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第二部第二章〈夏休み編〉act.18
-夏祭り4ー
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「翔さんすごいです!」
「翔くんすごいすごい!」
射的場の前でコルク銃を構える翔の両脇で
嬉しそうにはしゃぐ雪乃と華那恵の姿が
あった。
翔は隆二に射的のやり方を教えてもらい
スグにコツを掴んでネコのぬいぐるみを
4つ続けざまに落とした。
翔の目の前には既に得体の知れない置物
が5個ほど置かれていた。
「兄ちゃんそろそろ勘弁してや?」
夜店のおじさんが苦笑いしながら
言ってくる。
翔は笑いながらネコのぬいぐるみだけ
受け取り、残りの景品はおじさんに
返却する。
そのぬいぐるみは華那恵と雪乃、史絵に
一つずつ渡した。
残り一個は誰に渡すか
悩んだ結果、自分の部屋に置くことにした。
あの不良達に絡まれた後、翔達は玲子達と
合流し、(石田は玲子達を見守っていた)
華那恵と史絵と共に男達に邪魔をされた
お祭り気分を取り戻すかのように
遊びまくった。
華那恵と史絵は蓉子と雪乃と玲子と共に
はしゃぎながら金魚すくいだ、ヨーヨー釣り
だ、射的だ、と次から次に出店を制覇した
のであった。
玲子たちと合流した後、再会を喜ぶ華那恵
たちを横目で見ながら、翔は隆二に
捕まっていた。
やはり隆二も『自分が助けたかった』と
思いっきり文句を翔に言ってきて
翔はひたすら謝ったのであった。
当然、一番最初に待たされて
ふてくされる玲子にも謝った。
事情を聞いた雪乃は心配そうに翔に
話しかけ、蓉子は華那恵と史絵との
思わぬ再会に舞い上がっていた。
石田はボディガードのように鋭い眼光で
周りを警戒しながら立っていた。
石田はこの場に残る玲子や蓉子、雪乃の
警護の為に残ってくれていた。
・
・
・
「えっ? 踊るんですか?」
「あたりまえだろ?
祭りは踊ってこそ祭りだ!」
夜店を制覇して翔が隆二達に連れてこられた
場所には櫓の廻りに人の輪ができていた。
隆二は翔を盆踊りに誘う。
「でも俺、盆踊りなんてできませんよ?」
「そんなモン、周りを見て
踊れば良いんだよ!」
躊躇する翔に隆二はかなり強引に
誘ってくる。
「翔くん。一緒に踊ろ?」
「翔さん。あたしも一緒に踊りますから…」
華那恵と雪乃が困って立ち尽くす翔の前に
出て笑顔で誘ってくる。
美少女二人に誘われて翔には断わる要素が
見当たらなかった。
見学すると言い張る史絵となぜか一緒に
見学すると言い切った伸に夜店で獲得した
戦利品と荷物を託し、翔は華那恵と雪乃に
手を引かれて踊りの輪に入っていった。
力強く響く和太鼓の音と軽快な祭囃子の
音楽に合わせて音頭が流れ出す。
翔は華那恵と雪乃に挟まれ見よう見まねで
盆踊りを踊ったのであった。
「「「カンパーイ!!」」」
5曲ほど盆踊りを踊った後、夜店裏の
テーブルを陣取り食事を取ることになった。
目の前のテーブルには焼きそばや
お好み焼き、たこ焼き、イカ焼き等の
夜店の食べ物が所狭しと並んでいた。
華那恵や史絵も隆二達と共にビールや
ジュースを片手に陽気に騒いでいた。
そうして、翔の初めての夏祭りは
終わりを告げたのであった。
数々の戦利品と共に………。
・
・
・
〈なつまつり〉
-帰り道-
境内を後にし、自分達のマンションへ
向かう翔達。
雪乃は最初は嫌がっていたが、結局玲子に
言われて渋々了解し、浴衣のまま自宅に
帰る事になった。
隆二達の部屋に置いてある自分の服と靴を
受け取ってから翔達に送ってもらう事に
なっていた。
その後、翔と伸が雪乃と華那恵達を
送っていくことになった。
マンションに着いてその前で雪乃が
出てくるのを待っている翔達。
「お待たせしました」
一旦部屋に戻ってから荷物を入れた紙袋を
持って出てきた雪乃と玲子。
「じゃあ華那恵ちゃん。史絵ちゃん。
また今度、遊びましょうね?」
玲子は微笑みながら華那恵達に話しかける。
「今度二人でゆっくり遊びにおいで」
隆二も玲子の肩を軽く抱きながら優しく話す。
「隆二さん。玲子さん。
今日はありがとうございました。
それと隆二さん。助けていただいて
ありがとうございます」
「あの…わたしも…楽しかったです。
本当に助かりました。
ありがとうございます」
華那恵と史絵は二人の前で
頭を下げてお礼を言った。
「ははは。
そんなに気にする事ないかから!
じゃあな二人共。本当に遊びに来いよ!」
「じゃあみんな、気をつけて帰ってね?
翔くんも伸くんも責任持って三人を
送っていくのよ?」
隆二と玲子はみんなに別れを言って、
笑いながらマンションの中に入っていった。
「じゃあ行きますか?」
二人の姿が見えなくなってから
翔が声を掛けてみんなでゆっくりと
歩き出していった。
カランコロンカランコロンカランコロン
カランコロンカランコロンカランコロン
住宅街の夜道に三人分の
下駄の音が響き渡る。
雪乃は華那恵に遠慮してか、
翔の横には付かずに華那恵達と楽しそうに
話をしながら歩いてる。
その少し前を伸と共に歩く翔であった。
・
・
・
「翔さん。伸さん。
送って頂いてありがとうございます。
華那恵さんと史絵さんも
ありがとうございます。
また、会いましょうね」
雪乃の自宅が見えたところで雪乃は四人に
頭を下げてお礼を言ってきた。
華那恵は胸の前で小さく手を振り笑顔で
雪乃に答えた。
「雪乃ちゃん。またね」
「おやすみなさい。雪乃さん」
史絵も華那恵の横に立ち微笑みながら答える。
二人とは対照的に伸は大袈裟に両手を振って
返事をした。
「雪乃ちゃんー!元気でねー!」
「雪乃。またAQUAに行くから!」
翔は雪乃に一歩近づき優しく微笑みながら
雪乃に話しかける。
雪乃も翔の問いに微笑みながら返事をした。
「はい。待ってますね?
それではおやすみなさい」
雪乃は四人に笑顔で手を振りながら、
自宅の方に歩いて行った。
雪乃の姿が家の中に入って行くのを
確認してから、伸がしゃべりだす。
「じゃあ…。俺達こっちだから…
またな!翔!」
「華那恵ちゃん。…また…電話するから
…バイバイ!」
伸は史絵を連れて翔に手を振りながら
歩き出す。史絵も華那恵に無邪気に
手を振って伸の後を付いて行った。
「ばいばい。史絵」
華那恵も史絵に笑顔で手を振り替えした。
雪乃の自宅から見ると華那恵と史絵の家は
正反対の方向にあった。
そのため伸の希望で伸が史絵を自宅まで
華那恵を翔が送る事になったのである。
史絵と二人きりになって舞い上がる伸と
嬉しそうに伸の顔を見て笑っている
史絵の後姿を見てちょっと安心した翔は
華那恵の方に振り返り笑顔で話しかける。
「じゃあ。俺達も帰りますか?」
「……うん」
翔の笑顔に少し戸惑いながら返事をする
華那恵であった。
伸と史絵と別れ、華那恵の自宅までの間、
翔は華那恵と二人っきりで、夜の散歩を
楽しんでいった。
カランコロン
カランコロン
今度は華那恵の下駄の音だけが翔の近く
から聞こえていた。
翔のすぐ前を歩く華那恵は振り向いて
後ろ向きに歩きだした。
「翔くんっていつも…私を守って
くれてるみたい!私が困ってると…
いつも助けてくれる!」
両手を後ろで組み、嬉しそうに
はしゃぎながら翔に言ってくる
華那恵だった。
「たまたまだろ…?
近くで…絡まれている子がいたら…
助けるって!」
翔は鼻の頭を掻いて照れながら答えた。
華那恵は少し前屈みになり翔の顔を
見上げるように見て、聞いてきた。
「それじゃ…これからも、私が
絡まれて困ったとき…助けてくれる?」
「ああ…。ずっと…守ってやる…。
約束するよ!」
翔は華那恵の顔を見ながら
真剣な目をして答えた。
「えっ!?」
翔の返事に思わずドキッとし、
自分の口元に手を添えて驚く華那恵だった。
『守ってやる』の言葉を聞いて、
昔の約束を思い出す華那恵であった。
(守ってくれる約束か…。
昔の…翔ちゃんみたい…)
翔の顔を見詰めていると自分の頬が
熱くなってくるのを感じる華那恵だった。
「ホ、ホントに…約束だからね?」
翔に向かって微笑んでそう伝え
誤魔化すように正面に向き直した。
「ああ、約束だ!」
華那恵の後ろからしっかりとした
翔の返事が聞こえてくる。
(翔くんと一緒にいると…どうして…
翔ちゃんのこと思い出しちゃうんだろう?
やっぱり…名前が一緒だから?
翔ちゃんと…一緒に居るような…
気がしてくるのかな?)
華那恵はその返事を聞いて頬が緩くなるの
を感じながら両手を後ろに組んで
夜空を見上げ、幼なじみの翔の事を
思い出していた。
急に黙り込んで星空を見上げながら
歩いている華那恵を黙って見つめ
ゆっくりと後をついて行く翔であった。
カランコロンと下駄の音が響いていた。
二人は黙って、夜の道を歩いていった
のであった。
。
。
。
「翔くんすごいすごい!」
射的場の前でコルク銃を構える翔の両脇で
嬉しそうにはしゃぐ雪乃と華那恵の姿が
あった。
翔は隆二に射的のやり方を教えてもらい
スグにコツを掴んでネコのぬいぐるみを
4つ続けざまに落とした。
翔の目の前には既に得体の知れない置物
が5個ほど置かれていた。
「兄ちゃんそろそろ勘弁してや?」
夜店のおじさんが苦笑いしながら
言ってくる。
翔は笑いながらネコのぬいぐるみだけ
受け取り、残りの景品はおじさんに
返却する。
そのぬいぐるみは華那恵と雪乃、史絵に
一つずつ渡した。
残り一個は誰に渡すか
悩んだ結果、自分の部屋に置くことにした。
あの不良達に絡まれた後、翔達は玲子達と
合流し、(石田は玲子達を見守っていた)
華那恵と史絵と共に男達に邪魔をされた
お祭り気分を取り戻すかのように
遊びまくった。
華那恵と史絵は蓉子と雪乃と玲子と共に
はしゃぎながら金魚すくいだ、ヨーヨー釣り
だ、射的だ、と次から次に出店を制覇した
のであった。
玲子たちと合流した後、再会を喜ぶ華那恵
たちを横目で見ながら、翔は隆二に
捕まっていた。
やはり隆二も『自分が助けたかった』と
思いっきり文句を翔に言ってきて
翔はひたすら謝ったのであった。
当然、一番最初に待たされて
ふてくされる玲子にも謝った。
事情を聞いた雪乃は心配そうに翔に
話しかけ、蓉子は華那恵と史絵との
思わぬ再会に舞い上がっていた。
石田はボディガードのように鋭い眼光で
周りを警戒しながら立っていた。
石田はこの場に残る玲子や蓉子、雪乃の
警護の為に残ってくれていた。
・
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「えっ? 踊るんですか?」
「あたりまえだろ?
祭りは踊ってこそ祭りだ!」
夜店を制覇して翔が隆二達に連れてこられた
場所には櫓の廻りに人の輪ができていた。
隆二は翔を盆踊りに誘う。
「でも俺、盆踊りなんてできませんよ?」
「そんなモン、周りを見て
踊れば良いんだよ!」
躊躇する翔に隆二はかなり強引に
誘ってくる。
「翔くん。一緒に踊ろ?」
「翔さん。あたしも一緒に踊りますから…」
華那恵と雪乃が困って立ち尽くす翔の前に
出て笑顔で誘ってくる。
美少女二人に誘われて翔には断わる要素が
見当たらなかった。
見学すると言い張る史絵となぜか一緒に
見学すると言い切った伸に夜店で獲得した
戦利品と荷物を託し、翔は華那恵と雪乃に
手を引かれて踊りの輪に入っていった。
力強く響く和太鼓の音と軽快な祭囃子の
音楽に合わせて音頭が流れ出す。
翔は華那恵と雪乃に挟まれ見よう見まねで
盆踊りを踊ったのであった。
「「「カンパーイ!!」」」
5曲ほど盆踊りを踊った後、夜店裏の
テーブルを陣取り食事を取ることになった。
目の前のテーブルには焼きそばや
お好み焼き、たこ焼き、イカ焼き等の
夜店の食べ物が所狭しと並んでいた。
華那恵や史絵も隆二達と共にビールや
ジュースを片手に陽気に騒いでいた。
そうして、翔の初めての夏祭りは
終わりを告げたのであった。
数々の戦利品と共に………。
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〈なつまつり〉
-帰り道-
境内を後にし、自分達のマンションへ
向かう翔達。
雪乃は最初は嫌がっていたが、結局玲子に
言われて渋々了解し、浴衣のまま自宅に
帰る事になった。
隆二達の部屋に置いてある自分の服と靴を
受け取ってから翔達に送ってもらう事に
なっていた。
その後、翔と伸が雪乃と華那恵達を
送っていくことになった。
マンションに着いてその前で雪乃が
出てくるのを待っている翔達。
「お待たせしました」
一旦部屋に戻ってから荷物を入れた紙袋を
持って出てきた雪乃と玲子。
「じゃあ華那恵ちゃん。史絵ちゃん。
また今度、遊びましょうね?」
玲子は微笑みながら華那恵達に話しかける。
「今度二人でゆっくり遊びにおいで」
隆二も玲子の肩を軽く抱きながら優しく話す。
「隆二さん。玲子さん。
今日はありがとうございました。
それと隆二さん。助けていただいて
ありがとうございます」
「あの…わたしも…楽しかったです。
本当に助かりました。
ありがとうございます」
華那恵と史絵は二人の前で
頭を下げてお礼を言った。
「ははは。
そんなに気にする事ないかから!
じゃあな二人共。本当に遊びに来いよ!」
「じゃあみんな、気をつけて帰ってね?
翔くんも伸くんも責任持って三人を
送っていくのよ?」
隆二と玲子はみんなに別れを言って、
笑いながらマンションの中に入っていった。
「じゃあ行きますか?」
二人の姿が見えなくなってから
翔が声を掛けてみんなでゆっくりと
歩き出していった。
カランコロンカランコロンカランコロン
カランコロンカランコロンカランコロン
住宅街の夜道に三人分の
下駄の音が響き渡る。
雪乃は華那恵に遠慮してか、
翔の横には付かずに華那恵達と楽しそうに
話をしながら歩いてる。
その少し前を伸と共に歩く翔であった。
・
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「翔さん。伸さん。
送って頂いてありがとうございます。
華那恵さんと史絵さんも
ありがとうございます。
また、会いましょうね」
雪乃の自宅が見えたところで雪乃は四人に
頭を下げてお礼を言ってきた。
華那恵は胸の前で小さく手を振り笑顔で
雪乃に答えた。
「雪乃ちゃん。またね」
「おやすみなさい。雪乃さん」
史絵も華那恵の横に立ち微笑みながら答える。
二人とは対照的に伸は大袈裟に両手を振って
返事をした。
「雪乃ちゃんー!元気でねー!」
「雪乃。またAQUAに行くから!」
翔は雪乃に一歩近づき優しく微笑みながら
雪乃に話しかける。
雪乃も翔の問いに微笑みながら返事をした。
「はい。待ってますね?
それではおやすみなさい」
雪乃は四人に笑顔で手を振りながら、
自宅の方に歩いて行った。
雪乃の姿が家の中に入って行くのを
確認してから、伸がしゃべりだす。
「じゃあ…。俺達こっちだから…
またな!翔!」
「華那恵ちゃん。…また…電話するから
…バイバイ!」
伸は史絵を連れて翔に手を振りながら
歩き出す。史絵も華那恵に無邪気に
手を振って伸の後を付いて行った。
「ばいばい。史絵」
華那恵も史絵に笑顔で手を振り替えした。
雪乃の自宅から見ると華那恵と史絵の家は
正反対の方向にあった。
そのため伸の希望で伸が史絵を自宅まで
華那恵を翔が送る事になったのである。
史絵と二人きりになって舞い上がる伸と
嬉しそうに伸の顔を見て笑っている
史絵の後姿を見てちょっと安心した翔は
華那恵の方に振り返り笑顔で話しかける。
「じゃあ。俺達も帰りますか?」
「……うん」
翔の笑顔に少し戸惑いながら返事をする
華那恵であった。
伸と史絵と別れ、華那恵の自宅までの間、
翔は華那恵と二人っきりで、夜の散歩を
楽しんでいった。
カランコロン
カランコロン
今度は華那恵の下駄の音だけが翔の近く
から聞こえていた。
翔のすぐ前を歩く華那恵は振り向いて
後ろ向きに歩きだした。
「翔くんっていつも…私を守って
くれてるみたい!私が困ってると…
いつも助けてくれる!」
両手を後ろで組み、嬉しそうに
はしゃぎながら翔に言ってくる
華那恵だった。
「たまたまだろ…?
近くで…絡まれている子がいたら…
助けるって!」
翔は鼻の頭を掻いて照れながら答えた。
華那恵は少し前屈みになり翔の顔を
見上げるように見て、聞いてきた。
「それじゃ…これからも、私が
絡まれて困ったとき…助けてくれる?」
「ああ…。ずっと…守ってやる…。
約束するよ!」
翔は華那恵の顔を見ながら
真剣な目をして答えた。
「えっ!?」
翔の返事に思わずドキッとし、
自分の口元に手を添えて驚く華那恵だった。
『守ってやる』の言葉を聞いて、
昔の約束を思い出す華那恵であった。
(守ってくれる約束か…。
昔の…翔ちゃんみたい…)
翔の顔を見詰めていると自分の頬が
熱くなってくるのを感じる華那恵だった。
「ホ、ホントに…約束だからね?」
翔に向かって微笑んでそう伝え
誤魔化すように正面に向き直した。
「ああ、約束だ!」
華那恵の後ろからしっかりとした
翔の返事が聞こえてくる。
(翔くんと一緒にいると…どうして…
翔ちゃんのこと思い出しちゃうんだろう?
やっぱり…名前が一緒だから?
翔ちゃんと…一緒に居るような…
気がしてくるのかな?)
華那恵はその返事を聞いて頬が緩くなるの
を感じながら両手を後ろに組んで
夜空を見上げ、幼なじみの翔の事を
思い出していた。
急に黙り込んで星空を見上げながら
歩いている華那恵を黙って見つめ
ゆっくりと後をついて行く翔であった。
カランコロンと下駄の音が響いていた。
二人は黙って、夜の道を歩いていった
のであった。
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