39 / 42
かぶと虫番外編でございます 2
しおりを挟む
梅雨の時期に入り、毎日がじめじめする嫌な季節
外はどんより薄暗くて今にも雨が降ってきそうだ
妻 今日は天気悪いね、何処にも行けないね
夫 ほんとうだなぁ
妻 今日、何日だっけ?
夫 確か……六月三日だな
妻 明日娘の誕生日ね!
また忘れるとこだったね、
そう言えば昔、あなたの友達
ほら毎週……、週末に来る......
この時期が来れば思い出すのはいつも忘れてしまいがちな娘の誕生日で、昔から私達夫婦はこの頃になるとバタついているなぁと思い出す。
妻 今日は土曜日か、やれやれ……
あれ……いつもの友達からの連絡がない
まぁ、よかった!
夫 今日はご飯なに?
妻 ……
(ご飯の事しか頭にないのか、クソジジイめ!)
妻 今日は何にしよかなぁ、夕食
やきそばでもしよっと!簡単だし!
娘 ただいまぁ!遅くなってごめん手伝うね
(誕生日、覚えてくれてるよねきっと)
妻 おかえり~、お疲れ様!
そうしているうちに娘婿も帰って来て、娘婿の言葉に驚く。
娘婿 遅くなってすみません、
今日は妻の誕生日なので早く帰るつもり
だったんですが……
夫と顔を見合わせる、
夫の顔色もまた悪い
妻 (えー……そうだ四日だ。娘の誕生日……)
夫 (あんなに溺愛している娘の誕生日を
忘れるなんて……どうしよう...…)
作りかけの食事をそおっと見て青ざめる、
妻 (簡単な焼きそば……。駄目だ、ヤバい)
妻 そ、そうね!誕生日だね~!
(ヤバい、ヤバい、どう切り抜ける?)
夫 ……
(ヤバい!ケーキも無い。
今更買いに行けないし、何て言おうか)
夫と二人、この時だけは心の声が一致していた。
まさか、本気で忘れてたとは言えないーー
もう、観念しよう。
そう思った、その時だった
気まずい空気を遮るインターホンの音
急いでモニターを確認 夫の友達だ……
妻 はーい、どうぞ!鍵空いてるよ~
(連絡も無しに急に、ましてやこんな時に
ほんとに鬱陶しい、それどころじゃ……)
友達 今日娘ちゃんの誕生日だったね!
はい、これケーキ。おめでとう!!
娘 わぁ!ありがとう、覚えててくれたのね!
お誕生日おめでとう、そう書いてあるホールケーキを見てホッとする。
今日だけは助かったわ、マジで。
妻 うん……本当にありがとう!
夫 (た、助かった……)
妻 (よし、問題は料理よね。
まさか誕生日に焼きそば、無いよね!)
何か無いかなぁと、冷蔵庫を再確認。
冷凍庫に確か……
妻 あったー!
夫 何がだ
妻 ( 何が、何がだ!人の苦労も知らないで)
呑気な夫に内心で悪態吐きながら、漁る冷蔵庫
妻 (お好みならできるわね)
咄嗟の判断、誕生日ケーキに気を取られている娘の影でお好み焼きに変更!
何事もなく、さも覚えていましたよというように夫と並んで座って言う。
妻 今日は、お誕生日おめでとう!
お好みパーティよ!
少し具が足りないお好みだけど、
ウチには豪華なバースデーケーキがある!
今日が土曜日で助かった……!
夫の友よありがとう!
今日だけは本当に感謝する。
そこまで振り返って、夫の顔を見ると私と同じことを考えていたのだろう微妙な表情、
妻 ねぇ、釣りもできないし
明日娘の誕生日、また忘れちゃ
ダメだからプレゼント買いに行こうよ
夫 ……そうだな
そうして二人で出かけたショッピングモール
何を買うかとまた喧嘩しながらの買い物は
中々プレゼントが決まらない。
私が選んだ物には、ケチをつけていつも却下する。
結局いつもこうなる、本当にムカつく夫!
妻 早く決めてよ!
(本当に何にも決められないんだから!
昔と変わってないなぁ)
今日も相変わらずの日常、変わらない毎日
外はどんより薄暗くて今にも雨が降ってきそうだ
妻 今日は天気悪いね、何処にも行けないね
夫 ほんとうだなぁ
妻 今日、何日だっけ?
夫 確か……六月三日だな
妻 明日娘の誕生日ね!
また忘れるとこだったね、
そう言えば昔、あなたの友達
ほら毎週……、週末に来る......
この時期が来れば思い出すのはいつも忘れてしまいがちな娘の誕生日で、昔から私達夫婦はこの頃になるとバタついているなぁと思い出す。
妻 今日は土曜日か、やれやれ……
あれ……いつもの友達からの連絡がない
まぁ、よかった!
夫 今日はご飯なに?
妻 ……
(ご飯の事しか頭にないのか、クソジジイめ!)
妻 今日は何にしよかなぁ、夕食
やきそばでもしよっと!簡単だし!
娘 ただいまぁ!遅くなってごめん手伝うね
(誕生日、覚えてくれてるよねきっと)
妻 おかえり~、お疲れ様!
そうしているうちに娘婿も帰って来て、娘婿の言葉に驚く。
娘婿 遅くなってすみません、
今日は妻の誕生日なので早く帰るつもり
だったんですが……
夫と顔を見合わせる、
夫の顔色もまた悪い
妻 (えー……そうだ四日だ。娘の誕生日……)
夫 (あんなに溺愛している娘の誕生日を
忘れるなんて……どうしよう...…)
作りかけの食事をそおっと見て青ざめる、
妻 (簡単な焼きそば……。駄目だ、ヤバい)
妻 そ、そうね!誕生日だね~!
(ヤバい、ヤバい、どう切り抜ける?)
夫 ……
(ヤバい!ケーキも無い。
今更買いに行けないし、何て言おうか)
夫と二人、この時だけは心の声が一致していた。
まさか、本気で忘れてたとは言えないーー
もう、観念しよう。
そう思った、その時だった
気まずい空気を遮るインターホンの音
急いでモニターを確認 夫の友達だ……
妻 はーい、どうぞ!鍵空いてるよ~
(連絡も無しに急に、ましてやこんな時に
ほんとに鬱陶しい、それどころじゃ……)
友達 今日娘ちゃんの誕生日だったね!
はい、これケーキ。おめでとう!!
娘 わぁ!ありがとう、覚えててくれたのね!
お誕生日おめでとう、そう書いてあるホールケーキを見てホッとする。
今日だけは助かったわ、マジで。
妻 うん……本当にありがとう!
夫 (た、助かった……)
妻 (よし、問題は料理よね。
まさか誕生日に焼きそば、無いよね!)
何か無いかなぁと、冷蔵庫を再確認。
冷凍庫に確か……
妻 あったー!
夫 何がだ
妻 ( 何が、何がだ!人の苦労も知らないで)
呑気な夫に内心で悪態吐きながら、漁る冷蔵庫
妻 (お好みならできるわね)
咄嗟の判断、誕生日ケーキに気を取られている娘の影でお好み焼きに変更!
何事もなく、さも覚えていましたよというように夫と並んで座って言う。
妻 今日は、お誕生日おめでとう!
お好みパーティよ!
少し具が足りないお好みだけど、
ウチには豪華なバースデーケーキがある!
今日が土曜日で助かった……!
夫の友よありがとう!
今日だけは本当に感謝する。
そこまで振り返って、夫の顔を見ると私と同じことを考えていたのだろう微妙な表情、
妻 ねぇ、釣りもできないし
明日娘の誕生日、また忘れちゃ
ダメだからプレゼント買いに行こうよ
夫 ……そうだな
そうして二人で出かけたショッピングモール
何を買うかとまた喧嘩しながらの買い物は
中々プレゼントが決まらない。
私が選んだ物には、ケチをつけていつも却下する。
結局いつもこうなる、本当にムカつく夫!
妻 早く決めてよ!
(本当に何にも決められないんだから!
昔と変わってないなぁ)
今日も相変わらずの日常、変わらない毎日
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる