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431.入り方
それから二日後。凰牙が見張る盗賊達は動きを見せなかったが、レオンが見張る貴族の間者である警備が動いた。
食事に薬を入れるところを目撃し、直ちに作戦通りの行動に移す。
食事はアベさんに貰った棒が変色したので、これを密閉容器に入れて、証拠としてアベさんに提出する。アベさんに混入された薬物の特定をしてもらうのだ。
毒や薬品反応が出なかった食事は流す。外の音が聞こえないので行動は急がれる。
リンに鈴を返却し、いつもの袴に着替え終えたのを確認してから、カイルがベットにマネキンを置く。空の器を外に出して休憩時に下ろされるカーテンはそのままで、全員衝立の内側に隠れて室内を見張る。
少しして静かに扉が開き、忍び込むように静かに一人の男が入ってきた。マネキンの近くで鈴音さんと声を掛け、無反応なのを確認すると、手招きをして部屋の中に数名が入り、マネキンを袋に入れてシーツで包んだ。
汚れたシーツを運んでいるように見せるためだろう。部屋から出る時は電気を消して扉を閉めた。急いでカーテンを少し開けて、口パクで犯人が動いたことをポチに伝え、尾行を開始する。
マネキンを怪しんでいる様子は一切なかった。犯人が急いでいたのもあるが、数名いても誰にも怪しまれなかった完成度の高さのおかげだろう。
一定の距離を空けて尾行していると、マネキンを入れた袋はゴミ置場にあるリヤカーに乗せられ、その上から山盛りのシーツで覆い隠した。犯人は辺りをキョロキョロと見回してから裏街に出た。
裏街の出入口は普通に通過し、近くで待機していた馬車に袋に入れたままのマネキンと、数名が乗り込んだ。
この辺りでルーファスとダークが合流。ポチはずっと遠い所にいて、何かあったり、逆にこっちが尾行されていたら合図をくれる。
武器を持って追ってきていたり、明らかな犯罪者の場合は刺す。この辺は全部ポチの判断に一任している。
馬車は人通りもある普通の道を走っていく。こちらも待機させていた、黒い布を被せてカモフラージュした王国騎士団の馬車で密やかに後を追う。今日は戦闘もあるかもしれないので、化粧やカツラはなし。銀色が目立たないための対策は特にしていない。
三十分足らずで尾行していた馬車が入っていった場所は、狙い通り二番目の妻が住むオーセン邸。私達も近くに馬車を停めて、中を覗く。
オーセン邸とはいえ、別宅程度の大きさだ。庭は広いが、敷地自体は狭く、余裕で屋敷が見える。
家の中から出て来たのは、ピティーさんよりも十歳くらい年上に見える、ゴテゴテした派手な貴族の服を着た女性。あの人物が、ナーシャだろう。
ナーシャは馬車の中から出した袋をチラリと確認して、口元を引き上げると、袋を持ってきた男達数名を中へ入れた。ナーシャが手引きしたのはこれで確定。言い逃れはできない。
「現行犯ですー。」
「現行犯ですぅ。」
「現行犯。ゴミ?」
「ゴミ…っぽい程度にしてね、ダーク。」
「わかった。」
「もう行っていい?俺、あれ言いたい。王国騎士団だってやつ。」
「いいよ。ここは窓が多いし、全部電気が点いてるな…もしかしたら用心棒が沢山いるかも。小屋の訓練の人選で、中と外に分かれよう。」
「はい。リン、ダーク、オウガ。マリアをお願いします。」
「わかった。」
「任せろ。」
「お前にお願いされるまでもないですぅ。」
「人にお前と言ってはいけません。ルーファス、俺達は見える場所で、離れすぎないように行きましょう。」
「はい。ポチさんも外で頑張ってくれますから。」
「そうです。」
「僕はマリーと一緒に行っていいのかい?」
「「!!」」
レオン!ルアも!忘れてた!!連れて来ちゃった!
忘れてた!ですぅ。
「レオンとルアは王国騎士団の権限がないから…お手伝いしてほしいな。」
「「うん。」」
お手伝いに喜んでいる様子の二人…獣耳があったら、ぴょこんと上がっているだろう。忘れてたは流石に可哀想で言えない。
「ルーファスとカイルとポチが戦闘してたら、武器を持たないで逃げる人を追うのが大変だから、捕まえて一つの場所に纏めてほしいんだけど…それをしてくれたら、気絶させても、起き上がって誰かが襲われなくて助かる。」
「分かったよマリー。敷地は入れても、屋敷の中は権限がないと捜査はできないものね。逃げる奴は鞭で捕まえて、馬車の中にあったロープで縛っておくよ。」
「それは助かりますね。レオン様からは逃げられないでしょうから。」
「ルアが縛ったロープなら抜けられないだろうしね。マッチョだもの。」
「縛ったら木に結んでおいていいの?」
「うん。少し離れて見張っててね。噛まれちゃうから。」
「分かった。」
リンが微妙に困り顔で自分の剣を一本外して、ルアに渡した。
「丸腰は危険だからぁ貸してやりますぅ。使ってぇ、血がついたらぁ鞘に入れないでぇ抜き身のまま返してくださぁい。」
「分かった。一本外して平気なのか?」
「平気ですぅ。抜けやすい剣ですからぁ。」
「へぇ。」
レオンは自分の刀を持ってきている。
私は後ろを向いて、口パクで突撃するから出てきた奴はポチの判断で、刺してよし!と伝えて、隠れていた場所から門を確認。ここは相当頑丈な門だ…忍び込むのは難しいし、蹴破るのは派手すぎる。
「強行しますぅ?」
「しない。人質取られて、リンダの二の舞になるかもしれないから慎重に行くよ。」
「俺…マジでマリアのそういうとこ好きだわ。繋げてるっつーか…有言実行?かっけー。」
「クソムシぃ。」
「クソムシは秋の虫だぞ?リンはクソムシ好きだな。」
「マリー、どうするんだい?」
「忍び込みますか?」
「出入りできるのはここだけみたいだから、堂々と入るよ。私に合わせてねダーリン。」
「「??」」
旦那達は不思議そうにしながらも頷いた。
馬車から羽織るだけでふわふわの綺麗な令嬢になれる、レオン特製変装服を出して着る。戻っても剣はまだ誰も抜いていない。指示がないからである。いい子。
時計を確認…夜の七時か。
敷地に入らずにベルを鳴らすと、少しして屋敷執事が出てきた。
「…どちら様でしょうか。」
「こんばんは。私、アルニム公爵家から参りました。マリア・アルニムと申します。」
「マリー…愛してる。」
にこやかに挨拶をして、淑女らしく綺麗な仕草で完璧な挨拶をする。
「公爵家!?あの…本日はお約束は何も…そちらの方々は?」
「こちら、アルニムの当主で旦那のレオンです。こちらは騎士団を統べる旦那のカイルです。こちらは、アルニムを纏めている旦那のルアです。他の四人もアルニムの家族ですわ。」
「なんと…どう…まさか。ご本人様でしょうか?」
「君は公爵の当主を見ても分からないのかい?侯爵に仕えていて、それはいけないね。僕の身分証を見せてあげよう…どうぞ?」
レオンが代表して執事に身分証を見せると、執事は更に慌てて挙動不審になった。
「あの…それでその…何のご用で…。」
「私達、今日は家族で観劇を楽しんでいたの。それで、お家に帰るまでにまだ何時間も掛かってしまうし、移動でとても疲れてしまったわ。それで、オーセンさんが以前、ここを教えてくれたことを思い出して…確か夫人がいつもいらっしゃるのよね?挨拶したいわ。」
「いえ…ですが。」
「疲れたの。足が痛い…ここで待たせるのかしら…それとも、まさか門前払いをされるのかしらね……オーセンさんが、いつでもどうぞと場所を教えてくださったのに。」
「まさか。公爵一家がわざわざ挨拶に来たのに、追い帰されたりはしないよ。そんなこと今まで一度もなかったもの。足は大丈夫かいハニー?可哀想に…。」
「早く妻を休ませてあげたいのですが…都合が悪いので?」
「いえ…あの。確認をしませんと。」
「ここで待たせるのか…もういい。ジュエルルージュの方に行こう。おいでマリア。」
「ありがとうルア…酷いわ。」
「可哀想にマリー…酷い扱いを受けたとオーセン君には文句を言っておくからね。」
「うん…。」
「それは!!お待ちください!どうぞ中へ!」
「でも…ご迷惑なのでは?中で待たされるなんてことになったら、流石に私も怒りますわ…やっぱりジュエルルージュに…。」
「いえ!すぐに取り次ぎますので!申し訳ありません!どうぞ!」
「そう?急いでね?良かったわ…とても疲れて、苛々していたの。」
「はい!すぐに!」
執事に中へ通される。イェーイ。
ほぉう!ですぅ。
足早に通されると、客間へ案内された。部屋の前で中には入らず、扉の開けられない邪魔や位置で立ち止まる。
「玄関には来てくださらなかったのね…私を待たせているのと同じじゃないの。客間まで遠かったわ…足が痛いと言っているのに。」
「申し訳ありません!すぐに呼んで参りますので!」
「嫌よ!もう帰る!」
「本当にすぐに!オーセン様にはどうか!お願いいたします!」
「じゃあ二分だけ待ってあげる…足が痛いよ、ダーリン。」
「可哀想に…。」
「客間の扉は夫人が来たら開けさせましょう…ここまで無礼を許しているのですから。」
「急げ。」
「はい!!」
執事は超ダッシュで走って行った。私はルアに擦り寄るフリをして耳元で囁く
「見張ってる人いる?」
「いる。廊下の突き当たりの影に隠れて二人。客間には誰もいないよ。」
「そう…じゃあ見張りに怪しまれないように、もう少し演技しよう。」
「好き…。」
「んふぅ…和ませないで。」
ルアの声は聞こえていないだろうが、レオンとカイルから良い感じに不穏なオーラが出ている。
「すぅ…遅いわよ!!いつまで待たせるの!」
「マリア…足見せる。」
「「!!」」
ダークが心配そうに、私の足に手を伸ばしてきた。天使を急いで抱きしめる。凰牙とルーファスには演技がモロバレなので笑いを堪えていただけだ。
「マリア…痛い?熱ある?」
「熱でおかしくなったと思われてますぅ。」
「違うのダーク…お芝居をして逃げられないようにしたんだよ。逃げて人質を取られる隙を与えないように。本当はどこも痛くないの。でも、見張りがいるからダークもお芝居に付き合ってね?」
「わかった。マリア…良かった。大好き。」
「んふぅ…和んじゃう。ダーク大好き。」
「マリア今のんふぅ、は聞こえてんぞー…。」
「泣き声よ…。」
「泣き声じゃないだろうけど、乗るわ。よしよし。」
「マリー…よしよし。疲れたね。」
「マリア いい子。」
「来るぞ。」
「「…はい。」」
気を引き締める。私はすっかり和んでしまったので、緩い支配を出して不穏なオーラに変える。バタバタと走ってきた夫人と執事。顔は完全に焦っている。
夫人は中年まではいかないが、やはりピティーさんよりも結構年上に見えるし、化粧が厚い。鈴音ちゃんが来たら誘惑しようとしたのか、胸元が大きく開いた服だ。
「アルニム様!気付くのが遅れてしまい、申し訳ありません!」
「遅いわよ!敷地の外からずっと私達が待たされている間に、貴女どこにいたの!こんなに窓だらけなのに、どうして気がつかないのよ!」
「それはその…入浴をしようとしていましたの!」
「あらそう…それなら仕方ないわね。今日は何のお風呂?」
「え…その…確か…何だったかしらね、執事。」
「今日は香水を入れたお風呂でございます。」
「そうなんです!」
「そうなの。まぁいいわ…中へ通してくださる?挨拶はちゃんとしなければね…そうでしょう?」
「はい!私が開けます!どうぞ!」
「ありがとう。あら執事はどこへ行くの?貴方もどうぞ?私達に何か言わなければならないことがあるはずよ。」
「…はい。では失礼いたします。」
中へ通されると夫人と執事は頭を下げた。
「本当に申し訳ありません!」
「貴女は誰?」
「私…ナーシャ・オーセンでございます。」
「そう。執事とナーシャは私の前に両手を出して。」
「「…え?」」
「早く!」
「「はい!」」
急いで出した両手はレオンが高速で縛り上げた。
「「え?」」
「王国騎士団です。貴女を誘拐の現行犯で逮捕します。」
「は!?何の遊びですの…これは…お叱りですか?」
「鈴音ちゃん。ハナ。」
「……。」
「地下の部屋にいるのかな?」
「……。」
そーっと扉の方に逃げる執事。
「ダーク。執事は気絶。夫人は喉で待機。」
「わかった。」
ダークは目にも留まらぬ速さで執事を落とすと、懐刀を取り出し、一瞬で夫人の喉元へ刀を突きつけた。
「ひぃ!」
「騒ぐなら、騒げなくします。隠し場所の鍵を渡しなさい。」
「何のことか…知りませんわ。」
「ルーファス。腰を探れ。」
「はい。」
「右。」
「あ、はい…ありました!」
ルアは流石である。夫人は息を荒げ、叫び出しそうな声を抑えている。
「落としていいよ、ダーク。」
「わかった。」
ダークは懐刀の柄で、夫人の後頭部を殴って落とした。
「…一つ聞いてもいいかい?」
「何だよ。」
「ルア様は服の中まで見られるのかい?」
「見られるわけじゃねーよ。何がどこにあるかは分かるだけ。」
「マリーの服の下や、お風呂で」
「しねーよ。変態。」
「変態はルア様だと思うけどね…。」
「本当に見えないのですか?お風呂で何をしているかも分かるということですよね。」
「集中すればな。そんなことしようなんて考えたこともねーよ。変態。」
「変態はルア様です…。」
羽織る服も脱いだし、気絶二人に口布も付けた。鍵はルーファス。バッチリである。
「じゃあ、外組はこの気絶二人持って出てね。出た瞬間に凰牙にいつもの言わせるから、外の方が大変になると思うけど、ポチもいるから平気よね?」
「はい!お任せください!鍵はどうしますか?」
「僕が預かりますぅ。」
「はい!行きましょう!レオン様、ルア様、カイル様!」
「はい。あまり遅いとポチが心配しますからね。マリア、気をつけて。」
「うん。カイルもね。」
「マリー。何かあったら、すぐに僕を呼ぶんだよ?いいね?」
「分かったよレオン。レオンも気をつけてね。」
「愛してる。」
「怪我するなよ。」
「ありがとうルア。後でね。」
「あぁ。気をつけて。」
「レオンとルアは危なくなったら全然いいけど、普通に戦闘したらダメよ?」
「「……。」」
「レオンとルアは危なくなったら全然いいけど、普通に戦闘したらダメよ?」
「返事するまで永久に続くやつだべ?」
「続くやつですぅ。」
「「分かった…。」」
「分かってくれてありがとう。多分ポチがいるから、危なくならないけど。」
「そうでしょうね。」
「はい!ポチさんはドSですから!」
「凄いエスですぅ。」
「ルーファスは、ガンガン殺そう!」
「はぁい!殺しまくりまくります!」
「こえー!」
「「……。」」
「凄いエスですぅ。」
「凄い 凄い。」
「凄い凄いです!」
ルーファスと笑い合って客間を出る。レオンを抜かせば一番速い凰牙に耳打ちをして、廊下で隠れていた見張りを即座に落とさせる。外組を見送って、配置についた二人と頷き合って中へ向き直る。
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