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「パルミラ様、ありがとうございます。
私、キッシュもローストポークも大好きなんです。
トワイエ公爵家のガーデンパーティーは有名ですから!
美味しい物や珍しい物が沢山食べられると…
早速頂きますね!
…その前に、こちらをご覧下さい。
皆様の髪と瞳の色に合わせて浴衣をお選び下さい」
パルミラは、藍色の生地に朝顔が描かれた浴衣が気になるようだ。
ラナが浴衣に合わせた帯や下駄もすすめている。
ロイドは、花を眺めながらハーブティーを飲んでいる四人組の令嬢にターゲットを絞ったようで、ハーブティーに合うダイエットスイーツから試食してもらうようだ。
私は、パルミラ様にお願いしてアンナ様を呼んでもらって朝のお礼として栗ようかんとお抹茶のセットを渡した。
アンナ様は、桜花庵の職人であるライジが桜庵で修行をしていた時を知っているのだとか。
アンナ様は、桜花庵の店舗が出来たら一番に店に行きたいと熱望してくれた。
アンナ様にお願いがある時は、桜花庵の非売品の和菓子だな!と心にメモするアイラであった。
パルミラ様は、朝顔の浴衣を試着したようだが…
納得がいかなかったようである。
パルミラ様には、白地に紺やピンクの朝顔の型染めの物がよいのでは?
アイラは、次はどれを試着しようか…
誰かと同じような物は選びたくない…
そんな雰囲気を漂わせながら浴衣を選んでいるパルミラに近づいた。
「パルミラ様、先程の朝顔の浴衣はお気に召しませんでしたか?
それなら、こちらはどうでしょう?
同じ朝顔でも、こちらの方が柄が若向きになっております。
先程、パルミラ様が試着されました浴衣はアンナ様位の年齢になれば着こなせますよ?
今のパルミラ様にはこちらの方がお似合いかと…」
アイラは、白地に朝顔柄の浴衣と薄紫の変わり縞の帯、ピンクダイヤの帯留め、白のレザーにラピスラズリが埋め込まれた下駄を用意した。
アイラが選んだ浴衣や小物を目にしたパルミラは…
「素敵!
私…
お母様に憧れていて、お母様のような装いをしたいといつも背伸びした物を選んでしまうの…
アイラさんが選んでくれたのは、今の私に似合う物ばかりだわ…
ありがとう!
とっても嬉しい!
あなたは、トワイエ公爵家の令嬢とか、王太子の婚約者としての私ではなく、クラスメイトのパルミラに似合う浴衣を選んでくれた!
アイラさん、どうか私とお友達になってくれないかしら?
私ね、ずっと…
単なるパルミラとしてのお友達が欲しかったの」
パルミラは、泣きながらアイラに自分の気持ちをぶつけたのだった。
一方、想いをぶちまけられたアイラは…
戸惑っていた。
私…友達って今まで必要としてなかったから、友達づきあいが分からないのだけど…
どうしたらよいかしら?
パルミラ様…
泣かしちゃったけど…
これは断れない案件よね?
アイラは、遠くにいるロイドに助けを求めた。
私、キッシュもローストポークも大好きなんです。
トワイエ公爵家のガーデンパーティーは有名ですから!
美味しい物や珍しい物が沢山食べられると…
早速頂きますね!
…その前に、こちらをご覧下さい。
皆様の髪と瞳の色に合わせて浴衣をお選び下さい」
パルミラは、藍色の生地に朝顔が描かれた浴衣が気になるようだ。
ラナが浴衣に合わせた帯や下駄もすすめている。
ロイドは、花を眺めながらハーブティーを飲んでいる四人組の令嬢にターゲットを絞ったようで、ハーブティーに合うダイエットスイーツから試食してもらうようだ。
私は、パルミラ様にお願いしてアンナ様を呼んでもらって朝のお礼として栗ようかんとお抹茶のセットを渡した。
アンナ様は、桜花庵の職人であるライジが桜庵で修行をしていた時を知っているのだとか。
アンナ様は、桜花庵の店舗が出来たら一番に店に行きたいと熱望してくれた。
アンナ様にお願いがある時は、桜花庵の非売品の和菓子だな!と心にメモするアイラであった。
パルミラ様は、朝顔の浴衣を試着したようだが…
納得がいかなかったようである。
パルミラ様には、白地に紺やピンクの朝顔の型染めの物がよいのでは?
アイラは、次はどれを試着しようか…
誰かと同じような物は選びたくない…
そんな雰囲気を漂わせながら浴衣を選んでいるパルミラに近づいた。
「パルミラ様、先程の朝顔の浴衣はお気に召しませんでしたか?
それなら、こちらはどうでしょう?
同じ朝顔でも、こちらの方が柄が若向きになっております。
先程、パルミラ様が試着されました浴衣はアンナ様位の年齢になれば着こなせますよ?
今のパルミラ様にはこちらの方がお似合いかと…」
アイラは、白地に朝顔柄の浴衣と薄紫の変わり縞の帯、ピンクダイヤの帯留め、白のレザーにラピスラズリが埋め込まれた下駄を用意した。
アイラが選んだ浴衣や小物を目にしたパルミラは…
「素敵!
私…
お母様に憧れていて、お母様のような装いをしたいといつも背伸びした物を選んでしまうの…
アイラさんが選んでくれたのは、今の私に似合う物ばかりだわ…
ありがとう!
とっても嬉しい!
あなたは、トワイエ公爵家の令嬢とか、王太子の婚約者としての私ではなく、クラスメイトのパルミラに似合う浴衣を選んでくれた!
アイラさん、どうか私とお友達になってくれないかしら?
私ね、ずっと…
単なるパルミラとしてのお友達が欲しかったの」
パルミラは、泣きながらアイラに自分の気持ちをぶつけたのだった。
一方、想いをぶちまけられたアイラは…
戸惑っていた。
私…友達って今まで必要としてなかったから、友達づきあいが分からないのだけど…
どうしたらよいかしら?
パルミラ様…
泣かしちゃったけど…
これは断れない案件よね?
アイラは、遠くにいるロイドに助けを求めた。
応援ありがとうございます!
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