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第1章 オムカ王国独立戦記
第3話 転生体作成
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もう一度戻れる。
それを聞いて、心が揺らがないことはないだろう。我ながら現金な奴だとは思う。
でもしょうがないだろ。言ってみれば母親がコードに引っかけたせいで電源が切れ、セーブをしないまま人生というゲームを強制終了されたようなもんなんだ。
もう一度戻れるなら、たとえ悪魔に魂を売ってでも、と思ってしまうのは人情というものだ。
「悪魔だなんて心外だなぁ。私は女神。こんな美しい悪魔がいる?」
「あぐらをかいて暴言を吐く女神なんて見たこともないけどな。とにかく女神だろうが悪魔だろうがなんでもいい。転生するならさっさとやってくれ」
「お、やる気になったね。じゃあまずはこれを決めてもらおうかな。はい、アバター制作ー」
「お前、絶対日本に住んでるだろ!」
「いやいや、これは古代から決まっているやり方だよ。古代中国の創世神話における他者との合一を果たそうという仙人が考案したとされる仙技・亜婆他合が発祥とされる。むしろパクったのはそっちだよ。ま、やりやすいようにカスタマイズはさせてもらったけど」
嘘くせぇ。なんとか書房に乗ってそうな内容だった。
すると女神が細く長い人差し指で宙を撫でる。
突如として俺の目のまえの空間に、電子的なウィンドウが空中に表示された。突然のことにおどろくものの、VR的なものと思えば受け入れられた。
表示されているのは履歴書のような1枚の画面。名前、生年月日、性別、年齢、身長、体重、スリーサイズ、血液型に始まり、統率力、筋力、知力、政治力、魅力、瞬発力といった定番のパラメータまである。
とりあえずホッとしたのは人間ということ。
最悪モンスターとか動物とかの可能性もあったが、ここは堅実に人間でいきたかった。
ただ最後にある項目には少し心が躍った。
スキル。
定番といえば定番だが、どうやら1個だけ好きなスキルを使えるようになるらしい。
「スキルか……うぉ、めっちゃいっぱいあるな!」
「一番大事なところだからね。一応戦争とかもあるし、よく考えて選んでよ。ちなみにこれが大陸の地図。東西を海で挟まれ、北は山岳、南は砂漠地帯となったこの範囲を統一するわけ。そうすれば貴方は晴れて元の世界に戻れまーす」
「天下無双は呂布っぽいな。韓信の国士無双に項羽の覇王も格好いい。神算鬼謀な張良、諸葛亮ってのもありか。革命家とかナポレオンとかゲバラっぽくていいな。いやでもやっぱハンニバルとかスピキオみたいな将軍ってのも憧れるよな」
「えっと……聞いてる?」
「能吏って蕭何か? ありだけど地味だな。史家って陳寿とか司馬遷みたいになるってのもなぁ。医者ね、ナイチンゲールとか華佗も大変だし医学は分からないぞ。芸術家、音楽家、発明家とかダヴィンチを目指すのもありっちゃありか。作家といえばシェイクスピアだけど、俺読むのは好きだけど書くのはなぁ。うわ、詩聖ってなんだよ……杜甫? うーん、ぱっと見分かるのはこれくらいか。幻想夜行とか意味わかんないのもあるし、ニフ……なんて発音するんだこれ」
「おーい」
「いや、待てよ。男目線で考えてたけど、これなら別に男じゃなくてもいいってことじゃね? あえて女になって、それで成り上がるってのもありだろ。ネカマっぽい感じになるけど、別に誰かが損するわけじゃないし。となると名前もか。別に写楽明彦って名前である必要もないし。いや、女の生活とか分からないから無理か。いや、でもこういう時こそ……いやいや、ここはやっぱ男だろ。あ、でも女将軍ってのも格好いいか。ジャンヌ・ダルクとかラクシュミー・バーイーとか巴御前とかありだな。いやいやいやいや、でも女ってのもなぁ」
「おーーーーーぃ!」
「なぁ、これって後で変えられないのか? スキルは無理だとしても……いや、スキルも性別も容姿もパラメータも後で変えられるならまずは男の天下無双から試して――」
「いい加減にしろ!」
「うぉ、びっくりした!」
「貴方ごちゃごちゃごちゃごちゃうるさいのよ! さっさと決めなさい!」
「いや、でもここまでカスタマイズできると、これ時間かかるって。あと3時間くれ」
「ばーか! 言ったでしょ! 私は忙しいの! それなのに貴方はうだうだと」
「分かった。とりあえず方針だけ速攻決めるから。あと30分」
「うるさい! 後がつっかえてるっつーのに! はい、もう決定! ランダム! ランダムでてきとーにやって、さっさと死になさい!」
「はぁ!? ちょっと待て! なんだその横暴!」
「黙りなさい! こっちはチャンスあげてやってるってのに! ほら、あんたはこれ。さっさと行く!」
目の前の履歴書風画面が砂嵐のようにぶれたかと思うと、これまで空欄だった場所がいつの間にか埋め尽くされていた。
その内容の中で、まず一番に飛び込んできたのはパラメータのグラフ。それは特徴的な形をしていて、なんか横に長い。っていうかこれ……。
「ちょ、なんだよ、このパラメータ! ち、知力99!? すげぇってか、筋力1ってゴミじゃん! クソ雑魚じゃん! 文官でももうちょっとあるわ! しかも政治力39ってどんな極端な孔明だよ! かわりに魅力が95とかあるけど、こんなパラメータ要らねーよ!」
「はい、もう決定ー。あとは勝手に転生して勝手に死ね」
「お前のどこが女神だ!」
「イラっ。はいむかつきましたー。よってあなたには女神の呪いを受けてもらいます。あなたは普通の剣以上の武器を装備できませんー」
「はぁ!? じゃあ何を使えってんだよ!」
「まあこん棒とか? 木の棒とかくらいなら装備させてあげる。か、勘違いしないでよ! と、特別なんだからね!?」
「ツンデレになれてねーよ! どこがデレたの!? こん棒でどうやって生き延びろってんだよ!」
「はいはい、いーでしょ。どのみち腕力ないんだから。貴方がエクスカリバー持ったところで重さに潰されるのがオチよ」
「ぐっ……や、やり直しを要求する!」
「却下。それじゃあこれにて転生の間から退場いただきます。ぜひ弱小国を盛り立てて大陸統一して元の世界に戻ってくださいねー」
「おい、ちょっと待て弱小国ってなんだ!? そもそも統一って――」
さらに反論しようとしたが声が出ない。
自称女神の姿も消える。
何も聞こえない。
何も見えない。
全てがなくなってしまった。
完全なる闇。無。けれど確かに俺はいる、俺という意思はある。その矛盾の中、光を見たような気がした。
それは視覚が戻ったということなのか。視覚が戻り、聴覚が戻り、嗅覚が戻り、触覚が戻る。味覚は、分からない。
それでも次第に俺という形が作られていくのが分かる。俺が、というよりあの女神が勝手に決めたものになっていく。
むき出しの神経に、何かを肉付けされていくような不快。それによって俺が俺じゃなくなる感覚。その嫌悪感、その恐怖。言葉だけじゃ表せない。
けれど俺は耐えるしかない。
もはや俺に拒否権はない。
生き抜く。
そして元の世界に戻る。
里奈。
彼女に会うために、どんな試練だろうと乗り越えて見せる。
そう、作られている途中の腕を握りしめて誓った。
//////////////////////////////////////
読んでいただき、大変ありがとうございます。
まだ冒険は始まっていませんが、いいねやお気に入りをいただけると励みになります。軽い気持ちでもいただけると嬉しく思いますので、どうぞよろしくお願いします。
それを聞いて、心が揺らがないことはないだろう。我ながら現金な奴だとは思う。
でもしょうがないだろ。言ってみれば母親がコードに引っかけたせいで電源が切れ、セーブをしないまま人生というゲームを強制終了されたようなもんなんだ。
もう一度戻れるなら、たとえ悪魔に魂を売ってでも、と思ってしまうのは人情というものだ。
「悪魔だなんて心外だなぁ。私は女神。こんな美しい悪魔がいる?」
「あぐらをかいて暴言を吐く女神なんて見たこともないけどな。とにかく女神だろうが悪魔だろうがなんでもいい。転生するならさっさとやってくれ」
「お、やる気になったね。じゃあまずはこれを決めてもらおうかな。はい、アバター制作ー」
「お前、絶対日本に住んでるだろ!」
「いやいや、これは古代から決まっているやり方だよ。古代中国の創世神話における他者との合一を果たそうという仙人が考案したとされる仙技・亜婆他合が発祥とされる。むしろパクったのはそっちだよ。ま、やりやすいようにカスタマイズはさせてもらったけど」
嘘くせぇ。なんとか書房に乗ってそうな内容だった。
すると女神が細く長い人差し指で宙を撫でる。
突如として俺の目のまえの空間に、電子的なウィンドウが空中に表示された。突然のことにおどろくものの、VR的なものと思えば受け入れられた。
表示されているのは履歴書のような1枚の画面。名前、生年月日、性別、年齢、身長、体重、スリーサイズ、血液型に始まり、統率力、筋力、知力、政治力、魅力、瞬発力といった定番のパラメータまである。
とりあえずホッとしたのは人間ということ。
最悪モンスターとか動物とかの可能性もあったが、ここは堅実に人間でいきたかった。
ただ最後にある項目には少し心が躍った。
スキル。
定番といえば定番だが、どうやら1個だけ好きなスキルを使えるようになるらしい。
「スキルか……うぉ、めっちゃいっぱいあるな!」
「一番大事なところだからね。一応戦争とかもあるし、よく考えて選んでよ。ちなみにこれが大陸の地図。東西を海で挟まれ、北は山岳、南は砂漠地帯となったこの範囲を統一するわけ。そうすれば貴方は晴れて元の世界に戻れまーす」
「天下無双は呂布っぽいな。韓信の国士無双に項羽の覇王も格好いい。神算鬼謀な張良、諸葛亮ってのもありか。革命家とかナポレオンとかゲバラっぽくていいな。いやでもやっぱハンニバルとかスピキオみたいな将軍ってのも憧れるよな」
「えっと……聞いてる?」
「能吏って蕭何か? ありだけど地味だな。史家って陳寿とか司馬遷みたいになるってのもなぁ。医者ね、ナイチンゲールとか華佗も大変だし医学は分からないぞ。芸術家、音楽家、発明家とかダヴィンチを目指すのもありっちゃありか。作家といえばシェイクスピアだけど、俺読むのは好きだけど書くのはなぁ。うわ、詩聖ってなんだよ……杜甫? うーん、ぱっと見分かるのはこれくらいか。幻想夜行とか意味わかんないのもあるし、ニフ……なんて発音するんだこれ」
「おーい」
「いや、待てよ。男目線で考えてたけど、これなら別に男じゃなくてもいいってことじゃね? あえて女になって、それで成り上がるってのもありだろ。ネカマっぽい感じになるけど、別に誰かが損するわけじゃないし。となると名前もか。別に写楽明彦って名前である必要もないし。いや、女の生活とか分からないから無理か。いや、でもこういう時こそ……いやいや、ここはやっぱ男だろ。あ、でも女将軍ってのも格好いいか。ジャンヌ・ダルクとかラクシュミー・バーイーとか巴御前とかありだな。いやいやいやいや、でも女ってのもなぁ」
「おーーーーーぃ!」
「なぁ、これって後で変えられないのか? スキルは無理だとしても……いや、スキルも性別も容姿もパラメータも後で変えられるならまずは男の天下無双から試して――」
「いい加減にしろ!」
「うぉ、びっくりした!」
「貴方ごちゃごちゃごちゃごちゃうるさいのよ! さっさと決めなさい!」
「いや、でもここまでカスタマイズできると、これ時間かかるって。あと3時間くれ」
「ばーか! 言ったでしょ! 私は忙しいの! それなのに貴方はうだうだと」
「分かった。とりあえず方針だけ速攻決めるから。あと30分」
「うるさい! 後がつっかえてるっつーのに! はい、もう決定! ランダム! ランダムでてきとーにやって、さっさと死になさい!」
「はぁ!? ちょっと待て! なんだその横暴!」
「黙りなさい! こっちはチャンスあげてやってるってのに! ほら、あんたはこれ。さっさと行く!」
目の前の履歴書風画面が砂嵐のようにぶれたかと思うと、これまで空欄だった場所がいつの間にか埋め尽くされていた。
その内容の中で、まず一番に飛び込んできたのはパラメータのグラフ。それは特徴的な形をしていて、なんか横に長い。っていうかこれ……。
「ちょ、なんだよ、このパラメータ! ち、知力99!? すげぇってか、筋力1ってゴミじゃん! クソ雑魚じゃん! 文官でももうちょっとあるわ! しかも政治力39ってどんな極端な孔明だよ! かわりに魅力が95とかあるけど、こんなパラメータ要らねーよ!」
「はい、もう決定ー。あとは勝手に転生して勝手に死ね」
「お前のどこが女神だ!」
「イラっ。はいむかつきましたー。よってあなたには女神の呪いを受けてもらいます。あなたは普通の剣以上の武器を装備できませんー」
「はぁ!? じゃあ何を使えってんだよ!」
「まあこん棒とか? 木の棒とかくらいなら装備させてあげる。か、勘違いしないでよ! と、特別なんだからね!?」
「ツンデレになれてねーよ! どこがデレたの!? こん棒でどうやって生き延びろってんだよ!」
「はいはい、いーでしょ。どのみち腕力ないんだから。貴方がエクスカリバー持ったところで重さに潰されるのがオチよ」
「ぐっ……や、やり直しを要求する!」
「却下。それじゃあこれにて転生の間から退場いただきます。ぜひ弱小国を盛り立てて大陸統一して元の世界に戻ってくださいねー」
「おい、ちょっと待て弱小国ってなんだ!? そもそも統一って――」
さらに反論しようとしたが声が出ない。
自称女神の姿も消える。
何も聞こえない。
何も見えない。
全てがなくなってしまった。
完全なる闇。無。けれど確かに俺はいる、俺という意思はある。その矛盾の中、光を見たような気がした。
それは視覚が戻ったということなのか。視覚が戻り、聴覚が戻り、嗅覚が戻り、触覚が戻る。味覚は、分からない。
それでも次第に俺という形が作られていくのが分かる。俺が、というよりあの女神が勝手に決めたものになっていく。
むき出しの神経に、何かを肉付けされていくような不快。それによって俺が俺じゃなくなる感覚。その嫌悪感、その恐怖。言葉だけじゃ表せない。
けれど俺は耐えるしかない。
もはや俺に拒否権はない。
生き抜く。
そして元の世界に戻る。
里奈。
彼女に会うために、どんな試練だろうと乗り越えて見せる。
そう、作られている途中の腕を握りしめて誓った。
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読んでいただき、大変ありがとうございます。
まだ冒険は始まっていませんが、いいねやお気に入りをいただけると励みになります。軽い気持ちでもいただけると嬉しく思いますので、どうぞよろしくお願いします。
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