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第63話:イリーズカ先生の『指導』という名の助力
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【聖エレオノール精霊術学院】の学生寮の後ろにある【静寂の霊群森】の奥にて、聖神歴895年、1月の25日、月曜日の午前6時:33分:
「森まで連れてきて何のつもりなのかな、先生ー?」
結局、学院生寮に帰っていくと俺達が寮母さんに説明をしないといけなくなる状況に直面するしかないので、俺の部屋にではなく、【静寂の霊群森】へと連行されたきたようだ。
「幸いなこと、たまにはホームルームを始めなくてもいいように、今日は学院長からのお許しが出たっぽいから、オケウエー君とこうして『指導してやれる』場が設けられたわよね~!てへ~!」
舌を出して茶目っ気に言った先生みたいだが、それは俺をあんなに有無を言わせない大人の圧力で以ってここまで連れ出してきたさっきのとは思えない程の無邪気っぷりに切り替えた先生に、俺が聞く、
「で、『ご指導』というのはー?……たとえあの仮面男の言ってた通りにおじちゃんを彼の部下が護ってくれるとはいっても、俺はただ自分の目でおじちゃんがまだ安全圏にいることを確認しに戻りたいってだけだよー!そして護衛してくれるっていう『部下』の姿を確認でき次第、学院には戻るけどそれでもいけないのかな……ねえ、せんせい、俺のためにこれをゼナテスに口添えしてもらえないだろうかー」
「はいはい~そこでストップ~!」
ぎゅむ~
「むふ~!?」
あろうことか、今度は俺をまたもハグしにきたんだけど、明らかに俺の頭を持って彼女の胸へと埋没させてくれちゃって、ーって、なんでーー!?
「ぷはー!?」
すぐに開放されると、
「オケウエー君、…お気持ちは分からないでもないけれど、アナタのおじさんなら絶対に何の問題もならないはずなのよー?だって、ゼナテスちゃんの言った言葉が本当~ってだけじゃなくて、今すぐにでもアナタをあそこへ帰さなくても、おじさんをオケウエー君の手で護衛ができるよう、今の狼狽えている様子のオケウエー君の曇った思考にヒントを与えてやるのよね~~!」
「…えー?ヒント、だとー!?」
「そうよ?学院長が帝国軍の動向を正確に把握できたのも、彼女の【太陽の大精霊王】の【契約人間】から遠く離れている何百キロメートルにいても活動できるよう【午前中の支配】っていう権能があったから、時刻が午前になる限りどこへでも半径2000キロメートル以内で学院長から遠く離れていても、聖魔力量の供給が絶たれることなく動き回れるらしいけれど、オケウエー君の【愛の大聖霊】にはアナタが全力を10文の2までも十分に引き出せてないため、たとえイーズベリアちゃんを『真体姿トゥール・フォーム』にしてもアナタの側から20キロメートル以上も離れたところに放ってもすぐに聖魔力の供給が絶たれ、活動できなくなり姿が霧散させられオケウエー君自身の元に強制帰還されそうだけど……」
「あ、あの……先生?」
「はい~?」
「先生の解説がノンストップに長すぎて、なにから聞き取ればいいんだか全然だったけど?……」
「えー?」
……………………………………………………
……………………………
要するに、学院長の【ミョーセラ 】と違って、イーズベリアを俺の側から遠いところへと単独に活動させることは無理っぽいとイリーズカ先生が教えてくれたんだけど、だからそれでイーズをおじちゃんの様子を見に行ってもらうために一時的な飛行も出来ないらしいので、なので先生が教えてくれるって言う解決策というのは、
「オケウエー君~!今まではフェクモだった頃に、恐らく何百体ものの可愛い~~動物達をアナタが『あれ』にしちゃって、自身の『異空間魔術』の魔法陣の中へと保管してきたわよね~~?」
「ああ、…そうだけど?」
確かに、『異空間魔術』は【純正聖魔力気】という【聖魔力】の下位互換の『力の源』に頼るだけで発動できるものなので、フェクモにいても普通の【聖魔力の行使】に頼らずとも『 異空間魔術』を発動できたから大量なゾンビー化させた動物を中に仕舞いこめたんだ!
ん?そうだ!取り乱してしまった勢いで忘れそうになっちゃってた!
「先生!こんな森の奥であっても誰かが聞き耳を立てても不思議じゃないし、俺達の会話が聞かれても機器で録音されたりしないようにまずは俺のイーズの【聖封第2、広範囲悪滅大聖域(ラージュ=スケール・イビルデストロイング・ホリーエリア)】という優れてる結界を発動しておいてから続きをお願いねー!」
カシイイーーーーーーーーーーーーーーーーンン!!!
「よし!これで万が一にも盗み聞きされてて誰かが機器や機械を使って会話を録音したり、動画を取ろうとしてる輩がいてもたちまち故障を起こして正確な音や映像を記録できないようになってるはずだ!で、確かに俺は自分の眷属達を魔法陣に保管してきたのだが、それが何か?」
「続けていうと~、さすがにその魔法陣を遠いところへ飛ばしていくことは不可能なのよねえ~。『異空間魔術』の魔法陣を発動させ、管理している術者本人から離れたところへと他人が持っていくことは無理なの~。だけど~、学院長みたいな特殊な精霊なら、オケウエー君のそれを『特別な結界』の中に包み込んで、たとえ遥か遠いところへとその魔法陣を移動させることも可能なのよ~」
「--!?そ、それってーー!!」
「はいはい~ワタシの出番ねえ~、オケウエー君~!幸い、ここは森の中で、屋外となっているから【ハーミリー】を召喚できるのよね~~! 」
「?」
「『我の元に降臨せよ、蒼厳の天海から舞い降りし大賢霊の七色巨鳥【ハーミリー】』ーー!! 」
『グエエーーーーッ!!』
「-----!!!?」
なんだなんだなんだ、おいーー!!いきなり空高くから、超巨大なーー!鳥がーー!?
舞い降りてきたぞ――――!!?
ビュウウウウウウウウゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーー!!!!
『グエエーーッ!!』
見上げたら、俺達のすぐ真上に、巨体を誇る超大型な大鳥がいて、その本体にも七つの色で構成されている身体で彩られてるみたいだな。七つの色は白、黄、赤、青、緑、紫、橙といった様々な配色が複雑な模様をサーカス団のごとくあっちこっちへと混ざり合って、目に保養だともいえる光景なのだな、おい!
「おいおいおいおいー!冗談なんだろう、先生――!!?」
「いいえ、冗談じゃないもん~!これこそ、ワタシ、イリーズカ先生の契約精霊【ハーミリー】なので~す!~なんちゃってー!てへ~!」
「……いやいや、めっちゃくちゃ大きすぎるよ、先生の契約精霊ってぇ~!なんか俺達が蟻みたいに見えちゃうよ…」
「まあ、まあ、落ち着いてよね、オケウエー君!初めて見ることになるから驚きもするでしょうけれど、本題に早く戻らないといけないので説明を続けるわね~!実をいうとね、ワタシの【ハーミリー】も学院長の【太陽の大精霊王、 ミョーセラ】と同じで、契約人間から遠く離れた地域に行っても単独に活動することができるのよね~~!なぜなら、『蒼厳の天海 』~~、つまり、空の中と下であれば、どこへでも行ける精霊なのよ~!まあ、ワタシの聖魔力量はあまり高くない方なので、オケウエー君の異空間収納の魔法陣を『天海直下七色結界』の中に包み込んだままフェクモにまで届かせたら、きっと聖魔力量がつきて、ワタシが眩暈起こして倒れるかもしれないけれど、これならオケウエー君も安心して『自分もおじさんを護れた』って胸を撫で下ろせる~ってなったら喜んで協力してあげるわよ~~ん!」
「そ、それはー!」
「はいはい~!先生からの優しい~力添えを無駄にしないでよね~?今すぐ異空間収納の魔法陣を出してきて出してきて~~!」
「ああ、あ!」
言われた通りに異空間収納の魔法陣を展開する。今回はゾンビー化した動物も外へと出していくんだから魔法陣の形成はもっと大きめにして。
フェクモには【聖魔力】がベースとなっている【魔術全般】が機能できない大陸なんだが、【異空間収納】は【純正聖魔力気】だけを元に発動できる魔術なので、【聖魔力】としてカウントされずに、天頂神の定めた通りの権能に引っかからず、普通に正常な発動を維持できるのだ!
よってー!
『グエエーーッ!!』
俺の大き目な魔法陣を ハーミリーの『天海直下七色結界』の中に包み込まれたまま、その綺麗な七色で構成された四角い障壁という名の『結界』をあの超大巨鳥の背中に先生が乗せると―!
『グークエエーーーーーー!!!!』
可愛い声を上げて天高く翔けて飛びかけていったのだったーー!フェクモの方角へー!
「で、先生ー!俺の眷属たるゾンビー達をフェクモへ送り届けられるのはありがたいんだが、いつか着く事になるその瞬間をここからでも観察できるような魔術とか機器は乗せてないのかー?」
確かに、オードリーに聞かされたところによれば、イリナが使ったっていう【映像動画再生円陣魔術】といった記録できたり、レコードされた映像動画方法と違って、動く映像を生でライブ中継できる【映像再生クリスタル】や【動画表示円盤】はあの巨大な鳥の背中に載せられてない様子だったので、どうやったら目標地点に着くところの映像をここで映し出していられるのかなーー!?
「それなら、無問題なのよ~~! 【ハーミリー】の『目』は特殊すぎて、見たままの光景を契約人間のワタシがいるここでも映像系魔法陣を展開できるものなのよ~~ん!」
ビュウウーーーーーン!!
「ああ!確かにできたー!」
今、俺達の前に一つの七色から構成されている魔法陣が出現し、空と雲の光景を映し出している最中なので、やっぱりあの巨大な鳥の目が見たまんまの物を俺達へと見せてくれる証なのだなー!
「スピード上げていけるよう、指示を出すからね~! ハーミリーーー!!」
『グエエーーーーッ!!』
どうやら、念話で指示を飛ばしたのか、離れたところでも契約精霊とお話できるなんて便利だね。まあ、俺もそれをイーズとできちゃうけど、距離がねぇ……
「すご過ぎるよ、先生の精霊ってー!」
「うふふ~!そうでしょ~?そうでしょう~!?なんたって、世界広しといえども、数少なくフェクモまで活動できる『特殊な権能』を有している精霊だからねぇ~、うふ~!」
「いや、マジでデタラメすぎるぜー!先生~!」
ぎゅっと!
「ちょ~!何やってんの、先生ー!?」
いきなり近くに来られて腕を俺の肩に回されたので、
「あー!もう着いたわね~!さ~て、 ハーミリーも背中からアナタの魔法陣を下ろし終えたし、どうぞゾンビー達を出してった~!出してった~!」
「おうー!」
ビュウウ――――!!
あの結界、【天海直下七色結界】っていう名の七色で構成されている四角いな障壁の中に俺の魔法陣が入ったままなので、その特別な『魔術発動と術者との接続』っていう能力の元にあるから、ここまで遠く離れた別の大陸にいる俺でもここから俺の発動したままの【異空間魔術】を操作でき、そして俺の意思を魔法陣の中にいる【眷属達】へ届けて、いい反応を貰った感覚があるので、またも魔法陣の中にあるものを外へ出せるよう、ロック解除を済ますと、
『ぐわあーーーおお!!』
『ききかかー!ききけけーー!!』
『ロアアーー!!ロロロアアーーー!!』
『ゲククケー!ゲククケーー!!』
ゾンビー化されて、声帯が歪んでいるようになったので変な声を上げたままぞろぞろと俺の大きめな魔法陣から出ていった真っ黒な色をしているゾンビー化された6匹の狼、10匹のバーブ―ン、4匹の虎や5匹のゴリラをあの ハーミリーの目が見せてくれるここの魔法陣から確認できた!
「我が眷属達よ、今すぐ俺のおじちゃん、ガランクレッドの家の近くの周りを八方へ展開し、外敵から守るようそこに陣取れ――!俺が良いと言うまで絶対にそこから動くなー!」
『ロアアーー!!『ききかかー!『ゲククケー!『ぐわあーーおお!』』』』
それだけ指示すると、大人しく俺の言う通りにしてくれた可愛い眷属達!
精霊と違って、いつから『ゾンビー化』させた動物であろうとも俺からの【死の息吹】の供給がなくても自力で動けるし、マジで俺からの介入は何も必要としてない可愛い眷属達なんだよねー!
そして、あの25体の眷属にした動物達もゾンビー化する事で、普通の動物とは桁外れな身体能力を誇っており、尋常ならざる俊敏性と索敵機能を持っているあいつらなら、たとえ【魔道銃火器】を一杯武装した帝国軍1大隊とでも互角以上に渡り合えるほどの戦闘力を発揮できるはず!いや、むしろ相手が2大隊までも圧倒できるに違いないね。
なにせ、俺の優れている【死霊魔術】の元でソンビーの身となったことで、身体中を塵までに燃やし尽くしたり、灰にまで消し炭にしない限り、いつでも飛び散った肉片となっても素早く集まって再生し、刺激され怒り出すあいつらが直ぐに回復し2倍以上の獰猛さと敏捷性で攻撃してきた敵全員に容赦なく食い殺さんと大暴れしてくれるだろう!
【天海直下七色結界】という巨大な障壁を解いたハーミリーなので、既に俺の異空間収納の魔法陣から出したソンビーズ達は森の中へ俺のフェクモでの実家を守るべく散開していった。
続いて、【天海直下七色結界】も既に解けたので、もう用が亡くなった俺の遠いところにある魔法陣の維持ができずに霧散しており、今はそのフェクモに送り届けた異空間魔術の中身にある物も全て俺の手元にある『異次元と繋がった空気の周り』に戻った気がしてるので、また何かをここで取り出したいと思ったら、いつでもまたしても『異空間収納』を発動して新たな保管してあるものを取り出せるので便利っちゃ便利だねー!
これで、ゼナテスの言った、あの『部下』なる輩に頼らずとも自力でおじちゃんを護ってやれるぞー!
やったー!
………………………………
…………………
「って、もう授業が始まった7時過ぎだー!急いで戻らないとー!あ、でも!まずはお礼を言っておこう、先生ー!先生のお陰で、こうして安心して自分の力でおじさんも守れたって努力を実感できちゃったし!だから、協力してくれてありがとうございました、イリーズカ先生ー!」
深々と頭を下げる俺に、
「いいわよ~オケウエー君~!幸いなことに、今日の【精霊術学】の授業はお昼の後からだし~、ワタシがいまから慌てて戻ることもないわよね~~!なの~でー!」
ずいー!
「なー!?」
いきなり顔を近づかれたかと思うとーー!!
むふん~!んむふ!?ちゅっぱ~!?んむっ~!?
いきなりディープな口づけを唇同士を通して、粘膜や唾液交換までしてくれた色白なイリーズカ先生がキスしてくれてるのだーー!!!!
っておい、めっちゃくっちゃすぎだよ、先生ー!教え子である俺になんてことーーー!?
ちゅっぱー!
「ぷはーーー!?」
解放された俺の第一声は、
「先生ーーーーー!!!?何やってたんですか―――!?俺達ってそんな間柄でもないでしょうにーーー!!!?」
イリーズカ先生があまりにも無茶なことをしでかしてくれたものなので、驚愕から来たパニックを起こして思わず敬語になりながら声を張り上げた俺に、
「~はいはい~先生が単なる『協力』を提供して上げたのに、その反応はないでしょ~~!ワタシだって22歳なんだから、さほどオケウエー君と年の差あまり離れ過ぎてない、お~・わ・か・い~『女』なのよ~~。それに、今すぐ分かるわよね~~?オケウエー君の身体中に湧いてきた感覚を良~く感じ取ってみて下さい~~~!」
「えー?ん?……」
言われてみれば、確か……あ!そうだーー!!!
『良かったね、オケ兄ちゃん!』
「うん!ありがとうね、先生ーー!!」
先日のヒルドレッドからは唇や粘膜と唾液交換のディ―プなキスをされてないので、頬っぺたでのキスはカウントされないってイーズが指摘してくれたから、今の先生の計らいは本当にありがたいんだね!
「うふふ~!どういたしまして、オケウエー君~!アナタの力になれて嬉しいわ、オケウエー男爵~君~!(だって、アナタの褐色の肌が容姿と外見に程よいマッチできる魅力的な要素をいっぱい揃っているようだからめっちゃタイプだもの、ワタシ~~!さっき、アナタの事をビンタしてたってのもアナタをこれ以上トラブルにならないよう、アナタの死霊魔術使いとしての事情を知らないはずの学院長がこれ以上嗅ぎ回れないようにするためだもの~!)」
そうだった!先生は【精霊術学】の先生なんだから、恐らく俺のイーズの秘められし能力、『別々に新たな個人の女性とのキスを唇と口内の粘膜や唾液交換で交わしていく度に、聖魔力量が上昇していく』ってことも知っちゃってるんだね――!
でも、やっぱり先生にあんなエッチすぎることをされて未だにドキドキが止まらなくて心臓がどうにかなっちゃいそうなのでー!
「じゃ、俺はこれで先に教室へ戻るんだね、バイバイー!」
もっと強くなったのはいいことだけど、今は先生の顔を直視できないので、早く離脱していかないとね!
タタタターーー!
ちなみに、昔のフェクモにいた頃、俺はゾンビー化した動物を自然に放たないようにしたのは、誰か森を冒険してくる物好きがいれば、そのゾンビーズに襲われるか術者が死霊魔術の使い手で俺だって特定することを防ぐため!だから、すべての眷属達を自分の異空間収納の魔術に保管するようにしてきたって訳だ。
…………………………
……………
「うふふふ……よく勉強に励みなさいね、オケウエー君~!ハァ~ハァ~ハァ~!もう~!なんて格好可愛いダークチョコの少年なの~~っ!もっと抱きしめたくてキスしたくてウズウズしっぱなしだわ~ワタシ~!あぁん~っ!」
恍惚とした目を向けながら、息も上がってドキドキの赤面しっ放しの胸に手を置き始めるイリーズカ先生は後ろ姿の飛んでいった最中のオケウエー男爵のことを見つめつつ頭から考えるのを止めずにいる先生がいるのだったー!
グレイなことをやったこともあるイリーズカ先生に、その異常な性癖も彼女の内面の一部なのだった!
でも、さっきの口ぶりからすると、先生は自分とゼナテスだけがオケウエーの『秘密』を知っているんだと信じているような態度を取ったので、恐らく先生はあの二人の『闇なる計画』に加担してはいない、悪なる陰謀とは一切の関わりを持っていないことがはっきりと確認できた、そのオケウエーとの会話をしたばかりなイリーズカ先生のであったー!
さすがに『グレイ=黒』、と言う訳じゃないので。
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……………………………
オケウエーが走り出している最中に、空高く彼を見下ろしている人物がいるのだった!
「けけかかかかー!予想通りの展開すぎて痛快以外の何物でもないのだな、けけけ…」
そう。
オケウエーとイリーズカ先生の会話を盗み聞いていたのは、他でもない、【不可視化魔術】を発動している最中のゼナテスであった!
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「森まで連れてきて何のつもりなのかな、先生ー?」
結局、学院生寮に帰っていくと俺達が寮母さんに説明をしないといけなくなる状況に直面するしかないので、俺の部屋にではなく、【静寂の霊群森】へと連行されたきたようだ。
「幸いなこと、たまにはホームルームを始めなくてもいいように、今日は学院長からのお許しが出たっぽいから、オケウエー君とこうして『指導してやれる』場が設けられたわよね~!てへ~!」
舌を出して茶目っ気に言った先生みたいだが、それは俺をあんなに有無を言わせない大人の圧力で以ってここまで連れ出してきたさっきのとは思えない程の無邪気っぷりに切り替えた先生に、俺が聞く、
「で、『ご指導』というのはー?……たとえあの仮面男の言ってた通りにおじちゃんを彼の部下が護ってくれるとはいっても、俺はただ自分の目でおじちゃんがまだ安全圏にいることを確認しに戻りたいってだけだよー!そして護衛してくれるっていう『部下』の姿を確認でき次第、学院には戻るけどそれでもいけないのかな……ねえ、せんせい、俺のためにこれをゼナテスに口添えしてもらえないだろうかー」
「はいはい~そこでストップ~!」
ぎゅむ~
「むふ~!?」
あろうことか、今度は俺をまたもハグしにきたんだけど、明らかに俺の頭を持って彼女の胸へと埋没させてくれちゃって、ーって、なんでーー!?
「ぷはー!?」
すぐに開放されると、
「オケウエー君、…お気持ちは分からないでもないけれど、アナタのおじさんなら絶対に何の問題もならないはずなのよー?だって、ゼナテスちゃんの言った言葉が本当~ってだけじゃなくて、今すぐにでもアナタをあそこへ帰さなくても、おじさんをオケウエー君の手で護衛ができるよう、今の狼狽えている様子のオケウエー君の曇った思考にヒントを与えてやるのよね~~!」
「…えー?ヒント、だとー!?」
「そうよ?学院長が帝国軍の動向を正確に把握できたのも、彼女の【太陽の大精霊王】の【契約人間】から遠く離れている何百キロメートルにいても活動できるよう【午前中の支配】っていう権能があったから、時刻が午前になる限りどこへでも半径2000キロメートル以内で学院長から遠く離れていても、聖魔力量の供給が絶たれることなく動き回れるらしいけれど、オケウエー君の【愛の大聖霊】にはアナタが全力を10文の2までも十分に引き出せてないため、たとえイーズベリアちゃんを『真体姿トゥール・フォーム』にしてもアナタの側から20キロメートル以上も離れたところに放ってもすぐに聖魔力の供給が絶たれ、活動できなくなり姿が霧散させられオケウエー君自身の元に強制帰還されそうだけど……」
「あ、あの……先生?」
「はい~?」
「先生の解説がノンストップに長すぎて、なにから聞き取ればいいんだか全然だったけど?……」
「えー?」
……………………………………………………
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要するに、学院長の【ミョーセラ 】と違って、イーズベリアを俺の側から遠いところへと単独に活動させることは無理っぽいとイリーズカ先生が教えてくれたんだけど、だからそれでイーズをおじちゃんの様子を見に行ってもらうために一時的な飛行も出来ないらしいので、なので先生が教えてくれるって言う解決策というのは、
「オケウエー君~!今まではフェクモだった頃に、恐らく何百体ものの可愛い~~動物達をアナタが『あれ』にしちゃって、自身の『異空間魔術』の魔法陣の中へと保管してきたわよね~~?」
「ああ、…そうだけど?」
確かに、『異空間魔術』は【純正聖魔力気】という【聖魔力】の下位互換の『力の源』に頼るだけで発動できるものなので、フェクモにいても普通の【聖魔力の行使】に頼らずとも『 異空間魔術』を発動できたから大量なゾンビー化させた動物を中に仕舞いこめたんだ!
ん?そうだ!取り乱してしまった勢いで忘れそうになっちゃってた!
「先生!こんな森の奥であっても誰かが聞き耳を立てても不思議じゃないし、俺達の会話が聞かれても機器で録音されたりしないようにまずは俺のイーズの【聖封第2、広範囲悪滅大聖域(ラージュ=スケール・イビルデストロイング・ホリーエリア)】という優れてる結界を発動しておいてから続きをお願いねー!」
カシイイーーーーーーーーーーーーーーーーンン!!!
「よし!これで万が一にも盗み聞きされてて誰かが機器や機械を使って会話を録音したり、動画を取ろうとしてる輩がいてもたちまち故障を起こして正確な音や映像を記録できないようになってるはずだ!で、確かに俺は自分の眷属達を魔法陣に保管してきたのだが、それが何か?」
「続けていうと~、さすがにその魔法陣を遠いところへ飛ばしていくことは不可能なのよねえ~。『異空間魔術』の魔法陣を発動させ、管理している術者本人から離れたところへと他人が持っていくことは無理なの~。だけど~、学院長みたいな特殊な精霊なら、オケウエー君のそれを『特別な結界』の中に包み込んで、たとえ遥か遠いところへとその魔法陣を移動させることも可能なのよ~」
「--!?そ、それってーー!!」
「はいはい~ワタシの出番ねえ~、オケウエー君~!幸い、ここは森の中で、屋外となっているから【ハーミリー】を召喚できるのよね~~! 」
「?」
「『我の元に降臨せよ、蒼厳の天海から舞い降りし大賢霊の七色巨鳥【ハーミリー】』ーー!! 」
『グエエーーーーッ!!』
「-----!!!?」
なんだなんだなんだ、おいーー!!いきなり空高くから、超巨大なーー!鳥がーー!?
舞い降りてきたぞ――――!!?
ビュウウウウウウウウゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーー!!!!
『グエエーーッ!!』
見上げたら、俺達のすぐ真上に、巨体を誇る超大型な大鳥がいて、その本体にも七つの色で構成されている身体で彩られてるみたいだな。七つの色は白、黄、赤、青、緑、紫、橙といった様々な配色が複雑な模様をサーカス団のごとくあっちこっちへと混ざり合って、目に保養だともいえる光景なのだな、おい!
「おいおいおいおいー!冗談なんだろう、先生――!!?」
「いいえ、冗談じゃないもん~!これこそ、ワタシ、イリーズカ先生の契約精霊【ハーミリー】なので~す!~なんちゃってー!てへ~!」
「……いやいや、めっちゃくちゃ大きすぎるよ、先生の契約精霊ってぇ~!なんか俺達が蟻みたいに見えちゃうよ…」
「まあ、まあ、落ち着いてよね、オケウエー君!初めて見ることになるから驚きもするでしょうけれど、本題に早く戻らないといけないので説明を続けるわね~!実をいうとね、ワタシの【ハーミリー】も学院長の【太陽の大精霊王、 ミョーセラ】と同じで、契約人間から遠く離れた地域に行っても単独に活動することができるのよね~~!なぜなら、『蒼厳の天海 』~~、つまり、空の中と下であれば、どこへでも行ける精霊なのよ~!まあ、ワタシの聖魔力量はあまり高くない方なので、オケウエー君の異空間収納の魔法陣を『天海直下七色結界』の中に包み込んだままフェクモにまで届かせたら、きっと聖魔力量がつきて、ワタシが眩暈起こして倒れるかもしれないけれど、これならオケウエー君も安心して『自分もおじさんを護れた』って胸を撫で下ろせる~ってなったら喜んで協力してあげるわよ~~ん!」
「そ、それはー!」
「はいはい~!先生からの優しい~力添えを無駄にしないでよね~?今すぐ異空間収納の魔法陣を出してきて出してきて~~!」
「ああ、あ!」
言われた通りに異空間収納の魔法陣を展開する。今回はゾンビー化した動物も外へと出していくんだから魔法陣の形成はもっと大きめにして。
フェクモには【聖魔力】がベースとなっている【魔術全般】が機能できない大陸なんだが、【異空間収納】は【純正聖魔力気】だけを元に発動できる魔術なので、【聖魔力】としてカウントされずに、天頂神の定めた通りの権能に引っかからず、普通に正常な発動を維持できるのだ!
よってー!
『グエエーーッ!!』
俺の大き目な魔法陣を ハーミリーの『天海直下七色結界』の中に包み込まれたまま、その綺麗な七色で構成された四角い障壁という名の『結界』をあの超大巨鳥の背中に先生が乗せると―!
『グークエエーーーーーー!!!!』
可愛い声を上げて天高く翔けて飛びかけていったのだったーー!フェクモの方角へー!
「で、先生ー!俺の眷属たるゾンビー達をフェクモへ送り届けられるのはありがたいんだが、いつか着く事になるその瞬間をここからでも観察できるような魔術とか機器は乗せてないのかー?」
確かに、オードリーに聞かされたところによれば、イリナが使ったっていう【映像動画再生円陣魔術】といった記録できたり、レコードされた映像動画方法と違って、動く映像を生でライブ中継できる【映像再生クリスタル】や【動画表示円盤】はあの巨大な鳥の背中に載せられてない様子だったので、どうやったら目標地点に着くところの映像をここで映し出していられるのかなーー!?
「それなら、無問題なのよ~~! 【ハーミリー】の『目』は特殊すぎて、見たままの光景を契約人間のワタシがいるここでも映像系魔法陣を展開できるものなのよ~~ん!」
ビュウウーーーーーン!!
「ああ!確かにできたー!」
今、俺達の前に一つの七色から構成されている魔法陣が出現し、空と雲の光景を映し出している最中なので、やっぱりあの巨大な鳥の目が見たまんまの物を俺達へと見せてくれる証なのだなー!
「スピード上げていけるよう、指示を出すからね~! ハーミリーーー!!」
『グエエーーーーッ!!』
どうやら、念話で指示を飛ばしたのか、離れたところでも契約精霊とお話できるなんて便利だね。まあ、俺もそれをイーズとできちゃうけど、距離がねぇ……
「すご過ぎるよ、先生の精霊ってー!」
「うふふ~!そうでしょ~?そうでしょう~!?なんたって、世界広しといえども、数少なくフェクモまで活動できる『特殊な権能』を有している精霊だからねぇ~、うふ~!」
「いや、マジでデタラメすぎるぜー!先生~!」
ぎゅっと!
「ちょ~!何やってんの、先生ー!?」
いきなり近くに来られて腕を俺の肩に回されたので、
「あー!もう着いたわね~!さ~て、 ハーミリーも背中からアナタの魔法陣を下ろし終えたし、どうぞゾンビー達を出してった~!出してった~!」
「おうー!」
ビュウウ――――!!
あの結界、【天海直下七色結界】っていう名の七色で構成されている四角いな障壁の中に俺の魔法陣が入ったままなので、その特別な『魔術発動と術者との接続』っていう能力の元にあるから、ここまで遠く離れた別の大陸にいる俺でもここから俺の発動したままの【異空間魔術】を操作でき、そして俺の意思を魔法陣の中にいる【眷属達】へ届けて、いい反応を貰った感覚があるので、またも魔法陣の中にあるものを外へ出せるよう、ロック解除を済ますと、
『ぐわあーーーおお!!』
『ききかかー!ききけけーー!!』
『ロアアーー!!ロロロアアーーー!!』
『ゲククケー!ゲククケーー!!』
ゾンビー化されて、声帯が歪んでいるようになったので変な声を上げたままぞろぞろと俺の大きめな魔法陣から出ていった真っ黒な色をしているゾンビー化された6匹の狼、10匹のバーブ―ン、4匹の虎や5匹のゴリラをあの ハーミリーの目が見せてくれるここの魔法陣から確認できた!
「我が眷属達よ、今すぐ俺のおじちゃん、ガランクレッドの家の近くの周りを八方へ展開し、外敵から守るようそこに陣取れ――!俺が良いと言うまで絶対にそこから動くなー!」
『ロアアーー!!『ききかかー!『ゲククケー!『ぐわあーーおお!』』』』
それだけ指示すると、大人しく俺の言う通りにしてくれた可愛い眷属達!
精霊と違って、いつから『ゾンビー化』させた動物であろうとも俺からの【死の息吹】の供給がなくても自力で動けるし、マジで俺からの介入は何も必要としてない可愛い眷属達なんだよねー!
そして、あの25体の眷属にした動物達もゾンビー化する事で、普通の動物とは桁外れな身体能力を誇っており、尋常ならざる俊敏性と索敵機能を持っているあいつらなら、たとえ【魔道銃火器】を一杯武装した帝国軍1大隊とでも互角以上に渡り合えるほどの戦闘力を発揮できるはず!いや、むしろ相手が2大隊までも圧倒できるに違いないね。
なにせ、俺の優れている【死霊魔術】の元でソンビーの身となったことで、身体中を塵までに燃やし尽くしたり、灰にまで消し炭にしない限り、いつでも飛び散った肉片となっても素早く集まって再生し、刺激され怒り出すあいつらが直ぐに回復し2倍以上の獰猛さと敏捷性で攻撃してきた敵全員に容赦なく食い殺さんと大暴れしてくれるだろう!
【天海直下七色結界】という巨大な障壁を解いたハーミリーなので、既に俺の異空間収納の魔法陣から出したソンビーズ達は森の中へ俺のフェクモでの実家を守るべく散開していった。
続いて、【天海直下七色結界】も既に解けたので、もう用が亡くなった俺の遠いところにある魔法陣の維持ができずに霧散しており、今はそのフェクモに送り届けた異空間魔術の中身にある物も全て俺の手元にある『異次元と繋がった空気の周り』に戻った気がしてるので、また何かをここで取り出したいと思ったら、いつでもまたしても『異空間収納』を発動して新たな保管してあるものを取り出せるので便利っちゃ便利だねー!
これで、ゼナテスの言った、あの『部下』なる輩に頼らずとも自力でおじちゃんを護ってやれるぞー!
やったー!
………………………………
…………………
「って、もう授業が始まった7時過ぎだー!急いで戻らないとー!あ、でも!まずはお礼を言っておこう、先生ー!先生のお陰で、こうして安心して自分の力でおじさんも守れたって努力を実感できちゃったし!だから、協力してくれてありがとうございました、イリーズカ先生ー!」
深々と頭を下げる俺に、
「いいわよ~オケウエー君~!幸いなことに、今日の【精霊術学】の授業はお昼の後からだし~、ワタシがいまから慌てて戻ることもないわよね~~!なの~でー!」
ずいー!
「なー!?」
いきなり顔を近づかれたかと思うとーー!!
むふん~!んむふ!?ちゅっぱ~!?んむっ~!?
いきなりディープな口づけを唇同士を通して、粘膜や唾液交換までしてくれた色白なイリーズカ先生がキスしてくれてるのだーー!!!!
っておい、めっちゃくっちゃすぎだよ、先生ー!教え子である俺になんてことーーー!?
ちゅっぱー!
「ぷはーーー!?」
解放された俺の第一声は、
「先生ーーーーー!!!?何やってたんですか―――!?俺達ってそんな間柄でもないでしょうにーーー!!!?」
イリーズカ先生があまりにも無茶なことをしでかしてくれたものなので、驚愕から来たパニックを起こして思わず敬語になりながら声を張り上げた俺に、
「~はいはい~先生が単なる『協力』を提供して上げたのに、その反応はないでしょ~~!ワタシだって22歳なんだから、さほどオケウエー君と年の差あまり離れ過ぎてない、お~・わ・か・い~『女』なのよ~~。それに、今すぐ分かるわよね~~?オケウエー君の身体中に湧いてきた感覚を良~く感じ取ってみて下さい~~~!」
「えー?ん?……」
言われてみれば、確か……あ!そうだーー!!!
『良かったね、オケ兄ちゃん!』
「うん!ありがとうね、先生ーー!!」
先日のヒルドレッドからは唇や粘膜と唾液交換のディ―プなキスをされてないので、頬っぺたでのキスはカウントされないってイーズが指摘してくれたから、今の先生の計らいは本当にありがたいんだね!
「うふふ~!どういたしまして、オケウエー君~!アナタの力になれて嬉しいわ、オケウエー男爵~君~!(だって、アナタの褐色の肌が容姿と外見に程よいマッチできる魅力的な要素をいっぱい揃っているようだからめっちゃタイプだもの、ワタシ~~!さっき、アナタの事をビンタしてたってのもアナタをこれ以上トラブルにならないよう、アナタの死霊魔術使いとしての事情を知らないはずの学院長がこれ以上嗅ぎ回れないようにするためだもの~!)」
そうだった!先生は【精霊術学】の先生なんだから、恐らく俺のイーズの秘められし能力、『別々に新たな個人の女性とのキスを唇と口内の粘膜や唾液交換で交わしていく度に、聖魔力量が上昇していく』ってことも知っちゃってるんだね――!
でも、やっぱり先生にあんなエッチすぎることをされて未だにドキドキが止まらなくて心臓がどうにかなっちゃいそうなのでー!
「じゃ、俺はこれで先に教室へ戻るんだね、バイバイー!」
もっと強くなったのはいいことだけど、今は先生の顔を直視できないので、早く離脱していかないとね!
タタタターーー!
ちなみに、昔のフェクモにいた頃、俺はゾンビー化した動物を自然に放たないようにしたのは、誰か森を冒険してくる物好きがいれば、そのゾンビーズに襲われるか術者が死霊魔術の使い手で俺だって特定することを防ぐため!だから、すべての眷属達を自分の異空間収納の魔術に保管するようにしてきたって訳だ。
…………………………
……………
「うふふふ……よく勉強に励みなさいね、オケウエー君~!ハァ~ハァ~ハァ~!もう~!なんて格好可愛いダークチョコの少年なの~~っ!もっと抱きしめたくてキスしたくてウズウズしっぱなしだわ~ワタシ~!あぁん~っ!」
恍惚とした目を向けながら、息も上がってドキドキの赤面しっ放しの胸に手を置き始めるイリーズカ先生は後ろ姿の飛んでいった最中のオケウエー男爵のことを見つめつつ頭から考えるのを止めずにいる先生がいるのだったー!
グレイなことをやったこともあるイリーズカ先生に、その異常な性癖も彼女の内面の一部なのだった!
でも、さっきの口ぶりからすると、先生は自分とゼナテスだけがオケウエーの『秘密』を知っているんだと信じているような態度を取ったので、恐らく先生はあの二人の『闇なる計画』に加担してはいない、悪なる陰謀とは一切の関わりを持っていないことがはっきりと確認できた、そのオケウエーとの会話をしたばかりなイリーズカ先生のであったー!
さすがに『グレイ=黒』、と言う訳じゃないので。
…………………………………………………
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オケウエーが走り出している最中に、空高く彼を見下ろしている人物がいるのだった!
「けけかかかかー!予想通りの展開すぎて痛快以外の何物でもないのだな、けけけ…」
そう。
オケウエーとイリーズカ先生の会話を盗み聞いていたのは、他でもない、【不可視化魔術】を発動している最中のゼナテスであった!
………………………………………………
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