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第2章 南郡平定戦
回想4 志願兵
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王宮の外に出るとそのまま営舎の方へ足を延ばした。
営舎は今、志願兵たちが訓練を受けているところだ。
オムカ正規軍の方はハワードやブリーダの部隊が合流したことにより、現在の営舎では手狭となったため、エイン帝国軍が使っていた方に移ることになった。
だからこの営舎はこうして志願兵たちがしごかれる場として生まれ変わったのだ。
「ほらほら、そんなところでへばるな! 戦場じゃ敵は待ってくれないぞ! さっさと立って周回戻れ!」
練兵所の方から威勢のいい声が聞こえる。
足を向けてみると、そこはもう死屍累々だった。
500人ほど若い男女たちがそこらに転がっている。練兵所の内側を永遠と走らされたのだろう。まだ走っている連中も、ほぼ徒歩と変わらぬような速度で進んでいる。
「私は走れと言ったんだ! そんなよちよち歩きでどうするつもりだ! 走れ走れ!」
木の棒で地面を叩きながら発破をかけるその人物に近づいていった。
「鬼軍曹だな」
「あ、隊長殿! これはお見苦しいところを」
訓練用の棒を肩に担いだクロエが振り返り、頭を下げる。
「クロエも立派な教官役だな。これもニーアのしごきがあってこそか?」
「隊長殿、私をあの人と一緒にしないでください。これでも愛と誠実をもって彼らに当たっているのですから」
「愛、ねぇ……」
この死屍累々を見る限り、そうとは思えないんだが。
クロエと初めて会った時、皆がニーアのことを恐怖の目で見ていたわけだが、何をやらされていたかこれで分かったような気がする。
やっぱり2人は似た者同士のような気がするけどなぁ。
「どうしたんですか、隊長殿?」
「いや、俺には無理だなって」
「それはそうでしょう。隊長殿は軍師です。武器を取って戦ったり、走ったりする必要はないのです。……まぁ、最低限の体力はつけていただきたいところですが」
「うっ……善処するよ」
痛いところを突いてくるな。
教官役になって、一皮むけたって感じだ。
「ところでどうしたんですか、こんなところに来て。はっ、もしかして私に会いに来てくれたんですね!? さすが隊長殿。隊長殿の優しさは聖母のように深く、天空のように広く。ええ、お待ちください。後はこいつらをタイマンで半殺しにしたら終わりですので」
「いや、ちょっと待て。さすがにそれ以上はダメだろ」
一皮むけたというか、なんか性格変わってない?
より容赦がなくなっているというか……。
「いや、ちょっと任務があってさ。その……部隊とかの力を借りたい」
「あ、ジャンヌ隊ですね! もちろん、隊長殿のためとあればすぐに招集します!」
うう、いまだに慣れないんだよな、その名前。
だからはっきり言わなかったのに。この子は本当にたくましくなった。
「頼んだよ。明日の朝日が昇るころに集めて欲しい。それと彼らも」
「え? 彼らって……この新兵たちですか?」
「ああ。大丈夫。実戦には参加させないよ。ただちょっと数が欲しいんだ」
「まぁ、隊長殿の命令ならば……」
しぶしぶ、といった感じだがくるりと振り返った時にはもはや遠慮は消えていた。
「聞こえるか! ジャンヌ隊長殿がいらしてくれた。そしてお前らに初任務だ! 隊長殿の役に立てる絶好の機会だと思え!」
いや、そんな言い方でついてくるかよ。
なんて思ったものの、その反応は予想を超えていた。
「おお! ジャンヌ隊長!」「あれがオムカの守護神ジャンヌ様!」「お、オレ、もうちょっと走ってみるわ」「あ、てめぇ抜け駆けか!」「うぉぉぉ、やるぞ! やってやる!」
…………えっと、ナニコレ。
今にも倒れそうだった連中がやる気を取り戻して加速しているんだけど。
「さっすが隊長殿。新兵たちをやる気にさせるのが上手です」
いや、俺今何もしてないけどね。ここに突っ立ってただけだけどね。なんか複雑。
「ところで例の件はどう?」
なんかこれ以上このままでいると余計なことが起きそうで、話題を変えた。
「例の件……? あぁ、選抜ですね。しかし身軽な人というのはわかりますが、気配を消すのがうまい人とか、薬物の扱いに詳しい人とかって言われてもちょっと自分には判断しかねます。申し訳ありません」
「あ、いや。まぁ後半のは軽いジョークだから」
とは言ったものの、結構マジだったりする。
そう、俺は忍者を探している。
と言っても、よく漫画とかに出てくる、火を噴き、怪しげな術を使い、音もなく草原や街中を失踪し、カエルを召喚するような忍者ではない。
諜報活動を行い、潜入工作や放火、暗殺といった影の仕事をする者のことだ。
もちろん潜入工作や暗殺といったものを本気でやろうとは考えていない。
だが、どうしても今後のことを考えると諜報機関というものは欲しいのだ。
俺の場合、『古の魔導書』があるから遠くの事でもとっかかりがあればそれを調べることができる。
これまではそれで十分だった。
だがこれからはエイン帝国、ビンゴ王国、シータ王国、エイン帝国南部自治領といった様々な国の動静を知らなければ生き残ることはできない状況なのだ。
いくら『古の魔導書』が優秀とはいえ、それを処理するのは人間である俺なのだから、全部を1人でやるのは到底不可能に近い。
だから俺の代わりに情報を集め、まとめる機関が欲しいのだ。
「とりあえずその身軽な人っていうのは誰か教えてもらえるか?」
「あ、はい。では案内します。まずあそこで走っているのと……」
クロエに案内され、練兵所を見て回ることになった。
が、歩き出して数歩もいかないうちに、
「でっ!」
何かに足をひっかけて転倒した。
何を、と思い振り返ればそれは人。新兵の1人が地面に五体投地よろしくうつぶせになって倒れている。
「おい、お前! そんなところで寝るな! 隊長殿に怪我があったらどうするつもりだ!」
クロエの鬼軍曹モードが発動した。
本当容赦ないな……。
「いや、いいんだクロエ。俺が不注意だった。というか大丈夫か、この人?」
俺が心配になるほどに、動かない。
ぜいぜいと胸を上下させているから生きていることは確かだ。
「おい、大丈夫か?」
「は…………はっ…………」
反応はない。ただ激しい息遣いだけが聞こえる。
過呼吸になっているんじゃないか。
そう思うと俺は全力の力をかけて男を仰向けにして、寝かせる。
「聞こえるか。まずは目を瞑れ。そして俺の声に耳を傾けろ」
男がゆっくり目を閉じる。
「隊長殿、そんな甘やかしは――」
「クロエ、黙ってろ」
「っ!」
俺は少なからずクロエに怒りを覚えていた。
こんなになるまで追い込んでしかも放置とは。
これが体育会系ということなのだろうか。
いや、絶対違う。
「いいか、まず大きく息を吸って、吐いて、吸って、吐いて。慌てなくていい。自分のペースを取り戻すんだ。吸って、吐いて」
それを何度も繰り返し言っていると、男もそれに倣う。次第に乱れた呼吸が落ち着いてくる。
3分も経った頃には、すっかり呼吸も安定して、顔色も良くなってきた。
「大丈夫か、俺の顔が見えるか?」
男がうっすらと目を開ける。そして小さく頷いた。
「とにかく今は休め。可能なら医者を呼ぶ。汗もかなり出てるから、飲み物の補給もしないとな。クロエ」
「は、はっ!」
「今日の調練は終わりだ。これ以上は無意味だ」
「しかし……」
「終わりだ。それとも俺の言う事が聞けないのか」
卑怯な言い方だが、これ以上追い込んでもマイナスどころか死者も出かねない。
命のやり取りをする軍隊である以上、こういった無茶なしごきをすることに意味がないとは言わない。
だが、それでも限度はある。
軍師の立場から言えば、調練で兵を死なすほど無意味なことはない。
もしその兵が生きていれば、敵を1人多く倒していたかもしれず、その倒した敵が殺すはずだった味方を救うからだ。だから俺は調練で兵を死なせる者は無能だと思っている。
とはいえそれをクロエには言わない。
彼女が自分で気づくべきだからだ。いや、そもそもが俺の論なのだから、彼女がそれを妄信する必要もないのだが。
それでもクロエには分かって欲しいと思ってしまうのだった。
「分かりました。今日は終了します」
「ありがとう」
俺が言ったお礼に、クロエは小さく頷いただけで、すぐに鬼軍曹の顔に戻る。
「よし、お前ら! 今日の調練は終了する! ただし明日は速いぞ、日の出と共に集合だ! 以上、片付けをした者から解散!」
クロエの声が夕闇がおり始める王都に響いた。
営舎は今、志願兵たちが訓練を受けているところだ。
オムカ正規軍の方はハワードやブリーダの部隊が合流したことにより、現在の営舎では手狭となったため、エイン帝国軍が使っていた方に移ることになった。
だからこの営舎はこうして志願兵たちがしごかれる場として生まれ変わったのだ。
「ほらほら、そんなところでへばるな! 戦場じゃ敵は待ってくれないぞ! さっさと立って周回戻れ!」
練兵所の方から威勢のいい声が聞こえる。
足を向けてみると、そこはもう死屍累々だった。
500人ほど若い男女たちがそこらに転がっている。練兵所の内側を永遠と走らされたのだろう。まだ走っている連中も、ほぼ徒歩と変わらぬような速度で進んでいる。
「私は走れと言ったんだ! そんなよちよち歩きでどうするつもりだ! 走れ走れ!」
木の棒で地面を叩きながら発破をかけるその人物に近づいていった。
「鬼軍曹だな」
「あ、隊長殿! これはお見苦しいところを」
訓練用の棒を肩に担いだクロエが振り返り、頭を下げる。
「クロエも立派な教官役だな。これもニーアのしごきがあってこそか?」
「隊長殿、私をあの人と一緒にしないでください。これでも愛と誠実をもって彼らに当たっているのですから」
「愛、ねぇ……」
この死屍累々を見る限り、そうとは思えないんだが。
クロエと初めて会った時、皆がニーアのことを恐怖の目で見ていたわけだが、何をやらされていたかこれで分かったような気がする。
やっぱり2人は似た者同士のような気がするけどなぁ。
「どうしたんですか、隊長殿?」
「いや、俺には無理だなって」
「それはそうでしょう。隊長殿は軍師です。武器を取って戦ったり、走ったりする必要はないのです。……まぁ、最低限の体力はつけていただきたいところですが」
「うっ……善処するよ」
痛いところを突いてくるな。
教官役になって、一皮むけたって感じだ。
「ところでどうしたんですか、こんなところに来て。はっ、もしかして私に会いに来てくれたんですね!? さすが隊長殿。隊長殿の優しさは聖母のように深く、天空のように広く。ええ、お待ちください。後はこいつらをタイマンで半殺しにしたら終わりですので」
「いや、ちょっと待て。さすがにそれ以上はダメだろ」
一皮むけたというか、なんか性格変わってない?
より容赦がなくなっているというか……。
「いや、ちょっと任務があってさ。その……部隊とかの力を借りたい」
「あ、ジャンヌ隊ですね! もちろん、隊長殿のためとあればすぐに招集します!」
うう、いまだに慣れないんだよな、その名前。
だからはっきり言わなかったのに。この子は本当にたくましくなった。
「頼んだよ。明日の朝日が昇るころに集めて欲しい。それと彼らも」
「え? 彼らって……この新兵たちですか?」
「ああ。大丈夫。実戦には参加させないよ。ただちょっと数が欲しいんだ」
「まぁ、隊長殿の命令ならば……」
しぶしぶ、といった感じだがくるりと振り返った時にはもはや遠慮は消えていた。
「聞こえるか! ジャンヌ隊長殿がいらしてくれた。そしてお前らに初任務だ! 隊長殿の役に立てる絶好の機会だと思え!」
いや、そんな言い方でついてくるかよ。
なんて思ったものの、その反応は予想を超えていた。
「おお! ジャンヌ隊長!」「あれがオムカの守護神ジャンヌ様!」「お、オレ、もうちょっと走ってみるわ」「あ、てめぇ抜け駆けか!」「うぉぉぉ、やるぞ! やってやる!」
…………えっと、ナニコレ。
今にも倒れそうだった連中がやる気を取り戻して加速しているんだけど。
「さっすが隊長殿。新兵たちをやる気にさせるのが上手です」
いや、俺今何もしてないけどね。ここに突っ立ってただけだけどね。なんか複雑。
「ところで例の件はどう?」
なんかこれ以上このままでいると余計なことが起きそうで、話題を変えた。
「例の件……? あぁ、選抜ですね。しかし身軽な人というのはわかりますが、気配を消すのがうまい人とか、薬物の扱いに詳しい人とかって言われてもちょっと自分には判断しかねます。申し訳ありません」
「あ、いや。まぁ後半のは軽いジョークだから」
とは言ったものの、結構マジだったりする。
そう、俺は忍者を探している。
と言っても、よく漫画とかに出てくる、火を噴き、怪しげな術を使い、音もなく草原や街中を失踪し、カエルを召喚するような忍者ではない。
諜報活動を行い、潜入工作や放火、暗殺といった影の仕事をする者のことだ。
もちろん潜入工作や暗殺といったものを本気でやろうとは考えていない。
だが、どうしても今後のことを考えると諜報機関というものは欲しいのだ。
俺の場合、『古の魔導書』があるから遠くの事でもとっかかりがあればそれを調べることができる。
これまではそれで十分だった。
だがこれからはエイン帝国、ビンゴ王国、シータ王国、エイン帝国南部自治領といった様々な国の動静を知らなければ生き残ることはできない状況なのだ。
いくら『古の魔導書』が優秀とはいえ、それを処理するのは人間である俺なのだから、全部を1人でやるのは到底不可能に近い。
だから俺の代わりに情報を集め、まとめる機関が欲しいのだ。
「とりあえずその身軽な人っていうのは誰か教えてもらえるか?」
「あ、はい。では案内します。まずあそこで走っているのと……」
クロエに案内され、練兵所を見て回ることになった。
が、歩き出して数歩もいかないうちに、
「でっ!」
何かに足をひっかけて転倒した。
何を、と思い振り返ればそれは人。新兵の1人が地面に五体投地よろしくうつぶせになって倒れている。
「おい、お前! そんなところで寝るな! 隊長殿に怪我があったらどうするつもりだ!」
クロエの鬼軍曹モードが発動した。
本当容赦ないな……。
「いや、いいんだクロエ。俺が不注意だった。というか大丈夫か、この人?」
俺が心配になるほどに、動かない。
ぜいぜいと胸を上下させているから生きていることは確かだ。
「おい、大丈夫か?」
「は…………はっ…………」
反応はない。ただ激しい息遣いだけが聞こえる。
過呼吸になっているんじゃないか。
そう思うと俺は全力の力をかけて男を仰向けにして、寝かせる。
「聞こえるか。まずは目を瞑れ。そして俺の声に耳を傾けろ」
男がゆっくり目を閉じる。
「隊長殿、そんな甘やかしは――」
「クロエ、黙ってろ」
「っ!」
俺は少なからずクロエに怒りを覚えていた。
こんなになるまで追い込んでしかも放置とは。
これが体育会系ということなのだろうか。
いや、絶対違う。
「いいか、まず大きく息を吸って、吐いて、吸って、吐いて。慌てなくていい。自分のペースを取り戻すんだ。吸って、吐いて」
それを何度も繰り返し言っていると、男もそれに倣う。次第に乱れた呼吸が落ち着いてくる。
3分も経った頃には、すっかり呼吸も安定して、顔色も良くなってきた。
「大丈夫か、俺の顔が見えるか?」
男がうっすらと目を開ける。そして小さく頷いた。
「とにかく今は休め。可能なら医者を呼ぶ。汗もかなり出てるから、飲み物の補給もしないとな。クロエ」
「は、はっ!」
「今日の調練は終わりだ。これ以上は無意味だ」
「しかし……」
「終わりだ。それとも俺の言う事が聞けないのか」
卑怯な言い方だが、これ以上追い込んでもマイナスどころか死者も出かねない。
命のやり取りをする軍隊である以上、こういった無茶なしごきをすることに意味がないとは言わない。
だが、それでも限度はある。
軍師の立場から言えば、調練で兵を死なすほど無意味なことはない。
もしその兵が生きていれば、敵を1人多く倒していたかもしれず、その倒した敵が殺すはずだった味方を救うからだ。だから俺は調練で兵を死なせる者は無能だと思っている。
とはいえそれをクロエには言わない。
彼女が自分で気づくべきだからだ。いや、そもそもが俺の論なのだから、彼女がそれを妄信する必要もないのだが。
それでもクロエには分かって欲しいと思ってしまうのだった。
「分かりました。今日は終了します」
「ありがとう」
俺が言ったお礼に、クロエは小さく頷いただけで、すぐに鬼軍曹の顔に戻る。
「よし、お前ら! 今日の調練は終了する! ただし明日は速いぞ、日の出と共に集合だ! 以上、片付けをした者から解散!」
クロエの声が夕闇がおり始める王都に響いた。
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