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1章
(56)法皇国はやっぱり狡猾だ
しおりを挟むウァイトは急いでアストロフィライトに
戻っていた。
「なぜ、海王国が攻めてくる。
タイミング悪すぎだろ。
ウィークスはうまくやれたのか。
いや、それよりもまずは海王国だ」
戦争の後処理をドキに任せて
全速で首都に戻る。
・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・
海王国が攻めてくる3日前。
「これが証拠です」
闇のクロルは海王国にいた。
クロルは海王国の提督スィティーに
テレクリスタルを見せていた。
テレクリスタルは映像を動画で
映し出す特殊な鉱石である。
映像に流れていたのは
妖狐四天王と戦うスィーである。
「あなたの妹は妖狐四天王に
殺されそうになっています。
こうなったのは聖騎士国団長が
援軍を送らず見殺しにしたらしいです。
完全に妹を見捨てたようですな」
「スィーは大丈夫なのか!」
「スィーは重症です。
アレグライトで入院をしているそうです」
「くそ!ウァイトのやつめ、ゆるせん」
「聖騎士国団長は人が変わったようじゃ
ジュピターを殺し、
コンチネントにも重症を負わせ、
さらにスィーまで見殺しにする。
あれだけ部下思いで有名な
ウァイトが次々と部下を殺そうとする。
残念ですが世界のためにウァイトを
止めなければならぬと法皇国は
考えております」
「今すぐにでも殺してやりたいわ」
「提督もそう思われますか?
法皇国は近々、軍を起こします。
海王国もクォーツ川から
攻めて頂けますか」
「無論だ。海王様に報告してくる。
海軍はわたしが率いる」
「それでは法皇国も軍を起こします。
法皇国は東南から、
海王国は北西から
聖騎士国を挟み撃ちにしましょう」
「わかった。そちらも
早急に軍を起こされよ」
・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・
闇のクロルは会議の場で法皇に報告をする
「妖狐族、ジュピターと続き、
次の一手も仕込んでおります。
すでに海王国の大将であるスィティに
会って参りました。
首尾は上々かとおもいます。
あと数日内にに結果がわかるかと思います」
「おおぉ。それもうまくいきそうか。
テレクリスタルをそなたに貸し出した甲斐が
あったというものだ」
法皇はご満悦であった。
「シンドラー、我々も軍を起こす準備をした方が
よいのではないか」
クロルはここぞとばかりにシンドラーに話しかける
「その通りだ。だが焦るな。
あくまで海王国に先に攻めさせるのだ。
海王国の次にこちらが攻めた方がよい。
聖騎士国はまず攻めてきた
海王国の方に目が向くだろう。
それと海王国の方に主要な人物が
参戦してくれた方がこちらも攻めやすいというものよ」
「たしかにそうじゃな。
では軍の準備だけしておこう」
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