61 / 92
第60話 初めてのお茶会ですね
しおりを挟む
「それで魔法を覚えたのですね」
「はい。ニコラ様に絞られました」
ニコラの魔法の的になってから数日後。
レイナはクリスティーナの家に来ている。
お茶会の招待をされたのでイーサンに手配して貰った馬車でやって来た。
イーサン経由で貰ったクリスティーナの手紙を読んで内容を伝えたところ是非行って来なさいと何故かイーサンが張り切ってしまった。
自分が持っている洋服でレイナは行こうとしたのだが、イーサンさんが新調しようと洋服屋を直接王宮に呼び出す事に。
お茶会用のドレスを仕立てる事になった。
レイナは料金を払うとイーサンに伝えたが笑って拒否される。
まあ、メイドの給金だけでは払える金額では無さそうなので、レイナは申し訳ないと思いつつも今回は有り難く貰う事にした。
しかもイーサンはレイナの銀色の髪と赤い瞳に合う様にドレスを選んだ。
そうなるとレイナとしても認識阻害のネックレスの効果を止めて着替えるしかない。
出来上がったドレスは可愛くて清楚な感じであり、レイナは嬉しくて何度も姿見で確認をする。
「ど、どうかな?」
「ああ。とても似合っているよレイナ。素敵だ」
「う、うんありがとう」
真っ直ぐに自分を見つめて感想を言うイーサンにレイナは恥ずかしさと嬉しさが入り混じり気の利いた返事が出来ず、お礼を言うだけになってしまう。
銀色の髪をアップにして化粧をすれば、誰だこの人とレイナが思うぐらい良いところのご令嬢に見える。
そんな格好でクリスティーナの家に行ったものだから出迎えでのシールズのレイナ崇拝ぶりに拍車がかかってしまう。
「ようこそいらっしゃいました白銀の聖女様!」
そんな事を言いながら興奮気味にレイナを拝んでいるシールズを何とか宥めて、ようやくレイナはクリスティーナと部屋に向かう事が出来た。
「ふふ、弟もレイナには感謝しているのですよ」
「それは嬉しいのですけれど、いくら何でも拝むのはやり過ぎですよね……」
レイナとしても会う度に毎回の様に拝まれても困るのでクリスティーナからシールズに注意して貰える様にお願いする。
「分かりましたわ。でもわたくしが言っても聞かないかもしれないわ」
呪いという長い間の苦しみから救ってくれたレイナの存在はシールズの中で大きく、感謝して神の様に崇めてしまうのも仕方ない事なのかもしれない。
「レイナ、本当に今日のドレス似合ってますわ」
「ありがとうございます」
同性から褒められるのも嬉しいものだとレイナは素直に思う。
令嬢として尊敬するクリスティーナから言われれば尚更だ。
お茶会の準備がしてあるテラスにレイナとクリスティーナは向かう。
広い庭を見ながら紅茶を飲みクリスティーナが冒頭のセリフを言ったのでレイナは答えた。
「【キュア】と言う魔法を覚えました」
「確か解毒の魔法よね?」
「そうです。日常ではあまり使い道が無いんですけれど」
「あら、解毒が出来るならお肌のお手入れには使え無いのかしら?」
「肌ですか?」
「ええ、老廃物とか毒素みたいな物を取り除ければ、肌も美しくなるんじゃないかしら?」
「ク、クリス様天才ですか!」
「ふふ」
確かに肌に異常をきたしている物を除去出来れば綺麗になる確率は高いかもしれないとレイナは考える。
いきなり顔で試すのは怖いので効果を確認する為には実験が必要だろう。
ただレイナにしてもクリスティーナにしても若く肌は美しい。
常に磨かれている公爵令嬢ともなれば、手入れする場所なんてないんじゃないかとレイナはクリスティーナに聞いてみる。
「あら、お肌の悩みは女性の永遠のテーマですのよ」
と、何だか壮大な話になってしまいレイナは困惑しながらも確かにと頷く。
肌の悩みは人それぞれある、それが真理だろうとレイナは受け止めた。
「確認をしてきます! それで効果かあったらクリス様にも試して貰いますね」
「ええ、楽しみにしていますわ」
レイナは【キュア】の実験台を探す事とにした。
「はい。ニコラ様に絞られました」
ニコラの魔法の的になってから数日後。
レイナはクリスティーナの家に来ている。
お茶会の招待をされたのでイーサンに手配して貰った馬車でやって来た。
イーサン経由で貰ったクリスティーナの手紙を読んで内容を伝えたところ是非行って来なさいと何故かイーサンが張り切ってしまった。
自分が持っている洋服でレイナは行こうとしたのだが、イーサンさんが新調しようと洋服屋を直接王宮に呼び出す事に。
お茶会用のドレスを仕立てる事になった。
レイナは料金を払うとイーサンに伝えたが笑って拒否される。
まあ、メイドの給金だけでは払える金額では無さそうなので、レイナは申し訳ないと思いつつも今回は有り難く貰う事にした。
しかもイーサンはレイナの銀色の髪と赤い瞳に合う様にドレスを選んだ。
そうなるとレイナとしても認識阻害のネックレスの効果を止めて着替えるしかない。
出来上がったドレスは可愛くて清楚な感じであり、レイナは嬉しくて何度も姿見で確認をする。
「ど、どうかな?」
「ああ。とても似合っているよレイナ。素敵だ」
「う、うんありがとう」
真っ直ぐに自分を見つめて感想を言うイーサンにレイナは恥ずかしさと嬉しさが入り混じり気の利いた返事が出来ず、お礼を言うだけになってしまう。
銀色の髪をアップにして化粧をすれば、誰だこの人とレイナが思うぐらい良いところのご令嬢に見える。
そんな格好でクリスティーナの家に行ったものだから出迎えでのシールズのレイナ崇拝ぶりに拍車がかかってしまう。
「ようこそいらっしゃいました白銀の聖女様!」
そんな事を言いながら興奮気味にレイナを拝んでいるシールズを何とか宥めて、ようやくレイナはクリスティーナと部屋に向かう事が出来た。
「ふふ、弟もレイナには感謝しているのですよ」
「それは嬉しいのですけれど、いくら何でも拝むのはやり過ぎですよね……」
レイナとしても会う度に毎回の様に拝まれても困るのでクリスティーナからシールズに注意して貰える様にお願いする。
「分かりましたわ。でもわたくしが言っても聞かないかもしれないわ」
呪いという長い間の苦しみから救ってくれたレイナの存在はシールズの中で大きく、感謝して神の様に崇めてしまうのも仕方ない事なのかもしれない。
「レイナ、本当に今日のドレス似合ってますわ」
「ありがとうございます」
同性から褒められるのも嬉しいものだとレイナは素直に思う。
令嬢として尊敬するクリスティーナから言われれば尚更だ。
お茶会の準備がしてあるテラスにレイナとクリスティーナは向かう。
広い庭を見ながら紅茶を飲みクリスティーナが冒頭のセリフを言ったのでレイナは答えた。
「【キュア】と言う魔法を覚えました」
「確か解毒の魔法よね?」
「そうです。日常ではあまり使い道が無いんですけれど」
「あら、解毒が出来るならお肌のお手入れには使え無いのかしら?」
「肌ですか?」
「ええ、老廃物とか毒素みたいな物を取り除ければ、肌も美しくなるんじゃないかしら?」
「ク、クリス様天才ですか!」
「ふふ」
確かに肌に異常をきたしている物を除去出来れば綺麗になる確率は高いかもしれないとレイナは考える。
いきなり顔で試すのは怖いので効果を確認する為には実験が必要だろう。
ただレイナにしてもクリスティーナにしても若く肌は美しい。
常に磨かれている公爵令嬢ともなれば、手入れする場所なんてないんじゃないかとレイナはクリスティーナに聞いてみる。
「あら、お肌の悩みは女性の永遠のテーマですのよ」
と、何だか壮大な話になってしまいレイナは困惑しながらも確かにと頷く。
肌の悩みは人それぞれある、それが真理だろうとレイナは受け止めた。
「確認をしてきます! それで効果かあったらクリス様にも試して貰いますね」
「ええ、楽しみにしていますわ」
レイナは【キュア】の実験台を探す事とにした。
37
あなたにおすすめの小説
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!
寿明結未(旧・うどん五段)
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。
皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。
この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。
召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。
確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!?
「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」
気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。
★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします!
★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
聖女の力を妹に奪われ魔獣の森に捨てられたけど、何故か懐いてきた白狼(実は呪われた皇帝陛下)のブラッシング係に任命されました
AK
恋愛
「--リリアナ、貴様との婚約は破棄する! そして妹の功績を盗んだ罪で、この国からの追放を命じる!」
公爵令嬢リリアナは、腹違いの妹・ミナの嘘によって「偽聖女」の汚名を着せられ、婚約者の第二王子からも、実の父からも絶縁されてしまう。 身一つで放り出されたのは、凶暴な魔獣が跋扈する北の禁足地『帰らずの魔の森』。
死を覚悟したリリアナが出会ったのは、伝説の魔獣フェンリル——ではなく、呪いによって巨大な白狼の姿になった隣国の皇帝・アジュラ四世だった!
人間には効果が薄いが、動物に対しては絶大な癒やし効果を発揮するリリアナの「聖女の力」。 彼女が何気なく白狼をブラッシングすると、苦しんでいた皇帝の呪いが解け始め……?
「余の呪いを解くどころか、極上の手触りで撫でてくるとは……。貴様、責任を取って余の専属ブラッシング係になれ」
こうしてリリアナは、冷徹と恐れられる氷の皇帝(中身はツンデレもふもふ)に拾われ、帝国で溺愛されることに。 豪華な離宮で美味しい食事に、最高のもふもふタイム。虐げられていた日々が嘘のような幸せスローライフが始まる。
一方、本物の聖女を追放してしまった祖国では、妹のミナが聖女の力を発揮できず、大地が枯れ、疫病が蔓延し始めていた。 元婚約者や父が慌ててミレイユを連れ戻そうとするが、時すでに遅し。 「私の主人は、この可愛い狼様(皇帝陛下)だけですので」 これは、すべてを奪われた令嬢が、最強のパートナーを得て幸せになり、自分を捨てた者たちを見返す逆転の物語。
宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです
ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」
宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。
聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。
しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。
冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。
聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる