神は悪魔よりタチが悪い

紅月雪華

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第1話「Destiny is always cruel」

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”私の夢”

それは学校に通って、友達を作って、帰りに寄り道したり、ケンカしたり。そして恋をする。

そんなたわいのない日常が私の夢。
けどもう叶うことはない私の夢。

私は思う。

当たり前の日常をバカにして生きている人。
自ら死ぬ人。
生きたくても生きれない人がいるのを知ってますか?

バカにするぐらいなら私に日常をください。

自殺するぐらいなら私に命をください。

でも、遅い。

運命は残酷で生きたいのに、まだ叶えられてないのに、神に願っても、私の”命”はもう消える。


幼い時から病弱だった私。

いつも病院と家をいったりきたりで、両親は私の為に働いていた。
ほとんど会えないぐらいに。

兄はそんな私を心配して毎日来てくれた。

両親は月に一度だけだが必ず忙しいのに会いに来てくれた。

それだけでよかった。
私は楽しかったし、さみしくなんかなかった。
本当に幸せだった。

あの日までーーーーーーーー

私の誕生日前日。
私はたった一つだけ両親にわがままを言った。

”一日だけ家族で誕生日を過ごしたい。”

両親は私のわがままに頷いてくれた。

私は嬉しくて、おおはしゃぎで兄と二人で両親の帰りを家で待ってた。

でも二人はかえってはこなかった。

かえってきたのは冷たくなった両親。

私がわがままをいわなきゃ、ずっと四人でいられたのに。
事故なんか起こらなかったのに。


神のせいじゃないね、、、
本当は私のせい、、、


最後まで迷惑ばっかかけちゃった。
初めから生まれなきゃよかったのかな?

そしたらッ、、、私は、、

最低だ。
それでも生きたいと望んでしまう。


ごめんね。



薄れてる意識の中で見たのは兄、私は色んな機械に繋がれている。

泣かないで。

お兄ちゃんのせいじゃないから。
そんな顔、最後に見たくないよ。

でも無理なんだね。

「っ、め、んね、」

ありがとう。
こんな私の面倒を看てくれて。
こんな私のために泣いてくれて。
お兄ちゃん大好きでした。

私は意識を無くした。


ああ、

夢、叶わなかったな、、、










いつのまにか私は一面真っ白な場所にいた。

いつからここにいたのだろう。

なにもない、ケガれのない白。
一歩踏み出せば吸い込まれそうな感じがした。

「死んだらこうなんだ。」

なぜか冷静になれた。
自分でも驚きだ。

「お前は自分の死を認めるのか?」

「っ!!だれっ!?」

唐突に響く男の声。
でも見渡す限り人はいない。

イサギヨいな、お前」

また響く男の声。

どこに、、

「ん?ああ、お前がそんなとこにいるからな、、お前から見て上だ。」

「上?」

上を見上げると逆さまになった白いデスクの前に逆さまになった男の人がいた。

ただ変だ。
こっちが逆さまなような違和感。

男は優雅ユウガにお茶を飲んでいた。

「なんでそんなとこに?」

「あ?お前が逆さなんだ。」

そういった途端足が床から離れた。

「え、!?落ちっ、、、」

私は天井だと思っていたところに落ちた。

正確には落ちかけただ。

あれ?
痛くない?

恐る恐る目を開けると浮いていた。

なんで、、?

「お前はいま霊的存在。そりゃ浮きもする。」

あれ、、いま私、口に出したっけ、、?

「出してねーよ?」

ならなんでっ?

「ここは神の社。神域シンイキだな。俺は神だから神域内に来た魂魄コンパクの考えぐらいわかる。」

っ神様、、?

「ああ、そうだ。神の社へようこそ、、瀬羅セラ みこと。ちなみにお前魂魄だから喋ってるつもりでも本当は話せてない。ちなみになんか質問あるか?」

なんで名前、

「知ってるさ。神だから。神域に魂魄が入ると知識が流れてくるんだ。例えば過去とか?」

っ!?
、、あんたが神ならなんでこんなっ!?

「はあ、八つ当たりなら他にしろよ。神は人に関与できない。何があろうともだ。まあそれこそ運命とでもおもうんだな。」

運命?、、、ふざけんなッ!!
そんな簡単に認めるなんてできるはずない!!

「さっきは認めてたのに?」

違う!認めてなんかーーーーー

「死んだことを認めてた。だろ?それは運命を認めたことと同じさ。」

うるさいっ!
違う、、

「チッ。餓鬼ガキが。お前は癇癪カンシャク持ちかよまあてめぇは死んだ。それは確かで運命なんだよ。それが真実だ。」

っ、、

「でもまあ、、もし生き返ることができるならお前は生き返りたいか?」

神は悪魔なような笑みを浮かべ私にそう問いかけた。

え、、、

「どうする?お前が望むなら生き返らせることもできるぜ?」

こいつは今”生き返れる。”そう確かに言った。
それが事実なら私は生き返りたい、、、、

でも、、、もう私は、、、

「迷惑をかけたくないか?」

っ、、、


「はあ、さっきの威勢はどこ行ったんだよ。あと別に俺はお前の過去とかに興味ない。ただ、俺はお前の本能に聞いてる。さあ答えろ、、、お前は生きたいか?」



、、、私は死にたくなかった。
でもわからない。
生きてて本当にいいの?
私が生きても迷惑しかかけないんじゃないの?
居場所はあるの?

、、、、、生き帰りたい。
けど怖いんだ。

いろんなことが頭に浮かぶ。

「めんどくさい奴だなお前。」

なっ!!
あんたなんかにっ「仕方ねぇーな」、、、え?

「わからない。それがお前の答えなんだろ?ならそれを解決すれば、また新しい答えがでるわけだ。ちなみにこれはサービス。見せてやるよ。お前が死んだ後の周りの物語をさ。」

そう言い終わったあと、急に真っ白だった床が崩れるように落ち、私の身体に重力が戻った。

なっ、、、落ちっ、、

「自分の目で見てこい。そしてお前の”答え”を見つけろ。じゃあまたな。瀬良みこと。」

私は神のその言葉を最後に、
意識が落ちた。

気がつけば私は、あの白い部屋から外にいた。
ここはお墓みたいだ。

”ああ、私のお墓はここにあるんだ。”

そう、驚くほど冷静に理解できた。

、、、ッ、、お兄ちゃん、、?

土砂降りの中、傘も持たずにお墓の前で泣き崩れる兄。
私は急いでそんな兄にかけよった。

お兄ちゃんっ!!

でも私の言葉は届かなかった。
それがわかってても私はひたすら話しかけた。

お兄ちゃん、、、

そんなとこにいないで帰りなよ。
雨降ってるよ?
ほら、風邪引いちゃうからさ。

だから、、さ、、、
もういいよ、、?

泣かないでよ、、、

お兄ちゃん、、、
私、お兄ちゃんの笑顔大好きなんだから、、
笑ってよ、、

もう私のことはいいから、、、、

届かないことはわかってる。
でも、こんなの見たくない。

こんな、、、

「矢月さん。風邪引きますよ。」

、、、あ、、、椎名先生だ。

椎名先生。
私の兄の上司で担当医だった人。
反応が楽しくて、つい、いたずらして困らせていたのを覚えてる。

優しくて、暖かくて、
両親が亡くなって、塞いでいた私たち兄妹に養子にならないかと誘ってくれて家族に迎え入れてくれた人。

矢月「しい、、な、、さん、、俺はッ、、み ことになにもしてあげれなかった!!なんで、、、がこんなッ、、、、」

椎名「、、、君は十分みことちゃんにしてあげてたよ。何もしてあげられなかったのは私のほうだ。守ることも助けることもできなかった、、、」

違う、、、
違うよ、、、

私は幸せだった。
幸せだったんだよ?

二人してそんなこと言わないでよ。
私は、お兄ちゃんや椎名先生がいたから立ち直れたし、頑張れた。

、、、ッ、、私、こんなの嫌だよ、、、


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ーーーーーーーーーー

”神”sibeーー

瀬良みことを送った後、
俺はデスク上の書類に目を通しながらため息をつく。

「ため息つくと幸せ逃げちゃうよ?てか君、ずいぶん面倒なことをするんだね。しかも、”渡り”までしてあげるなんて。よっぽどお気に入りなのかな?シオン。」

シオン「、、、シャルギエル消されたいのか?あとノックぐらいしろ。」

入ってきたのは第一部下であるシャルギエル。
青い瞳に髪、純白の服、対称的な黒い翼。
シャルギエルは天使の中では異質な存在だ。
まあシャルギエルの話はまたの機会に、、

シャエル「冗談だよ、冗談!今んとこは順調なわけ?くれぐれもヘマしないでよ?計画が台無しになっちゃう。あと、一人でなにぶつぶつ言ってんの?気持ち悪いよ?」

シオン「、、、、ほっとけ。計画は順調だし、ヘマなんかしねぇーよ。それと今日呼んだのが、これを渡すためだ。」

俺は書類の中から、命令書を取り出しシャルギエルに手渡した。
パラパラと受け取った書類に目を通すシャルギエル。
それが読み終わると

シャエル「ねぇ、、俺は計画には反対しないけどシオンはそれで 
いいわけ?」

眉間にシワを寄せて言う。

シオン「別に構わない。まあよろしく頼んだ。シャエル。」

俺がそういうとシャルギエルは無言で部屋を後にした。

シオン「相変わらず素直じゃないやつだな。まあ準備は整った。あとは、瀬良みこと。お前の”答え”次第だ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

瀬良みことsibeーー

本当はわかってる。
あたしが死んだらお兄ちゃんは悲しむに決まってる。
椎名さんだって自分を責めるんだ。

じゃあ生きててもいいの?
あたしのせいで、パパやママが死んじゃったんだよ?

それに知ってるんだ。

お兄ちゃんが教師の夢を諦めてあたしのために医者になったこと。
いまでも教育書大事に持ってるよね。

入院費も全てお兄ちゃんと椎名さんが集めてくれたんだよね。
あたしなんかのために椎名さん必死で治そうとしてくれたよね。

知ってるよ。
そのせいで身体壊して倒れたってこと。

あたしね、怖いんだ。
あたしが生きてるせいで、二人が傷付くのが。

あたしが死んだら悲しむし、傷付く。
でも、それは一時。

いつか自由になれる。

いつか幸せだって掴める。

そしてあたしのことわすれていくの。

それが一番いい。
わかってる。
知ってる。

なのに涙が止まらないの。

あたし、、、ッ
ごめん。ごめ、、ッ


矢月「、、、俺知ってたんです。みことが両親のことで自分を責めてたこと。ずっと一人泣いてたことも。そして事故のことを自分のせいだって思ってること。」

え、、、なんで、、?

矢月「本当は自分が産まれなきゃよかったって思ってたこと。」

ッ、、おにぃ、、ちゃ、ん?

矢月「俺何も伝えれてない。何もしてあげれなかった。
知ってたのに。わかってたのに。、、、最初は怖かったんです。自分は、本当はみことのこと恨んでるんじゃないかって、追求されるのが。」

椎名「矢月くん、、」

矢月「、、、俺自身なかったんです。本心はそう思ってるんじゃないかって。
そう思ったら怖くなった。でも違うんです。ただ俺が臆病だっただけなんですッ!!!俺はみことを恨んだことなんてないッ!生きてて欲しかったッ!!!なのにッ、、いつも答えが遅いッ俺は、、まだみことに伝えてないんです、、みことの方が怖かったはずなのに、、、みことが一番俺なんかよりずっと苦しんでたはずなのに、、せめて、、、俺がッ」

椎名「それを矢月くんが伝えれていたらみことさんは安らかに逝けたかもしれませんね。」

、、、椎名さん?

矢月「ッ、、はい、、俺が、、」

椎名「でも違います。君が責めることじゃないんです。君だけが背負うことじゃないんです。、、、僕なんか、君たちの家族なのに二人が自身を責めて、苦しんでることがわからなかった。僕は、、最後まで君たちの家族にはなれなかった。」

そんなことないッ、、だって「それでも僕は君たちのそばに居続けたい。」

椎名さん、、

椎名「それでも矢月くんが悪いとは言いません。それでもみことさんに生きててほしかった。僕は君たちより残酷です、、」

、、、お兄ちゃん、椎名さん。

あたしが、、、
あたしなんかが、夢を見てもいいですか?
本当に願ってもいいですか?

あたしは、、、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー

シオン「瀬良みこと。どうだった?」 

気がついたらまたあの白い場所にいた。 
目の前には神がいた。 

シオン「決意は決まったんだろ?」 

みこと「、、、決まった。」 

シオン「なら言え。、、とは言っても死ぬか生きるかだかな。」 

お兄ちゃん、椎名さん。
私ね、気のせいかもだけどわかった気がするよ。
私たちは不器用で言葉が足りなかったんだ。
だから二人に話すよ。全部。

みこと「あたしは、、 たとえ、アンタが神だろうが悪魔だろうが、本当に生き返らせてくれるなら 魂でもなんでもあげるわ。、、、そのせいで誰かが不幸になっても、構わない。あたしは生きたい! 」 

シオン「ハッ、、、魂とかwそこまで聞いてねえって。 そもそも、てめえの魂なんか価値なんて微塵ミジンもねぇーよ。いらね。」 

、、、あ?

、、、どうしよう。 
生き返らせてもらいたい が コイツを殺したくなった。 

シオン「笑うわ。お前なんかに神は殺せねーよw 
まじお前口悪りぃな。」 

みこと「あんたがッ!!!」 

シオン「はいはい。まあ魂もあながち間違いじゃねぇーけどな。」 

は? 

シオン「話の前にまずは、部屋を変えるか、、ッと。」 

パチンッ 

指を鳴らしたとおもった途端、白い場所が急に黒に染まって部屋になった。 

は?なんで、、? 

シオン「言ったろ?さっきの場所は神の社だって。」 

笑いながら優雅に座っている。 
椅子と机はそのままみたいだ。 
まるで、、、 

シオン「さっきの場所に家具置いてと壁紙貼ったみたい。、、だろ?」 

ッ、、忘れてた。 
コイツ考えることわかるんだった。 

シオン「コイツコイツって仮にも神だぞ? ”シオン・ミカエリアス” 覚えとけ。呼び方はシオンでいい。 まああの場所で話してもよかったんだが、 こっちのほうが話しやすいだろう。ちなみにこっちは俺ん家。」 

みこと「、、、は?」 

、、家? 

シオン「はあ、あれか? 神は家持っちゃいけないか? 永遠にあのなんもねぇ白い場所にいろと? まじ勘弁。 まあ神は力と権限以外は普通の人と変わりない。 そう思っとけ。」 

みこと「、、、はあ、、わかった。 で、生き返らせてくれるんでしょ。 だったらさっさと生き返らせてよ。」 

シオン「確かに言ったし、生き返らせてやるよ。けどタダじゃねーよ。」

みこと「は?アンタ魂取らないって、」

シオン「魂はいらねぇーよ。条件みたいなもんだ。まあ座れ。今から話す。」

いつの間にか椅子とテーブルに紅茶が置かれていた。
キリがないので素直に椅子に座った。


シオン「クックッ、、、素直だな。」

みこと「うるさいっ!早く話を進めて!!」


笑って満足したのか神、もといシオンは話し出した。


シオン「一度全部聞けよ?それからお前の意思をもう一度聞くから。まずは生き返るにいたって変化することが3つある。1つ、生き返った後お前は悪魔に命を狙われ「は!?悪魔!?」、、、はあ、聞いてなかったのか?仕方ない。」

パチンッ

ッ、、、

指を鳴らすと言葉が出なくなった。

シオン「ちょっと黙ってろな。後で解くから。んじゃもっかいだ。

一つ目、生き返った後お前は悪魔に命を狙われる。

二つ目、生き返った後お前の身体には契約の証として刻印が施される。

三つ目、生き返った後はちゃんと完璧な健康体になれる。これは延命ではないってことだ。」

、、、。


シオン「ん。静かでいい。じゃあ生き返えらせる条件だ。これも三つある。

一つ、生き神になること。
生き神になることでさっき言った一つ目と二つ目に繋がる。

二つ、監視(護衛)をつけること。
一つ目に言った通り悪魔が狙っているからな。俺も生き返らせてすぐ死なれても目覚め悪い。

三つ、次死ねば二度と輪廻の輪には戻れない。

最後に生き神になるには死んだ方がマシに思えるほどの激痛に耐えなければならない。
まあ生き返ったとしても普通の生活はできない。努力はするがな。

さて話は終わった。
落ち着いたら頷け。

お前の意思を聞いてやる。」


話を聞き、少し間が空いたが静かに頷いた。

コクンッ

シオン「ん。」

パチン

みこと「ッ、、」

シオンがまた指を鳴らすとあたしは喋れるようになった。

シオン「んじゃ聞かせろ。」

みこと「変化と条件はわかった。けどアンタに利益があるとは思わない。逆にマイナスな気がする。」

シオン「まあ確かに多少の条件があっても生き返らせあげる挙句に悪魔から助けてあげます。って言ってるもんなあ。でも利益は俺にもあるぜ?

俺は退屈なんだ。
人ってのは面白いもんで欲が深い。

その欲のためならなんだってするんだ。

汚いことも、醜いことも、非道なことも。
お前が言ったように、悪魔にだって魂を売れる。

笑えるだろう?
まあ俺は神だけど。

お前は実験体、俺は足掻く無様な人を観察したい。

”退屈しのぎ”のための観察。
これが俺の利益だ。」

みこと「ッ、、、最低。」


シオン「勘違いするなよ?確かに俺は神だがお前らの定義の神はお前らが作り出した空想だ。聖人君子とでも思ったか?それでも生きたいんだろう?条件は良いはずだしお前には最高な条件じゃないか?」

そう言うとこいつは、笑いながら優雅に紅茶を口につける。

シオン「じゃあ聞こう。瀬良みこと。それでもお前は生き返りたいんだろう?」

みこと「、、、そうよ。生き返らせて。」

シオン「それじゃあ契約の開始だ。」

パチン

みこと「え、、??あ、、がああ”ああ”ぁぁあぃ”だい”ああ”ぁ”あ”」

シオン「言ったろ?死んだ方がマシな痛みだって。

ああ、一応。
死にたいって思ったら契約は破棄だから。
まあ転生はできるが死ぬから気をつけろよー。
、、、じゃあまたな。

瀬良みこと。」


みこと「きゃ”ああぁ”ああ”ぁああ”ああぁ”あ”ああ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

神sibeーーー

シャエル「運命は本当に残酷だよね。まあ僕には関係ないけど。バ神。忘れないでよ。僕は決して君の味方じゃないんだよ。わかってる?」

シオン「わかってる。だからこそ信用してる。」

シャエル「ほんと君って馬鹿だよ。簡単に信用なんかして。」

シオン「馬鹿は生まれつきだ。それでも俺は、もう迷うわけにはいかないんだ。」

シャエル「ついに神が運命を曲げるか。大変だよ?
まあまだ、僕は君の駒だからね。

従うよ。シオン”様”

んじゃまた後でね。」

シオン「ああ、頼んだ。」

シャルギエルは静かに消えた。

シオン「あいつには迷惑かけてばかりだな。」


それでも
もう、止まることはできない。

たとえ俺自身が、、、



シオン「”瀬良 みこと”


死ぬなよ。」



消え去ったとしても、、


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