード様には私の誕生日に素晴らしい贈り物までしていただき、重ねてお礼申し上げます。」

「今日も着けてくれてるんだな。よく似合ってる。」


今日は白いふわふわのワンピースに、ルイに貰った赤い髪飾りと同じ色のケープを着ている。ケープは真ん中で大きなリボンが付いていて母様のお気に入りだ。
今度こそマントかしら?と思っていたら、このケープ凄く似合うわ。と言われて、これがケープである事を知った。


「前回お会いした時よりも綺麗になられて。まるで天使のようですわね。」


夫人のお世辞に母様も笑顔で返す。


「あら?貴方はエルター伯爵のご子息よね?どうしたの?」

「はい。マリア様の専属騎士になる名誉を頂き、エルター家を出てアルニム公爵邸に滞在しております。今後こちらへ気軽に伺う事も難しくなりますので、ご挨拶をさせて頂きたく参じました。」

「まぁそうなの。それは残念だけど素晴らしいお役目よ。頑張ってね。」

「はい。ありがとうございます。」

「えっ!本当だカイル!何やってんだよお前!」


今かーい。鈍いにも程があるだろ。
後になさいと夫人に窘められて口をパクパクさせて声を出さずにカイルと私を交互に見た。声を出さなくても顔が物語ってる。


「そんな堅いものではないのですよ。カイルは私の息子になったと思ってますの。とても大事で可愛いですわ。主人もそれはカイルを可愛がっていますので、我が家の息子として今後もよろしくお願い致しますね。」


カイルの肩に手を置いて微笑む母様に、カイルは目を細めて微笑んだ。
母様と夫人はお茶をする為に応接室へ案内され、私達も続くつもりが、ルイに階段の上へと連れ出された。案内されたのはルイの部屋。邸内は宝箱をひっくり返したようだったが、ルイの部屋は赤は多いが綺麗に纏まっている。


「いきなり女性を部屋へ連れ込むのは感心しませんねルイード様。」

「いやそんなんじゃねーし!お前何してんだよ!」


二人の言い合いが始まったと同時に使用人が紅茶を持って来てくれた。お礼を言って適当にソファーに座り、熱い紅茶に口をつける。
熱すぎて飲めない。ヘレンが用意してくれる紅茶は温かく、すぐ飲める温度だから気を抜いてしまった。

ヘレン…あなたの素晴らしさを帰って語り尽くしたいわ。


「はぁ!?プロポーズ!?」


あぁヘレン。今あなたは何をしてるの?私のいない屋敷で寂しくて泣いていないといいのだけど。


「ふざけんなよ!なんで!?お前女に興味なかっただろ!」

「説明した通りです。もしやルイード様もマリアを結婚相手に望んでいたのですか?ご友人だと伺ってましたが。」


あぁヘレン…


「いやっ!それはそうだけどそうじゃないって言うか…いや今はって意味なら…そうなのか?」

「お分かり頂けて良かったです。ではいつまでもマリアを放っておけませんので、この話は解決と致しましょう。」

「あっ…マリア。えぇー…ちょっと頭が追いつかない。」


あぁヘレン…帰りに何を買っていったら喜ぶかしら。


「マリア。お待たせして申し訳ない。」

「近い!」


体が揺れて我に返ると、隣にカイルが座っていた。本当に距離が近い。紅茶置いておいて良かった。


「全然構わないよ。二人は友達なんでしょ?」


ドサっと勢いよくルイが座る。私を挟むようにしているが横一列は話しづらくないか?


「はい。気の合う友人だと俺は思ってますよ。ね、ルイード様。」

「…気が合いすぎも良くないんだと今日初めて思ったよ。」

「ははは。」

「仲良しね。ルイに謝らないと。訪問の約束がこんなに遅くなってしまってごめんね。ルイも忙しいだろうに予定を合わせてくれてありがとう。」

「気にすんなよ。いつでも来ていいし、俺全然忙しくないから。忙しい事は全部兄貴がやってる。」

「ルア様だっけ?じゃあルイはその時間で色々な事が出来るのね。」


ルイは目を見開いて私を見つめた後、俯いた。


「そんな風に考えた事なかったな。兄貴が優秀で俺何もしてないだけだと…。」

「弱音ですかルイード様?」

「なっ!違う!けど…。」

「まだ子供で色々持ってる人なんて滅多にいないわよ。それを考えたらルイは持ち過ぎな位ね。」

「子供で色々持ってる人…あぁ。」


カイルも同じ人を思い浮かべてる事だろう。
地位、名誉、権力、金、環境、才能、知能、運動能力、美貌、センス、良き両親、凄いコネ、妹、好敵手、忍者スキルの所有者だ。


「そうかな。でも俺が持ってんのなんか…。」

「公爵家の次男でしょ。」

「その立場を最大限に利用して荒稼ぎする手段もあるのでは?例えば鉱山を掘ってみたり。」

「荒稼ぎってなんだよ。いらねーしそんなん。鉱山なんか掘ってどうすんだよ。」


うん。絶対カイルはレオンを思い浮かべてるわ。鉱山いらないとか言うのも凄いな。


「比べられたら比べちゃうよね自分でも。それは嫌ね。」

「だろ!?スゲームカつくんだよ。」

「じゃあそうね。放っておけば?その間に出来る事すれば良いよ。私も上が優秀だから自分の事に時間費やせてラッキーよ。」

「そうですね。まぁ、マリアの家はマリアもレオン様も規格外だからあまり参考にはなりませんね。身近な誰かと比べて、偏見の中で優劣をつける有能ではない者をまともに相手にしたら、狭い中で吠えるだけの同じレベルになりますよ。」

「そうそう。多くを見て世界を知れば比べる事なんてないって分かるよ。みんな違うのだから。」 

「俺が何も出来ないから両親は比べてんじゃないのか?認めて貰う為に最初は頑張ってたんだ…。」

「何も出来ないってあんた…自分の子に優も劣もないでしょうに。誰の為に何を頑張るかちゃんと考えないと自分以外を見過ぎて考え方も染まってしまうよ。」

「…あ…そうだな。それはワザワザ苦労して馬鹿になってるだけだわ。」

「まだ子供なんだし単純に成長を喜ぶべきよ。」

「その通りだ。ルイード様はルイード様にしかない良い所がありますよ。」

「例えばどんな?」

「そうですね。親しみやすい、素直、話が通じる、憎めない、愛らしい。」

「愛らしいって何だよ!」


真っ赤になって怒るけど嬉しそうだ。


「ルイの両親に感謝しないとね。こんな愛らしい人を産んでくれて。」

「だから愛らしいって言うな!」


和やかに笑うとルイは落ち着いたように紅茶を啜った。
熱いだろそれ。何故普通に飲める…


「ルイだから出来る事も沢山あるよ。人を寄せ付ける不思議な魅力もあるし、人の悪意を沢山見てきた貴方なら本質も見れるでしょう。」

「うん。ありがと…。」


赤くなる愛らしいルイに、カイルと顔を見合わせて笑った。
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