379 / 627
第4章 ジャンヌの西進
閑話37 喜志田志木(旧ビンゴ王国将軍)
しおりを挟む
「あーあ、こちとら重傷者だってのに。アッキーは人使いが荒い」
いや、アッキーは死にぞこないか。
ははっ、重傷者に死にぞこない。
本当に何やってんだろうね。
「はっ、なんでしょう?」
クロスが俺のつぶやきに反応する。
真面目なのはいいんだけど、こういうところまで反応するの、若干うざいね。
「なんでもない。まったくもって、いい天気だってこと」
「はぁ……」
クロスは小雨の降るどんよりとした黒空を見上げて首をかしげる。
ま、そりゃそうだよね。
俺も前の世界では嫌な天気だと思ってた。
けどこの世界では違う。
というより、俺のスキルがそういうものだから。
気温10度以上25度以下、湿度50%以上、地面は濡れていて風速3メートル以上10メートル以下。敵との兵力差は3倍以上で午前9時から夕方5時までの間。装備は剣か槍のみで、敵の大将と接敵する。
そんな馬鹿みたいな縛りをクリアした場合に限り、発動するスキル。
それが『一撃必殺』。
まったく、字面だけで選ぶんじゃないね。
気候が合致するだけでも大変なのに、それに加えて時間と兵力差も指定されているわけだから、そのタイミングで戦闘が起こるなんてどれほどの確率だと思ってるんだか。
しかもその状態で倒すべき敵と肉薄しなくちゃいけない。つまり自分が前線に出なくちゃいけない。
こんな徹頭徹尾めんどくさいスキルだが、決まった時はまさにその名の通り、“敵の大将を必ず殺す”。どんな劣勢でも、気候が、地形が、兵たちが、何かしら外的要因が重なって必ず勝てる戦になるのだ。
それだけの条件でこれだけ? と思うかもしれない。
けど、近代になる前の戦争は軍の大将がすべてだった。
大将は精神的主柱だったと言ってもいい。
さらに言えば足軽とかの下級兵士にとっては、自分の手柄を保証してくれる経済的な主柱でもあるのだ。
それが失われれば、部隊の中枢は混乱し、軍の大部分を構成する下級兵士にとっては手柄を立てても意味がなく、忠誠心なんてないから負けだと思ったらすぐに逃げる。
有名な桶狭間の戦いなんてその代表例だろう。
だから大将を討ち取るのは古代から近代に至るまで戦争においては重要なわけで。
それを確実に行えるこのスキルは、ある意味チートだ。
「それじゃあ、行きますか」
敵が見える。
川を渡ったところで陣を組みなおしている。数はおよそ1万。
胸がずきりと痛む。
またあの闘争の中に入るのかと思うと緊張する。
ったく、柄じゃないってのに。
けど今さら取って返すわけにはいかない。
「さぁ、行こうか」
「はっ」
俺が呟くとクロスが答えて部隊を動かす。
うん、これだけで通じるからやっぱりいいね。
先頭はグリード。俺は皆に守られて部隊の中枢にいる。
兵力は2千。機動力を重視したため、重騎兵とはいえ彼の部隊を選んだ。
いや、しかし王太子の軍からわざわざこっちに来るとは。
ご苦労様というかなんというか。あの王太子、苦手……てゆうか嫌いなんだよね。俺を牢に入れた張本人でもあるし。
ま、そこらへんはこの戦いが終わってからにしましょうかね。
「うおおおおおおお!」
グリードが突っ込んだ。敵。多い。奇襲にもしっかり対応してくる。
だから勢いが止まる――わけないんだよなぁ、これが。
来た。風だ。
背後から突風。敵からすればアゲインスト。
前を向くことすらも難しい状況。そんな風を受ければ抵抗は弱まる。
逆にこちらは追い風になる分、前に出やすい。
押しまくった。
条件を満たせばどんなに劣勢であっても、一撃必殺する状況まではお膳立てしてくれる。
天が、地が、人が味方になるのだ。
敵が崩れ、ゾイ川を背負った。
「このまま突っこんで大将を討つ!」
昂ってる自分の声に気づく。
まぁ悪くない。こういった勢いに呑まれるというのも。
敵が最後の抵抗をしてくる。だが抜けた。前衛は突破した。
あとは敵の大将。見えた。3千くらいに守られている若い男。隣に女。
女連れかよ。
はっ、見せつけてくれちゃってさ!
きっと彼らにとっては背水で決死の覚悟だろう。まだ兵力はこっちが少ないのだから当然か。
けど残念。更なるお膳立てが待ってる。
地鳴り。川。上流。
「こ、洪水!? また!?」
敵の悲鳴。
ああ、そういえばアッキーにやられたんだったね。ご愁傷様。彼らの背後を濁流が薙ぐ。水しぶきが敵の背中を濡らす。
完全に退路を断たれ、動揺で陣形が崩れた。
「突き落とせ!」
「しゃああああああ!」
グリードがとんでもない叫びをあげて突っ込んでいった。
敵を次々と押しつぶすようにして、敵の総大将に肉薄していく。
まったく、とんでもないやつだよ。
頭は弱いんだけど、つくづく味方でよかったと思う。
さぁ、フィナーレだ。
大将の男。こちらを見てくる。腕が伸びた。途端、地面から火が噴き出して先陣を飲み込む。火に驚いて馬が驚いて棹立ちになる。ちっ、スキルか……雨の中に炎とか!
そんなふざけた状況でも、けどまだ俺の『一撃必殺』は味方をする。
川に流れ込んだ大量の水が、せき止められた勢いで爆発し、水が降りそそぐ。
炎が消えた。
だから行く。
立ちふさがる敵は部下たちが排除してくれる。
剣を抜いた。
人を斬る。
罪の意識は、2度目で消えた。3度目にはもうどうでもよくなった。
そして4度目は……そうだな、クロエ。彼女に捧げよう。なんてね。
敵。顔が見える。日本人。プレイヤー。情報を遮断した。ただの敵。だから斬った。浅い。邪魔が入った。隣にいた女。それが身を挺して男を守った。くそ、爆発しろ! もう一撃。それでとどめになる。このくだらない戦争はこれで終わる。
だから突き刺してやろうと剣を引いたその刹那。
男と女は地面を蹴り、そのまま背後の濁流に跳んだ。
「な!?」
俺の攻撃を回避しようと思ってのことだろうが、それにしては自殺行為だ。
背後の川は、かなりの勢いで流れているから、一瞬で彼らを飲み込み、見えなくなる。
…………えぇ~~~~。そういうのあり?
あり?
だけどまぁ……ほぼ死んだようなものか。あれ。
河童だろうと、今のこの川じゃあ溺れるでしょ。
けどどこか肩透かしをくらった気分。
いやいや、問題ない。敵の大将は川に飛び込んでお亡くなりになりましたよっと。
「敵の大将は死んだ! 離脱するぞ!」
そう叫ぶと、明らかに力を落としたように敵の抵抗が弱まる。
よし、ここがポイント。
目的は果たした。
なら後は離脱する。
スキル『一撃必殺』は、敵の大将を討ち取るまでは手助けしてくれるが、その後のことは保証してくれない。
だから今、この瞬間は1万の中に2千でいる危機的状況なのだ。
だから敵が復讐に燃えて襲いかかってくる前に離脱する必要があった。
「グリッド、北へ抜けろ!」
「御意ぃぃぃ!」
炎の中、生き残ったグリッドが先陣を切り、北へと進路を変更して敵を蹴散らしていく。
俺たちはそれに続き、離脱する。
心中のように川に飛び込んだ敵の大将。
なんとなく後味の悪さを感じながらも、これで敵の軍は壊滅状態だ。
長かったこの戦線もようやく趨勢がはっきりするだろう。
胸にわずかな安堵と達成感を残して、俺たちは戦場を離脱していった。
いや、アッキーは死にぞこないか。
ははっ、重傷者に死にぞこない。
本当に何やってんだろうね。
「はっ、なんでしょう?」
クロスが俺のつぶやきに反応する。
真面目なのはいいんだけど、こういうところまで反応するの、若干うざいね。
「なんでもない。まったくもって、いい天気だってこと」
「はぁ……」
クロスは小雨の降るどんよりとした黒空を見上げて首をかしげる。
ま、そりゃそうだよね。
俺も前の世界では嫌な天気だと思ってた。
けどこの世界では違う。
というより、俺のスキルがそういうものだから。
気温10度以上25度以下、湿度50%以上、地面は濡れていて風速3メートル以上10メートル以下。敵との兵力差は3倍以上で午前9時から夕方5時までの間。装備は剣か槍のみで、敵の大将と接敵する。
そんな馬鹿みたいな縛りをクリアした場合に限り、発動するスキル。
それが『一撃必殺』。
まったく、字面だけで選ぶんじゃないね。
気候が合致するだけでも大変なのに、それに加えて時間と兵力差も指定されているわけだから、そのタイミングで戦闘が起こるなんてどれほどの確率だと思ってるんだか。
しかもその状態で倒すべき敵と肉薄しなくちゃいけない。つまり自分が前線に出なくちゃいけない。
こんな徹頭徹尾めんどくさいスキルだが、決まった時はまさにその名の通り、“敵の大将を必ず殺す”。どんな劣勢でも、気候が、地形が、兵たちが、何かしら外的要因が重なって必ず勝てる戦になるのだ。
それだけの条件でこれだけ? と思うかもしれない。
けど、近代になる前の戦争は軍の大将がすべてだった。
大将は精神的主柱だったと言ってもいい。
さらに言えば足軽とかの下級兵士にとっては、自分の手柄を保証してくれる経済的な主柱でもあるのだ。
それが失われれば、部隊の中枢は混乱し、軍の大部分を構成する下級兵士にとっては手柄を立てても意味がなく、忠誠心なんてないから負けだと思ったらすぐに逃げる。
有名な桶狭間の戦いなんてその代表例だろう。
だから大将を討ち取るのは古代から近代に至るまで戦争においては重要なわけで。
それを確実に行えるこのスキルは、ある意味チートだ。
「それじゃあ、行きますか」
敵が見える。
川を渡ったところで陣を組みなおしている。数はおよそ1万。
胸がずきりと痛む。
またあの闘争の中に入るのかと思うと緊張する。
ったく、柄じゃないってのに。
けど今さら取って返すわけにはいかない。
「さぁ、行こうか」
「はっ」
俺が呟くとクロスが答えて部隊を動かす。
うん、これだけで通じるからやっぱりいいね。
先頭はグリード。俺は皆に守られて部隊の中枢にいる。
兵力は2千。機動力を重視したため、重騎兵とはいえ彼の部隊を選んだ。
いや、しかし王太子の軍からわざわざこっちに来るとは。
ご苦労様というかなんというか。あの王太子、苦手……てゆうか嫌いなんだよね。俺を牢に入れた張本人でもあるし。
ま、そこらへんはこの戦いが終わってからにしましょうかね。
「うおおおおおおお!」
グリードが突っ込んだ。敵。多い。奇襲にもしっかり対応してくる。
だから勢いが止まる――わけないんだよなぁ、これが。
来た。風だ。
背後から突風。敵からすればアゲインスト。
前を向くことすらも難しい状況。そんな風を受ければ抵抗は弱まる。
逆にこちらは追い風になる分、前に出やすい。
押しまくった。
条件を満たせばどんなに劣勢であっても、一撃必殺する状況まではお膳立てしてくれる。
天が、地が、人が味方になるのだ。
敵が崩れ、ゾイ川を背負った。
「このまま突っこんで大将を討つ!」
昂ってる自分の声に気づく。
まぁ悪くない。こういった勢いに呑まれるというのも。
敵が最後の抵抗をしてくる。だが抜けた。前衛は突破した。
あとは敵の大将。見えた。3千くらいに守られている若い男。隣に女。
女連れかよ。
はっ、見せつけてくれちゃってさ!
きっと彼らにとっては背水で決死の覚悟だろう。まだ兵力はこっちが少ないのだから当然か。
けど残念。更なるお膳立てが待ってる。
地鳴り。川。上流。
「こ、洪水!? また!?」
敵の悲鳴。
ああ、そういえばアッキーにやられたんだったね。ご愁傷様。彼らの背後を濁流が薙ぐ。水しぶきが敵の背中を濡らす。
完全に退路を断たれ、動揺で陣形が崩れた。
「突き落とせ!」
「しゃああああああ!」
グリードがとんでもない叫びをあげて突っ込んでいった。
敵を次々と押しつぶすようにして、敵の総大将に肉薄していく。
まったく、とんでもないやつだよ。
頭は弱いんだけど、つくづく味方でよかったと思う。
さぁ、フィナーレだ。
大将の男。こちらを見てくる。腕が伸びた。途端、地面から火が噴き出して先陣を飲み込む。火に驚いて馬が驚いて棹立ちになる。ちっ、スキルか……雨の中に炎とか!
そんなふざけた状況でも、けどまだ俺の『一撃必殺』は味方をする。
川に流れ込んだ大量の水が、せき止められた勢いで爆発し、水が降りそそぐ。
炎が消えた。
だから行く。
立ちふさがる敵は部下たちが排除してくれる。
剣を抜いた。
人を斬る。
罪の意識は、2度目で消えた。3度目にはもうどうでもよくなった。
そして4度目は……そうだな、クロエ。彼女に捧げよう。なんてね。
敵。顔が見える。日本人。プレイヤー。情報を遮断した。ただの敵。だから斬った。浅い。邪魔が入った。隣にいた女。それが身を挺して男を守った。くそ、爆発しろ! もう一撃。それでとどめになる。このくだらない戦争はこれで終わる。
だから突き刺してやろうと剣を引いたその刹那。
男と女は地面を蹴り、そのまま背後の濁流に跳んだ。
「な!?」
俺の攻撃を回避しようと思ってのことだろうが、それにしては自殺行為だ。
背後の川は、かなりの勢いで流れているから、一瞬で彼らを飲み込み、見えなくなる。
…………えぇ~~~~。そういうのあり?
あり?
だけどまぁ……ほぼ死んだようなものか。あれ。
河童だろうと、今のこの川じゃあ溺れるでしょ。
けどどこか肩透かしをくらった気分。
いやいや、問題ない。敵の大将は川に飛び込んでお亡くなりになりましたよっと。
「敵の大将は死んだ! 離脱するぞ!」
そう叫ぶと、明らかに力を落としたように敵の抵抗が弱まる。
よし、ここがポイント。
目的は果たした。
なら後は離脱する。
スキル『一撃必殺』は、敵の大将を討ち取るまでは手助けしてくれるが、その後のことは保証してくれない。
だから今、この瞬間は1万の中に2千でいる危機的状況なのだ。
だから敵が復讐に燃えて襲いかかってくる前に離脱する必要があった。
「グリッド、北へ抜けろ!」
「御意ぃぃぃ!」
炎の中、生き残ったグリッドが先陣を切り、北へと進路を変更して敵を蹴散らしていく。
俺たちはそれに続き、離脱する。
心中のように川に飛び込んだ敵の大将。
なんとなく後味の悪さを感じながらも、これで敵の軍は壊滅状態だ。
長かったこの戦線もようやく趨勢がはっきりするだろう。
胸にわずかな安堵と達成感を残して、俺たちは戦場を離脱していった。
1
あなたにおすすめの小説
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる