人狼と眼鏡男子魔法使い

フェレイル

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人狼と眼鏡男子魔法使い2話

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「ありがとうございます、陛下。」



僕は王座にいる人物に頭を下げる。



「よいよい。存分に我が国を堪能してくれ。」



っひゃぁ……声が翻ることが無くって本当に良かった。王様は、中年の威厳を感じる男性で、その隣には少し柔和な顔つきの女性、王妃が座っている。エダルベルト様に似ているといえば似ているが、強い印象を持つのは圧倒的にエダルベルト様である。先祖返りはみんな美形なのが当たり前なのか。3人以外の先祖返りは今はいないそうだが。



「さて。今宵先祖返りの者に集まってもらったのには、訳がある。」



ごくり。誰か生唾を飲み込んだのか。ああ、僕だ。とうとう本題に入ったらしい。3人の先祖返りの顔つきが少し変わった。



「近年我が国の周りは、どうも穏やかだ。平和の世が長く続くのは良いことである。しかし、平和を覆そうとする者が無くなったかというとそうではない。」



ノヴァの留学も取り消しになったりするのだろうかと心配になる。



「と言うことで、我が国の先祖返りの3人の内……二人はしばらく国外に行ってもらうこととなった。」



結果発表が早すぎてどう言うことなのかよくわかりません、王様。



「平和な国内に不必要に大きな力を置いておくと、他国に警戒される要素になるだけで、特にメリットがなく、そう言うことならば、他の国に行ってもらって警戒の目を分散させるということでしょうか?」



シェーンさんが、考え込みながらそう言う。



「簡単に言えばそうなるかな。穴がずいぶん開いていそうな気もしなくもないが、今現在フェンリルの先祖返りがあの世界一の魔法学園に在籍していて、特に問題は起こっていない。それならば、他にもう一人行っても支障はないだろうな。然るべきところであれば。まさか先祖返りの首をちょんぎることもできまい。そうしたら我が国が沈むことになりかねんからな。」



楽しげにわはははと笑う王様。なんかやべえ人が王様だ。



「では、私がこの国の守護の任を承りましょう。弟も、エダルベルト殿下もまだ年若い者です。この国ではない、知らない場所の風に吹かれて扱かれるのも良いかと。あとは平和な世の中ならば搦手の方が有効かと。私のまやかしの術でどこまで出来るのか、楽しみになってきましたわ。うふふ。」



ぱさりと手に持っていた扇子で口元を隠しながら笑うシェーンさん。美人だけれども、なんかおっそろしい。



「その言葉を待っておった。そなたならそういうと思っておったわ。」



二人で、わははとうふふと笑い始めたよ……。薄寒い光景だ。お付きのエルフさんの顔が強張っているのがよく分かる。



「と言うことは、私も留学か……。」



あ、そういや外国に行ってくれと頼まれた人がすぐそばにいたんだっけ。
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