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第二章 ウィルとアルと山頂に棲む竜
銀世界に燻る熱
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湖を迂回してたどり着いた広大な森が広がっており、よく目を凝らして見れば所々、遺跡のような石像や建物が残っている。もしかしたたら、内戦に巻き込まれた街や村の痕跡かもしれない、考古学的な事柄はさっぱりだったが、それでも好奇心と探究心が擽られ、少しドキドキしながら、森の中へと入っていった。
森はやはり、氷と雪で覆われた銀世界そのままだった。
ヴィルゴの提案で俺たちはここでキャンプを張る事にした。
死者の眠る土地でキャンプをするのは少し申し訳ない気分にさせるが仕方がない。
空は夜の帳が落ちており、暗い道を危険を侵してまで進むことはないだろうという判断だった。
アルは慣れた手つきで今日の寝床となるテントの準備をしている。そのすぐ隣でロガもアルを手伝いながら、見よう見真似でもう一つテントを張ろうと悪戦苦闘していた。
二人の間に流れる空気が、俺とウィルのそれに似ていると感じるのは、もう気のせいではないだろう。
ヴィルゴは食事の用意をしている。
以外にも手先は器用で、巧みな手さばきで持ってきた材料や道中手に入れた鳥といった食材を処理し、鍋にどんどんと敷き詰めていく。乾燥させたニンジンやジャガイモ、キノコなどボリューム満点だ。
俺とウィルは森の近くに落ちている枯葉や落ち木を拾い集めて焚き火の準備をする。
かき集めたそれらを盛って、ヴィルゴが控えめ程度の炎を吐き出し、燃え盛る焚き火に先程準備した鍋を掛ける。
味付けは塩のみ。旨みは食材から出るから問題ないとヴィルゴは言うけれど、少し不安ではあった。
しかし、その心配は杞憂だったようだ。しばらくすると、鼻孔を擽るいい香りがあたりを漂いはじめた。
食欲をそそる匂いで腹の虫が盛大に鳴った。
「うっま! 味付け本当に塩だけ?!」
ロガが口いっぱいに含みながらモグモグと忙しなく動かしながら叫んだ。
俺も喋るのがもったいないくらい忙しなくモグモグと咀嚼を続けている。
マジでうまい。
「うむ。旨みはある程度食材から出るからな。塩も二摘み程度しか入れていない」
「驚きました。ヴィルゴ様がこんなに料理が上手だったなんて」
俺の隣に座ったウィルが尊敬の眼差しをヴィルゴに向けている。俺はウィルの作る料理も美味いと思うけどな。
そう言ってやりたかったが、悪い、今は口がいそがしい。
「ただ切って鍋に入れただけだがな」
「それでも美味しいです。ありがとうございます」
にっこりと花が綻ぶようにウィルは微笑んだ。
「……よく噛んで食え。おかわりもあるからな」
――……ウィルゴ様、照れてる?
と、誰もが思い、目を細め、その様子を微笑ましく眺めた。
以外にもヴィルゴは世話焼きなドラゴンだったという一面を垣間見れて、穏やかな時間が流れる。
美味しい夕食と共に身体が中から温まっていく。
あれだけあった鍋の中身はあっという間に空になった。腹を満たし、他愛無い雑談をしてから早々に床につくことにした。
生き物を生きることは難しい北の大地だが、野生の獣がいないわけではない。遭遇率は稀だが、念のため見張りを交代で行うことにした。
最初は俺が見張りを担当した。
シン、と静まり帰った銀世界の夜の中、焚き火のパチパチと薪が爆ぜる音と遠くの方で微かに聞こえる。
狼だろうか。彼らの遠吠えがやけに鮮明に耳に聞こえた。
火を消さないように継ぎ足しで乾燥した木を放り投げた。
そのとき、雪を踏みしめる音を聞いて、視線をそちらへとやる。
「どうした、ウィル。寝れねぇの?」
「うん。身体は疲れているはずなんだけどね」
隣、いい? と聞いてきたウィルに「おお」と言いながら少し横にずれてやる。
目前の焚き火を二人で見つめた。会話はなかった。それでも触れるウィルの体温をすぐ横に感じて、それだけで心地良いと思った。
一緒に入る? とウィルが持ってきた一枚の毛布を二人で共有して、俺たちはその中で無意識に手を繋ぎ合せていた。上下重ねるように、少し高めの体温が少しずつ共有されて同じ温度になる。
ウィルと一緒にいると安心できる。
どんなに苦しくても乗り越えていける。そんなふうに思ってしまう。
彼はどうなんだろう。
どう感じているのか。
同じ気持ちだと嬉しい。
繋いだ手に力を込めて、俺の想いをそれに乗せる。すると、ウィルも頷くように握り返してきて、俺の肩に頭を預けてきた。その思わぬ行動にドキリ、と心臓が跳ねたが、柔らかい髪が少しくすぐったくて、笑みが零れた。
その頭部に唇を落とすように顔を埋めた。
ウィルの匂いが鼻孔を通って肺いっぱいに満たされていく。
少しだけ熱が下肢に集まって、顔が、身体が熱くなる。
それはウィルも同様だったようで、熱に濡れたアメジストの瞳が俺に何かを訴えるかのように真っ直ぐに見つめてくる。
どうにかその熱を逃がそうと、少し強引にウィルの唇を塞いだ。
「ん、ふっ、ん」
角度を変える度に耳に聞こえる水音がやけに大きく聞こえた。さらにウィルの甘いとろけるような喘ぎ声が拍車をかける。
イケナイとわかっていても、手は勝手に動き出し、俺たちは共謀してその熱を追い返すためにお互いの下肢に手を伸ばした。
ファスナーを降ろして下着を押し上げている熱を掴むとどちらからともなく上下に扱き合った。
声がこれ以上大きくならないように互いの唇で塞ぎあって、熱の発散を促していく。
くち゛ゅ、ぐちゅり、と卑猥な水音はシンと静まり返った夜の銀世界に溶け込むように響いて消えていく。
早く早くと急かすように上下に扱く手の動きも急速にその律動を早くする。亀頭の鈴口に爪を立てて最後の追い込みに掛かる。
お互いを扱く手を重ねながらするオナニーは最高に気持ちが良くて、めまいがするほど興奮する。
ふっ、ふっ、と呼吸も荒く、最後、指先に力を入れた。せり上げる射精感に俺もウィルも限界が近づき、頭がぼぅ、と蕩けて意識がすべて快楽へと引き摺られていく。
絶頂の波が引いては寄せてを繰り返し、一際大きな波が競りあがる。
声を押し殺した。
チカチカと星が散らばった。
ビクッ、ビクンッ、と足が跳ねて肩を震わせながら、声にならない声が耳に聞こえた。
互いの両手に大量の白濁を吐き出し、ねっとりした欲望の熱にうっとりとする思考の中、俺たちはたゆたう余韻を心地よく感じながら、小さくリップ音を鳴らして舌を絡めて、唇を何度も重ね合わせた。
衝動的な行動の裏で、きっと俺もウィルも怖くて、怯えていたんだ。
森はやはり、氷と雪で覆われた銀世界そのままだった。
ヴィルゴの提案で俺たちはここでキャンプを張る事にした。
死者の眠る土地でキャンプをするのは少し申し訳ない気分にさせるが仕方がない。
空は夜の帳が落ちており、暗い道を危険を侵してまで進むことはないだろうという判断だった。
アルは慣れた手つきで今日の寝床となるテントの準備をしている。そのすぐ隣でロガもアルを手伝いながら、見よう見真似でもう一つテントを張ろうと悪戦苦闘していた。
二人の間に流れる空気が、俺とウィルのそれに似ていると感じるのは、もう気のせいではないだろう。
ヴィルゴは食事の用意をしている。
以外にも手先は器用で、巧みな手さばきで持ってきた材料や道中手に入れた鳥といった食材を処理し、鍋にどんどんと敷き詰めていく。乾燥させたニンジンやジャガイモ、キノコなどボリューム満点だ。
俺とウィルは森の近くに落ちている枯葉や落ち木を拾い集めて焚き火の準備をする。
かき集めたそれらを盛って、ヴィルゴが控えめ程度の炎を吐き出し、燃え盛る焚き火に先程準備した鍋を掛ける。
味付けは塩のみ。旨みは食材から出るから問題ないとヴィルゴは言うけれど、少し不安ではあった。
しかし、その心配は杞憂だったようだ。しばらくすると、鼻孔を擽るいい香りがあたりを漂いはじめた。
食欲をそそる匂いで腹の虫が盛大に鳴った。
「うっま! 味付け本当に塩だけ?!」
ロガが口いっぱいに含みながらモグモグと忙しなく動かしながら叫んだ。
俺も喋るのがもったいないくらい忙しなくモグモグと咀嚼を続けている。
マジでうまい。
「うむ。旨みはある程度食材から出るからな。塩も二摘み程度しか入れていない」
「驚きました。ヴィルゴ様がこんなに料理が上手だったなんて」
俺の隣に座ったウィルが尊敬の眼差しをヴィルゴに向けている。俺はウィルの作る料理も美味いと思うけどな。
そう言ってやりたかったが、悪い、今は口がいそがしい。
「ただ切って鍋に入れただけだがな」
「それでも美味しいです。ありがとうございます」
にっこりと花が綻ぶようにウィルは微笑んだ。
「……よく噛んで食え。おかわりもあるからな」
――……ウィルゴ様、照れてる?
と、誰もが思い、目を細め、その様子を微笑ましく眺めた。
以外にもヴィルゴは世話焼きなドラゴンだったという一面を垣間見れて、穏やかな時間が流れる。
美味しい夕食と共に身体が中から温まっていく。
あれだけあった鍋の中身はあっという間に空になった。腹を満たし、他愛無い雑談をしてから早々に床につくことにした。
生き物を生きることは難しい北の大地だが、野生の獣がいないわけではない。遭遇率は稀だが、念のため見張りを交代で行うことにした。
最初は俺が見張りを担当した。
シン、と静まり帰った銀世界の夜の中、焚き火のパチパチと薪が爆ぜる音と遠くの方で微かに聞こえる。
狼だろうか。彼らの遠吠えがやけに鮮明に耳に聞こえた。
火を消さないように継ぎ足しで乾燥した木を放り投げた。
そのとき、雪を踏みしめる音を聞いて、視線をそちらへとやる。
「どうした、ウィル。寝れねぇの?」
「うん。身体は疲れているはずなんだけどね」
隣、いい? と聞いてきたウィルに「おお」と言いながら少し横にずれてやる。
目前の焚き火を二人で見つめた。会話はなかった。それでも触れるウィルの体温をすぐ横に感じて、それだけで心地良いと思った。
一緒に入る? とウィルが持ってきた一枚の毛布を二人で共有して、俺たちはその中で無意識に手を繋ぎ合せていた。上下重ねるように、少し高めの体温が少しずつ共有されて同じ温度になる。
ウィルと一緒にいると安心できる。
どんなに苦しくても乗り越えていける。そんなふうに思ってしまう。
彼はどうなんだろう。
どう感じているのか。
同じ気持ちだと嬉しい。
繋いだ手に力を込めて、俺の想いをそれに乗せる。すると、ウィルも頷くように握り返してきて、俺の肩に頭を預けてきた。その思わぬ行動にドキリ、と心臓が跳ねたが、柔らかい髪が少しくすぐったくて、笑みが零れた。
その頭部に唇を落とすように顔を埋めた。
ウィルの匂いが鼻孔を通って肺いっぱいに満たされていく。
少しだけ熱が下肢に集まって、顔が、身体が熱くなる。
それはウィルも同様だったようで、熱に濡れたアメジストの瞳が俺に何かを訴えるかのように真っ直ぐに見つめてくる。
どうにかその熱を逃がそうと、少し強引にウィルの唇を塞いだ。
「ん、ふっ、ん」
角度を変える度に耳に聞こえる水音がやけに大きく聞こえた。さらにウィルの甘いとろけるような喘ぎ声が拍車をかける。
イケナイとわかっていても、手は勝手に動き出し、俺たちは共謀してその熱を追い返すためにお互いの下肢に手を伸ばした。
ファスナーを降ろして下着を押し上げている熱を掴むとどちらからともなく上下に扱き合った。
声がこれ以上大きくならないように互いの唇で塞ぎあって、熱の発散を促していく。
くち゛ゅ、ぐちゅり、と卑猥な水音はシンと静まり返った夜の銀世界に溶け込むように響いて消えていく。
早く早くと急かすように上下に扱く手の動きも急速にその律動を早くする。亀頭の鈴口に爪を立てて最後の追い込みに掛かる。
お互いを扱く手を重ねながらするオナニーは最高に気持ちが良くて、めまいがするほど興奮する。
ふっ、ふっ、と呼吸も荒く、最後、指先に力を入れた。せり上げる射精感に俺もウィルも限界が近づき、頭がぼぅ、と蕩けて意識がすべて快楽へと引き摺られていく。
絶頂の波が引いては寄せてを繰り返し、一際大きな波が競りあがる。
声を押し殺した。
チカチカと星が散らばった。
ビクッ、ビクンッ、と足が跳ねて肩を震わせながら、声にならない声が耳に聞こえた。
互いの両手に大量の白濁を吐き出し、ねっとりした欲望の熱にうっとりとする思考の中、俺たちはたゆたう余韻を心地よく感じながら、小さくリップ音を鳴らして舌を絡めて、唇を何度も重ね合わせた。
衝動的な行動の裏で、きっと俺もウィルも怖くて、怯えていたんだ。
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