471 / 627
第5章 帝国決戦
閑話13 長浜杏(エイン帝国大将軍)
しおりを挟む
「アリエンシ卿が討ち死に!?」
ヨジョー城の政庁に入ったところでやってきたのは、そんな一報だった。
アリエンシって、誰だっけ?
貴族様?
そんなのいた気もするけど、別に思い出す必要もない。
だって死んじゃったんでしょ? だったらもういいし。どうでも。
しかも話を聞けば、自分で先鋒を志願して、勝手に挑発に乗って、勝手に追撃して、勝手に罠にかかった。
それに渡河の際に隊列を乱したせいで、百人規模の溺死者が出ている。
それだけでも軍法会議で極刑ものの無能の証じゃない?
そんな人間を思い出す必要も労力もメモリも僕様にはないのだ。
だから僕様としてはどうでもよくて、部屋の隅でぼーっとしてたけど、麗しの皇帝陛下はそうではなかった。
「馬鹿な……アリエンシ。なんで死んだ!? お前と俺様は兄弟の契りを交わした仲だろうが! 子供の時から遊ぶのも食べるのもなんでも一緒だった! なのに……こんなところで死んでいい道理があるかよ!」
おやおや。
この皇帝陛下、意外にも情があついところがあったようだ。
ふぅん、顔も思い出せない貴族様はそんなに皇帝陛下と近しくて信頼されてたんだ。
これはちょっと困るなぁ。怒りに我を忘れて一直線に行ったら、それこそあのジャンヌ・ダルクの餌食になるぞ。
体験者は語るんだ。
「許せねぇ! 追撃! 全軍でオムカを追う! 追って、アリエンシを殺した奴をぶっ殺す!」
あー、そっちに行ったか。
はぁ、ご愁傷様。
できれば死にたくないんだけどなー。
なんて諦めかけた時、ほかの貴族様がなだめに入った。
「お待ちを陛下。それはあまりにも無謀……いえ、危険かと!」
「その通りです。どうかお怒りを収めください!」
「は? ダチぶっ殺されて収めろってなに? お前を棺桶に収めてやろうか!」
うまい言い方――ってほどでもないか。
てかなに、この学園青春ドラマ?
この皇帝ってプレイヤーじゃないよね?
というわけで側近の言葉にも届かず、万事休すかと思ったが、
「どうか、お収めください。アリエンシ卿は確かに陛下のご友人。しかし、その友人は……我らは、72人もいらっしゃるではないですか!」
「そうです! 我らは確かに幼少の時に陛下と兄弟の契りを交わした身。そのたった1人にこれまでお怒りなのは、我々としても名誉な限り。しかしどうか割り切ってくだされ!」
「それに故人をとやかく言うつもりはありませんが、アリエンシ卿は我ら帝国72翼将のうちでも下位! 帝国四天王どころか、12神将や24騎将にも選ばれず、今回の従軍にもコネを使って入ったという次第のもの! どうかお怒りをお解きくだされ!」
なんかすごい説得方法だけど。
こんなんで効果あるの?
だが当の皇帝様は、眉にしわをよせ、しきりに首をひねり、数秒だけ視線を宙にやったうえで、
「…………あ、そっか。アリエンシって、そういやいつもびくびくしてた臆病もんじゃん。そのくせ領内にはえばり散らして、問題起こして、何度も俺様の仲裁を仰いできたやつじゃん。つか、アリアルミ卿と混同してた。やっべ、ちょっとこれアリアルミに黙ってて? あ、でもアリエンシの死に激怒したってのは残しといてね。というわけで追撃中止ーめんごめんご」
「は、ははぁ!」
なんだそりゃ。
側近の言葉も言葉だが、それを受けた皇帝陛下の変心が激しすぎる。
さっきまで顔を真っ赤にして近づくやつはぶった斬ると言わんばかりに激怒していたのが、一瞬にして、てへぺろとでも言わんばかりに愛嬌を振りまく。
しかもオチは人違いでしたとか。
その時、明敏な僕様は悟ったね。
こいつら、外から見てると面白いんじゃね?
というわけで軍議はなんてこともなかったかのように再開された。
アリエンシ卿が率いていた右翼は別の貴族様が引継ぎ。彼も72翼将の1人とかなのだろうか。どうでもいい。
それから出発は明日。
なんでも慣れないこと(怒ったこと)をしたせいで皇帝陛下がお疲れということだった。
ま、いいけどね。
ここからはもう王都まで遮るものもない。
小さな砦があるみたいだけど、改修された様子もなく、ひともみに踏みつぶすことに決定。
オムカの終焉を誰もが予測しただろう。
だからそれ以降は話半分でぼぅっと聞いていると、
「――でして、そこは大将軍様にお願いしたく」
不意に自分の話題になって、ハッと夢から覚めたように身構える。
「えっと、何か?」
「はい、どうか大将軍様にはここにとどまっていただきたく」
おっと、そう来るか。
「なんでだ、ミルグーシ? 大将軍の兵力5万を連れてかないのはもったいなくね?」
「我らだけでも20万という兵力があるのです、陛下。ここに5万を置いても変わりないでしょう」
「ふむ」
「それにこの場所は大陸のほぼ中央。本国との補給を考えると、天災に見舞われたとはいえ、確保すべき要所です」
「そっか」
「それに先日の盗賊が我らの背後を脅かしております。ここに大将軍を置けば、かの盗賊も何もできないでしょう。いや、大将軍ならかの盗賊を討滅できましょう」
「なるほど! そりゃ重要じゃん。というわけで、大将軍。頼んだ」
「……はい」
それ以外言う言葉はなかった。
彼が言った言葉は真実だし、万が一を考えるとここに誰も残さないわけにはいかないのだ。
いやしかしお見事。
ここまで合理的に邪魔者を排除したこの貴族様たちの手腕に脱帽せざるを得ない。
戦場の知恵はそこまで働かないが、相手の弱みを握り足を引っ張って落とし穴を掘って突き落とす才能は、僕様や元帥も遠く及ばないだろう。
そうやってオムカを滅ぼした功績を独占して、続くシータ、ビンゴ討伐で権力の基盤を固め、大陸統一後は僕様や元帥、果ては煌夜ちんまでも排除しようとしているに違いない。
ま、その通りにいけばだけど。
それに僕様としては、自分じゃない別の誰かの戦に乗っかるつもりは毛頭ない。
それが敗戦であればなおのこと。
せっかく安全地帯を用意してくれたんだ。
それを断るのは野暮というもの。
だから大人しく従ったわけで。
それから細かい点が話し合われて、散会となった。
「おかえりなさいませ」
自分の宿所に戻るとユインが万端整えてくれていた。
執事みたいだなぁ。優秀。
「というわけで僕様たちは留守番ね」
あからさまにがっかりした様子のユインに苦笑する。
「ユイン、君はジャンヌ・ダルクが憎いんだろう?」
「当然です。私をこうまでしたのはそうですが、何より大将軍様の戦績に傷をつけてしまったことに、何よりも怒りを感じます」
彼の場合、相手に対してというより自分に対してって感じだよなぁ。
「そう、僕様と引き分けたジャンヌ・ダルクだ。引き分けた、ね。さて、ここで聞こうか。その僕様と引き分けたジャンヌ・ダルクが、あの貴族どもに負けると思ってる?」
「…………いえ、そうは思いません」
さすがユイン。
感情を理性でしっかり制御している。
頼もしい限りだよ。
「そう、なら問題ないじゃないか。むしろ今日思ったんだ。彼らは離れてみてると面白いって。その特等席のチケットをもらったと思えばいい。僕様たちはあくまでしっかり見ておこう。元帥との約束だから、皇帝陛下の身柄だけは大事にして、ゆっくり観戦しようじゃないか。あのジャンヌ・ダルクが、この圧倒的兵力差をどう覆すのかを、ね?」
ヨジョー城の政庁に入ったところでやってきたのは、そんな一報だった。
アリエンシって、誰だっけ?
貴族様?
そんなのいた気もするけど、別に思い出す必要もない。
だって死んじゃったんでしょ? だったらもういいし。どうでも。
しかも話を聞けば、自分で先鋒を志願して、勝手に挑発に乗って、勝手に追撃して、勝手に罠にかかった。
それに渡河の際に隊列を乱したせいで、百人規模の溺死者が出ている。
それだけでも軍法会議で極刑ものの無能の証じゃない?
そんな人間を思い出す必要も労力もメモリも僕様にはないのだ。
だから僕様としてはどうでもよくて、部屋の隅でぼーっとしてたけど、麗しの皇帝陛下はそうではなかった。
「馬鹿な……アリエンシ。なんで死んだ!? お前と俺様は兄弟の契りを交わした仲だろうが! 子供の時から遊ぶのも食べるのもなんでも一緒だった! なのに……こんなところで死んでいい道理があるかよ!」
おやおや。
この皇帝陛下、意外にも情があついところがあったようだ。
ふぅん、顔も思い出せない貴族様はそんなに皇帝陛下と近しくて信頼されてたんだ。
これはちょっと困るなぁ。怒りに我を忘れて一直線に行ったら、それこそあのジャンヌ・ダルクの餌食になるぞ。
体験者は語るんだ。
「許せねぇ! 追撃! 全軍でオムカを追う! 追って、アリエンシを殺した奴をぶっ殺す!」
あー、そっちに行ったか。
はぁ、ご愁傷様。
できれば死にたくないんだけどなー。
なんて諦めかけた時、ほかの貴族様がなだめに入った。
「お待ちを陛下。それはあまりにも無謀……いえ、危険かと!」
「その通りです。どうかお怒りを収めください!」
「は? ダチぶっ殺されて収めろってなに? お前を棺桶に収めてやろうか!」
うまい言い方――ってほどでもないか。
てかなに、この学園青春ドラマ?
この皇帝ってプレイヤーじゃないよね?
というわけで側近の言葉にも届かず、万事休すかと思ったが、
「どうか、お収めください。アリエンシ卿は確かに陛下のご友人。しかし、その友人は……我らは、72人もいらっしゃるではないですか!」
「そうです! 我らは確かに幼少の時に陛下と兄弟の契りを交わした身。そのたった1人にこれまでお怒りなのは、我々としても名誉な限り。しかしどうか割り切ってくだされ!」
「それに故人をとやかく言うつもりはありませんが、アリエンシ卿は我ら帝国72翼将のうちでも下位! 帝国四天王どころか、12神将や24騎将にも選ばれず、今回の従軍にもコネを使って入ったという次第のもの! どうかお怒りをお解きくだされ!」
なんかすごい説得方法だけど。
こんなんで効果あるの?
だが当の皇帝様は、眉にしわをよせ、しきりに首をひねり、数秒だけ視線を宙にやったうえで、
「…………あ、そっか。アリエンシって、そういやいつもびくびくしてた臆病もんじゃん。そのくせ領内にはえばり散らして、問題起こして、何度も俺様の仲裁を仰いできたやつじゃん。つか、アリアルミ卿と混同してた。やっべ、ちょっとこれアリアルミに黙ってて? あ、でもアリエンシの死に激怒したってのは残しといてね。というわけで追撃中止ーめんごめんご」
「は、ははぁ!」
なんだそりゃ。
側近の言葉も言葉だが、それを受けた皇帝陛下の変心が激しすぎる。
さっきまで顔を真っ赤にして近づくやつはぶった斬ると言わんばかりに激怒していたのが、一瞬にして、てへぺろとでも言わんばかりに愛嬌を振りまく。
しかもオチは人違いでしたとか。
その時、明敏な僕様は悟ったね。
こいつら、外から見てると面白いんじゃね?
というわけで軍議はなんてこともなかったかのように再開された。
アリエンシ卿が率いていた右翼は別の貴族様が引継ぎ。彼も72翼将の1人とかなのだろうか。どうでもいい。
それから出発は明日。
なんでも慣れないこと(怒ったこと)をしたせいで皇帝陛下がお疲れということだった。
ま、いいけどね。
ここからはもう王都まで遮るものもない。
小さな砦があるみたいだけど、改修された様子もなく、ひともみに踏みつぶすことに決定。
オムカの終焉を誰もが予測しただろう。
だからそれ以降は話半分でぼぅっと聞いていると、
「――でして、そこは大将軍様にお願いしたく」
不意に自分の話題になって、ハッと夢から覚めたように身構える。
「えっと、何か?」
「はい、どうか大将軍様にはここにとどまっていただきたく」
おっと、そう来るか。
「なんでだ、ミルグーシ? 大将軍の兵力5万を連れてかないのはもったいなくね?」
「我らだけでも20万という兵力があるのです、陛下。ここに5万を置いても変わりないでしょう」
「ふむ」
「それにこの場所は大陸のほぼ中央。本国との補給を考えると、天災に見舞われたとはいえ、確保すべき要所です」
「そっか」
「それに先日の盗賊が我らの背後を脅かしております。ここに大将軍を置けば、かの盗賊も何もできないでしょう。いや、大将軍ならかの盗賊を討滅できましょう」
「なるほど! そりゃ重要じゃん。というわけで、大将軍。頼んだ」
「……はい」
それ以外言う言葉はなかった。
彼が言った言葉は真実だし、万が一を考えるとここに誰も残さないわけにはいかないのだ。
いやしかしお見事。
ここまで合理的に邪魔者を排除したこの貴族様たちの手腕に脱帽せざるを得ない。
戦場の知恵はそこまで働かないが、相手の弱みを握り足を引っ張って落とし穴を掘って突き落とす才能は、僕様や元帥も遠く及ばないだろう。
そうやってオムカを滅ぼした功績を独占して、続くシータ、ビンゴ討伐で権力の基盤を固め、大陸統一後は僕様や元帥、果ては煌夜ちんまでも排除しようとしているに違いない。
ま、その通りにいけばだけど。
それに僕様としては、自分じゃない別の誰かの戦に乗っかるつもりは毛頭ない。
それが敗戦であればなおのこと。
せっかく安全地帯を用意してくれたんだ。
それを断るのは野暮というもの。
だから大人しく従ったわけで。
それから細かい点が話し合われて、散会となった。
「おかえりなさいませ」
自分の宿所に戻るとユインが万端整えてくれていた。
執事みたいだなぁ。優秀。
「というわけで僕様たちは留守番ね」
あからさまにがっかりした様子のユインに苦笑する。
「ユイン、君はジャンヌ・ダルクが憎いんだろう?」
「当然です。私をこうまでしたのはそうですが、何より大将軍様の戦績に傷をつけてしまったことに、何よりも怒りを感じます」
彼の場合、相手に対してというより自分に対してって感じだよなぁ。
「そう、僕様と引き分けたジャンヌ・ダルクだ。引き分けた、ね。さて、ここで聞こうか。その僕様と引き分けたジャンヌ・ダルクが、あの貴族どもに負けると思ってる?」
「…………いえ、そうは思いません」
さすがユイン。
感情を理性でしっかり制御している。
頼もしい限りだよ。
「そう、なら問題ないじゃないか。むしろ今日思ったんだ。彼らは離れてみてると面白いって。その特等席のチケットをもらったと思えばいい。僕様たちはあくまでしっかり見ておこう。元帥との約束だから、皇帝陛下の身柄だけは大事にして、ゆっくり観戦しようじゃないか。あのジャンヌ・ダルクが、この圧倒的兵力差をどう覆すのかを、ね?」
0
あなたにおすすめの小説
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる