知力99の美少女に転生したので、孔明しながらジャンヌ・ダルクをしてみた

巫叶月良成

文字の大きさ
114 / 627
第2章 南郡平定戦

第22話 ジャンヌの休日

しおりを挟む
 よほど疲れていたのだろう。
 昨日、半日寝ていたというのに、鍋の効果もあってか体が温まると眠気が襲ってきた。
 さすがに体がべとべとだったのでお風呂に入ったわけだがそれがとどめだった。

 一度ベッドに倒れ込むと、クロエとの会話もままならないまま、泥のように眠った。

 そして朝。
 寝すぎたせいで頭がぼうっとして体が鉛のように重い。

 ただ今日は休みだ。
 戦闘に区切りがついたので、遠征した兵たちには休日を与えたのだが、俺たち幹部連中もマリアから休みをもらった。

 シータ訪問も一応は公務扱いだから、言ってしまえばこの1か月、どこのブラック企業だと言わんばかりにずっと働きづめだったわけで、今日くらいはゆっくり休んでも罰は当たらないだろう。

「あ、隊長殿。おはようございます」

「あぁ、おはようクロエ」

 寝ぼけまなこのクロエと一緒に顔を洗い、歯を磨き、クロエの作ってくれた簡単な朝食で腹を満たす。

「隊長殿は今日お休みですよね。どうされますか?」

 クロエは王都の待機組だったから、仕事に出ることになる。
 少し気後れしないでもないが、せっかくの休みだし有意義に使おうと思った。

「ん……そうだな。ちょっと気分転換に王都でも巡ってみようかなと」

「そうですか。それではお夕食には戻るということですね」

「いつもすまないな。クロエも大変なのに」

「いえいえ、これも趣味なので!」

 仕事じゃなくて趣味なのか。
 それにしてもこれまた変な趣味。ただそれで助かってるのも事実。

 朝食の後かたづけを請け負い、家を出るクロエを見送る。
 さてどうしたものか。クロエにはああ言ったものの、あまり外出に気が進まないのも確かなのだ。
 こうしている間にも、国際情勢は大きく変化しているだろう。
 プレイヤーが暗躍したり、傷つけあっているかもしれない。南郡の情勢も分からない。

 何より心の奥にどこか焦りというか、不安というかそんな気持ちがある。

 一度王宮に出仕して、今後の対策を練る必要が――

 っといかんいかん。

 すっかり仕事脳になってしまっていた。
 俺ってこんなワーカーホリックだったのかと思う。確かに大学の研究では没頭すると、平気で数日引きこもることはあったけど……。

 では気晴らしに何かするか。
 とはいっても、この世界にそこまで娯楽は多くない。
 しかも今はようやく先の籠城戦からの復興が成ったばっかりで、これから発展していく途上にある国だ。

 だが娯楽はこういう今だからこそ必要なんじゃないか? と思う。
 張り詰めた弓はどこかで緩めないと簡単に切れてしまう。人々の不満が爆発しないように、どこかでガス抜きさせてやらなきゃならない。
 だがあまりに野放図にしすぎると、治安の悪化やよからぬことを考える人が出て来るから軍にそこらの治安維持を――

「あーもー! 真面目か! 俺ってこんな真面目だったのか!?」

 気がつけば仕事のことしか考えてない。

 やっぱり外に出よう。
 何をするかはぼんやり考えればいい。時間はあるのだ。

 そう思って洗い物を終えた俺は着替えると、そのまま外に出た。

 さすがに9月も中旬を超えると暑さも和らいでくる。
 だから下はロングパンツにして、上に一枚羽織る。

「あ、ジャンヌ様!」「おはようございます、ジャンヌ様」「オムカを守っていただいてありがとうございます!」

 家を一歩出れば、行く人々に声をかけられた。

 とはいえ人づきあいレベルの低い俺のことだ。
 曖昧あいまいに笑顔で笑ったり、手振りで応えるだけで気のいた返しや会話に発展できない。

 今度外に出る時は、少し変装でもしてみようか。

 そんなこんなで家の近くをぶらぶらと歩き、少し早めの昼食をとった店先のテラスでぼうっと街の光景を眺めていると、

「号外ー! 号外ー! また女王様からアレが来たぞー!」

 馬に乗った男が大通りを疾走する。
 そして手に持った紙をばらまいていく。

 それを人々はどよめきながらも、好奇の目で見ている。

 号外って……新聞屋みたいなものか?
 それにしてもマリア、何をするつもりだ?

「アレって何か知ってます?」

 何か嫌な予感がして、俺は店の人を捕まえると聞いた。

「ああ、ジャンヌ様。アレは女王様発案のお遊びです。先月、城壁の補修が完了したことを記念して、お祭りみたいなことをやったんです。その時は、料理人をたくさん集めて特大のケーキを作って皆に振舞ってくださったんですよ。かくいう私も集められた1人でして――」

「あいつ……」

 俺のいない間に、そんなことやってたのか。

 もうすぐ戴冠式だってのに、呆れながらも感心する。

 だがこれは悪くない。
 こうして官民一体となって、祭りみたいなことができるのであれば、それはさっき考えた娯楽となって人々のガス抜きができる。

 あいつもあいつなりに国のことを考えてたのか。
 今度会ったら褒めてやらないとな。

 なんて他人事みたいに考えていたが、

「こ、これは……」「まさか――」「あれ、そういえばさっきそこに――」

 急に周囲から不穏の空気を感じた。
 いや、空気というより視線。刺すような、射貫くような視線。

 その時、宙を舞っていた紙切れがちょうど俺の足元に落ちた。
 なんの気なしにそれを拾って読んでみる。

「お祭りプロジェクト第2弾、捕縛ゲーム……我が国の軍師ジャンヌ・ダルクを捕まえた者には金一封を与えるのじゃ。期限は今日の日没まで。ということで始めなのじゃ」

 声に出して読んでみた。
 意味が分からなかった。

「な、なぁこれって」

 先の店員に視線を移す。
 するとその店員はスッと近づいてきて、

「ジャンヌ様、失礼します」

「嫌っ!」

 咄嗟に飛びのいた。
 その店員の目が尋常じゃなく、動作も殺気を伴ったものだったから。
 しかもまた変な声が出たし!
 じゃなく!

 立ち上がる。
 先ほどより視線に殺気がこもる。

 よく見れば店の周りには人だかり。包囲された!?
 その視線がすべて俺に注がれていて、

「えっと、これって……あの……冗談だよな?」

「捕まえろー!」

 誰かの号令によって、一斉に群衆が動き出す。
 男も女も構わず、テラスに殺到してきた。

 あ、死ぬ。
 これ巻き込まれて死ぬやつだ。

 ていうかなんだよこれ。
 さっき褒めてやろうって思ったの、あれ取り消し。
 てか文句でも言ってやらないと気が済まない。

 だから――

「っざけんな!」

 一番前の男が飛びかかる瞬間に、俺は椅子から転げ落ちるように倒れた。
 それで群衆はターゲットを一瞬見失う。
 その隙にテーブルの下をくぐって、包囲の緩い店の中へと走る。

 店内では、幸いにもまだ何が起きているのか分かっていないようだった。

「悪い、迷惑かける」

 カウンターにいた店主に謝罪すると、そのまま店の奥――厨房に突進する。
 そこは昼時で殺気立った料理人たちが所狭しと動いていたが、

「すまん、通る!」

 殺気立っていた俺を見ると、ピタリと動きを止め、そして唖然とした様子で俺を見送った。

「ジャンヌ・ダルクを捕まえろー!」

 背後から声。
 それに押されるように、裏口から外に出る。

 細い路地にはまだ人はいない。
 だが表から回り込んでこられたら、この鬼ごっこはゲームオーバーだ。

 てかジャンヌ・ダルクか……。
 あれだけジャンヌ様ジャンヌ様言ってたのにこの始末。
 金に踊らされた人間ほど怖いものはないな。
 うん、学習した。

 その間にも路地を奥へ入り、進んでいく。

「『古の魔導書エンシェントマジックブック』!」

 この広い王都とはいえ、がむしゃらに動き回ってもどこかで捕まる。
 というか俺の体力がもたない。

 だから路地の構造、人の動き、流れ、それらを計算して最適な逃走ルートを構築することができる。
 はっ、この知力100の俺からすればこんなの簡単……って、どんだけ知力の無駄遣いだよ、これ……。

 途中で小休止を挟みながらも、王都を南下していく。
 人の多い中心部から離れるように動いている形だ。

 この鬼ごっこ、鬼は何万人もの王都民だがそもそものこの王都が馬鹿みたいにでかいのだ。
 その中で俺1人を見つけようなど不可能に近い。

 しかも今の俺は路地の奥の、更に一歩踏み込んでみぞになった場所にいる。
 何気なくあるものだから、俺の体の小ささも手伝って注視しないとバレない。地図で見つけた穴場だ。

 そこで体力を回復しつつ、周囲の状況を探る。
 地図は人の動きでびっしりだ。

 しばらくここでやり過ごそう。

 そう思い、息をひそめてしばらくすると、

「いたぞー! 隊長殿だ!」

 まさか! 見つかった!?
 上を見上げれば、建物の上から見下ろす影。

 咄嗟に起き上がり、声から逃げるように入る。

 ――ん、待てよ。隊長殿?

 路地から抜け出すと、そこは少し開けた通り。
 そこに待ち伏せする影が見えて、それは俺のよく知った人物だった。

「残念です、隊長殿」

「く、クロエ……」

 およびジャンヌ隊の皆だった。
 久しぶりにブルータス、お前もか!

「よし、隊長殿を捕まえろ!」

「ちょっと待ったぁ!」

 今度はなんだ、と思ったら背後からこれまた良く知った人物が来た。

「ジャンヌちゃんは俺たちが捕まえるぜぇ!」

「サカキ……お前もか」

 こいつも今日は休日なはずなのに、軍服を着て部下を連れ立っている。
 もう訳が分からない。

「第2師団長殿。これは我々ジャンヌ隊の問題です。お引き取りを」

「いいや、ジャンヌちゃんへの愛は誰にも負けない自信がある! だからどくのはそっちだ!」

「愛ですと? この私に隊長殿への愛を語るとは言語道断! 師団長殿とはいえ容赦はしません!」

「そうだそうだ!」「やっちまえ、クロエ!」「俺たちの隊長を守るんだ!」

 サカキに対するように、俺の部下たちが騒ぐ。

「ひよっこどもに何ができる! こういうのは大人の男がやることだろうが! いっちょ前に愛を口ずさむな!」

「さすがサカキ師団長!」「よっ、大人げない!」「けど男の中の男!」

 サカキの部下たちは、面白そうにやんやとはやし立てる。
 もはや周辺はカオスだった。

 そこを逃す俺ではない。

「むむむ……こうなったら隊長殿に決めてもらいましょう! もちろん我々と一緒に来てくれますよね!」

「おお、もちろん俺たちだよな……って、あれ? ジャンヌちゃんは?」

「え……あれ? 隊長殿?」

 はぁ……あいつらが馬鹿で助かった。

 言い合いをしている横をこっそり通り抜けて再び路地に身を隠し、その場を離れる。

 こうなったら少し大回りをして城門の辺りまで出よう。
 なんて思っていると、

「あ、発見っす。さすがサカキ師団長。あの人の変態探知機は一級っすねー」

「ぶ、ブリーダ……」

 お前まで来るのか!
 こういうのやるタイプとは思えなかったのに。

「いや、自分もあんま興味なかったっすけど。賞品が軍師殿ってなるとさすがにっすね」

「俺が賞品?」

 そんなの初耳だ。

「ほら、ここに書いてあるっすよ。規約っつーすんすか? ここに小さく」

 ブリーダが取り出したのは先ほど配られていた紙。
 確かに下の方にちっこく規約が書いてある。

 その中のどこだろうと身を乗り出した途端、急に肩を抱きすくめられた。

 何が――と思うが、ブリーダ以外にいない。
 そこで初めて自分の迂闊うかつさを呪った。

「残念っすねー、そんなのウソっす」

「だ、騙したな!?」

「いやー軍師殿を欺くオレの智謀、捨てたもんじゃないってことっすねー」

 ぐっ……なんか普通に捕まるよりすんげぇ悔しい。
 こんな初歩的な罠にかかるなんて。

 だがいくらもがこうにも、俺の筋力は1。しかも相手はオムカ屈指の勇将ブリーダだ。
 勝ち目があるわけがない。

 ここで終わりか。
 なんて思った瞬間、息苦しさから解放された。

「え……?」

「っちぃ! あとちょっとだったっすのに……忘れてましたよ――ジーン師団長殿」

「え、ジル?」

 見れば私服姿のジルが俺の横に立っていて、油断なくブリーダに対して構えている。

「ジャンヌ様、早くお逃げください」

「え……いいのか?」

 ジルの言葉が意外だった。
 てっきり彼も俺を捕まえに来たのかと思ったからだ。

「私の使命はジャンヌ様をお守りすること。故にここでこの男を止めます」

 嫌みっぽくもキザっぽくもなく、ただただ本心からのジルの言葉に俺は一瞬、言葉を失う。

 うわ、ヤバい。これ女だったら惚れる奴だ。って今、俺女だ。いやいや、惚れないよ!?

「へぇ、さすが王国一の色男。羨ましいっすねぇ」

 ブリーダがへらへらしたように言う。
 だがその目は笑ってなく、ジルから目を離さない。

「そういえば師団長殿とは一度手合わせをしてみたかったっす」

「オムカ王国軍先鋒、相手にとって不足はなし。だが鉄壁のジルの異名を持つ私をどうにかできるつもりか!」

「やってみなきゃわかんねーっすよ!」

 それを合図にして、2人がバトルモードに入ってしまった。
 こうなれば俺の入り込む余地はない。

 ジルの忠勤に応えるならこの場から逃げるしかなかった。

 どれくらい時間が経っただろうか。
 今や陽も傾き、日没まであと1、2時間といったところだろう。

 だから後は人通りのないところを選んで、身を隠せば俺の勝ちだ。

 その時だ。

「お姉ちゃん!」

 ポスン、と体当たりされた。
 筋力1の俺でもまったくよろけない威力の体当たり。

 だがそれも当然で、相手が俺より体格の小さいからで、

「リンに会いに来てくれたのー?」

 リンが見上げるように、俺へと眩しい笑顔を見せる。

「え、あ、いや……うん」

 そういえばこっちはリンの店があった方だ。今思い出した。
 そして別にリンに会いに来たわけじゃないから、答えに詰まる。

 そこへ――

「いたぞー!」「ジャンヌ・ダルクだ!」「捕まえろー!」

 やべ、見つかった!

「あのな、リン。ごめん。ちょっと今、俺急いでいるから――」

 というかこのままだとリンが巻き込まれる。
 可愛そうだけどリンを振りほどこうとするが、リンはよくわかっていないのか、しがみついたまま離れない。

 だから俺とリンが群衆に巻き込まれそうになったその時――

 パンッ!

 弾ける音。
 鉄砲? いや、空砲だ。

 そしてそれは声を伴って、

「はい、ゲーム終了でーーーーす! お祭りプロジェクト第2弾、捕縛ゲームを制したのは――リンちゃんです!」

 どこから現れたのか、メガホン持参のニーアがそう宣言した。
 その言葉で、狂気の目をした群衆は、ピタリと我に返ったように止まった。

 助かった……わけだがどうも納得いかない。

「てめぇ……」

「いやー、ジャンヌ捕まっちゃったねー。残念無念。てかジャンヌ走るの遅すぎ。隠れるのうますぎ。あー面白かったー」

 その言い方。最初からずっとついてきてたってことか。体力お化けめ。

「はい、ではー今回の企画立案をしてくださった、女王様からのお言葉です」

 通りの向こうから馬車が全力で駆けてくる。
 そして俺たちの前で急停車すると、そこから今紹介されたこの事件の黒幕が姿を現した。

「じょ、女王様だ!」

 誰かが叫ぶと、皆がその場で膝をついて平伏する。

「うむ、くるしゅうない。面をあげよ。うむうむ、捕まったようじゃな、ジャンヌ! しかも捕まえたのは、これはまた可愛らしい女の子ではないか!」

「女王様? すごい、お姉ちゃん、もしかして女王様とお知り合い?」

「あ、あぁ……」

「ふわー、女王様、綺麗ー」

「に、ニーア、どうしようなのじゃ。この子、いい子なのじゃ!」

「リンちゃんです。私とジャンヌの子供ですよー」

「違うって言ってるだろ!」

 こいつら、本当どうしてくれようか。

「うむ、すまんなジャンヌ。だがこれも国のためなのじゃ。皆で仲良く楽しく、そんな国を作っていきたい。そう思ってのことなのじゃ」

「マリア……」

 やっぱり色々考えていたのか。
 国のため、皆のため。
 それを思っての今日のこれなら俺も――

「まぁ余も暇じゃったし、ジャンヌの色んな姿が見れて楽しかったのじゃけど!」

「それじゃあ最後にジャンヌから一言もらいましょうか。どうでしたか、今日は。オフを満喫できたんじゃないですかー?」

 あぁ、もう。お前ら。
 一言でいい。
 一言だけ言わせてくれ。

「お前ら、みんな揃って馬鹿ばっかか!」

 こうして俺の休日は、何を得る間もなく終了した。
 果てしない疲労と、マリアとニーアに対する殺意を残して。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

処理中です...