7 / 113
7
しおりを挟む
✽✽王太子は婚約者と腹を割って話す事にした!
父上は私がローズマリーと婚約解消するなら廃嫡にすると言うし…
どうしたものだろうか?
ローズマリーが私を好いている感じは一切無いのだから…
ローズマリーに円満に婚約解消したいと申し出るのはダメなのだろうか?
遠回しに聞いてみよう!
◇◇◇◇◇
王太子は、育て方に失敗したのか元来の性質なのか全く腹芸が出来ないタイプなのだ。
今のままでは到底、王になれる器ではないと言えよう。
王太子の足りない部分を補う為に才色兼備なローズマリーが婚約者になったわけなのだが、王太子はそれを理解していないようだ。
ローズマリーが考えている百倍位におバカさんなのである。
多分、脳内はお花畑で出来ているのだろう。
◇◇◇◇◇
王太子は、側近からローズマリー様をデートに誘っては如何でしょうか?と言われ
ふたりで会った時に婚約者解消の打診をしようと決めた。
側近からローズマリーは薔薇が特に好きらしいという情報が入ってきたので、離宮にある薔薇園を散策する事に決めた。
薔薇を愛でて機嫌が良くなったところで話を持ち出そう!とはりきる王太子である。
どんでん返しが待っているとも知らず…
ユリアとの真実の愛をローズマリーに受け入れさせようとするご都合主義の王子である。
◇◇◇◇◇
舞台は離宮の薔薇園の四阿。
人払いをして結界を張ってから話始める王太子。
「ローズマリーに聞いてみたい事があるんだがよいかな?」
「まぁ、殿下何でございましょう」
王太子は気持ちを落ち着ける為に咳払いをし…
侍女に用意させた紅茶をひとくち飲んで…
何だ!
この緊迫した空気は?と内心ビビりながらもローズマリーに心の内を明かす事にした。
「ローズマリーと私は婚約しているが、このまま君は私と結婚して幸せになれると思っているのかな?」
「殿下?
それはどういった意味で仰っているのです?」
ヤバい…遠回し過ぎたか?
「つまり…その…もし、お互いに別に想う相手が出来てもこのまま私と結婚する道を君は選ぶかい?」
「殿下?益々話が見えませんが?私には想う相手などいませんし…
殿下との婚約に関しては国の為、家の為だと思っておりますわ。
私は、将来の職業が王妃になるのだと認識しておりますし…
そこには、色恋が入る余地はないかと…
殿下との結婚は契約だと考えております。
殿下にお好きな方が出来たならその方は後宮にお呼びになればよいお話ですし…
私はあくまでもビジネスパートナーだと考えて頂けたらと思っておりますわ」
どうやら、ローズマリーの方が何枚も上手のようだ。
真実の愛が…などと青臭い事は言わずにユリアは後々後宮に入って貰えばよいだけの話なんだな。
私はひとりで納得したのだった。
「ローズマリーすまない!私はまだまだ修行が足りないようだ。
君がそこまで覚悟を決めていたとは知らなかったよ。
そうだな。君と私はビジネスパートナーだな。
母上が君を大切にしなさいと常に言っている意味が分かったよ。
君はまさに国母になる為に生まれてきた女性なんだな。
有難うローズマリー!これからも婚約者として宜しく頼むよ。
紅茶のおかわりはいらないかい?
あと…君の為に隣国から取り寄せたお菓子があるのだが…」
「有難うございます!
勿論、頂きますわ!」
ローズマリーは、
私…婚約解消のチャンスを無駄にしたんじゃないの?
この馬鹿王子…
もしかして、ユリアを後宮に入れる事で全て問題解決だと思ったのかしら…
ちょっとそれは困るんだけど…
ユリアを何処かに逃さないと…
◇◇◇◇◇
王太子は、ご都合主義なので国民に人気があり才色兼備で美麗なローズマリーを王妃として迎え、
真実の愛を貫く為にユリアを後宮に入れる事を勝手に決めてウキウキしながら王宮に帰るのだった。
ローズマリーには、白い結婚でお願いします!お互いにその方が都合がいいだろう?と伝えればよいのだよな?とブツブツ言ってますが…
どうなるのでしょうか?
父上は私がローズマリーと婚約解消するなら廃嫡にすると言うし…
どうしたものだろうか?
ローズマリーが私を好いている感じは一切無いのだから…
ローズマリーに円満に婚約解消したいと申し出るのはダメなのだろうか?
遠回しに聞いてみよう!
◇◇◇◇◇
王太子は、育て方に失敗したのか元来の性質なのか全く腹芸が出来ないタイプなのだ。
今のままでは到底、王になれる器ではないと言えよう。
王太子の足りない部分を補う為に才色兼備なローズマリーが婚約者になったわけなのだが、王太子はそれを理解していないようだ。
ローズマリーが考えている百倍位におバカさんなのである。
多分、脳内はお花畑で出来ているのだろう。
◇◇◇◇◇
王太子は、側近からローズマリー様をデートに誘っては如何でしょうか?と言われ
ふたりで会った時に婚約者解消の打診をしようと決めた。
側近からローズマリーは薔薇が特に好きらしいという情報が入ってきたので、離宮にある薔薇園を散策する事に決めた。
薔薇を愛でて機嫌が良くなったところで話を持ち出そう!とはりきる王太子である。
どんでん返しが待っているとも知らず…
ユリアとの真実の愛をローズマリーに受け入れさせようとするご都合主義の王子である。
◇◇◇◇◇
舞台は離宮の薔薇園の四阿。
人払いをして結界を張ってから話始める王太子。
「ローズマリーに聞いてみたい事があるんだがよいかな?」
「まぁ、殿下何でございましょう」
王太子は気持ちを落ち着ける為に咳払いをし…
侍女に用意させた紅茶をひとくち飲んで…
何だ!
この緊迫した空気は?と内心ビビりながらもローズマリーに心の内を明かす事にした。
「ローズマリーと私は婚約しているが、このまま君は私と結婚して幸せになれると思っているのかな?」
「殿下?
それはどういった意味で仰っているのです?」
ヤバい…遠回し過ぎたか?
「つまり…その…もし、お互いに別に想う相手が出来てもこのまま私と結婚する道を君は選ぶかい?」
「殿下?益々話が見えませんが?私には想う相手などいませんし…
殿下との婚約に関しては国の為、家の為だと思っておりますわ。
私は、将来の職業が王妃になるのだと認識しておりますし…
そこには、色恋が入る余地はないかと…
殿下との結婚は契約だと考えております。
殿下にお好きな方が出来たならその方は後宮にお呼びになればよいお話ですし…
私はあくまでもビジネスパートナーだと考えて頂けたらと思っておりますわ」
どうやら、ローズマリーの方が何枚も上手のようだ。
真実の愛が…などと青臭い事は言わずにユリアは後々後宮に入って貰えばよいだけの話なんだな。
私はひとりで納得したのだった。
「ローズマリーすまない!私はまだまだ修行が足りないようだ。
君がそこまで覚悟を決めていたとは知らなかったよ。
そうだな。君と私はビジネスパートナーだな。
母上が君を大切にしなさいと常に言っている意味が分かったよ。
君はまさに国母になる為に生まれてきた女性なんだな。
有難うローズマリー!これからも婚約者として宜しく頼むよ。
紅茶のおかわりはいらないかい?
あと…君の為に隣国から取り寄せたお菓子があるのだが…」
「有難うございます!
勿論、頂きますわ!」
ローズマリーは、
私…婚約解消のチャンスを無駄にしたんじゃないの?
この馬鹿王子…
もしかして、ユリアを後宮に入れる事で全て問題解決だと思ったのかしら…
ちょっとそれは困るんだけど…
ユリアを何処かに逃さないと…
◇◇◇◇◇
王太子は、ご都合主義なので国民に人気があり才色兼備で美麗なローズマリーを王妃として迎え、
真実の愛を貫く為にユリアを後宮に入れる事を勝手に決めてウキウキしながら王宮に帰るのだった。
ローズマリーには、白い結婚でお願いします!お互いにその方が都合がいいだろう?と伝えればよいのだよな?とブツブツ言ってますが…
どうなるのでしょうか?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
228
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる