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第72話 1536年 6歳 金城兄弟の救出作戦だぞ
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山師の金城三兄弟は、
本家本間の雑太城に囚われている。
どう取り戻すかだが――
案1
本家本間の金山や街を占拠し、
本家本間が兵を派遣したゴタゴタを狙って
人質を奪還する陽動作戦。
案2
本家本間の要人を誘拐し、
人質交換を行う。
さて、どちらにするか。
情報によると、
本家本間の息子が昼間から街へ出ては飲んだくれ、
売春宿に入り浸り。
廃嫡寸前だそうだ。
要は――バカ息子。
名は、本間泰秀。
北爺は
「そろそろ儂らの番ですか」
といった顔で用意しているが、今回は違う。
ということで、容易な案2を採用する。
赤目滝に伝え、
バカ息子を捕まえて来てもらう。
二時間後。
縄で縛られたバカ息子が連れて来られた。
どうやら、まだ酔っている。
バカ息子
「……うん? ここはどこだ。
お駒はどこだー。お駒ー!」
……本物のバカだな。
水を飲ませてやり、
ピシッ、パシッと平手を入れる。
俺
「お前は誘拐された。
お前と交換に、俺の部下を返してもらう。」
バカ息子
「お前……噂の長尾の若殿だな。
本当に若いな。それに比べて俺は――」
そう言って、泣き出した。
泣き上戸か。
俺の名前を知っていて当てたことに興味が出て、
話を続ける。
俺
「なぜ、毎日酒を飲み、女遊びをする?」
バカ息子
「酒と女が好きだからに決まってるだろ!
それに父上は、俺に何も任せてくれないんだ。
何一つだ!」
少し間を置き、吐き捨てる。
バカ息子
「……お前の年齢だと、乳離れをしていないのだろ」
雷蔵と風馬が、
無言で蹴りを入れた。
さてと。
本家本間に人質交換交渉という、ヨゴレ仕事だ。
ヨゴレ仕事なので、
柿崎や宇佐美には頼めない。
目の前にいた雷蔵と風馬に、
人質交換の書簡を届けさせる。
一刻(約二時間)後、城の前で交換。
先ほどのバカ息子と兵三百は、
水斗に預けて人質交換に行ってもらった。
しばらくして、雷蔵が戻って来る。
当主・本間憲泰は、
「あの愚か者が……!」
と怒り心頭だったが、
雷蔵の前に金城三兄弟を連れて来て、
「とっとと帰ってくれ。
できれば、本国までな」
そう言ったらしい。
結果。
バカ息子は城の前に捨てて来て、
金城三兄弟は俺の前にいる。
まずは――
イヤな仕事をした雷蔵、風馬、水斗を労う。
それを見て、
守役の安田が「いいなあ」という顔をしたが、
お前だと逆に誘拐されるからダメだ。
俺
「金城、大変だったな。
鉱山の方はどうだ?」
金城
「若様、この度は助けて頂き、誠にありがとうございます。
我ら金城兄弟、若様に三度命を救われております」
深く頭を下げる。
金城
「若様に恩を返す方法は、山しかございませぬ。
我ら兄弟で、新たに合計十八の鉱山を見つけました」
そして、少し笑う。
金城
「それに、本間の鉱山の非効率なこと……
正直、笑うしかありませぬ」
……なるほど。
さては、
お前ら本間の鉱山で笑って怒らせ、
拘束されたな。
そりゃ、
ホストみたいな顔した連中が
鉱山を馬鹿にしていれば、誰だって怒る。
俺
「軌道に乗れば、年で何万貫いく?」
金城
「仮に労働者を一万人頂ければ、
金銀で四十万から五十万貫になります」
俺
「早いな」
金城
「早く、労働者をたくさん欲しいです」
俺
「……兄弟喧嘩はしてないだろうな」
金城
「赤目の忍者さんと、少し……」
赤目滝の目つきが変わる。
ヤバい。
俺
「手紙でも注意したが、
赤目に手を出したら絶対にダメだからな」
声を落とす。
俺
「冗談じゃない。
本当に、お前たちは殺される」
金城兄弟が互いの顔を見直す。
金城
「若様に誓います。
決して手は出しませぬ。
……お前たちも、いいな」
弟たちが、
無言でうなずいた。
……この様子なら、大丈夫だな。
本家本間の雑太城に囚われている。
どう取り戻すかだが――
案1
本家本間の金山や街を占拠し、
本家本間が兵を派遣したゴタゴタを狙って
人質を奪還する陽動作戦。
案2
本家本間の要人を誘拐し、
人質交換を行う。
さて、どちらにするか。
情報によると、
本家本間の息子が昼間から街へ出ては飲んだくれ、
売春宿に入り浸り。
廃嫡寸前だそうだ。
要は――バカ息子。
名は、本間泰秀。
北爺は
「そろそろ儂らの番ですか」
といった顔で用意しているが、今回は違う。
ということで、容易な案2を採用する。
赤目滝に伝え、
バカ息子を捕まえて来てもらう。
二時間後。
縄で縛られたバカ息子が連れて来られた。
どうやら、まだ酔っている。
バカ息子
「……うん? ここはどこだ。
お駒はどこだー。お駒ー!」
……本物のバカだな。
水を飲ませてやり、
ピシッ、パシッと平手を入れる。
俺
「お前は誘拐された。
お前と交換に、俺の部下を返してもらう。」
バカ息子
「お前……噂の長尾の若殿だな。
本当に若いな。それに比べて俺は――」
そう言って、泣き出した。
泣き上戸か。
俺の名前を知っていて当てたことに興味が出て、
話を続ける。
俺
「なぜ、毎日酒を飲み、女遊びをする?」
バカ息子
「酒と女が好きだからに決まってるだろ!
それに父上は、俺に何も任せてくれないんだ。
何一つだ!」
少し間を置き、吐き捨てる。
バカ息子
「……お前の年齢だと、乳離れをしていないのだろ」
雷蔵と風馬が、
無言で蹴りを入れた。
さてと。
本家本間に人質交換交渉という、ヨゴレ仕事だ。
ヨゴレ仕事なので、
柿崎や宇佐美には頼めない。
目の前にいた雷蔵と風馬に、
人質交換の書簡を届けさせる。
一刻(約二時間)後、城の前で交換。
先ほどのバカ息子と兵三百は、
水斗に預けて人質交換に行ってもらった。
しばらくして、雷蔵が戻って来る。
当主・本間憲泰は、
「あの愚か者が……!」
と怒り心頭だったが、
雷蔵の前に金城三兄弟を連れて来て、
「とっとと帰ってくれ。
できれば、本国までな」
そう言ったらしい。
結果。
バカ息子は城の前に捨てて来て、
金城三兄弟は俺の前にいる。
まずは――
イヤな仕事をした雷蔵、風馬、水斗を労う。
それを見て、
守役の安田が「いいなあ」という顔をしたが、
お前だと逆に誘拐されるからダメだ。
俺
「金城、大変だったな。
鉱山の方はどうだ?」
金城
「若様、この度は助けて頂き、誠にありがとうございます。
我ら金城兄弟、若様に三度命を救われております」
深く頭を下げる。
金城
「若様に恩を返す方法は、山しかございませぬ。
我ら兄弟で、新たに合計十八の鉱山を見つけました」
そして、少し笑う。
金城
「それに、本間の鉱山の非効率なこと……
正直、笑うしかありませぬ」
……なるほど。
さては、
お前ら本間の鉱山で笑って怒らせ、
拘束されたな。
そりゃ、
ホストみたいな顔した連中が
鉱山を馬鹿にしていれば、誰だって怒る。
俺
「軌道に乗れば、年で何万貫いく?」
金城
「仮に労働者を一万人頂ければ、
金銀で四十万から五十万貫になります」
俺
「早いな」
金城
「早く、労働者をたくさん欲しいです」
俺
「……兄弟喧嘩はしてないだろうな」
金城
「赤目の忍者さんと、少し……」
赤目滝の目つきが変わる。
ヤバい。
俺
「手紙でも注意したが、
赤目に手を出したら絶対にダメだからな」
声を落とす。
俺
「冗談じゃない。
本当に、お前たちは殺される」
金城兄弟が互いの顔を見直す。
金城
「若様に誓います。
決して手は出しませぬ。
……お前たちも、いいな」
弟たちが、
無言でうなずいた。
……この様子なら、大丈夫だな。
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