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第4章 ジャンヌの西進
閑話11 諸人行成(エイン帝国プレイヤー)
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「着きました、ここがビンゴ王国の主都になります」
御者の言葉を受け、キッドが弾けるように立ち上がると幌馬車から飛び降りる。
それに次いで私も久方ぶりの地面に降り立つ。
ビンゴ王国の主都スィート・スィトンは、山に囲まれたビンゴ地方の中で、数少ない平地にぽつねんとそびえている。
首都といっても帝都のような巨大な門があるわけではなく、オムカなどで取られているような巨大な城壁で囲まれているようなものはない。
ごく平凡な城壁に囲まれた、少し広い都市といったものでしかない。
いや、巨大な城壁はあるのだ。
これまで通って来た道、そこにある標高2千メートル級の連峰こそが、この王国にとって最強の盾となっているのだ。
もちろん馬車で来れた以上、道はエイン帝国領まで続いている。だがそれは一般道としてのもので、数千でも軍が通るにはかなり難渋しそうな道でしかない。さらにところどころに関があり、足止めをされることは確か。
煌夜がビンゴ王国が滅亡したということをプレイヤーに伝えた時に、あの長浜杏くんが言っていた。
『え……あの道を10万で通ったの? 馬鹿なの、元帥は? てかそれでビンゴを滅ぼすとか、もう元帥だよねぇ……』
大将軍と呼ばれ、幾度の戦を経験した彼女にとっても、ビンゴ王国を滅ぼした堂島元帥の行動には言葉がないようだ。
もちろん、ビンゴ軍が壊滅した後だったので悠々と通過できたのもあったらしいのだが。
いや、しかしそれにしても……。
「田舎だな……」
「そうですね」
国力が違うのだから当然だが、帝都よりかなり小さい。
何より周囲が山に囲まれているため、緑は多いが、キッドの言う通り田舎というのがしっかり来る。
「んだよ、しけた街だなぁ……女はいんのかよ。上玉はよぉ」
「それはご自身で探してください。行きましょう」
キッドを急かすようにして、城門をくぐろうとする。
そこで門兵に止められた。
10人ほどの男女。白を基調にした軍服。エイン帝国兵だ。
「失礼。我々はこういうもので」
煌夜からもらった手形を彼に渡す。
帝国の国教となりつつあるパルルカ教の教皇様直筆の手形だ。
ここまでも関所で呼び止められた時はこれがものを言った。
そうすれば誰もが平身低頭で私たちを通す。
驚いたのが、感激のあまり涙を流す者もいたということ。
それを見ると、あの男の底知れぬ影響力の強さがよくわかる。本当に恐ろしい男だ。
「はっ、これは失礼しました!」
例に漏れずこの男たちも最敬礼をして私たちを通してくれた。
それにしては門に10人もいるのは警戒が厳しすぎやしないか、と思う。
ここまでの関所でもかなり厳重な警備をしていた。
旧ビンゴ王国軍の残党や民衆がかなり抵抗しているというのだから、それもやむなしなのだろうか。
しかし、その話を聞くと不思議に思う。
どうしてこうも人は争うのだろう、と。
確かに自分たちには理由がある。
元の世界に戻りたい。そのために敵国を滅ぼさなければならないのは十分な理由だ。もちろんそれで人殺しが容認されるようなことにはならないが、本質とずれるので割愛する。
ならばこの世界の人たちは?
なぜ複数に別れて、百年単位で争い続けているのだろう。
それほど憎いのか。それほど相手を受け入れ難いのか。同じ大陸に住む者同士、手を取って分かり合えないのか。
あるいは、自分が日本という島国にいたから分からないだけだろうか。
たとえば、明日からあなたは隣の県民になります、と言われるようなものなのか。いや、それでも私には「はぁ、そうですか」程度にしか感想を持たない。
一般市民にとって大事なのは平穏無事に生きること。それが守られるなら支配者が誰だろうと構わない。きっとそれは過去も未来も普遍的な認識なのではないのか?
だが今のこの有様はなんだ。国が滅び、支配者が変わった。それだけなのに、何故こうも抵抗するのか。
軍人だけでなく、何故民衆まで反発するのか。旧王朝の誇り、というものがあるのだろうが、私にはまったく理解できない。
あるいは国の興亡が激しいヨーロッパの人間ならそれが分かるのだろうか。
私には分からない。
そんなことに命をかけるほどの思いが分からない。
あるいは――自分がそこまで自分の住んでいる土地を、国を愛せていないということなのか。
いや、違う。法の下に平等であれば、支配者が誰でも問題ないはずなのだ。
法がしっかりとしていれば、それを扱う人間がちゃんとすれば、この世に悲劇はないと考えている。もちろんそんな簡単な話ではないことは十二分に分かっている。
だが、曲がり角を曲がったら不幸に出くわしたくらいの不幸ならば、十分に防げるのではないか。
そんな小さな不幸がなくなれば、人々は心にゆとりを持ち、相手を慮(おもんぱか)る余裕ができ、そして世界の平和が実現するのではないか。
法を扱う者として、そう思ってやまない。
あるいは、煌夜はそれを思って今回私を抜擢したのではないかと勘ぐっている。
ビンゴへ向かい、あの双子の姉弟を監視しつつ、法の整備を行うべきだと。
帝国での経験を活かせば、問題ないはずだ。まだまだ勉強中の身とはいえ、この世界の法制度は未熟だ。だから自分でも十分に役に立てると自負している。つまり、そういうことなのだろうか。
「よぉ、諸人さんよぉ」
「あ、あぁ。なんだい、キッド」
キッドに呼びかけられ、思考の海からすくい上げられた気分だ。
「ありゃどっかに行くのか?」
キッドが指示したのは、首都から離れていく人の集団。
私たちのいる北門ではなく東門から出て行く人の群れ。
軍の規模の見方は分からないのですが、きっと数千、いや数万人はいる規模の軍ではないでしょうか。
とはいえ自分もキッドも軍略には詳しくない。
それにここまで約1週間ほどの旅程だ。
こちらで何が起きたかはほとんど情報らしい情報が入ってこない。
「失礼。あれはどこへ向かう軍ですか?」
先ほどの門番の男に問いかける。
我々が煌夜の使いということから、彼は丁寧に礼をしてから説明してくれた。
「ええ、あれはデュエイン将軍の軍です。東で反乱軍が暴れているという情報を受け、討伐のために出陣したのです」
「なるほど。反乱軍というのは、元ビンゴの?」
「ええ。ただ1万に満たないほどというので、デュエイン将軍3万にかかれば一撃でしょう」
確かに3倍もの兵力差があるなら、素人考えでも楽勝だと思えてしまう。
しかし、煌夜が言う要注意人物のことを考えると、それで十分なのかと思う。
ジャンヌ・ダルクとキシダの2人。
この2人、両方ともプレイヤーということだが、前者はオムカ軍、後者は旧ビンゴ軍の軍師格として帝国の侵攻を何度もはねのけたと聞きます。
ジャンヌ・ダルクはオムカの人間だが、このビンゴ王国領に介入してくるというのが煌夜の読みだ。
もしどちらか、あるいは両方がいた場合、この兵力差は問題ないのか。
……いえ、やめましょう。
下手の考え休むに似たり。私が今ここで悩んだとしても変わることはないのですから。
ただ気になるのは蓮華と蓮の姉弟もその報告は受けているはず。
それを承知で向わせたというなら、その姉弟の方こそ気を配る必要がありそうですね。
「これはまた、面倒なことになりそうです」
「はっ、面倒なことは全部ぶっ飛ばせばいいんだよ。なんなら俺が前線に出て乱乱乱射してやんぜ!?」
キッドが楽観的にそう言い放つ。
いいですね、何も考えずにいられる人は。
そう思いつつも、相方の頼もしい物言いには少し口元が緩んでしまう自分でした。
御者の言葉を受け、キッドが弾けるように立ち上がると幌馬車から飛び降りる。
それに次いで私も久方ぶりの地面に降り立つ。
ビンゴ王国の主都スィート・スィトンは、山に囲まれたビンゴ地方の中で、数少ない平地にぽつねんとそびえている。
首都といっても帝都のような巨大な門があるわけではなく、オムカなどで取られているような巨大な城壁で囲まれているようなものはない。
ごく平凡な城壁に囲まれた、少し広い都市といったものでしかない。
いや、巨大な城壁はあるのだ。
これまで通って来た道、そこにある標高2千メートル級の連峰こそが、この王国にとって最強の盾となっているのだ。
もちろん馬車で来れた以上、道はエイン帝国領まで続いている。だがそれは一般道としてのもので、数千でも軍が通るにはかなり難渋しそうな道でしかない。さらにところどころに関があり、足止めをされることは確か。
煌夜がビンゴ王国が滅亡したということをプレイヤーに伝えた時に、あの長浜杏くんが言っていた。
『え……あの道を10万で通ったの? 馬鹿なの、元帥は? てかそれでビンゴを滅ぼすとか、もう元帥だよねぇ……』
大将軍と呼ばれ、幾度の戦を経験した彼女にとっても、ビンゴ王国を滅ぼした堂島元帥の行動には言葉がないようだ。
もちろん、ビンゴ軍が壊滅した後だったので悠々と通過できたのもあったらしいのだが。
いや、しかしそれにしても……。
「田舎だな……」
「そうですね」
国力が違うのだから当然だが、帝都よりかなり小さい。
何より周囲が山に囲まれているため、緑は多いが、キッドの言う通り田舎というのがしっかり来る。
「んだよ、しけた街だなぁ……女はいんのかよ。上玉はよぉ」
「それはご自身で探してください。行きましょう」
キッドを急かすようにして、城門をくぐろうとする。
そこで門兵に止められた。
10人ほどの男女。白を基調にした軍服。エイン帝国兵だ。
「失礼。我々はこういうもので」
煌夜からもらった手形を彼に渡す。
帝国の国教となりつつあるパルルカ教の教皇様直筆の手形だ。
ここまでも関所で呼び止められた時はこれがものを言った。
そうすれば誰もが平身低頭で私たちを通す。
驚いたのが、感激のあまり涙を流す者もいたということ。
それを見ると、あの男の底知れぬ影響力の強さがよくわかる。本当に恐ろしい男だ。
「はっ、これは失礼しました!」
例に漏れずこの男たちも最敬礼をして私たちを通してくれた。
それにしては門に10人もいるのは警戒が厳しすぎやしないか、と思う。
ここまでの関所でもかなり厳重な警備をしていた。
旧ビンゴ王国軍の残党や民衆がかなり抵抗しているというのだから、それもやむなしなのだろうか。
しかし、その話を聞くと不思議に思う。
どうしてこうも人は争うのだろう、と。
確かに自分たちには理由がある。
元の世界に戻りたい。そのために敵国を滅ぼさなければならないのは十分な理由だ。もちろんそれで人殺しが容認されるようなことにはならないが、本質とずれるので割愛する。
ならばこの世界の人たちは?
なぜ複数に別れて、百年単位で争い続けているのだろう。
それほど憎いのか。それほど相手を受け入れ難いのか。同じ大陸に住む者同士、手を取って分かり合えないのか。
あるいは、自分が日本という島国にいたから分からないだけだろうか。
たとえば、明日からあなたは隣の県民になります、と言われるようなものなのか。いや、それでも私には「はぁ、そうですか」程度にしか感想を持たない。
一般市民にとって大事なのは平穏無事に生きること。それが守られるなら支配者が誰だろうと構わない。きっとそれは過去も未来も普遍的な認識なのではないのか?
だが今のこの有様はなんだ。国が滅び、支配者が変わった。それだけなのに、何故こうも抵抗するのか。
軍人だけでなく、何故民衆まで反発するのか。旧王朝の誇り、というものがあるのだろうが、私にはまったく理解できない。
あるいは国の興亡が激しいヨーロッパの人間ならそれが分かるのだろうか。
私には分からない。
そんなことに命をかけるほどの思いが分からない。
あるいは――自分がそこまで自分の住んでいる土地を、国を愛せていないということなのか。
いや、違う。法の下に平等であれば、支配者が誰でも問題ないはずなのだ。
法がしっかりとしていれば、それを扱う人間がちゃんとすれば、この世に悲劇はないと考えている。もちろんそんな簡単な話ではないことは十二分に分かっている。
だが、曲がり角を曲がったら不幸に出くわしたくらいの不幸ならば、十分に防げるのではないか。
そんな小さな不幸がなくなれば、人々は心にゆとりを持ち、相手を慮(おもんぱか)る余裕ができ、そして世界の平和が実現するのではないか。
法を扱う者として、そう思ってやまない。
あるいは、煌夜はそれを思って今回私を抜擢したのではないかと勘ぐっている。
ビンゴへ向かい、あの双子の姉弟を監視しつつ、法の整備を行うべきだと。
帝国での経験を活かせば、問題ないはずだ。まだまだ勉強中の身とはいえ、この世界の法制度は未熟だ。だから自分でも十分に役に立てると自負している。つまり、そういうことなのだろうか。
「よぉ、諸人さんよぉ」
「あ、あぁ。なんだい、キッド」
キッドに呼びかけられ、思考の海からすくい上げられた気分だ。
「ありゃどっかに行くのか?」
キッドが指示したのは、首都から離れていく人の集団。
私たちのいる北門ではなく東門から出て行く人の群れ。
軍の規模の見方は分からないのですが、きっと数千、いや数万人はいる規模の軍ではないでしょうか。
とはいえ自分もキッドも軍略には詳しくない。
それにここまで約1週間ほどの旅程だ。
こちらで何が起きたかはほとんど情報らしい情報が入ってこない。
「失礼。あれはどこへ向かう軍ですか?」
先ほどの門番の男に問いかける。
我々が煌夜の使いということから、彼は丁寧に礼をしてから説明してくれた。
「ええ、あれはデュエイン将軍の軍です。東で反乱軍が暴れているという情報を受け、討伐のために出陣したのです」
「なるほど。反乱軍というのは、元ビンゴの?」
「ええ。ただ1万に満たないほどというので、デュエイン将軍3万にかかれば一撃でしょう」
確かに3倍もの兵力差があるなら、素人考えでも楽勝だと思えてしまう。
しかし、煌夜が言う要注意人物のことを考えると、それで十分なのかと思う。
ジャンヌ・ダルクとキシダの2人。
この2人、両方ともプレイヤーということだが、前者はオムカ軍、後者は旧ビンゴ軍の軍師格として帝国の侵攻を何度もはねのけたと聞きます。
ジャンヌ・ダルクはオムカの人間だが、このビンゴ王国領に介入してくるというのが煌夜の読みだ。
もしどちらか、あるいは両方がいた場合、この兵力差は問題ないのか。
……いえ、やめましょう。
下手の考え休むに似たり。私が今ここで悩んだとしても変わることはないのですから。
ただ気になるのは蓮華と蓮の姉弟もその報告は受けているはず。
それを承知で向わせたというなら、その姉弟の方こそ気を配る必要がありそうですね。
「これはまた、面倒なことになりそうです」
「はっ、面倒なことは全部ぶっ飛ばせばいいんだよ。なんなら俺が前線に出て乱乱乱射してやんぜ!?」
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