異世界の権力者  〜休職中に異世界転生したら聖騎士団長という権力者になって働きすぎてしまった結果、世界統一をしてしまった話〜

rui ji roku

文字の大きさ
73 / 76
1章

(73)ライトは再度停戦交渉を試みる

しおりを挟む

ドワーフ王の軍は総勢1万程度であった。
先の中央帝国との大戦と今回のエルフ族との
戦争にてかなりの兵士を減らしていた。

それに対して中央帝国の軍は
3万ほどの軍勢である。

首都ドワルルはドワライト鉱山の麓に
作られた天然の要塞でもある。

今の現状ではドワーフ王の方が
圧倒的に弱い。

「ドワーフ王、勝ち目が見出せません。
 どのようになさいますか?」

ドワーフ第1戦士が伺いを立てる。

「卑劣な中央帝国皇帝のライトだ。
 降ろうが戦おうが殺されるだけであろう。
 どうせ死ぬならドワーフの誇りを持って
 死のう」

「わかりました。ドワーフ兵一同
 お供いたします」

「明朝、総攻撃を仕掛ける。
 兵士には存分に最後の晩餐を取らせよ」

……… ……… ………

「トリチよ、ドワーフ王の元へ使者として
 今から行ってくれ。
 停戦交渉だ。これ以上血を流したくない」

「かしこまりました。
 交渉内容は如何いたしますか?」

「簡単にはこちらの弁を
 聞いてくれぬだろう。
 こちらの要求は1つ。
 地の宝珠のありかのみ。
 それ以外はドワーフ王の
 望むままにしよう」

「ライト様、ご提案があります」
マーラが声をかけてくる。

「なんだ?」

「ドワーフ王の望みはライト様の命
 としか答えないでしょう。
 それでは交渉になりません。
 できればドワーフ王にとっての
 有利となる条件を差し出すべきです」

「なるほど、一理ある。
 それではどうするのが良いのだ」

「場内にいる中央帝国兵を
 1000ほど残して帰還させるべきです。
 さらに、首都ドワルルの1番高い台地に
 ドワーフ軍を配置させると良いでしょう。
 万が一、戦争になっても
 高所の利を活かせるため
 中央帝国が戦う意思がないことを
 示せます。
 地の宝珠を手に入れた後は
 中央帝国が完全撤退すれば
 ドワーフ国は元通りになります」

「なるほど。そこまですれば
 ドワーフ国にとって損をすることは
 ないな」

ライトはマーラとのやりとりを
トリチに伝える。

ドワーフ国への停戦交渉の内容は固まる。

……… ……… ………

「ドワーフ王よ、今述べたのが
 ライト様の停戦交渉の内容だ。
 そちらにとっては悪くない話だと思うが」

「本当にそれを信じるなら
 悪くはないだろう。
 だが先日、ライトには騙されたばかりだ」

「それについては兵をほぼ帰還させる上に
 ドワルル場内の高台の位置をドワーフ族で
 占拠すれば良い。
 さらに将クラスで残るのは誰1人いない。
 ライト様と雑魚兵1000ほどだ。
 それでも信じられぬか?」

「ではまずその状況をそちらが作るべきだ」

「そのつもりだ。明日兵は帰還させる。
 そちらの偵察部隊に城内を偵察させた上で
 城内に入れば良い」

「そうさせてもらおう。
 ただし、地の宝珠については場所はわかるが
 それ以外はよくわからない。
 古くから我がドワーフの守神として
 祀られている。
 今回、ドワーフ族の存亡のためにありかは
 改めて教えるがそれ以上のことは
 話せる内容がない」

「それについては俺もわからん。
 直接ライト様に報告してくれ」

……… ……… ………

次の日、中央帝国は将と兵を帰還させた。

ドワーフ国は高台に兵を配置して王宮を見下ろす格好となった。

そしてライトとドワーフ王の会談が始まった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。 〜あれ?ここは何処?〜 転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~

よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】 多くの応援、本当にありがとうございます! 職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。 持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。 偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。 「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。 草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。 頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男―― 年齢なんて関係ない。 五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

処理中です...