婚約破棄と追放をされたので能力使って自立したいと思います

かるぼな

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第64話 守秘義務ですね

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「……と言う事で【キュア】の正しい使い方を発見しました」
「まあ」

 レイナは王宮に来ていたクリスティーナに言う。
 二人はすっかり仲が良くなりクリスティーナも王宮に来た時にはレイナの部屋に足を運ぶ様になった。
 勿論、メイド仕込みの紅茶をレイナはクリスティーナに出す。

「あら、レイナはお茶も上手く淹れられるのですね。とても美味しいわ」
「ありがとうございます」
 
 クリスティーナの評価も上々だ。
 レイナはにっこりと微笑む。
 レイナとしてもメイドの仕事を評価されるのは嬉しい。

「掃除も洗濯もしてます!」
「えっ?」

 いつも周りから働いているのか疑問に思われていると感じているレイナはアピールしたい気持ちが強すぎて、つい心の声が漏れてしまう。
 
「な、何でも無いです」

 そんなレイナの態度にクリスティーナは触れてはいけない部分かと思い話題を元に戻す。

「それでレイナ【キュア】の正しい使い方と言うのは何かしら?」
「あっ、そうなんですよクリス様。第二騎士団の方々に色々と実験させて貰いまして……」
「実験?」
「あっ、いえその、ご協力いただきまして【キュア】の可能性が見えました」
「そ、そうなのね」

 レイナも自分の発言が不適切かなと思い直し言い換えたのだが、やはり人体実験の様に聞こえてしまったクリスティーナは珍しく言葉に詰まる。

「それでどういったものなのかしら?」
「はい。クリス様が予想した通り肌に効果がある事が実証されました」
「まあ、素晴らしいわね!」
 
 実証という時点で人間で実験してきたのが分かってしまうのだが、二人共そこに触れても意味がないと悟り話を進める事にする。
 肌も綺麗になり後遺症もないとなれば治療として確立出来るし皆幸せだろう。

「自分でも確認したところ問題なく肌トラブルを解決出来ました」
「確かにつるつるしているし肌に張りもあるわ」

 クリスティーナはレイナの肌を触りながら確認する。

「更に【ヒール】をプラスする事で効果が倍増します!」
「まあ! 素敵ね!?」

 どこかの営業文句の様だが二人は至って真面目だ。

「レイナ、商人ではなくてエステサロンでも開いたらどうかしら? これだけの効果ならお客様も後を絶たないはずよ」
「確かに! 肌の悩みを解決する仕事も素敵ですね」

 クリスティーナと仲良くなったレイナは商人になりたいと言う話も伝えていた。
 それ故のクリスティーナの発言だが思ったよりレイナには響いた様だ。
 それから二人はエステサロンの構想を練る。
 魔法だけでなく薬草を使ったクリームなども出来るのではと色々な想像が膨らみ時間はあっという間に経ってしまった。

 ちなみにクリスティーナにも【キュア】の魔法で悩みであった肌トラブルを解決したのだが、どこの部分をやったのかは女同士の秘密であり守秘義務ということで一切語られることはなかった。
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