上 下
48 / 48

奏の想い

しおりを挟む
生まれた時から一緒にいた空夜が、番を見つけたといって僕から離れていった。


これからは、奏を1番に考えてあげられないからと言って僕の元を旅立った。


長きに渡り、ひとりで生きてきた空夜に番が見つかった事を手放しで喜べない僕がいた。


ずっと奏と一緒にいるって言ってたじゃないか!って…


少しだけ拗ねている僕なのだ。


番が見つかっても、僕が1番でなくなっても…


空夜には僕の傍にいて欲しかったんだ。


こんなわがままは空夜には言えないから、そっと僕の心に秘めておく事にする。
しおりを挟む

この作品は感想を受け付けておりません。


処理中です...