精霊術学院の死霊魔術使い

ワガドゥー男子

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第75話:砲撃上手な契約精霊

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「ほおおおおおおーーーーーー!!!!」



レイーザリンの位置まで真っ直ぐに襲い掛かろうとしたわたくしに、



「ハハフフー!『我が敵を紅蓮の光線で撃ち滅ぼせ―!【紅大線全滅砲撃フェヌオールト】ーーーー!!!』



槌鉾を振り下ろしの構えで攻撃をかまそうとしたら、急に彼女からは太くて大きな紅の光線がその握り持っている中型の大きさをしている杖から放たれてきた――!



フシュウウウウウーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!



「ほおおおおーーーー!!!」



ですが、さっきわたくしが発動した【小守白霊防壁】がまだ自分の身体を包みながら護ってくれてるので、それを頼りにしつつもこの左手で持っている盾を前に突き出すと、レイーザリンの紅い光線をわたくしの身体から届かせないために、海が真っ二つに分けられたみたいに光線が二つに別たれそれぞれ上下の斜め後ろへとわたくしから軌道が逸らされると―



「ほおおおーーおー?」



フシュウウウウウーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!



って、まだレイーザリンの光線が止みませんのーーー!?



フシュウウウウウーーーーーーーー!!!



【小守白霊防壁】の障壁も薄くなっているし、わたくしの『敵の聖魔力から守ってくれる【盾】』の効果も弱まるばかりなので、我慢して必死にここから上下に二つの軌道を描いて後方へと逸らされるレイーザリンの【紅大線全滅...砲撃フェヌオール...ト】...なんでしたっけ?…からの砲撃に耐えながら身体がもう悲鳴を上げそうになるんですけれどー



「【敵攻撃全部着弾不可白清人壁(オール・エネミーアタックス・トータルディフェーンス・オブ・ホワイト=クレンジング・ヒューマンウオール)】」



今度は、わたくしがオケウエーと戦った時に使ったこの『盾』特有の【個人用魔壁】を展開して、【小守白霊防壁】も維持しながらの2重障壁を発動して、自身の聖魔力量がどんどん減っていく感覚を感じながらもなんとかレイーザリンからの聖魔力量が無尽蔵にも見えるほどに絶え間ない【紅大線全滅砲撃フェヌオールト】の砲撃をガードすることができましたけれどもー



「ハフフー!【ネリティーゼー】ーー!!『我が敵に向かって爆風なる暴炎の本流が伴われる災禍の焔川を迸らせろー!【敵滅全撃爆炎大凶激焔川ニクルネス・セフネディーッス・ゾルメッド=シェーダー】ーーー!!!」



変な機械的の声がした笑いを漏らしたレイーザリンがそんな長い詠唱と精霊魔術の名前を口にすると、



ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!



なんてことですわー!



さっきの紅色の光線が放出されるのが止んだ代わりに、今度はレイーザリンのあの複雑なデザインがしたロッドの丸っこい先端からは広範囲に炸裂してきた巨大な『炎の洪水』でも迸ってきたように爆炎があっちこっちへとその脅威を届かせ、この空中と木々の一帯をーー!



バゴウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゴゴゴゴゴゴオオオオオーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!



ただただすさまじい炎の本流がわたくしだけでなくこの辺りを紅蓮に燃え上がらせ、地獄のような莫大な火災をこちらに呑み込ませるとーー!



「く――ッ!!わたくしはまだ健在で~すのよ!」



炎の暴虐なる本流が止まってもわたくしがなんとか 【敵攻撃全部着弾不可白清人壁】も【小守白霊防壁】の両方の精霊魔術も同時に維持することができて、レイーザリンがあそこで上級な精霊魔術を2回も連発して疲れているように見えている今こそが攻撃に転じようかと思っていたところにーー!



ズイーーン!!ズイーーン!



「な~!?」



あろうことか、いきなり2門の【異空間収納】の魔法陣がレイーザリンの身体から上空の宙に出現して、そしてーー!



メラメラメラーー!!メラメラメラーー!!



「何なんですの、それーー!?」



その二つの魔法陣からは2発の大きな火球がまるでライトニングボールに見えるかのように尖っている電線みたいなのを球体の表面からパチパチと点滅しながら、こちらの上空までにそれらが飛んできましたの―――!?



というか、『異空間収納』という【物理的法則無視魔術】とあの【精霊魔術】であろう火球といった異なる種類の『魔技マジック・アーツ』を同時に発動できるというんですのーー!?並々ならぬことではないんですわよ、そんなことー!



メラメラメラーーグウウ!! メラメラメラーーグウウ!!



何なんですのーそれーー!?



浮遊しているわたくしの斜め上の上空に、その二つの火球の表面から突如としてそれぞれに四つの触手みたいな火の縄が伸ばされてくるのを見て、それに対してここから飛び退ろうとバックフリップをしようとしたらー



「【紅大線全滅砲撃フェヌオールト】ーーーー!!」



なんですのよ~~!?



さっきは2発ものすごい【精霊魔術】を彼女がぶっ放してきましたのに、また疲れもせずにその黒髪悪女がまたも杖の先端から再び紅の光線を発動できるというんですのーー!?



嘘ですわよ、そんなの~~!」



フシュウウウウウーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!



またも【敵攻撃全部着弾不可白清人壁】も【小守白霊防壁】も両方を発動し直しているわたくしですけれど、



メラララ~~パチパチーー!!メラララ~~パチパチーー!!



「きゃあああーーーー!!!?今度は何でしょうよーーー~!?」



念のために2重障壁で以ってわたくしが【紅大線全滅砲撃フェヌオールト】から防いでいる最中に、今度はいきなりわたくしの斜め上の上空に陣取っている二つの火球からその電撃のようにパチパチと鳴る火の触手四つがこちらまで迫ると、



ズズズル~~!!ズズズル~~!!



「ひゃあああーーーーーーーーんん!!?」



火球の二つからそれぞれが伸ばしてきた計八発の火の触手で、槌鉾と盾を握っているわたくしの両腕に巻き付いてきて、そしてーー!!



パチイイーーーーーーー!!!!



フシュ…………



レイーザリンの杖の先端から【紅大線全滅砲撃フェヌオールト】の放出が止んだと同時に、火の触手から身体中への神経を通して送られてくる『妙な感覚』に、わたくしが張っている【敵攻撃全部着弾不可白清人壁】も【小守白霊防壁】の2重障壁もぱちっと霧散して消えていくと、



ブルルウルルルルウゥゥーーーー!!!!グルルヴルッルウウルーーー!!!!



「きゃああああーーーーーーーーーーー!!!?」



あろうことか、2腕が触手に捕まって身動きも取れない状態となったわたくしの全身の神経に行きわたって、鋭い雷撃みたいな激痛を本体の二つの火球から送られてきたのですわーー!



どういう仕組みがあったのか、その二つの火の触手がわたくしの身体に張られている2重の障壁をもすり抜けてきて、腕に触れられるように巻き付いてきたそれらはわたくしにそんな雷撃みたいな痛みを送ったことにより強制的に障壁を解除させて、今は丸出しの生身な身体となったわたくしが捕らわれるままの状態になっているんですわー!




……………………………………





……………………




「ほぉおオォーー!!ほおオォおーー!!」



深呼吸を唱えて、さっきの痛みから意識を繋ぎとめようと頑張っている捕らわれの身となったわたくしに、



「どう?あっしは他の【砲撃系】の精霊術使いとは違う事、ついに気づいてるっぽねー?」



「ほおオォ…ほおオォ…そんなことは……」



実際に、どうやったら【精霊魔術】であるあの二つの火球を同時に発動していたあの【異空間収納】の2門の魔法陣の中へ保管できるのか、まったく見当がつきませんわよーー!?だって、そんなことができるとは今まで誰からも聞いてないですし、変なのですわーー!



【異空間収納】の中へは短い間の7時間以内にだけど、食べ物を腐らせることなく保管できるのは知っていましたわ。確かにその7時間を超えると、異空間収納の中にある【純正聖魔力気】の浸食を受けて石化していくでしょうけれど。ですが、契約精霊が発動した【精霊魔術】をあれほど事前に発動して隠蔽してきた魔法陣の中へと長い数分間であの中で維持しながら保管できただなんて………



前例がまったく聞いたことありませんわーー!



「名前を呼ばれるのが好きじゃないらしいから、彼女の名をソナタに教えるのが憚れるが、一度だけ言っても良さそうなので、あっしの契約精霊の名前は【ネリティーゼー】だっていうだけを覚えているといいっぽよー!」



「くーッ!そんなことはどうでも良くてよーー!!今すぐわたくしを解放しなさいですわーー!!」



「フハハー!それはできないっぽ。あっしの【ネリティーゼー】は砲撃が得意な精霊だけでなく、時空と異空間の魔技もお手の物だって教えてもらったっぽ。だから、こうして彼女の火球達を事前に発動しながら【異空間収納】にて長い間に保管することもできるというっぽね」



「で、でもー!そんなことしたら、発動時間が長引くことによって貴女だって聖魔力量の消耗が激しいはずですわー!さっきの連続の精霊魔術の発動もそうでしたが、そんなデタラメすぎたことをどうやってものともせずに、そうやってピンピン状態を保っていられるというんですのよーーーー!!?」



疑問に思ったことをすべて口にすると、



「さあねー?聖魔力量の保持量においてあっしがソナタもドレンフィールドさんもオケウエーさん以上の天才だからっぽね?」



それだけ言い切ったレイーザリンは、今度は嗜虐的な微笑を浮かべながら次にこのわたくしの身に降りかかるであろう強烈な痛みでも想像したり、予感したようなその目と微笑みが…………






…………………………………………………………






………………………………





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