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第2章 南郡平定戦
第75話 戴冠式
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帰国してから戴冠式の最終調整を行う傍ら、夜はマリアの部屋に寝泊まりした。
そこで色んなことを話した。
生い立ち。どういう生活をしてきたか。どんな人と会ったか。どんな食事を食べたか。どんな本を読んだか。どんな勉強をしたか。どんな遊びをしたか。どんな嬉しいことがあったか。どんな辛いことがあったか。どんな悲しいことがあったか。
ほとんどが他愛のない事。
でも俺たちには大事なこと。
俺の本当のことはやっぱりまだ話せないので、当たり障りのないよう、だけれど真摯に話をした。
それから今回の件についても。
起こった件の謝罪。それから亡くなって人への哀悼。
『叔父上は精一杯生きたのじゃ。だから余も精一杯生きるのじゃ』
そう言って笑う彼女は、俺よりはるかに強かった。
食事を共にした。お風呂にも入った。一緒に寝たりもした。
ニーアが一緒の時もあったから、その時は3人で、ということになる。
それでも、もう恥ずかしいという思いはなかった。
彼女を傷つけて、また今回のようなことになる。その方が嫌だったから。
帰国してから戴冠式までの1週間くらいの短い期間。
それでもこれ以上ないくらい話をした。
きっとこれからはもう、そんな時間も作れないから。
悔いのないように、腹の底まで、魂の裏側まで話をした。
俺はきっと、彼女の笑顔を忘れないだろう。
彼女もきっと、俺の思い出を忘れないだろう。
それでいい。
それだけで、俺たちは良い。
そして――12月12日。
戴冠式が来る。
王宮にある議事堂。
おごかな雰囲気で列席者が席に黙って座り、女王の登場を待つ。
本来はカルキュールがやるはずだった進行役は代理を立てた。オムカ王都の北にある教会の司祭に来てもらい、急場ながらも形式を整えた形になった。
前日まで最終チェックに余念がなかったし、マリアとも話し合ってたからほぼ徹夜で眠い。
座ったら間違いなく寝る自信があった。
だから俺は警備の意味も含め、1階の出入り口付近から立って全体を見ていた。
「教会ってあったんだな」
横に立つジルに小声で話しかける。
あまり宗教という言葉をこの世界に来てから聞いていない。
「ええ、本当は昔からありましたが、過去のオムカ王……その、大陸を制圧していたころの王が禁止したようです。その後も帝国の弾圧などもあり一時はなりを潜めていたのですが、どうやら最近、長期化する戦乱によって隆盛してきたとか。帝国に支配されていた時に、再びこちらに入ってきましたが、まだまだ浸透しきってはいないようで」
「宗教……司教、か」
思い浮かぶのはドスガ王が最期に言っていた言葉。
帝国の司教。恐ろしい男だという。
「どうかされました?」
「いや、なんでも……なくはないな。これが終わったら話すよ」
「そうですか。ふふっ」
「なんだよ、急に笑って」
「いえ、ジャンヌ様が少しお変わりになった。それが嬉しいのです」
「そうかな?」
「ええ。なんでも自分で背負い込むのをやめた。今までは本当にどこかで爆発してしまうのではとはらはらしていましたので」
「今までそう思われてたんだな……ま、変わるさ。じゃないと、皆に失礼だからな」
俺を生かすために散っていった人たち。
そして、今も俺を生かしてくれる人たちに。
「いつか……」
「はい」
「いつか、本当の俺のことを皆に……お前に話すことがあるかもしれない。だからそれまでは、その……よろしく頼む」
「はい、お待ちしております」
ジルは屈託のない笑顔で答える。
こいつ、本当に分かってるのか?
まぁいいや。
鐘が鳴る。更に奥にあるオルガンが荘厳な音を奏ではじめた。
どうやら儀式が始まるらしい。
緊張した空気が流れる中、一陣の風が吹き抜けた。
『いざ来たれよ。新しい王の誕生だ。いざ見られよ。新しい王の治世だ。いざ聞かれよ。新しい王のみ言葉を。これが始まり。始まりにして終わりのオムカにおける、新しい物語の幕開けなのだから』
風ではない、言葉、いや、歌だ。
聖歌隊のように厳かで、だが魂に訴えかける何か圧のようなものを持つ圧倒的な声量。
時に高く、時に低く。
時に少女のように、時に少年のように。
めくりめく声の質に、それが1人の女性から発せられるのだから、仰天するばかりだ。
この声を始めて聞いた列席者たちは、ただただ圧倒されるばかりだろう。
「あれは……アヤ・クレイン?」
ジルが祭壇の横にいる歌手の名前を呟く。
彼女は、ほんの1週間前に行った『歌姫募集オーディション』で優勝した新人歌手だから俺たちも名前は知っている。
戴冠式のパーティで歌うことになっていたはずの彼女だが、まさかここでその姿を現すとは思ってもみなかった。この式自体はメルが色々取り仕切っていたから俺は彼女の登場を全く知らない。きっと何かあったのだろう。
ただアヤとは、彼女とはとあることでちょっと前からの知り合いだったので感慨深い。
あの自分に自信がなかった彼女が、こうも堂々と大勢の前で歌うのだから人は変わるものだ。
ちなみに余談だが、アヤと同じくパーティで歌うことになったユニットがいた。
それが『三女神の祝福』とかいうふざけたユニット名で、ニーア、水鏡、そして俺が歌うことになっていた。企画を見つけた瞬間に全力で握りつぶさなかったらどんな屈辱を受けていたか、と今でも冷汗がでる思いだ。
アヤの歌が終わると辺りが静寂に包まれた。
思わず拍手しそうになったほどだ。
だがそこでオルガンの音色が変わる。
俺の横にある入り口のドアが開いた。
そこから純白のドレスを着たマリアが現れる。
アヤの後だから彼女の存在がかすむかと思ったが、そんなことはなかった。
マリアは美しかった。
今の俺より年下――いや、もう同い年か――とは思えないほど大人びてもいた。
周囲を圧倒するオーラというか、近寄りがたい雰囲気も持ち合わせてもいた。
独り、通路を進むマリア。
アヤの夢から覚めるように、参列者からほぅっとため息が出る。
この後に彼女は王冠をいだき、正式に一国の王となる。
あの小さな体で、何万人もの命を背負うことになるのだ。
けどその背中に、歩幅に乱れはない。
それが彼女の決意、そして運命を背負った覚悟なのだろう。
まだ14の少女になんて過酷な運命なのだ。
だからこそだ。
それを俺はそれを支えよう。
この世界を統べる日まで、陰ひなたに支え続けよう。
「ハッピーバースデー、マリア」
俺は遠くに見える愛しき存在にエールを送った。
そこで色んなことを話した。
生い立ち。どういう生活をしてきたか。どんな人と会ったか。どんな食事を食べたか。どんな本を読んだか。どんな勉強をしたか。どんな遊びをしたか。どんな嬉しいことがあったか。どんな辛いことがあったか。どんな悲しいことがあったか。
ほとんどが他愛のない事。
でも俺たちには大事なこと。
俺の本当のことはやっぱりまだ話せないので、当たり障りのないよう、だけれど真摯に話をした。
それから今回の件についても。
起こった件の謝罪。それから亡くなって人への哀悼。
『叔父上は精一杯生きたのじゃ。だから余も精一杯生きるのじゃ』
そう言って笑う彼女は、俺よりはるかに強かった。
食事を共にした。お風呂にも入った。一緒に寝たりもした。
ニーアが一緒の時もあったから、その時は3人で、ということになる。
それでも、もう恥ずかしいという思いはなかった。
彼女を傷つけて、また今回のようなことになる。その方が嫌だったから。
帰国してから戴冠式までの1週間くらいの短い期間。
それでもこれ以上ないくらい話をした。
きっとこれからはもう、そんな時間も作れないから。
悔いのないように、腹の底まで、魂の裏側まで話をした。
俺はきっと、彼女の笑顔を忘れないだろう。
彼女もきっと、俺の思い出を忘れないだろう。
それでいい。
それだけで、俺たちは良い。
そして――12月12日。
戴冠式が来る。
王宮にある議事堂。
おごかな雰囲気で列席者が席に黙って座り、女王の登場を待つ。
本来はカルキュールがやるはずだった進行役は代理を立てた。オムカ王都の北にある教会の司祭に来てもらい、急場ながらも形式を整えた形になった。
前日まで最終チェックに余念がなかったし、マリアとも話し合ってたからほぼ徹夜で眠い。
座ったら間違いなく寝る自信があった。
だから俺は警備の意味も含め、1階の出入り口付近から立って全体を見ていた。
「教会ってあったんだな」
横に立つジルに小声で話しかける。
あまり宗教という言葉をこの世界に来てから聞いていない。
「ええ、本当は昔からありましたが、過去のオムカ王……その、大陸を制圧していたころの王が禁止したようです。その後も帝国の弾圧などもあり一時はなりを潜めていたのですが、どうやら最近、長期化する戦乱によって隆盛してきたとか。帝国に支配されていた時に、再びこちらに入ってきましたが、まだまだ浸透しきってはいないようで」
「宗教……司教、か」
思い浮かぶのはドスガ王が最期に言っていた言葉。
帝国の司教。恐ろしい男だという。
「どうかされました?」
「いや、なんでも……なくはないな。これが終わったら話すよ」
「そうですか。ふふっ」
「なんだよ、急に笑って」
「いえ、ジャンヌ様が少しお変わりになった。それが嬉しいのです」
「そうかな?」
「ええ。なんでも自分で背負い込むのをやめた。今までは本当にどこかで爆発してしまうのではとはらはらしていましたので」
「今までそう思われてたんだな……ま、変わるさ。じゃないと、皆に失礼だからな」
俺を生かすために散っていった人たち。
そして、今も俺を生かしてくれる人たちに。
「いつか……」
「はい」
「いつか、本当の俺のことを皆に……お前に話すことがあるかもしれない。だからそれまでは、その……よろしく頼む」
「はい、お待ちしております」
ジルは屈託のない笑顔で答える。
こいつ、本当に分かってるのか?
まぁいいや。
鐘が鳴る。更に奥にあるオルガンが荘厳な音を奏ではじめた。
どうやら儀式が始まるらしい。
緊張した空気が流れる中、一陣の風が吹き抜けた。
『いざ来たれよ。新しい王の誕生だ。いざ見られよ。新しい王の治世だ。いざ聞かれよ。新しい王のみ言葉を。これが始まり。始まりにして終わりのオムカにおける、新しい物語の幕開けなのだから』
風ではない、言葉、いや、歌だ。
聖歌隊のように厳かで、だが魂に訴えかける何か圧のようなものを持つ圧倒的な声量。
時に高く、時に低く。
時に少女のように、時に少年のように。
めくりめく声の質に、それが1人の女性から発せられるのだから、仰天するばかりだ。
この声を始めて聞いた列席者たちは、ただただ圧倒されるばかりだろう。
「あれは……アヤ・クレイン?」
ジルが祭壇の横にいる歌手の名前を呟く。
彼女は、ほんの1週間前に行った『歌姫募集オーディション』で優勝した新人歌手だから俺たちも名前は知っている。
戴冠式のパーティで歌うことになっていたはずの彼女だが、まさかここでその姿を現すとは思ってもみなかった。この式自体はメルが色々取り仕切っていたから俺は彼女の登場を全く知らない。きっと何かあったのだろう。
ただアヤとは、彼女とはとあることでちょっと前からの知り合いだったので感慨深い。
あの自分に自信がなかった彼女が、こうも堂々と大勢の前で歌うのだから人は変わるものだ。
ちなみに余談だが、アヤと同じくパーティで歌うことになったユニットがいた。
それが『三女神の祝福』とかいうふざけたユニット名で、ニーア、水鏡、そして俺が歌うことになっていた。企画を見つけた瞬間に全力で握りつぶさなかったらどんな屈辱を受けていたか、と今でも冷汗がでる思いだ。
アヤの歌が終わると辺りが静寂に包まれた。
思わず拍手しそうになったほどだ。
だがそこでオルガンの音色が変わる。
俺の横にある入り口のドアが開いた。
そこから純白のドレスを着たマリアが現れる。
アヤの後だから彼女の存在がかすむかと思ったが、そんなことはなかった。
マリアは美しかった。
今の俺より年下――いや、もう同い年か――とは思えないほど大人びてもいた。
周囲を圧倒するオーラというか、近寄りがたい雰囲気も持ち合わせてもいた。
独り、通路を進むマリア。
アヤの夢から覚めるように、参列者からほぅっとため息が出る。
この後に彼女は王冠をいだき、正式に一国の王となる。
あの小さな体で、何万人もの命を背負うことになるのだ。
けどその背中に、歩幅に乱れはない。
それが彼女の決意、そして運命を背負った覚悟なのだろう。
まだ14の少女になんて過酷な運命なのだ。
だからこそだ。
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この世界を統べる日まで、陰ひなたに支え続けよう。
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