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迷いの森にて
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以前は、その森に迷いこんだ旅人は帰らぬ人となると云われていた迷いの森だが今では道も整備され、
危険な魔獣も狩られて普通に一般人が入り込んでも安心な場所になっていたのだ。
だが、数ヶ月前から森に異変が起きているらしく、凶暴なゴールデンバッファローやブラックオーク、デビルベアー等が群れになって旅人を襲うという事件が多発し
今回、国から正式に冒険ギルドに依頼がありギルド員が様子を見に森へ入ったものの連絡が取れなくなり
その後を追いかけた現役で一番と云われていたパーティーとも連絡が取れなくなった事から
ジュビア王国最強の男が動く事になったのだ。
「おーっ。着いたみたいだな。ミレディどうだ?何かわかるか?」
迷いの森の奥地に転移してきたギルマスとミレディアは周囲に異変がないか探索してるようです。
「何か静か過ぎない?何の音もしなくて気持ち悪いんだけど。」
「確かにな。何か夢の中にいるみたいな感じだわ。これ幻術じゃねぇのかよ?ミレディお前の専門分野だろうが、何とかしろよ。」
「ちょっと黙って。今確認してるから。‥‥これでどう?」
霧でぼんやりしていた辺りが一気に明るくなり遠くまで見渡せるようになった。
「んー。いいね。人と魔獣の気配がビンビンくるわ。ミレディ行くぞ!」
「ちょっと焦らないでよ!」
「いやこれはヤバいぞ。とりあえず行こう!」
ギルマスは消えましたね。
走るの速すぎて見えませんけど、あの人は人間ですか?
「ちょっとジル何処よ!」
続いて追いかけるミレディア様も‥‥
はやい!
「見つけたぞ。」
ジルは呟くとおもむろに剣を取り出して空を斬る。
ザシュッという音と共に辺りは血塗れになる。
そこに現れたのは積み上がった魔獣の屍の山。
剣をひとふりしただけですよね?
戦闘期待してた自分切ないっす!
無限の破壊王が闘う場面想像してたのに‥
ザシュッで魔獣の群れ一掃しちゃいましたよ?
ところで我が主ミレディア様は?
「おーい。ジル。こっちも大量だぞ。とりあえず空間にしまうわ。」
既に戦闘終わりましたね。多分呪文すら使ってないよね?
パチンッて指鳴らしたら終了したはず。
「魔獣の気配はもうないけど。人の気配が全くしないな。あいつら何処に消えたんだ?」
「わからんなぁ。とりあえず森全体探索かけたけどわからんな。」
「ミレディお前の部下何人来てるんだ?そいつらに後は任せていったん知らせに帰るぞ。」
「了解。じゃあ帰るね。」
一件落着なのか?よくわからないまま。
次回へ続く。
危険な魔獣も狩られて普通に一般人が入り込んでも安心な場所になっていたのだ。
だが、数ヶ月前から森に異変が起きているらしく、凶暴なゴールデンバッファローやブラックオーク、デビルベアー等が群れになって旅人を襲うという事件が多発し
今回、国から正式に冒険ギルドに依頼がありギルド員が様子を見に森へ入ったものの連絡が取れなくなり
その後を追いかけた現役で一番と云われていたパーティーとも連絡が取れなくなった事から
ジュビア王国最強の男が動く事になったのだ。
「おーっ。着いたみたいだな。ミレディどうだ?何かわかるか?」
迷いの森の奥地に転移してきたギルマスとミレディアは周囲に異変がないか探索してるようです。
「何か静か過ぎない?何の音もしなくて気持ち悪いんだけど。」
「確かにな。何か夢の中にいるみたいな感じだわ。これ幻術じゃねぇのかよ?ミレディお前の専門分野だろうが、何とかしろよ。」
「ちょっと黙って。今確認してるから。‥‥これでどう?」
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「んー。いいね。人と魔獣の気配がビンビンくるわ。ミレディ行くぞ!」
「ちょっと焦らないでよ!」
「いやこれはヤバいぞ。とりあえず行こう!」
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走るの速すぎて見えませんけど、あの人は人間ですか?
「ちょっとジル何処よ!」
続いて追いかけるミレディア様も‥‥
はやい!
「見つけたぞ。」
ジルは呟くとおもむろに剣を取り出して空を斬る。
ザシュッという音と共に辺りは血塗れになる。
そこに現れたのは積み上がった魔獣の屍の山。
剣をひとふりしただけですよね?
戦闘期待してた自分切ないっす!
無限の破壊王が闘う場面想像してたのに‥
ザシュッで魔獣の群れ一掃しちゃいましたよ?
ところで我が主ミレディア様は?
「おーい。ジル。こっちも大量だぞ。とりあえず空間にしまうわ。」
既に戦闘終わりましたね。多分呪文すら使ってないよね?
パチンッて指鳴らしたら終了したはず。
「魔獣の気配はもうないけど。人の気配が全くしないな。あいつら何処に消えたんだ?」
「わからんなぁ。とりあえず森全体探索かけたけどわからんな。」
「ミレディお前の部下何人来てるんだ?そいつらに後は任せていったん知らせに帰るぞ。」
「了解。じゃあ帰るね。」
一件落着なのか?よくわからないまま。
次回へ続く。
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