聴かせてよ愛の歌を…翔と華那恵のラブストーリー

かのん

文字の大きさ
7 / 121
第二部第一章Ⅲ

出会いⅡ~華那恵、史絵、菜緒~

しおりを挟む
次の日午後、午前中に龍神学園の面接と転入時試験
(インターナショナルスクールからの推薦状と成績表、
 TOEIC(トーイック)スコアが事前に送られていて、
 入学試験免除で入学が決定している。ここでの面接は
 形式的なもので、入学を決定するものではない。
 転入時試験は日本方式の試験を受けて、翔の現時点の学力を
 確認するもので入学試験ではない。)を受けた翔は
 『2-A』の教室で担任教師からの紹介を受けていた。

「沖縄のインターナショナルスクールから
 全科目満点で編入してきた。高村翔くんだ。」

その先生の紹介でざわめくクラスメイト達。
クラスのあちこちで「いいんじゃない」とか「カッコいい」とか
「背高い」「満点かよ」とかの声が漏れ聞こえてくる。

しかし、紹介を受けながら翔はそんなクラスメート達の声は
まったく聞こえていなかった・、
翔の瞳には後ろの方で窓側に座り外を見ている一人の少女の姿が映っていた。

(華那恵だ…華那恵がいる。 華那恵と同じクラスになれた…)

翔は華那恵の事をすぐに判った。一目見ただけで見つけることができた。
背中まである艶のある黒髪、大きな瞳に白い肌、ピンク色の形の良い唇。
制服の上からでも解る均整の取れたプロポーション、少し大人びた感じも、
翔の予想の範囲内だった。

(華那恵…まったく変っていない…別れた時から、殆んど変ってない)

華那恵は翔と言う名前に反応し、一瞬顔を正面に向けたが、
すぐに窓の外を見つめ直しため息を付いていた。

(違う人だった…。 翔ちゃん、どうして…連絡をくれないの…)

華那恵は目の前に現れた翔に気づかなかった。

翔は自分の事に気づいてくれない華那恵に軽いショックを受けたが、
すぐに仕方のないことだと思った。

(華那恵…やっぱり気づかないか…名字が変わっているし、
 華那恵はもう俺のことを忘れているのかもしれない。)

(だったら俺は、華那恵の前では別人のままでいる方が、
 いいのかもしれない…)

翔は怖かった。
華那恵が翔の事に気づき、自分から離れてしまうことが…。

(そうすれば、ただのクラスメートとして華那恵と話ができる)

自分の事を軽く自己紹介し、担任に言われて華那恵の側の
空いている席に座る翔であった。

休み時間、翔の周りには女の子達が集まり、人だかりができていた。

「高村さん。 沖縄の何処から来たんですか?」

「全科目満点なんてすごいですね?」

「彼女、いるんですか?」

「何かスポーツやっているんですか?」

…ets




そんな女の子達の質問に答えながら、
翔は自分の席に座っている華那恵とその傍らにいる少女を見ていた。

そんな時…

「はい。はい。 ちょっと、どいて、どいて。」

人垣をかき分けながら一人の男が翔の前に立った。

「よう、翔! 同じクラスになったな!
 まさか、この学園に転校してくるとは思わなかったぜ?」

笑いながら挨拶をしてきたその男に翔は見覚えがあった。

「えっと、おまえは? ……たしか……」

「何だよ、もう忘れちまったのか? 一昨日、MATで会ったろ?
 グリフォでベースをやってる佐久間伸だよ。伸ってよんでくれ。」

「…悪い」

申しなさそうに答える翔であったが、伸自身はまったく気にした様子はなかった。

「いいっていいって。 翔お前、緊張しまくってたもんな。
 それより、学園内を俺が案内してやるよ!」

「ズルーイ、伸くん! 私達が案内しようとしてたのにー」

伸の意見に文句を言う女の子達であったが、
伸は女の子達に向かってシッシッと軽く手を振りながら、
翔の耳元に顔を近づけてまわりに聞こえないように話してきた。

「この学校には可愛い子が多いぜ?後で順番に紹介してやるよ…」

「ははは。わかった、伸におねがいするよ」

笑いながら翔は答えた。

「OK! そうこなっくちゃな。」

伸もニヤリと笑いながら答えた。

「じゃあ、早速。 来いよ、翔」

そして、そのまま翔を華那恵達の所に連れて行き、
華那恵ともう一人の少女を紹介し始めた。

「では、さっそく。
 この美しいお嬢様方が砂原華那恵(さはらかなえ)さんと
 仲居史絵(なかいふみえ)さんだ!
 どうだ、レベル高いだろー? この学園で1、2を争う美人だぞっ」

「もうー伸くんたらっ。 よろしくね、高村くん。
 私のことは華那恵ってよんでね?砂原って呼ばれるの好きじゃないの」

「よろしくおねがいします。た、たかむらくん。 …史絵です。
 わ、わたしも史絵で…お願いします」

伸のおどけた紹介に華那恵は少し頬を赤らめながらハキハキと答え、
それとは対照的に、史絵は真っ赤になりながらもごもごと挨拶をしてきた。

翔は華那恵の笑顔にとまどいながら、できるだけ明るく答えた。

「よろしく! 華那恵さんに史絵さんだね?
 あっ俺も高村って呼ばれるのあんまり好きじゃ無いんで、
 翔と呼んでください」

「あっ、しょ、翔くんっていうんだ…」

(あの人と同じ名前…)

華那恵も少しとまどいながら翔の名前を呼んだ。

授業の始まるベルが鳴り響き、伸が翔の耳元で告げる。

「じゃあ、残りは放課後な」

翔と伸は自分の席に戻った。





午後の授業が終わり、放課後になってから伸の案内で
学園内を見て廻る二人。
この学園は私立だけあって施設が充実している。

体育館などの運動部関係にも力を入れている様子で
体育館も3つあり、他には体操専用競技場や武道館もあった。
武道館自体もも大きく作られており、剣道場、柔道場、
空手道場と裏には弓道場も併設しており
それぞれの武道に合わせた専用の道場を持っていた。

文化部にも力を入れている様で、文化部等には図書館や
音楽室、吹奏楽室や軽音楽室の芸術的な部屋や化学室、
PC室、視聴覚室等の文化部の部屋も用意されていた。
その他にも専用の劇場を持っているのも翔を驚かせた。


「あれ? 史絵ちゃん?」

翔が伸に案内された図書館で静かに本を読んでいる史絵は、
伸の声で顔を上げ微笑んだ。

「史絵さんこんにちは」

史絵もニッコリと微笑みながら返事をしてくる。

「こんにちは翔くん。
 伸くんと一緒に本を借りに来たんですか?」

おっとりと返事をしてくる史絵に、
翔は頭をかきながら答えた。

「えっ、いや、伸に案内されて…
 学園内を見ているところなんだけど…」

「ふふふ。そうだったんですか。
 ここには、たくさん本がありますから、
 翔くんも何か読みたくなったら来るといいですよ?
 私、図書委員でもありますから、
 毎日のように図書館に来てるんですよ。」

史絵は慌てて答える翔に微笑みながら言ってきた。

「そうさせてもらうよ。史絵さん」

「翔、史絵さんてなんか堅苦しいぞ?
 友達なんだから史絵ちゃんで良いんじゃないか?」

横で黙って聞いていた伸が真面目な顔で言ってきた。

「…そうか、史絵ちゃんで良い?」

「えっ…あぅ…それで大丈夫ですよ…」

なぜか史絵は頬を染めて返事をしてきた。

「それじゃ、あらためて。
 史絵ちゃん本が好きなんだね?」

翔は史絵に笑いながら話しかけると
史絵は少し照れながら答えてきた。

「はい」

「じゃあ、史絵ちゃん。俺達次に行くから…」

伸が史絵に話しかけながら翔の腕を引っ張る。
翔は史絵に小さく手を振って挨拶をする。

「さようなら。 翔くん、伸くん」

史絵も小さい声で挨拶をしてきた。
翔は伸に引っ張られるような状態で図書館を出てきた。

「いやあ、俺はどうも図書室って所は苦手だ。
 今も係員がこっちをにらんでるし参ったよ」

図書室を出るなり伸がぼやいてきた。

「だから、大人しかったのか?…伸」

翔は呆れながら伸に言った。

「へへへ。そんなところだ。
 まあいいそれよりも次に行こうぜ?」

伸は誤魔化しながら答え次の場所に向かっていった。
翔は伸の後ろ姿を見ながらそっと呟いた。

(まあ、確かに…伸には似合わないところだよな…。
 それに友達か?
 こんな俺にあっさり友達ができるなんてな…)

次に伸が案内してくれた所は武道館であった。
一つの建物の中にいくつかの道場に分かれている作りだった。

伸は先に空手部、柔道部の道場を案内して行く。
一通り見学をした後に、伸が翔に向かって笑いながら言ってきた。

「次の女子剣道部には可愛い子が多いんだ。
 翔、しっかり見とけよ?」

そう言いながら伸は剣道場の扉を開けた。

部員たちの竹刀が叩き合う音と打ち込み時の気合の声が
道場内に響き渡ってくる。

翔はその雰囲気だけで女子剣道部のレベルの高さを
肌で感じ取っていた。

「アッ!いたいた!菜緒ちゃーん!」

伸は道場に入るなり、道場の中ほどの場所で他の部員たちの
練習を見て指導している防具を着けていない白い袴姿の
女の子を見つけ、その女の子に走り寄りながら声をかける。

その菜緒と呼ばれた女の子はポニーテールを揺らしながら
振り返ると露骨にいやな顔をして答えてきた。

「げっ! 佐久間! おまえ何しに来た!」

伸はそんなこともおかまえなしに菜緒に近づきながら話し掛ける。

「何しにって? いやだなー。
 菜緒ちゃんの顔を見に来たに決まってるジャン!」

「私はおまえの顔は見たくない!
 帰れ! 練習の邪魔だ!!」

ふざけながら話し掛ける伸に対し、
不機嫌そうに答える菜緒と呼ばれる女の子。
表情は怒っているが、少し釣り目で凛々しい感じの
顔立ちをしている。長い黒髪を後ろで纏めポニーテイル
にしているがリボン等は着けておらず紐のようなモノで
縛り上げているのが分かった。
道着の上からも判るくらい肌も白く筋肉質で均整の取れた
スタイルをしているのが判る。
立っている姿勢から「彼女は結構強い。いつか試合をしてみたい」
と翔自身は勝手に思って見ていた。

「つーれないんだ!
 オレはこーんなに菜緒ちゃんに会いたがってるのに…。
 まあ、今日は一人転校生を案内しているのもあるけど…」

菜緒は伸の転校生と言う言葉に少しだけ反応し、
ちらりと翔の顔を見たが、すぐに伸の方を向きなおし
文句を言い始めた。

「ふん! なんの案内だ?
 どうせお前の事だから純粋に剣道を見に来た訳じゃあるまい!
 いやらしい気持ちでウチの女子部員たちを見に来たんだろう?
 ここは神聖な道場だ!
 よこしまな考えのおまえたちにいて欲しくない!」

翔は菜緒の視線を気にせずに剣道の練習を見ていた。

「菜緒ちゃーん! ひどいなぁー。
 俺のことそんな風に見てたの?
 俺は大真面目で見学をしにきてんだぜ?」

それでもめげずにふざけて答える伸の姿があった。
その時、一年生の女子部員達が伸の名前を呼んだ。

「きゃあー! 伸さーん」

伸はその女の子達に笑いかけながら手を振る。

その伸の態度が菜緒の神経をさらに逆なでする。

「ふっふざけるなー!!」

菜緒は竹刀を持ち上げて伸を追い払おうとする。

「きゃあぁー! 菜緒ちゃん、コワーイ!」

伸は逃げながら女子部員達の方に近づいていく。

「君達ー!かくまってー!」

女子部員の背中に隠れるように逃げる伸。
それを追いかける菜緒。

伸は今度は翔の背中に隠れる。

「佐久間! おまえ、いいかげんにしろ!!」

菜緒は翔の目の間に立ち伸に向かって怒鳴ってきた。

「だって、菜緒ちゃーんが追いかけてくるから。
 あっそうか! 俺が他の子と仲良くするからやきもちを妬いたんだね?」

伸は翔の背中越しに顔を出し菜緒のことをさらに挑発する。

「なっ、ふっ、ふっ、ふざけるなぁー!!」

菜緒はさらに怒りながら翔達に向かって突進してくる。
伸は翔の背中を思いっきり押しながらその場から逃げ出す。

ドンッ!!

「あっ!」

不意を突かれた翔はよろめきながら菜緒にむかって倒れていき、
菜緒の身体にしがみつく形になった。

ズルッ!

「きゃぁー!」

ダンッ!

菜緒の悲鳴とともにそのまま二人で床に転がっていく。

「あっ!」

「おっ!」

部員たちと伸が驚きの声を上げた。

「いてててぇ…あっぁ!」

翔が目を開けると前には袴がはだけ、白い肌を晒しだした
白いアンダーウェア姿でお腹あたりが丸出しになっていて
下着姿に近い菜緒が横たわっていた。
しかも、翔の手には菜緒の道着の腰紐が握られていた。

「あぁっっ! ごっごめん!!」

慌てて謝り目をそらす翔であったが
菜緒はその翔の反応と言葉にハッと我に返り、
自分の姿を確認して下を向いたままの体制で
絞り出すように声をだした。

「う…」

「う?」

翔は菜緒の方に振り返り思わず菜緒の言葉に反応する。

「うっ、ううっ」

「う? うう?」

「うっうぎゃあゃぁぁぁぁぁぁっぁあぁああああーーーーーーー!!!」

その色気とはほど遠い悲鳴を聞いて、翔はパッと立ち上がった。
菜緒は真っ赤になりながら翔をにらみつけ叫んだ。

「で、で、で、でていけぇぇぇー!!!」

その叫び声を聞きさすがにまずいと判断したのか、
伸は翔の腕を引っ張りながらその場から逃げ出していた。

逃げながら翔は思った。

(ひでぇー最悪の出会いだよ…
 思いっきり恥をかかせちゃったな…
 今度、彼女に会ったらきちんと誤っておこう…)





「今度は、華那恵ちゃんの所属する演劇部の見学に行こうぜ?」

伸は剣道場の件をまるで気にしていない様子で次の見学先を提案し、
翔の手を引っ張って劇場に向かっていった。

劇場の中に入りエントランスホールを抜けて正面の扉を開けると
2000人は入る思われる観客席と大きめのステージが目の前に広がった。
そして、そこのステージ上では華那恵達が笑いながら演技の練習をしていた。

(華那恵だ…。楽しそうに笑っている。)

一連の演技練習が終わり、舞台袖から一人の男が出てくる。
その男は華那恵たちに近づき、華那恵に話しかけると
ベタベタと華那恵の身体を触りまくっていた。

華那恵がその男の手を払うような態度をしているのが
遠目でも分かった。
翔と伸はゆっくりとステージ向かって歩いて行った。
華那恵は翔達の姿を見ると、その男から逃げるように
ステージを降りて2人に近づいてきた。
華那恵は2人の前に立ち笑顔で聞いてきた。

「翔くん。伸くん。 観に来てくれたの?」

「ひでえな華那恵ちゃん!
 何で、翔の名前が先かな? まさか、翔の事…」

笑いながら、ちょっとふてくされたように質問する伸であった。

「えっ?やだなー伸くん! 翔くんって…
 ほら、呼びやすいから…」

少し困ったように答える華那恵であった。

ステージに一人残された男は、自分を無視して
楽しそうにしゃべっている翔達が面白くなかったのか、
ステージから降りてきて3人に近づいてきた。

「困るんだよね、君たちは。部の練習中に!
 僕と華那恵くんの邪魔をしないでくれないか?」

そう言い放ちながら華那恵の肩を抱こうとする男。

しかし華那恵はその男の手を交わし
翔の横に逃げるように近づいてきた。

翔は華那恵とその男との間に身体を滑らせて
男の顔を睨みつけながら言った。

「そいつは、悪かったな。俺は高村翔。
 今日この学園に転校してきた。おまえは?」

「こいつは、驚いた。僕のことを知らないとは。
 まあ、今日転校して来たばかりならそれも仕方ないが…。
 僕はあの中条グループの中条光一(なかじょうこういち)だ!
 本来なら、君なんかに挨拶をする筋合いは無いんだが。
 ここは華那恵くんの手前、挨拶してやるよ。
 僕の父はこの街の権力者でこの学園にも多額の……」

翔のことを見下すように偉そうに答える光一であったが、
光一の話を聞きたくない翔はその話の途中で素っ気なく答えた。

「ふーん……」

光一は、その翔の態度が気に食わなかったらしく激怒する。

「なっ、なんなんだ!その態度は!!
 この僕がわざわざ挨拶をしてやってるのに!」

そんな二人のやりとりを心配そうに見ている華那恵と伸であった。

「わかった、わかった。
 もう練習の邪魔はしないから悪かったな中条」

翔と光一の間に入り二人のやり取りを中断させる伸であった。

「伸!?」

「翔、華那恵ちゃんが心配している…」

文句を延々と言い続ける光一を無視し、翔の耳元で小さくささやく。

「!?」

翔は伸の言葉を聞いて慌てて華那恵の方に振り向いた。
華那恵は心配そうな顔で翔を見ていた。
翔は伸に小さな声で答えた。

「……わかったよ…伸」

翔は華那恵の顔を見ながら伸に返事をする。

「ホントに悪かったな中条。 行こうぜ、翔!」

「ああ…」

華那恵は安心した顔で胸の前で小さく手を振り
「またね」と口を開いていた。

伸は翔の腕を掴み劇場から連れだしていった。

「まずいぜ翔。あんな奴でも学園内じゃ一番の権力者だぜ?」

劇場を出てから伸は翔に光一の事を説明しながらグランドに
向かっていった。

「関係ないぜ、そんなこと」

翔は素っ気なく伸に答えながら思った。

(やっぱり…俺は…華那恵が困っているのを見るとダメだな…
 つい…頭に血が上ってしまう……)

そんな事を思いながら黙って伸の後を付いて行く翔であった。





しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

Blue Bird ―初恋の人に再会したのに奔放な同級生が甘すぎるっ‼【完結】

remo
恋愛
「…溶けろよ」 甘く響くかすれた声と奔放な舌にどこまでも落とされた。 本宮 のい。新社会人1年目。 永遠に出来そうもない彼氏を夢見つつ、目の前の仕事に奮闘中。 なんだけど。 青井 奏。 高校時代の同級生に再会した。 と思う間もなく、 和泉 碧。 初恋の相手らしき人も現れた。 幸せの青い鳥は一体どこに。 【完結】 ありがとうございました‼︎

アラフォーリサの冒険 バズったSNSで退職からリスタート

MisakiNonagase
恋愛
堅実な会社員として働いてきた39歳のリサ。まだまだ現役の母親と二人暮らしで高望みしなければ生活に困ることはなく、それなりに好きなことを楽しんでいた。 周りが結婚したり子育てに追われる様子に焦りがあった時期もあるなか、交際中の彼氏と結婚の話しに発展した際は「この先、母を一人にできない」と心の中引っ掛かり、踏み込めないことが続いてきた。 ある日、うっかりモザイクをかけ忘れインスタグラムに写真を上げたとき、男性から反応が増え、下心と思える内容にも不快はなく、むしろ承認欲求が勝り、気に入った男性とは会い、複数の男性と同時に付き合うことも増え、今を楽しむことにした。 その行動がやがて、ネット界隈で噂となり、会社の同僚達にも伝わり… リサは退職後、塞ぎ込んでいたが、同じような悩みを抱えていたカナリア(仮名)と話すようになり立ち上がった。ハローワーク経由で職業訓練を受講したり、就活したり、その間知り合ったり仲間と励まし合ったり、生きる活力を取り戻していく… そして新たな就業先で、メール室に従事する生涯枠採用の翔太という男性と知り合い、リサの人生は変わる… 全20話を予定してます

疎遠だった叔父の遺産が500億円分のビットコインだった件。使い道がないので、隣の部屋の塩対応な美少女に赤スパ投げまくってる件

月下花音
恋愛
貧乏大学生の成瀬翔は、疎遠だった叔父から500億円相当のビットコインが入ったUSBメモリを相続する。使い道に困った彼が目をつけたのは、ボロアパートの薄い壁の向こうから聞こえる「声」だった。隣人は、大学で「氷の令嬢」と呼ばれる塩対応な美少女・如月玲奈。しかしその正体は、同接15人の極貧底辺VTuber「ルナ・ナイトメア」だったのだ! 『今月ももやし生活だよぉ……ひもじい……』 壁越しに聞こえる悲痛な叫び。翔は決意する。この500億で、彼女を最強の配信者に育て上げようと。謎の大富豪アカウント『Apollo(アポロ)』として、5万円の赤スパを投げ、高級機材を即配し、彼女の生活を神の視点で「最適化」していく。しかし彼はまだ知らなかった。「金で買えるのは生活水準だけで、孤独は埋められない」ということに。500億を持った「見えない神様」が、神の座を捨てて、地上の女の子の手を握るまでの救済ラブコメディ。

隣の席のクールな銀髪美少女、俺にだけデレるどころか未来の嫁だと宣言してきた

夏見ナイ
恋愛
平凡な高校生、相沢優斗。彼の隣の席は『氷の女王』と噂のクールな銀髪美少女、雪城冬花。住む世界が違うと思っていたが、ある日彼女から「私はあなたの未来の妻です」と衝撃の告白を受ける。 その日から、学校では鉄壁の彼女が、二人きりになると「未来では当然です」と腕を組み、手作り弁当で「あーん」を迫る超絶甘々なデレモードに! 戸惑いながらも、彼女の献身的なアプローチに心惹かれていく優斗。これは未来で結ばれる運命の二人が、最高の未来を掴むため、最高の恋をする糖度MAXの青春ラブコメディ。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

理想の男性(ヒト)は、お祖父さま

たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。 そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室? 王太子はまったく好みじゃない。 彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。 彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。 そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった! 彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。 そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。 恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。 この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?  ◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。 本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。 R-Kingdom_1 他サイトでも掲載しています。

27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?

藍沢咲良
恋愛
一色唯(Ishiki Yui )、最近ちょっと苛々しがちの27歳。 結婚適齢期だなんて言葉、誰が作った?彼氏がいなきゃ寂しい女確定なの? もう、みんな、うるさい! 私は私。好きに生きさせてよね。 この世のしがらみというものは、20代後半女子であっても放っておいてはくれないものだ。 彼氏なんていなくても。結婚なんてしてなくても。楽しければいいじゃない。仕事が楽しくて趣味も充実してればそれで私の人生は満足だった。 私の人生に彩りをくれる、その人。 その人に、私はどうやら巡り合わないといけないらしい。 ⭐︎素敵な表紙は仲良しの漫画家さんに描いて頂きました。著作権保護の為、無断転載はご遠慮ください。 ⭐︎この作品はエブリスタでも投稿しています。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

処理中です...