433 / 627
第5章 帝国決戦
第3話 ジャンヌの改革
しおりを挟む
軍制改革。
つまり自分が軍師将軍格から退いたことと、いよいよ帝国領の侵攻することに合わせて、軍の構造を今風にガラッと変えようというものだ。
「ひとまず現状の各隊の兵力から確認だな。ジル、頼む」
「はい、ジャンヌ様。現在の我が軍の状況は以下の通りになります。中心となる歩兵団が調練中ものと合わせて1万2千。騎馬隊が4千、鉄砲隊が3千の合わせて1万9千となります」
「2万に足らない、か……」
しかも調練中だ。
特に痛いのが去年のヨジョー地方での戦いで、ブリーダの騎馬隊が2千近く失われたことだ。
現状、数字の上では増えているのだが、ちょっとそこには色々あり、もとの兵力になるまでは選別と調練を厳しくしないと無理だろうとはブリーダに言われていた。
とはいえ嘆くことばかりではない。
それというのも、
「クルレーン。いいんだな?」
「受けた恩義ではまだ時間はあるから、それまではクライアントの身は守るさ。それに、帝国にオムカがやられたら、それこそこっちは商売あがったりなんでね」
自嘲するようにクルレーンが答える。
だがこんな状況においても味方してくれるのはありがたい。
先日のビンゴ領での戦いの後も、彼らの本拠地から人を呼び集め今では3千もの優秀な鉄砲隊が集まっている。
しかも連式銃を配備していることから、この部隊は1万以上の兵力と考えてもそん色ないだろう。うちの最強の攻撃部隊だ。
「それでジャンヌ。これをどう変えるつもりだ?」
サカキが聞いてくる。
そう、今この2万に足らない軍。
これ以上はすぐに兵数は増えないだろう。
となればその練度を高めていかなければ、数倍に当たる敵には勝てない。
そのための指揮系統の見直しをしようと思ったわけだ。
そのための具体案はある程度できていた。
「俺の構想はこうだ。まず総司令のジルが全軍を統括する。ブリーダの隊も、クルレーンの隊もそうだ。それから、クロエたちの隊も預ける」
「それはジャンヌ様……」
「最後まで聞いてくれ。そしてサカキ、ブリーダ、クルレーン。お前たちにはすまないと思うが……お前たちはいち部隊の隊長になってもらう。サカキが本隊の先鋒、ブリーダは騎馬隊、クルレーンは鉄砲隊。それぞれの隊は率いるが、すべてはジルのもとに統括される。俺の命令じゃなく、ジルの命令で動くことになる。……分かってくれるか?」
これまでは俺が好き勝手動かしたこともあり、それぞれ独立した部隊のような構成になってしまっていた。
それを一本化しようというのだ。
ただその場合、それぞれ独立した部隊の長として存在していた彼らが、ジル総司令の下につくことになる。
平たく言ってしまえば降格だ。
だからそれを懸念して、少し申し訳ない気分があったわけだが、
「なーんだ、そんなことかよ。俺が先鋒だろ。へへっ、いいじゃねぇか」
「ま、あまり変わらない気がするっすけどね」
「クライアントの要望に異論はない」
「お前ら……」
なんというか、気苦労をかけてしまうというか、能天気というか……。
申し訳なさと安堵がミックスされた気分だ。
「分かった。じゃあこの形に変えよう。詳細はジル、この後に話し合おうか。……みんな、ありがとう」
俺が頭を下げると、4人とも頬に笑みを浮かべ(クルレーンは顔色を変えずに目を閉じただけだが)頷いてくれた。
「あー、それよりちょっと気になるんすが」
「どうした、ブリーダ?」
「あれも……うちに組み込むんすかねぇ」
あぁ、やっぱりその話か。
あの男の兵力をどう扱うかの話になるわけだ。
「あぁ。ブリーダに任せたいんだが、無理か?」
「いや、無理じゃあないっすよ。けど……まぁ、色々あったっすからねぇ。あいつとは」
ブリーダの言うあいつ――ビンゴ王国騎馬隊先鋒のクリッド・グリードのことだ。
『王国再興の恩を返すため、憎き帝国を倒すため、わが命、ジャンヌ様に捧げる!』
というわけで、なんでか知らないけどグリード軍2千が客将という身分でオムカに加わった。
これがさっき色々あったという騎馬隊の実態だ。
『キシダ将軍の仇を取ると言って聞かないので、お願いできますか。我々は、数年は外征はできないと思いますので』
ビンゴ王国の臨時宰相の座に落ち着いたセンドは、苦笑いしながらそう告げてきた。
これから再興していくビンゴにとって、反帝国の急先鋒ともいえるグリードの存在は邪魔だったのだろう。
ていよく押し付けられた形だが、ここで優秀な騎馬隊2千が加わるのは大きい。
――のだが、
「あの暑苦しいのと、うるさいのがいると、騎馬隊の調練に色々影響が出て困ってるっす」
うーん、あまり見知った関係にはなっていないけど、なんとなく分かる気がする。
若干うちとは気風がかみ合わない気もするし。
「それに、やっぱり客将っていう身分が難しいっすね。自分が命令するのも遠慮が出ますし、もし危険な目に合わせたら外交問題にもなるっすし」
「まぁ、そこらへんは別に気にしなければいいんじゃないのか?」
「そういうわけにはいかないっすよ。そのことがちらとでも頭をかすめると判断を間違って、仲間を殺すっす」
うーん。そういうものなのか。
実際に戦場で戦うわけじゃない自分には理解ができないのかもしれない。
「とにかく、そこまで気苦労して一緒にやりたくないっすよ。それに――」
ブリーダはため息をつき、少し声のトーンを落として、
「なぜかアイザが不機嫌になるっす……」
「そっちの方が本音じゃないか?」
ビンゴ王国での宴会の時に見たアイザの冷めた視線。
恐妻家というかなんというか。ただのノロケだった。
「と、とにかく! そういうわけでうちは取り扱いノーっす! お断りっす! 総司令の本隊の方で使ってくれっす」
「うぅむ、そうですね。ただ全軍を見つつ、特定の部隊を動かすとなると……遊軍として置いておくにはもったいないですし」
「俺は無理だぜ。なんてったって先鋒だからな。ビンゴの野郎が俺より先に一番槍するなんて許せん」
とまぁ、どこも率先して手を上げずに完全に厄介者状態になってしまっている中、
「軍師殿の直属の兵にすればよかろう」
というクルレーンの一言で、ほぼ流れは決まった。
「それがよろしいかと。後でお話ししようと思いましたが、クロエたちをこちらで預かるのもなかなか難しく、ジャンヌ様の指揮のもと遊軍として働いていただく方が、様々な手に対応ができるかと」
「あー、もうそれがいいっすねー。軍師殿ならあの馬鹿を使いこなせますっす」
「む、むむむ……またジャンヌに変な虫が……いや、アレなら別に問題ない、か?」
「ちょ、ちょっと待てよ。俺があいつを? 2千だぞ!?」
しれっとそれで決まりみたいな流れになったけど、それはそれで困る。
クロエたちの隊でも四苦八苦したというのに、2千も率いるようなことを考えたら頭が痛くなる。
そもそも俺が軍を率いない、ということでこの改革は話し合われているわけだし。本末転倒だ。
「基本的には独立した遊軍として使うので良いのではないでしょうか。ジャンヌ様ならば適格な投入場所を判断でいましょう」
「それは、まぁ。できるかもだけど」
「はい、じゃあ決まりっす。軍師殿よろしくっす!」
「お前、絶対自分が見たくないから話し終えようとしてるだろ」
「やっぱジャンヌと一緒はやだー! 変な虫がつくの嫌だー!」
「子供か、サカキ! てか一番の変な虫は間違いなくお前!」
「くっ……にぎやかな御仁だこと」
「クルレーン、お前、俺の反応で楽しんでないよな!?」
「滅相もない」
くそ、みんなして。
でもあまり強く言えないのも確か。
元はと言えば俺の軍師将軍降格からの話になるのだから。ちょっと負い目はある。
それに、確かに2千の騎馬隊が俺の指示で動くことができたら、陽動、補給遮断、援軍、誘引、伝令、色々と使い方が増える。
ま、しょうがないか。
暑苦しいのは……我慢しよう。
「分かった。じゃあとりあえず方針としてはそれでいいな」
「はい」
「うーい」
「っす」
「承知した」
それぞれの返答に頷く。
「じゃあ他に議題がなければ解散とするけど」
とりあえず決めなければいけないことも決めた。
だから今日は早く帰れそうだと思い、少し気分も開放的になったのだが、
「あ、ジャンヌ様、1つよろしいでしょうか」
「ん、どうしたジル?」
ジルが珍しく手を挙げた。
そして、それがまた新たな火種を呼ぶことになるとは、この時思いもよらなかった。
「はい、それが女王様から、至急の用件があがってまいりまして」
「マリアから? 至急って、おい、こんな話をしている場合じゃないだろ」
「いえ、それが至急なのですが……その、なんというか」
「なんだよジーン。お前にしちゃ歯切れが悪いな」
サカキの言う通りだ。
ここまで何かに悩むジルはあまり見ない。
「では単刀直入に申し上げます」
ようやく意を決したのか、ジルは顔を上げてこう告げた。
「女王様が山で雪遊びをなさりたいと。つきましてはその護衛についてお話しできれば」
クルレーン以外がずっこけた。
……まさかの冬のバカンス。私をスキーに連れてって回になった。
つまり自分が軍師将軍格から退いたことと、いよいよ帝国領の侵攻することに合わせて、軍の構造を今風にガラッと変えようというものだ。
「ひとまず現状の各隊の兵力から確認だな。ジル、頼む」
「はい、ジャンヌ様。現在の我が軍の状況は以下の通りになります。中心となる歩兵団が調練中ものと合わせて1万2千。騎馬隊が4千、鉄砲隊が3千の合わせて1万9千となります」
「2万に足らない、か……」
しかも調練中だ。
特に痛いのが去年のヨジョー地方での戦いで、ブリーダの騎馬隊が2千近く失われたことだ。
現状、数字の上では増えているのだが、ちょっとそこには色々あり、もとの兵力になるまでは選別と調練を厳しくしないと無理だろうとはブリーダに言われていた。
とはいえ嘆くことばかりではない。
それというのも、
「クルレーン。いいんだな?」
「受けた恩義ではまだ時間はあるから、それまではクライアントの身は守るさ。それに、帝国にオムカがやられたら、それこそこっちは商売あがったりなんでね」
自嘲するようにクルレーンが答える。
だがこんな状況においても味方してくれるのはありがたい。
先日のビンゴ領での戦いの後も、彼らの本拠地から人を呼び集め今では3千もの優秀な鉄砲隊が集まっている。
しかも連式銃を配備していることから、この部隊は1万以上の兵力と考えてもそん色ないだろう。うちの最強の攻撃部隊だ。
「それでジャンヌ。これをどう変えるつもりだ?」
サカキが聞いてくる。
そう、今この2万に足らない軍。
これ以上はすぐに兵数は増えないだろう。
となればその練度を高めていかなければ、数倍に当たる敵には勝てない。
そのための指揮系統の見直しをしようと思ったわけだ。
そのための具体案はある程度できていた。
「俺の構想はこうだ。まず総司令のジルが全軍を統括する。ブリーダの隊も、クルレーンの隊もそうだ。それから、クロエたちの隊も預ける」
「それはジャンヌ様……」
「最後まで聞いてくれ。そしてサカキ、ブリーダ、クルレーン。お前たちにはすまないと思うが……お前たちはいち部隊の隊長になってもらう。サカキが本隊の先鋒、ブリーダは騎馬隊、クルレーンは鉄砲隊。それぞれの隊は率いるが、すべてはジルのもとに統括される。俺の命令じゃなく、ジルの命令で動くことになる。……分かってくれるか?」
これまでは俺が好き勝手動かしたこともあり、それぞれ独立した部隊のような構成になってしまっていた。
それを一本化しようというのだ。
ただその場合、それぞれ独立した部隊の長として存在していた彼らが、ジル総司令の下につくことになる。
平たく言ってしまえば降格だ。
だからそれを懸念して、少し申し訳ない気分があったわけだが、
「なーんだ、そんなことかよ。俺が先鋒だろ。へへっ、いいじゃねぇか」
「ま、あまり変わらない気がするっすけどね」
「クライアントの要望に異論はない」
「お前ら……」
なんというか、気苦労をかけてしまうというか、能天気というか……。
申し訳なさと安堵がミックスされた気分だ。
「分かった。じゃあこの形に変えよう。詳細はジル、この後に話し合おうか。……みんな、ありがとう」
俺が頭を下げると、4人とも頬に笑みを浮かべ(クルレーンは顔色を変えずに目を閉じただけだが)頷いてくれた。
「あー、それよりちょっと気になるんすが」
「どうした、ブリーダ?」
「あれも……うちに組み込むんすかねぇ」
あぁ、やっぱりその話か。
あの男の兵力をどう扱うかの話になるわけだ。
「あぁ。ブリーダに任せたいんだが、無理か?」
「いや、無理じゃあないっすよ。けど……まぁ、色々あったっすからねぇ。あいつとは」
ブリーダの言うあいつ――ビンゴ王国騎馬隊先鋒のクリッド・グリードのことだ。
『王国再興の恩を返すため、憎き帝国を倒すため、わが命、ジャンヌ様に捧げる!』
というわけで、なんでか知らないけどグリード軍2千が客将という身分でオムカに加わった。
これがさっき色々あったという騎馬隊の実態だ。
『キシダ将軍の仇を取ると言って聞かないので、お願いできますか。我々は、数年は外征はできないと思いますので』
ビンゴ王国の臨時宰相の座に落ち着いたセンドは、苦笑いしながらそう告げてきた。
これから再興していくビンゴにとって、反帝国の急先鋒ともいえるグリードの存在は邪魔だったのだろう。
ていよく押し付けられた形だが、ここで優秀な騎馬隊2千が加わるのは大きい。
――のだが、
「あの暑苦しいのと、うるさいのがいると、騎馬隊の調練に色々影響が出て困ってるっす」
うーん、あまり見知った関係にはなっていないけど、なんとなく分かる気がする。
若干うちとは気風がかみ合わない気もするし。
「それに、やっぱり客将っていう身分が難しいっすね。自分が命令するのも遠慮が出ますし、もし危険な目に合わせたら外交問題にもなるっすし」
「まぁ、そこらへんは別に気にしなければいいんじゃないのか?」
「そういうわけにはいかないっすよ。そのことがちらとでも頭をかすめると判断を間違って、仲間を殺すっす」
うーん。そういうものなのか。
実際に戦場で戦うわけじゃない自分には理解ができないのかもしれない。
「とにかく、そこまで気苦労して一緒にやりたくないっすよ。それに――」
ブリーダはため息をつき、少し声のトーンを落として、
「なぜかアイザが不機嫌になるっす……」
「そっちの方が本音じゃないか?」
ビンゴ王国での宴会の時に見たアイザの冷めた視線。
恐妻家というかなんというか。ただのノロケだった。
「と、とにかく! そういうわけでうちは取り扱いノーっす! お断りっす! 総司令の本隊の方で使ってくれっす」
「うぅむ、そうですね。ただ全軍を見つつ、特定の部隊を動かすとなると……遊軍として置いておくにはもったいないですし」
「俺は無理だぜ。なんてったって先鋒だからな。ビンゴの野郎が俺より先に一番槍するなんて許せん」
とまぁ、どこも率先して手を上げずに完全に厄介者状態になってしまっている中、
「軍師殿の直属の兵にすればよかろう」
というクルレーンの一言で、ほぼ流れは決まった。
「それがよろしいかと。後でお話ししようと思いましたが、クロエたちをこちらで預かるのもなかなか難しく、ジャンヌ様の指揮のもと遊軍として働いていただく方が、様々な手に対応ができるかと」
「あー、もうそれがいいっすねー。軍師殿ならあの馬鹿を使いこなせますっす」
「む、むむむ……またジャンヌに変な虫が……いや、アレなら別に問題ない、か?」
「ちょ、ちょっと待てよ。俺があいつを? 2千だぞ!?」
しれっとそれで決まりみたいな流れになったけど、それはそれで困る。
クロエたちの隊でも四苦八苦したというのに、2千も率いるようなことを考えたら頭が痛くなる。
そもそも俺が軍を率いない、ということでこの改革は話し合われているわけだし。本末転倒だ。
「基本的には独立した遊軍として使うので良いのではないでしょうか。ジャンヌ様ならば適格な投入場所を判断でいましょう」
「それは、まぁ。できるかもだけど」
「はい、じゃあ決まりっす。軍師殿よろしくっす!」
「お前、絶対自分が見たくないから話し終えようとしてるだろ」
「やっぱジャンヌと一緒はやだー! 変な虫がつくの嫌だー!」
「子供か、サカキ! てか一番の変な虫は間違いなくお前!」
「くっ……にぎやかな御仁だこと」
「クルレーン、お前、俺の反応で楽しんでないよな!?」
「滅相もない」
くそ、みんなして。
でもあまり強く言えないのも確か。
元はと言えば俺の軍師将軍降格からの話になるのだから。ちょっと負い目はある。
それに、確かに2千の騎馬隊が俺の指示で動くことができたら、陽動、補給遮断、援軍、誘引、伝令、色々と使い方が増える。
ま、しょうがないか。
暑苦しいのは……我慢しよう。
「分かった。じゃあとりあえず方針としてはそれでいいな」
「はい」
「うーい」
「っす」
「承知した」
それぞれの返答に頷く。
「じゃあ他に議題がなければ解散とするけど」
とりあえず決めなければいけないことも決めた。
だから今日は早く帰れそうだと思い、少し気分も開放的になったのだが、
「あ、ジャンヌ様、1つよろしいでしょうか」
「ん、どうしたジル?」
ジルが珍しく手を挙げた。
そして、それがまた新たな火種を呼ぶことになるとは、この時思いもよらなかった。
「はい、それが女王様から、至急の用件があがってまいりまして」
「マリアから? 至急って、おい、こんな話をしている場合じゃないだろ」
「いえ、それが至急なのですが……その、なんというか」
「なんだよジーン。お前にしちゃ歯切れが悪いな」
サカキの言う通りだ。
ここまで何かに悩むジルはあまり見ない。
「では単刀直入に申し上げます」
ようやく意を決したのか、ジルは顔を上げてこう告げた。
「女王様が山で雪遊びをなさりたいと。つきましてはその護衛についてお話しできれば」
クルレーン以外がずっこけた。
……まさかの冬のバカンス。私をスキーに連れてって回になった。
0
あなたにおすすめの小説
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる