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一番、危険な存在は。
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どうしても、疑う癖がある。
長い間、下界から閉ざされた世界にいたせいか・・・。
砂の世界に閉じ込められていたせいか。
自分以外を疑うのは、当たり前になってた。
いつだったか、
邪神の世界に迷い込んだ猫が居た。
「何だ?迷い猫か・・」
砂の世界に、迷い込む存在はない。
油断した。
相手が、子猫だったせいかもしれない。
そいつは、邪神を閉じ込め、外の世界に連れ出した。
「油断した・・・」
猫等では、なかった。
猫又。
人間に飼い慣らされ、
邪神を捕まえに来た。
「俺も・・・若かったからな」
邪神は、笑った。
「何、ニヤついてんだよ」
音羽の声が、現実に引き戻した。
簡単に見知らぬ相手を、引きれると痛い目に遭う。
自分の経験上、わかっている。
自分の中の、弱さにつけ込まれ、酷い目に遭う。
何度も、この世に存在してから、そんな目にあった。
結局、晴の家に、存在し続ける前は、何処にいたのか、
もはや、わからなくなっていた。
自分自身の存在が、わからなくなっている。
覚えているのは、砂漠の世界だけだ。
「颯太。辞めておけ」
邪神は、そう言ったが、
颯太は、やはり、そうではなかった。
「お前の甘さが、今の姿なんだ」
邪神は、毒気づいた。
初めは、生意気な奴だと思った。
小僧の癖に。
取り憑いている晴とは、違う。
何か、追い立てられている匂いがした。
晴は、生まれながらの、おぼっちゃまで、取り憑くには、丁度良い相手だった。
世間を知らない存在。
自分が、守ってやらなきゃいけないと思える存在だった。
だが。
颯太は。
生意気と思うだけでなく、
何となく、
気になる存在だった。
「人間?なのか・・・・」
そう感じていた矢先だった。
颯太の真の姿を知ったのは。
「何を助けろって?」
颯太が、身を乗り出していた。
長い間、下界から閉ざされた世界にいたせいか・・・。
砂の世界に閉じ込められていたせいか。
自分以外を疑うのは、当たり前になってた。
いつだったか、
邪神の世界に迷い込んだ猫が居た。
「何だ?迷い猫か・・」
砂の世界に、迷い込む存在はない。
油断した。
相手が、子猫だったせいかもしれない。
そいつは、邪神を閉じ込め、外の世界に連れ出した。
「油断した・・・」
猫等では、なかった。
猫又。
人間に飼い慣らされ、
邪神を捕まえに来た。
「俺も・・・若かったからな」
邪神は、笑った。
「何、ニヤついてんだよ」
音羽の声が、現実に引き戻した。
簡単に見知らぬ相手を、引きれると痛い目に遭う。
自分の経験上、わかっている。
自分の中の、弱さにつけ込まれ、酷い目に遭う。
何度も、この世に存在してから、そんな目にあった。
結局、晴の家に、存在し続ける前は、何処にいたのか、
もはや、わからなくなっていた。
自分自身の存在が、わからなくなっている。
覚えているのは、砂漠の世界だけだ。
「颯太。辞めておけ」
邪神は、そう言ったが、
颯太は、やはり、そうではなかった。
「お前の甘さが、今の姿なんだ」
邪神は、毒気づいた。
初めは、生意気な奴だと思った。
小僧の癖に。
取り憑いている晴とは、違う。
何か、追い立てられている匂いがした。
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世間を知らない存在。
自分が、守ってやらなきゃいけないと思える存在だった。
だが。
颯太は。
生意気と思うだけでなく、
何となく、
気になる存在だった。
「人間?なのか・・・・」
そう感じていた矢先だった。
颯太の真の姿を知ったのは。
「何を助けろって?」
颯太が、身を乗り出していた。
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