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第4章 ジャンヌの西進
第14話 城塞の価値
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「死んだ? ブソンが?」
西門の攻撃が失敗に終わり、部隊を下げて被害報告を受けた最初の訃報がそれだった。
「ええ……。城門が開くと同時、我先に突撃し銃弾で呆気なく」
「そう、か」
「おそらく疑われたことの汚名返上をしたかったのでしょうが……被害もブソン配下の2千ほどになります」
いや、きっと手柄を独り占めしたかったのだろう。
明かな敗報だったが、どこか複雑な気分だ。
反対勢力の旗頭の男が呆気なく死んだこと。
しかも被害がほぼ彼の配下であったこと。
それをどこか安堵してしまう自分がいた。
いや、むしろ喜んでさえいた。
これでオムカ内部の反対勢力は縮小することになったわけで、軍事的、政治的にこれ以上ない棚ぼた的な結果になったのだ。
けど、人道的に見れば最低すぎる。
人の死を喜ぶなんて、なんて最悪な考えだ。
そんな喜びと悲しみが俺の中でないまぜになって、暗鬱な顔をしていたのだろう。
「ジャンヌ様?」
ジルが心配そうに聞いてきた。
俺は極力顔に出さないよう、歯を食いしばって小さく頷く。
「大丈夫、だ」
「無理なさらないでください。貴女のせいではありませんから」
いや、違うよジル。
あの策は見破らなければならなかった。
しかも俺の虚誘掩殺の計をさらに進化させた策だ。敵を城内に引き込んで鉄砲隊で殲滅した後、後続に対し城門を崩すことで退路を断った。そうなれば袋の鼠となった後続を一方的に討ち取れるということになる。
それだけじゃない。
崩れた城壁は、それだけで新たな防壁になるのだ。
乗り越えられる高さとはいえ、そこを狙い撃ちにされれば被害が増える。
もちろん犠牲を考えずに突撃すれば制圧できるだろう。
でもこの後に帝国に対する戦いが待っているという状況下では、1人でも犠牲を減らしたいからそれは最終手段だ。
ただ、その心理すらも時雨に握られているような気がしてならない。
「アッキー、それに総司令も」
水鏡がやって来た。
その顔には憂いの色がある。
「ダメね。東も南も、本格的な攻城に入る前に撃退されたわ。東には堀が作られてて丘と合わせてかなりの高さになってるから登り切れない。逆に南はその掘った土で埋めたのか、接舷できる位置が遠くなって城門に船の大砲が届かない。あの城。本当にやっかい」
時雨はそういうところも考えてこの城を改修したらしい。
正直、攻略の目途が立たない。
「てことは北も、か?」
「さぁ。あっちはもともと大軍が布陣できないくらい山裾と接してるからなんとも。そこはアッキーの方が詳しいんじゃない?」
「そこはいじられてないってことか……」
「私はこの城塞は初めてなのですが、それほど北は難しいのですか?」
「ああ、ジル。山裾といっても崖みたいになっててさ。平地は城壁との間が10メートルしかないから大軍は布陣できない。山の中腹から城壁に、板を渡して取り付こうにも城壁から撃たれるだろうし」
「なるほど。そもそも北門は天然の要害なのですね」
「あぁ。本当にあのハワードの爺さんはいい城を作ったものだ。奪われた時のための弱点でも聞いておくべきだった」
「完璧すぎるほど、敵に回した時の恐ろしさが際立ちますね。それにしても景気よく砲撃していますが、修復などは大丈夫なのでしょうか」
「あ、そういえばこれは言ってなかったわね」
「何がだ、水鏡?」
「この城は落とした後、破却するって」
「はぁ!?」
破却。つまり城を壊すということ。
なんで? もったいない。
「無意味だからよ、アッキー」
「無意味?」
「そうでしょう? そもそもこの城が出来たのは、シータとオムカが争っていたから。今は同盟を組んだんだから、こんなところに城を設ける必要がないのよ」
「それは、そうかもしれないけど」
「逆に帝国にとられた時のデメリットが大きすぎるの。今、1万弱で籠られてこれよ。これが2万、3万とかになったらもう落とせないわ。しかもここに陣取られるってことは、シータとオムカが分断されるってことになるし」
「なるほど。確かに一理ありますね」
「ま、ほとんど天の言うことだけどね」
なるほど。さすが総帥。良いところを見てる。
そしてそれはとりもなおさず、天の絶対的な自信に裏付けられている。
帝国に勝てる意味ではない。
その後の、俺たちオムカとの戦いについて、だ。
帝国を滅ぼした後、必然的に大陸の覇権を賭けてオムカとシータは対立する。
国王同士が止めたとしても、いずれ必ず起こる。
そうなった時、この城塞があっては邪魔なのだ。
この城はオムカから攻めた方が各段に楽というのは、今の攻め口をみても明らかだ。
今は苦戦しているけど、攻めきれないことはないのだ。
そうなった場合、この城塞でオムカ軍を足止めするのは難しい。
かといってオムカに奪われたら、それこそシータ軍にとって再び難攻不落の要塞と化す。
つまり、この城塞をシータ王都攻めの橋頭保になる可能性の方が高いのだ。
ついでに言うと、シータ王国は水軍が強い。
オムカ軍に対して川辺から襲ったり、南郡に侵攻したり、オムカ王都バーベルに奇襲をかけたりと様々な戦い方ができる。
だからシータ軍にとって、この城塞はもはや無意味。
だから、今この機会を使って破却するのは正解だろう。
こちら側としては少しもったいない気がするけど……やはり帝国がある間はこの城は無用の長物というのは間違いない。
「だから景気よくバンバン撃ってるわけだけど、あの感じだと手詰まりね……」
「なら兵糧攻めに切り替えますか?」
「いや、それはダメだジル。俺たちには時間がない。さっさとここは片付けてビンゴに向かわないと」
「あら、本当にビンゴに攻め入るの?」
おっと、しまった。
この話は水鏡たちに聞かせていいものじゃない。
その焦りが顔に出たのか、水鏡は小さく嘆息した。
「ま、いいわ。今その話は。けど時間がかけられないのはこちらも同じ。早く北に戻らないと」
「悪いのか、北は?」
「せっかく流したんだから、こっちも流してくれない?」
「そうか、悪い」
「いいけど。というわけで時間はかけられないわ」
「となると強攻するしかないですが……」
「犠牲もなるだけ減らしたいわね。貴女たちには関係ないかもしれないけど、あれでもシータの兵だから」
「いや、それは当然だ。なるだけ犠牲は減らしたい。味方も、敵も」
「やはり砲撃戦になりそうですね。大砲の弾は持つのでしょうか?」
「一応多めに持ってきてはいるけど、今日のを見ている感じはなかなか厳しいわね。あと何日かかかりそう。雫の方も決定打に欠けてるわね」
兵糧攻めもダメ。強攻もダメ。大砲もダメとなると本当に手の打ちようがないな。
俺のスキルは相手の心理を読み解くだけだし、竜胆は水しか……いや、待てよ。
「水鏡、ちょっといいか」
「なに?」
「ちょっと、ここじゃ……」
俺はジルにちらと視線を向けた。
これからの話、できればジルには聞かれたくない。
だから水鏡を呼んでこっそり話そうと思った。
「私は少し外します。陣にゆるみがないか、見てきますので」
と思ったらジルの方が気を利かせてくれた。
本当にイケメンだな、こいつ。
ジルが去ったのを確認すると、水鏡が不審な顔で聞いてきた。
「で、なに?」
「砦は壊していいって言ったよな」
「言ったけど」
「お前のスキル、使えないか?」
「『大人魚姫』のこと? もしかして水の力で城壁を壊そうとか思ってる? 無茶言わないで。さすがの私でも、それほどの鉄砲水は出せないわ」
「いや、違う。いや、本当はそれが出来たらよかったんだけど、俺が考えたのは水自体だ。ニーアと戦った時、水の塊を放っただろ。そっちの方だ」
「あぁ、あれ。『雨だれ大地を穿つ』のこと」
もしかして技名とかつけてんのか。
意外と好きだな、こいつ。
「なに、その目は」
「いや、なんでも。それだ。その雨だれってやつ。それを城内に向かって飛ばせるか?」
「ちょっと距離があるからピンポイントは無理だけど……そっか、それで敵の鉄砲隊を無力化できれば……でも駄目よ。鉄砲が使えなかったら弓が来るわ。それに敵の防備はそれだけじゃ崩れない」
「分かってる。鉄砲隊を弱体化させるのは1つの目的だけど、本当の目的は別にある」
「なによ、それ」
「その前にもう一度聞くけど、本当にあの城。壊していいんだな?」
「しつこいわね。いいっていってるでしょ」
「そうか。なら心置きなくやれる。だから水鏡。お前の役目は敵の混乱を誘う事、そして――」
きっと行ける。
今使える駒を最大限に活用できれば、明日にはこの城を落とせる。
だから――
「合図だ。俺たちが城内に突っ込むための」
西門の攻撃が失敗に終わり、部隊を下げて被害報告を受けた最初の訃報がそれだった。
「ええ……。城門が開くと同時、我先に突撃し銃弾で呆気なく」
「そう、か」
「おそらく疑われたことの汚名返上をしたかったのでしょうが……被害もブソン配下の2千ほどになります」
いや、きっと手柄を独り占めしたかったのだろう。
明かな敗報だったが、どこか複雑な気分だ。
反対勢力の旗頭の男が呆気なく死んだこと。
しかも被害がほぼ彼の配下であったこと。
それをどこか安堵してしまう自分がいた。
いや、むしろ喜んでさえいた。
これでオムカ内部の反対勢力は縮小することになったわけで、軍事的、政治的にこれ以上ない棚ぼた的な結果になったのだ。
けど、人道的に見れば最低すぎる。
人の死を喜ぶなんて、なんて最悪な考えだ。
そんな喜びと悲しみが俺の中でないまぜになって、暗鬱な顔をしていたのだろう。
「ジャンヌ様?」
ジルが心配そうに聞いてきた。
俺は極力顔に出さないよう、歯を食いしばって小さく頷く。
「大丈夫、だ」
「無理なさらないでください。貴女のせいではありませんから」
いや、違うよジル。
あの策は見破らなければならなかった。
しかも俺の虚誘掩殺の計をさらに進化させた策だ。敵を城内に引き込んで鉄砲隊で殲滅した後、後続に対し城門を崩すことで退路を断った。そうなれば袋の鼠となった後続を一方的に討ち取れるということになる。
それだけじゃない。
崩れた城壁は、それだけで新たな防壁になるのだ。
乗り越えられる高さとはいえ、そこを狙い撃ちにされれば被害が増える。
もちろん犠牲を考えずに突撃すれば制圧できるだろう。
でもこの後に帝国に対する戦いが待っているという状況下では、1人でも犠牲を減らしたいからそれは最終手段だ。
ただ、その心理すらも時雨に握られているような気がしてならない。
「アッキー、それに総司令も」
水鏡がやって来た。
その顔には憂いの色がある。
「ダメね。東も南も、本格的な攻城に入る前に撃退されたわ。東には堀が作られてて丘と合わせてかなりの高さになってるから登り切れない。逆に南はその掘った土で埋めたのか、接舷できる位置が遠くなって城門に船の大砲が届かない。あの城。本当にやっかい」
時雨はそういうところも考えてこの城を改修したらしい。
正直、攻略の目途が立たない。
「てことは北も、か?」
「さぁ。あっちはもともと大軍が布陣できないくらい山裾と接してるからなんとも。そこはアッキーの方が詳しいんじゃない?」
「そこはいじられてないってことか……」
「私はこの城塞は初めてなのですが、それほど北は難しいのですか?」
「ああ、ジル。山裾といっても崖みたいになっててさ。平地は城壁との間が10メートルしかないから大軍は布陣できない。山の中腹から城壁に、板を渡して取り付こうにも城壁から撃たれるだろうし」
「なるほど。そもそも北門は天然の要害なのですね」
「あぁ。本当にあのハワードの爺さんはいい城を作ったものだ。奪われた時のための弱点でも聞いておくべきだった」
「完璧すぎるほど、敵に回した時の恐ろしさが際立ちますね。それにしても景気よく砲撃していますが、修復などは大丈夫なのでしょうか」
「あ、そういえばこれは言ってなかったわね」
「何がだ、水鏡?」
「この城は落とした後、破却するって」
「はぁ!?」
破却。つまり城を壊すということ。
なんで? もったいない。
「無意味だからよ、アッキー」
「無意味?」
「そうでしょう? そもそもこの城が出来たのは、シータとオムカが争っていたから。今は同盟を組んだんだから、こんなところに城を設ける必要がないのよ」
「それは、そうかもしれないけど」
「逆に帝国にとられた時のデメリットが大きすぎるの。今、1万弱で籠られてこれよ。これが2万、3万とかになったらもう落とせないわ。しかもここに陣取られるってことは、シータとオムカが分断されるってことになるし」
「なるほど。確かに一理ありますね」
「ま、ほとんど天の言うことだけどね」
なるほど。さすが総帥。良いところを見てる。
そしてそれはとりもなおさず、天の絶対的な自信に裏付けられている。
帝国に勝てる意味ではない。
その後の、俺たちオムカとの戦いについて、だ。
帝国を滅ぼした後、必然的に大陸の覇権を賭けてオムカとシータは対立する。
国王同士が止めたとしても、いずれ必ず起こる。
そうなった時、この城塞があっては邪魔なのだ。
この城はオムカから攻めた方が各段に楽というのは、今の攻め口をみても明らかだ。
今は苦戦しているけど、攻めきれないことはないのだ。
そうなった場合、この城塞でオムカ軍を足止めするのは難しい。
かといってオムカに奪われたら、それこそシータ軍にとって再び難攻不落の要塞と化す。
つまり、この城塞をシータ王都攻めの橋頭保になる可能性の方が高いのだ。
ついでに言うと、シータ王国は水軍が強い。
オムカ軍に対して川辺から襲ったり、南郡に侵攻したり、オムカ王都バーベルに奇襲をかけたりと様々な戦い方ができる。
だからシータ軍にとって、この城塞はもはや無意味。
だから、今この機会を使って破却するのは正解だろう。
こちら側としては少しもったいない気がするけど……やはり帝国がある間はこの城は無用の長物というのは間違いない。
「だから景気よくバンバン撃ってるわけだけど、あの感じだと手詰まりね……」
「なら兵糧攻めに切り替えますか?」
「いや、それはダメだジル。俺たちには時間がない。さっさとここは片付けてビンゴに向かわないと」
「あら、本当にビンゴに攻め入るの?」
おっと、しまった。
この話は水鏡たちに聞かせていいものじゃない。
その焦りが顔に出たのか、水鏡は小さく嘆息した。
「ま、いいわ。今その話は。けど時間がかけられないのはこちらも同じ。早く北に戻らないと」
「悪いのか、北は?」
「せっかく流したんだから、こっちも流してくれない?」
「そうか、悪い」
「いいけど。というわけで時間はかけられないわ」
「となると強攻するしかないですが……」
「犠牲もなるだけ減らしたいわね。貴女たちには関係ないかもしれないけど、あれでもシータの兵だから」
「いや、それは当然だ。なるだけ犠牲は減らしたい。味方も、敵も」
「やはり砲撃戦になりそうですね。大砲の弾は持つのでしょうか?」
「一応多めに持ってきてはいるけど、今日のを見ている感じはなかなか厳しいわね。あと何日かかかりそう。雫の方も決定打に欠けてるわね」
兵糧攻めもダメ。強攻もダメ。大砲もダメとなると本当に手の打ちようがないな。
俺のスキルは相手の心理を読み解くだけだし、竜胆は水しか……いや、待てよ。
「水鏡、ちょっといいか」
「なに?」
「ちょっと、ここじゃ……」
俺はジルにちらと視線を向けた。
これからの話、できればジルには聞かれたくない。
だから水鏡を呼んでこっそり話そうと思った。
「私は少し外します。陣にゆるみがないか、見てきますので」
と思ったらジルの方が気を利かせてくれた。
本当にイケメンだな、こいつ。
ジルが去ったのを確認すると、水鏡が不審な顔で聞いてきた。
「で、なに?」
「砦は壊していいって言ったよな」
「言ったけど」
「お前のスキル、使えないか?」
「『大人魚姫』のこと? もしかして水の力で城壁を壊そうとか思ってる? 無茶言わないで。さすがの私でも、それほどの鉄砲水は出せないわ」
「いや、違う。いや、本当はそれが出来たらよかったんだけど、俺が考えたのは水自体だ。ニーアと戦った時、水の塊を放っただろ。そっちの方だ」
「あぁ、あれ。『雨だれ大地を穿つ』のこと」
もしかして技名とかつけてんのか。
意外と好きだな、こいつ。
「なに、その目は」
「いや、なんでも。それだ。その雨だれってやつ。それを城内に向かって飛ばせるか?」
「ちょっと距離があるからピンポイントは無理だけど……そっか、それで敵の鉄砲隊を無力化できれば……でも駄目よ。鉄砲が使えなかったら弓が来るわ。それに敵の防備はそれだけじゃ崩れない」
「分かってる。鉄砲隊を弱体化させるのは1つの目的だけど、本当の目的は別にある」
「なによ、それ」
「その前にもう一度聞くけど、本当にあの城。壊していいんだな?」
「しつこいわね。いいっていってるでしょ」
「そうか。なら心置きなくやれる。だから水鏡。お前の役目は敵の混乱を誘う事、そして――」
きっと行ける。
今使える駒を最大限に活用できれば、明日にはこの城を落とせる。
だから――
「合図だ。俺たちが城内に突っ込むための」
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