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アイラは、厳しいマナー講師からのマナーチェックに何とか合格をもらい午後からの自由時間をもぎ取った。
ランチは、最近王都で流行しているというにぎり寿司が用意されていた。
にぎり寿司の上には生魚がトッピングされている。
「ベン…私、魚はあまり得意ではないのよ?
うちの商会が和国の食文化を紹介して和食が流行っているのは知っているけど…
生魚はちょっと…」
「アイラ様!
ひと口食べてみて下さい。
このじいが、今までアイラ様に不味い物を食べさせた事がありましたか?」
「それもそうね。
でも…この小さなイカ丸ごとなんだけど…
ちょっとグロすぎない?
この小さな透明の魚も…
私を見てくるんだけど…」
「グロいですかな?
この小さなイカはホタルイカ。
透明な小魚は、シラスというのです。
両方とも、今朝とれのピチピチですから甘くて美味しいはずです。
これまでは、捨てられていた魚が寿司に使えるようになって我が国の漁港の貧しかった民が小金を稼げるようになったんですぞ。
マイヤーズ商会がプロデュースする鮨処も来月にはオープンするのですから、アイラ様が学園で宣伝してもらわないと困ります!
さぁ、勇気を出してアイラ様!」
ベンじいに促されて、ようやくホタルイカの寿司を食べたアイラの感想は…
「ほんとね。
甘くて美味しいじゃない?
次はこのシラスに挑戦するわ」
アイラは次々に寿司を攻略していった。
甘海老とサーモンが特に気に入ったようである。
にぎり寿司を堪能した後は、冷たい茶碗蒸しとデザートのあんみつを食べでご機嫌になったアイラである。
食後に、少し苦味がある緑茶を飲み、にぎり寿司についてのアンケートを記入していると…
アイラがずっと会いたかった、王都店の店長代理を務めるいとこのザイラスがやってきた。
「姫久しぶりだな!
元気にしていたかい?
おっ、早速にぎり寿司を食べてくれたんだね?
今朝、とれた魚だから新鮮で最高に美味いはずだが…
姫の感想を聞かせてくれよ」
「兄様!
久しぶり!
会いたかった!
お寿司は、見た目が最初無理だったよ?
生魚をあまり食べた事がないとハードル高いかも?
生魚以外のにぎり寿司もあったら良いかも?
見た目が可愛らしい食材とか、ダイエット向きの食材とか…
それよりも、ギューッてしてくれないの?
してくれないなら私からギューするからね」
アイラは、ザイラスの胸に飛び込むと久しぶりのザイラスの香りを堪能している。
仕入れや店舗視察の為、領地を離れる事が多い長兄や次兄よりも、近くにいてくれたザイラスの方がアイラにとっては兄のようなので、彼女はザイラスを兄様と呼んでいるのだ。
一方、男兄弟しかいないザイラスも昔からアイラの事は姫と言って可愛がっているのだ。
アイラは、マイヤーズ一族の大切な姫なのである。
ランチは、最近王都で流行しているというにぎり寿司が用意されていた。
にぎり寿司の上には生魚がトッピングされている。
「ベン…私、魚はあまり得意ではないのよ?
うちの商会が和国の食文化を紹介して和食が流行っているのは知っているけど…
生魚はちょっと…」
「アイラ様!
ひと口食べてみて下さい。
このじいが、今までアイラ様に不味い物を食べさせた事がありましたか?」
「それもそうね。
でも…この小さなイカ丸ごとなんだけど…
ちょっとグロすぎない?
この小さな透明の魚も…
私を見てくるんだけど…」
「グロいですかな?
この小さなイカはホタルイカ。
透明な小魚は、シラスというのです。
両方とも、今朝とれのピチピチですから甘くて美味しいはずです。
これまでは、捨てられていた魚が寿司に使えるようになって我が国の漁港の貧しかった民が小金を稼げるようになったんですぞ。
マイヤーズ商会がプロデュースする鮨処も来月にはオープンするのですから、アイラ様が学園で宣伝してもらわないと困ります!
さぁ、勇気を出してアイラ様!」
ベンじいに促されて、ようやくホタルイカの寿司を食べたアイラの感想は…
「ほんとね。
甘くて美味しいじゃない?
次はこのシラスに挑戦するわ」
アイラは次々に寿司を攻略していった。
甘海老とサーモンが特に気に入ったようである。
にぎり寿司を堪能した後は、冷たい茶碗蒸しとデザートのあんみつを食べでご機嫌になったアイラである。
食後に、少し苦味がある緑茶を飲み、にぎり寿司についてのアンケートを記入していると…
アイラがずっと会いたかった、王都店の店長代理を務めるいとこのザイラスがやってきた。
「姫久しぶりだな!
元気にしていたかい?
おっ、早速にぎり寿司を食べてくれたんだね?
今朝、とれた魚だから新鮮で最高に美味いはずだが…
姫の感想を聞かせてくれよ」
「兄様!
久しぶり!
会いたかった!
お寿司は、見た目が最初無理だったよ?
生魚をあまり食べた事がないとハードル高いかも?
生魚以外のにぎり寿司もあったら良いかも?
見た目が可愛らしい食材とか、ダイエット向きの食材とか…
それよりも、ギューッてしてくれないの?
してくれないなら私からギューするからね」
アイラは、ザイラスの胸に飛び込むと久しぶりのザイラスの香りを堪能している。
仕入れや店舗視察の為、領地を離れる事が多い長兄や次兄よりも、近くにいてくれたザイラスの方がアイラにとっては兄のようなので、彼女はザイラスを兄様と呼んでいるのだ。
一方、男兄弟しかいないザイラスも昔からアイラの事は姫と言って可愛がっているのだ。
アイラは、マイヤーズ一族の大切な姫なのである。
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