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第4章 ジャンヌの西進
第6話 包囲と火種と
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「大商圏包囲網?」
聞きなれない言葉に俺は首をかしげる。
王宮の一室で俺の前に座るのはマツナガだ。
珍しくあっちから話しかけてきて、ここに連れ込まれたのだ。
しかもオムカの未来という内容となれば、面倒なマツナガ相手にも真剣に聞かなければならない。
そして切り出されたのがこの言葉だった。
「ええ。帝国に対抗するナイスなアイディアです」
「戦国の信長包囲網みたいなやつか?」
「そこら辺の知識はないので適当に流すとして。要は経済封鎖という奴です」
「う……政治経済は苦手なんだよな。俺ってゴリゴリの文系だから」
「経済学部って文系じゃなかったですか?」
「うるさいな。いいんだよ。俺の政治43だぞ、なめんな」
「……ぷっ、いえ、なんでもありません。なにも……くくっ……ええ、問題ありませんとも」
「馬鹿にしてるだろ。絶対馬鹿にしてるだろ?」
「いえいえ。少し持病の発作が出てしまったようです。他意はありません」
絶対嘘だ。
本当最低だな、こいつ。
「で? 結局なんなんだよ」
「では政治力最低のお馬――んん! 年相応の君にも分かるように説明しましょう」
マツナガが立ち上がってそう切り出した。
今お馬鹿って言おうとしたよな。
本当に馬鹿にしてるな。
「まず、前提として帝国は君も叶わぬ圧倒的な兵力を持っています。ジャンヌ・ダルクがギリギリで勝ちを拾い、ビンゴ王国も滅亡した今、それを止めるのは武力ではなく経済力でしょう」
「なんか嫌味ったらしい言い方だが……それは分かる」
「それでは説明しましょう。まずこのオムカ王国、シータ王国、そして南郡で商人の締め付けを行います。北、エイン帝国に商品を流した者は商業の自由を失うと」
「座みたいなものか」
「その一部の人にしか分からない表現はやめていただくとして。要はエイン帝国とのみ商売を行うか、我らとやるかを迫るのです」
「でも、そんなことしたら反感買うだろ。それに密輸なんてものも流行る」
「そのため関税を撤廃します。国の行き来にかかる税をなくし、交通網などを整備し、市場の安全と自由を保障する。その代わりに他のところで税を取るけど、それは決めた以上は取らないようにしてしまえば、こぞって我らの商圏で商いをしようと思うでしょう。儲ければ儲けるほど豊かになるんですから。アメリカンドリームです」
なるほど。
商人の第一に優先すべきことは儲かること。それを関税撤廃や流通の向上で国が後押ししてくれるのだから、商人にとっては美味しい話だ。
うん、そこまでは分かった。
けどそれだと問題が出るはずだ。
「それだと商人の力が大きくなりすぎないか?」
「ええ。そこで1つ、制約を設けます。この商圏は、当代のオムカ王およびシータ王が在位の間のみ、と」
「つまり今のオムカとシータが国として存続している間だけ、ってことか」
「その通りです。そうすれば商人は全力で我らを助けるでしょう。そしてこれは南郡にも効きます。帝国に滅ぼされれば、このような場所はもうできず、財産没収の憂き目にあうのですから」
なるほど。確かに商人にとってはそうすることが一番。
さらにその投資が次なる利益を生むのだから、文句はでないだろう。
しかし……。
「なんというか、人の足元を見るような方策だな」
「君がそれを言いますか」
いや、お前よりはマシだと自負してるぞ。
「とにかく、それで帝国に対し流通を弱めます。北はそもそも異民族との争いの地。シータ王国がウォンリバーの北岸を制している今、帝国に海外の貿易港は旧ビンゴ王国領のみ。あとは君がビンゴ王国領を取り戻せば、エイン帝国は自給自足せざるを得なくなり、国力は次第に弱まることでしょう。まぁ、もともとが巨大なので、時間がかかりますが。少なくとも無意味やたらに侵攻作戦をとることはなくなるでしょう」
「うーん、なるほど。気の長い話だけどありだな……。それに、それって要は俺たちにもメリットが大きいってことだよな。税率をあげずに、違うところから税を取れるから」
「その通りです。せっかく私が稼いだお金も、誰かさんが速攻で溶かしてくれましたので」
「そうしなきゃ今頃俺たち生きてないだろ!」
「ええ、分かっています。ですから次の手を打たなければならないということですよ」
「だからこそ、ビンゴ王国領を取り返さないといけないってか。てかそうしないと、2方向から攻められてヤバイからな」
「ええ。これもそれも、すべては君にかかってるんですよ。プレッシャーをかけるわけではないですが」
……存分にかかったよ。プレッシャー。
「分かったよ。おそらくエイン帝国が旧ビンゴ王国を完全に支配下に置くのに半年から1年はかかるだろうから、それまでになんとかしないとな。勝負は今年中か」
「いえ、その前に足元を固める必要があります」
「足元?」
「そうです。その前に……いいのですか? こんなところで私と話しているなど」
「は? お前が呼んだんだろ」
「ええ、ですからいいのですか? 私を信用して? このような密室で、私と2人きりで、それで何の危機感も抱かないのですか?」
「それは――」
マツナガが一歩俺に近づく。
それだけですごい圧が来た。
じっとマツナガが俺を見つめてくる。
バンッ!
びくっと体が音に反応した。
マツナガが机を乱暴に叩いた音だ。
「筋力値最低の君では、いくら文官とはいえ男の私には勝てない。声を出しても構いませんよ? 強くて美しいジャンヌ・ダルクが、悲鳴をあげて誰かに助けを求めるなんてみっともない真似をして良いのであれば」
「……っ!」
マツナガの顔が近づく。
怖い。
こいつを改めて怖いと思った。
そもそもこいつはドスガ王を操って好き勝手してきたような奴だ。自分だけ亡国の危機を乗り切ってこうして宰相の地位についている。
しかもそのために他人を犠牲にすることは厭わない。
そのあくどさと危機察知能力に裏付けされた、恐ろしさというものを、最近のこいつからは感じ取れなかったけど、改めてその凄みを感じてしまうのだ。
マツナガの左手が伸びて、俺の顎に触れた。
体が動かない。
それ以上にこの整った顔立ちに、いつになく真剣な瞳に、どこか胸の動悸が高まるのを感じる。
いや、これは恐怖。なにも壁ドンならぬ机ドンにドキドキしてる乙女とかそういうのじゃなく、何をされるか分からない根源的な恐怖のせい。絶対そうだ。そうじゃなきゃ、色々おかしい!
そんな混乱に混乱を重ねた頭が煙をふいて機能停止する寸前――
「冗談ですよ。私とて、君に手を出すほど暇ではないのですから」
上体を起こしたマツナガは、ポンッと手を俺の頭に載せてきた。
一瞬、思考が停止する。
その一瞬が解けた後、来るのは噴火のような怒りの感情だ。
だからその手を払いのけて、
「からかってるんじゃねぇよ!」
「いえいえ。教えてあげたのですよ。君の弱点を。一度、胸襟を開いた相手はもう疑えない。最強最低のお人よしということです」
「俺も教えてやるよ。お前の弱点は人をもてあそんで楽しむ最低最悪のドSってことだよ!」
「ええ、存じておりますとも」
あっさり受け流された。
うぅ……こいつ本当に最低だ。
「それにしても、そこまで動揺するとは。もしかして本気で信じましたか? これは惜しいことをしましたかね」
「んなわけあるか!」
全力で否定した。
俺、顔赤くなってないよな。こんな奴に……。
「ま、いいでしょう。それに私は人がいる場所で女性を襲うほど人間を辞めてはいませんので」
「人?」
いや、ここには俺とマツナガしかいない。
隠れられる場所もない。
外か?
それとも隠し扉?
さらに混乱を深める俺に、マツナガはその人物の名前を呼んだ。
「イッガー」
いや、ここで呼んだって聞こえるわけないだろ。
そんな店員をチャイムで呼ぶみたいにさ。
「あ、はい」
「うわぁ!」
隣にいた!?
だからなんで気配を消すし!
つか2人きりなんて嘘じゃん!
「何度も何度も驚かせるなー!」
「あ、はい……」
「てか見てた!? 今の!?」
「えっと……はい」
「じゃあ助けろよーー!」
「わぶぶぶ……す、すみません」
イッガーの肩を揺さぶって頭をシェイク。
とりあえずマツナガへの鬱憤をイッガーで晴らしたということで。
「そろそろ本題に入ってよいでしょうか?」
俺とイッガーのやり取りを満足げに見下ろしているマツナガ。
くそ、いいようにこいつの手のひらで踊らされてる。
あぁもう!
「で? なんの足元だって?」
俺は苛立ち紛れに椅子の背もたれに体重を預け、足を組んだ。
「イッガー、あの情報を」
「あ、はい……えっと、その」
イッガーはなにかまごまごしたように言葉を濁し、ようやく発した言葉は――
「謀反です」
「はぁ!?」
聞きなれない言葉に俺は首をかしげる。
王宮の一室で俺の前に座るのはマツナガだ。
珍しくあっちから話しかけてきて、ここに連れ込まれたのだ。
しかもオムカの未来という内容となれば、面倒なマツナガ相手にも真剣に聞かなければならない。
そして切り出されたのがこの言葉だった。
「ええ。帝国に対抗するナイスなアイディアです」
「戦国の信長包囲網みたいなやつか?」
「そこら辺の知識はないので適当に流すとして。要は経済封鎖という奴です」
「う……政治経済は苦手なんだよな。俺ってゴリゴリの文系だから」
「経済学部って文系じゃなかったですか?」
「うるさいな。いいんだよ。俺の政治43だぞ、なめんな」
「……ぷっ、いえ、なんでもありません。なにも……くくっ……ええ、問題ありませんとも」
「馬鹿にしてるだろ。絶対馬鹿にしてるだろ?」
「いえいえ。少し持病の発作が出てしまったようです。他意はありません」
絶対嘘だ。
本当最低だな、こいつ。
「で? 結局なんなんだよ」
「では政治力最低のお馬――んん! 年相応の君にも分かるように説明しましょう」
マツナガが立ち上がってそう切り出した。
今お馬鹿って言おうとしたよな。
本当に馬鹿にしてるな。
「まず、前提として帝国は君も叶わぬ圧倒的な兵力を持っています。ジャンヌ・ダルクがギリギリで勝ちを拾い、ビンゴ王国も滅亡した今、それを止めるのは武力ではなく経済力でしょう」
「なんか嫌味ったらしい言い方だが……それは分かる」
「それでは説明しましょう。まずこのオムカ王国、シータ王国、そして南郡で商人の締め付けを行います。北、エイン帝国に商品を流した者は商業の自由を失うと」
「座みたいなものか」
「その一部の人にしか分からない表現はやめていただくとして。要はエイン帝国とのみ商売を行うか、我らとやるかを迫るのです」
「でも、そんなことしたら反感買うだろ。それに密輸なんてものも流行る」
「そのため関税を撤廃します。国の行き来にかかる税をなくし、交通網などを整備し、市場の安全と自由を保障する。その代わりに他のところで税を取るけど、それは決めた以上は取らないようにしてしまえば、こぞって我らの商圏で商いをしようと思うでしょう。儲ければ儲けるほど豊かになるんですから。アメリカンドリームです」
なるほど。
商人の第一に優先すべきことは儲かること。それを関税撤廃や流通の向上で国が後押ししてくれるのだから、商人にとっては美味しい話だ。
うん、そこまでは分かった。
けどそれだと問題が出るはずだ。
「それだと商人の力が大きくなりすぎないか?」
「ええ。そこで1つ、制約を設けます。この商圏は、当代のオムカ王およびシータ王が在位の間のみ、と」
「つまり今のオムカとシータが国として存続している間だけ、ってことか」
「その通りです。そうすれば商人は全力で我らを助けるでしょう。そしてこれは南郡にも効きます。帝国に滅ぼされれば、このような場所はもうできず、財産没収の憂き目にあうのですから」
なるほど。確かに商人にとってはそうすることが一番。
さらにその投資が次なる利益を生むのだから、文句はでないだろう。
しかし……。
「なんというか、人の足元を見るような方策だな」
「君がそれを言いますか」
いや、お前よりはマシだと自負してるぞ。
「とにかく、それで帝国に対し流通を弱めます。北はそもそも異民族との争いの地。シータ王国がウォンリバーの北岸を制している今、帝国に海外の貿易港は旧ビンゴ王国領のみ。あとは君がビンゴ王国領を取り戻せば、エイン帝国は自給自足せざるを得なくなり、国力は次第に弱まることでしょう。まぁ、もともとが巨大なので、時間がかかりますが。少なくとも無意味やたらに侵攻作戦をとることはなくなるでしょう」
「うーん、なるほど。気の長い話だけどありだな……。それに、それって要は俺たちにもメリットが大きいってことだよな。税率をあげずに、違うところから税を取れるから」
「その通りです。せっかく私が稼いだお金も、誰かさんが速攻で溶かしてくれましたので」
「そうしなきゃ今頃俺たち生きてないだろ!」
「ええ、分かっています。ですから次の手を打たなければならないということですよ」
「だからこそ、ビンゴ王国領を取り返さないといけないってか。てかそうしないと、2方向から攻められてヤバイからな」
「ええ。これもそれも、すべては君にかかってるんですよ。プレッシャーをかけるわけではないですが」
……存分にかかったよ。プレッシャー。
「分かったよ。おそらくエイン帝国が旧ビンゴ王国を完全に支配下に置くのに半年から1年はかかるだろうから、それまでになんとかしないとな。勝負は今年中か」
「いえ、その前に足元を固める必要があります」
「足元?」
「そうです。その前に……いいのですか? こんなところで私と話しているなど」
「は? お前が呼んだんだろ」
「ええ、ですからいいのですか? 私を信用して? このような密室で、私と2人きりで、それで何の危機感も抱かないのですか?」
「それは――」
マツナガが一歩俺に近づく。
それだけですごい圧が来た。
じっとマツナガが俺を見つめてくる。
バンッ!
びくっと体が音に反応した。
マツナガが机を乱暴に叩いた音だ。
「筋力値最低の君では、いくら文官とはいえ男の私には勝てない。声を出しても構いませんよ? 強くて美しいジャンヌ・ダルクが、悲鳴をあげて誰かに助けを求めるなんてみっともない真似をして良いのであれば」
「……っ!」
マツナガの顔が近づく。
怖い。
こいつを改めて怖いと思った。
そもそもこいつはドスガ王を操って好き勝手してきたような奴だ。自分だけ亡国の危機を乗り切ってこうして宰相の地位についている。
しかもそのために他人を犠牲にすることは厭わない。
そのあくどさと危機察知能力に裏付けされた、恐ろしさというものを、最近のこいつからは感じ取れなかったけど、改めてその凄みを感じてしまうのだ。
マツナガの左手が伸びて、俺の顎に触れた。
体が動かない。
それ以上にこの整った顔立ちに、いつになく真剣な瞳に、どこか胸の動悸が高まるのを感じる。
いや、これは恐怖。なにも壁ドンならぬ机ドンにドキドキしてる乙女とかそういうのじゃなく、何をされるか分からない根源的な恐怖のせい。絶対そうだ。そうじゃなきゃ、色々おかしい!
そんな混乱に混乱を重ねた頭が煙をふいて機能停止する寸前――
「冗談ですよ。私とて、君に手を出すほど暇ではないのですから」
上体を起こしたマツナガは、ポンッと手を俺の頭に載せてきた。
一瞬、思考が停止する。
その一瞬が解けた後、来るのは噴火のような怒りの感情だ。
だからその手を払いのけて、
「からかってるんじゃねぇよ!」
「いえいえ。教えてあげたのですよ。君の弱点を。一度、胸襟を開いた相手はもう疑えない。最強最低のお人よしということです」
「俺も教えてやるよ。お前の弱点は人をもてあそんで楽しむ最低最悪のドSってことだよ!」
「ええ、存じておりますとも」
あっさり受け流された。
うぅ……こいつ本当に最低だ。
「それにしても、そこまで動揺するとは。もしかして本気で信じましたか? これは惜しいことをしましたかね」
「んなわけあるか!」
全力で否定した。
俺、顔赤くなってないよな。こんな奴に……。
「ま、いいでしょう。それに私は人がいる場所で女性を襲うほど人間を辞めてはいませんので」
「人?」
いや、ここには俺とマツナガしかいない。
隠れられる場所もない。
外か?
それとも隠し扉?
さらに混乱を深める俺に、マツナガはその人物の名前を呼んだ。
「イッガー」
いや、ここで呼んだって聞こえるわけないだろ。
そんな店員をチャイムで呼ぶみたいにさ。
「あ、はい」
「うわぁ!」
隣にいた!?
だからなんで気配を消すし!
つか2人きりなんて嘘じゃん!
「何度も何度も驚かせるなー!」
「あ、はい……」
「てか見てた!? 今の!?」
「えっと……はい」
「じゃあ助けろよーー!」
「わぶぶぶ……す、すみません」
イッガーの肩を揺さぶって頭をシェイク。
とりあえずマツナガへの鬱憤をイッガーで晴らしたということで。
「そろそろ本題に入ってよいでしょうか?」
俺とイッガーのやり取りを満足げに見下ろしているマツナガ。
くそ、いいようにこいつの手のひらで踊らされてる。
あぁもう!
「で? なんの足元だって?」
俺は苛立ち紛れに椅子の背もたれに体重を預け、足を組んだ。
「イッガー、あの情報を」
「あ、はい……えっと、その」
イッガーはなにかまごまごしたように言葉を濁し、ようやく発した言葉は――
「謀反です」
「はぁ!?」
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