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第77話:激戦中の二人
しおりを挟むシュウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥ…………………………
緑色の巨大な爆発が落ち着いて、その後に伴う緑色の煙も徐々に薄くなって消えかかると―!
ター!
「ん?」
もっと後ろにある大樹の比較的にとても太い枝へと跳躍して着地したレイーザリンがよく全体の光景を見渡せるあそこから爆発が起こった位置を眺めているのだが、
「これにて、戦いが終わる……とは言い切れないっぽね。……ヒルドレからの聖魔力…まだここからでも感じ取れるし…」
それだけ声を漏らしたレイーザリンは、今度は爆心地よりもっと斜め方向の遠くへと視線を移動させると、あそこには巨大な真っ白い球体が堂々と聳え立っているのを発見した!
「あれはー!確かにオケウエーさんの『聖封シリーズの聖霊魔術』っぽね?前に動画でも見たことある、あの【新型剛力級】を討伐した時に使ったっていうあれー」
フシュウウーーーーーーー!
ピイイィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
「なにを見ていたんですのーー!?わたくしならこちらですわよーー!」
ピカ―――――――――――――――――――――――――――――――!!!
「ー!……それは……やっぱり予想通りに、当たる寸前に奇跡的にも障壁を発動できたようっぽねー!」
そう。
遠くのあそこの爆心地で緑色の煙が完全に晴れると、そこから見えるのはオケウエーが遠くから張った後ろにある巨大な球体と色だけが同じ白くて大きな障壁が広くヒルドレッドの周りに展開され、さっきの個人防御用の魔壁よりも明らかに数十人の人をも中へと入れられる『精霊魔術』を展開している様子だ!
でも、もちろんサイズとして見たら、オケウエーの球体の方が何十倍も大きいのだが...(前のルネヨー・フラックシスにてヒルドレッドの精霊の真体姿になった時に発動した【大守白霊防壁グレート・ホワイトスピリット・バリアー】という広範囲な障壁じゃあるまいし、オケウエーの『聖封シリーズの白い球体』より大きさでは負ける方なので)
「【中守白霊防壁ミドル・ホワイトスピリット・バリアー】ですわよー!この障壁は、前にオケウエーサンと戦った時にも大活躍したものなのですわー!複数の竜巻が融合して超~~巨大な大規模竜巻が わたくしを呑み込もうとしたら、素早くこれを発動したわたくしがあの時の大規模な風の大嵐を凌げたほどのすごい精霊魔術ですわよこれーー!…ですから、貴女のさっきの緑色の波動なんてへっちゃらですわね、お~ほほほほほほーー!!」
「ハハフフフフフーー!それがどうしたっぽー?あっしの【莫大強緑吹飛砲撃ナーシビリー・スノウデーンタング】を凌いだところで、勝つことにはならないでしょー?ハハフェフェフェフー!」
ヒルドレッドの高笑いに対抗しているみたいにレイーザリンももっと可笑しいな機械的な笑いを再び見せると、
「だけど、これならどうっぽー?【大突撃凶暴強激貫穿黄金矢(フェーザレ=ハイムネ・シュヴラー)】ーーーーー!!!」
フシュウウウウウウウウゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
杖をヒルドレッドの方へと突き付けているレイーザリンはそれを唱えると、すぐに強烈な黄金色のぶっとい点滅している神々しい光を纏う矢の形をしたオーラが熾烈にも凄まじい速度で放たれ、一直線にヒルドレッドの障壁へとその大きな矢が到達しようとーー
パーーーーチイイーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
「なんですのよーーーーー!?」
フシュウーーーーーーーーーーー!!!!
一か所だが見事にヒルドレッドの【中守白霊防壁】を貫通して中へと入るそれは運よくヒルドレッドの側を横切り、当たらなくてもそれを彼女に驚愕させた大きな出来事となったーーー!!
……………………………………………
ヒルドレッドの視点:
「わたくしの【中守白霊防壁】を貫いたですってーー!!?」
「そうっぽよー!しかも、一つだけじゃないっぽねー!ハーーーー!!【大突撃凶暴強激貫穿黄金矢(フェーザレ=ハイムネ・シュヴラー)、『50発の大雨あられ』--!!】
「-----!!?」
パチイィィーーーーーーーーーーーーーー!!!!
レイーザリンの唱えた詠唱を聞いてはっと悟ったわたくしは、すぐに一か所だけ穴が開いてた【中守白霊防壁】を自分から解除して、無我夢中で前へと駆け出しーー
フシュウウウウウゥゥーーーーーーーーーーーー!!!!フシュウウウウウゥゥーーーーーーーーーーーー!!!!フシュウウウウウゥゥーーーーーーーーーーーー!!!!フシュウウウウウゥゥーーーーーーーーーーーー!!!!フシュウウウウウゥゥーーーーーーーーーーーー!!!!フシュウウウウウゥゥーーーーーーーーーーーー!!!!
フシュウウウウウゥゥーーーーーーーーーーーー!!!!フシュウウウウウゥゥーーーーーーーーーーーー!!!!フシュウウウウウゥゥーーーーーーーーーーーー!!!!
次々と、光り輝いている神々しい存在感を誇った複数の黄金色の矢が絶え間なくレイーザリンが発動した沢山の魔法陣から出てきて、雷に近い速さで連続してわたくしの方へ向けて放たれていく様子でしたけれどもーー!
フシュウウウウウゥゥーーーーーーーーーーーー!!!!フシュウウウウウゥゥーーーーーーーーーーーー!!!!フシュウウウウウゥゥーーーーーーーーーーーー!!!!フシュウウウウウゥゥーーーーーーーーーーーー!!!!フシュウウウウウゥゥーーーーーーーーーーーー!!!!
「おおほおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
一発の矢だけでもわたくしの【中守白霊防壁】を一点箇所だけですが貫けたのが証明済みでしたので、障壁を展開したままでも突っ立ってたら蜂の巣状態に陥るのが予想できましたので、だから障壁を解除して、矢を避けながら撃ってきた術者の黒髪ビッチを直接に叩くべき駆け出していこうとするわたくしでしたわ!
一か所に留まっていてはいい餌食になるのを恐れましたから、一応、機動性の優れている個人用の【小守白霊防壁】を自身にかけ直したわたくしがレイーザリンに向かって間合いを詰めようとしている中でも変幻自在に色んな動きをして、時には斜め跳躍で時にはV字にも身体の走る方向を次々と変えながらどうにか矢の大雨から当たらないようにした次にー!
ガチャー!ガチャーガチャーガチャーガチャーガチャーガチャーガチャーガチャーガチャー!
『ヴィオーレ!ヴィオーレ!ヴィオーレ!ヴィオーレ!ヴィオーレ!ヴィオーレ!ヴィオーレ!ヴィオーレ!ヴィオーレ!ヴィオーレ!』
そうー!
オケウエーと戦った時みたいに、またも自分の槌鉾の先端にある尖った出っ張りもある球体が分裂して、10体の綺麗な白い鎧を身に纏う小型な剣使いの騎士達が形成されるとーー!
「征きますわよ――!!アールドヴィオーレーーーー!!!」
またして矢を避けながら、10体の騎士と共にあそこの樹の枝に立っているレイーザリンの位置までを飛びながら向かっていくわたくし達ですがー!
「まあ、今度はお人形遊び――!?あっしらの年齢も15歳か16歳になったばかりなのになんて幼稚っぽね~?でも無駄っぽよーー!!ソナタのそのおもちゃの人形、あっしの矢で吹き飛ばしてみせるっぽねーー!」
ガチャーーーー!!!ガチャーーーー!!!ガチャーーーー!!!ガチャアーーーーー!!!
『ヴィオーレ~~!?ヴィオーレ~~!?ヴィオーレ~~!?ヴィオーレ~~!?』
「アールドヴィオーレーーーー!!!?」
どうやら、レイーザリンの宣言した通りに、彼女の黄金色の矢にて、4体だけだが良くもまあわたくしの可愛くて小さな騎士達を吹き飛ばしたことに成功しているようですわねー!けれどーー!
『ヒル嬢ー!構うでないんじゃぞー!儂が吹っ飛ばされても平気じゃから、ヒル嬢はまっすぐにあやつのところまでーー!』
アールドヴィオーレが言ってくれましたので、
「分かりましたわ!はあああああーーーーーーーー!!!!」
もうすぐレイーザリンのところまで届くはずーー!!
「にやー!」
えー?心なしですけれど、何故かレイーザリンの顔に微笑が浮かんだように見えましたけれども、
「ハハフフフフェフェーー!!まんまと罠にはまったっぽね、ヒルドレーー!!」
「なんですのーー!!?」
嗜虐的な笑みを浮かべたレイーザリンがいきなりさっき発動しっ放しの…【大突撃凶暴強激貫穿黄金矢】を解除して、飛んでくる矢も待機していた矢も全部消してから、素早く杖の先端を飛び奔ってゆくわたくしに向けると、
「囲まれて惨めに飲みこまれなさいーー!【大勢黄色巨暴撃爆不視圧倒四角群ゼニレックト・カンタヌア=エフェリディーシェ】ーーー!!!」
ズウウーーー!!!ズウウーーー!!!ズウウーーー!!!ズウウーーー!!!ズウウーーー!!!
ズウウーーー!!!ズウウーーー!!!ズウウーーー!!!ズウウーーー!!!ズウウーーー!!!
ズウウーーー!!!ズウウーーー!!!ズウウーーー!!!ズウウーーー!!!ズウウーーー!!!
「なああーーー!??」
なんてことですのよ~~!?
レイーザリンがそう唱え終えたら、突如としてこの辺りに寒気が走るような悪寒を感じると同時に、彼女からの聖魔力の気配が大勢になってわたくしを囲んでいる感覚を覚えるかと思えば、次にはこうして、わたくしの周りを実際に包囲状態にしたように夥しいほどの大小様々な黄色い球体が出現して、距離もあるものはわたくしからとっても遠くにあって、あるものはこのわたくしの腕を伸ばしきった後に手を触れると届きそうなほどの近すぎる距離にあるそれらの球体はーーー
「包囲されちゃったっぽねー?ハハハハハフェフェフェーー!!」
なんなんですのよーーー!!!?
いつの間にこんな大規模な精霊魔術を発動するのに必要そうな長くて完全なる詠唱を唱える時間ありましたのよーー!!?
予めに『完全なる詠唱』しておいて、溜めて延期した状態で今になって魔技の最終段階の詠唱するだけで発動しようとしてもめっちゃくちゃ過ぎますわよ~~~!!
それにそれに~~!!反則級までの大勢の大物な精霊魔術を次から次へとーー!!
さっきも思いましたが、無尽蔵にもほどがありますわよーー!!!
「くーッ!やってくれましたわねー!黒髪悪女―――!」
「なぬー!?どういうことっぽよー!その言葉ー!?」
「だって悪女は悪女でしょー!?初対面の可哀想なオールズティニア侯爵家の令嬢であるわたくしの顔に土と泥をつけた屈辱感満載のあれをやっちゃった過去があったから、『黒髪悪女』って呼ばれるほどに酷いイジメを貴女がしたのが事実ですのよーーー!?」
「それはソナタがあっしのいう事を聞かずに、大人しく指導されることを拒んだことが原因だからっぽよーー!!あっしはただ正当なお仕置きをしたまでのことっぽよー!フェフェファハフフーー!!」
「それは貴女が勝手に決めたルールで、町への新入りであるわたくしに対してなんの正当性の欠片もないイジメであったことは間違いない事実でしたわよー!ですからー」
「黙りなさい口を閉ざしなさいもう耳が腐りそうなので喋らないでっぽねー!では、復讐しようとしたけれど哀れにも反撃を喰らって薄汚い『床舐め令嬢ちゃん』に相応しきプレゼントを贈ろうー!『一斉砲撃、開始』っぽよ----!!!」
ビュウウウーーー!!!ビュウウウーーー!!!ビュウウウーーー!!!ビュウウウーーー!!!ビュウウウーーー!!!ビュウウウーーー!!!ビュウウウーーー!!!ビュウウウーーー!!!
ビュウウウーーー!!!ビュウウウーーー!!!ビュウウウーーー!!!ビュウウウーーー!!!
「くーーー!!」
多そうだからこの短期間で全てを数えるのは無理そうなので、辛うじて見れる範囲で予測したら、きっと計30発にも及ぶ様々なサイズをしている黄色い球体の形をした彼女の精霊魔術が一斉に、囲んでいるわたくしの方へとそれらを容赦もなく雨あられと降り注いできましたわ―――!!!
バコオオーーーー!!!!バコココココーーーー!!!!バコココココココココココココココココココココココココココーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!
成す術もなく、包囲されたわたくしがやられーーっていうと思いましたのーー!?おほーッ!
またも大爆発が起きて、寸前のところで【中守白霊防壁】を発動できてはその凄まじい30発からの大爆発の威力が強烈すぎて障壁がすぐ『敵の砲撃により破壊され解除させられた』ので、この4秒にも満たない刹那の時間に起こった一連の流れには十分すぎる【条件】が揃ったので、運よく聖魔力量がまだ半分残っているわたくしが【白霊固体〙という自分の身体を二つの『魂化した本物のわたくし』と『白霊気流でできた擬態化した偽物のわたくし』に分けられる【欺身霊生体変換ノーゲルケトゥー】を無事に発動して、今は魂状態になったわたくしに爆発に巻き込まれてもなんの痛みも影響も感じなくなりましたわよ――!おほー!
ちなみに、【欺身霊生体変換ノーゲルケトゥー 】を発動したわたくしはさっきの槌鉾の先端を10体の小型な騎士に変えた【聖白槌鉾分裂騎士小体十シュヴァリエー・ザイレンヒールト=ディアトロッス】という精霊魔術を解除する必要がありましたので、今はすっかりと10体の騎士も霧散して消え、わたくしの槌鉾の先端として再構築され戻ってきましたのでー!
でも、今は魂化した状態なので、自然と槌鉾も霊体化した状態になり、物理的な世界となんの干渉も出来なくなってるの見えない状態となってるのですが......
………………………………
あの木の枝で様子を窺うレイーザリンに徐々に近づいて、もう8,9メートルかにまで届きそうな距離に達した【魂化した状態】のわたくしが【物理化した本物のわたくし】に戻った途端に攻撃に転じようと槌鉾を構えるわたくしはーーー!
「やああーー!?」
バコオオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
どういう訳か、物理世界に霊体化した状態のわたくしが本来の本物である肉体の物理的な存在に戻って出現しようとした矢先に、いきなり鋭い衝撃が走って、わたくしを遠く後方へと吹き飛ばしたーーー!!?
それに、刹那のことでしたけど、目をそこに向けるとレイーザリンの姿がもうないーーー!!?
ビュウウウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
「きゃあああーーーーーーーーーーー!!!?」
遥か後方へと吹き飛ばされたわたくしーー!!
これって、学生寮の壁にまで到達しそうな勢いですがー
カチャーーーーーーーーーー!!!!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチイイイイイーーーーーーー!!!!!!!!!
「ひぎゃゃあああああああーーーーーーーーーーー!!!!!!?」
どういうことか、音速に近い速度で沢山の木々を一直線に真っ二つにしながら吹き飛ばされてきたわたくしの身体は突然なにか壁みたいなものへ背中から衝突してしまいましたが、それと同時になにか激しい雷撃みたいな衝撃が全身に行き渡らせ、わたくしの全身を痺れさせるだけじゃなくて激痛のあまり意識を手放しかかろうとする程に強烈な責め苦に苛まれるわたくしがーー!?
「ぎゃああーーーーーーー!!!?」
どうしてなのか、感覚として分かっているのは全身から力が抜けていくみたいで、まるで力も入らずに身体の具合が弱まったわたくしはまたしても地面に倒れ、土でも唇が触れそうな勢いで顔から落ちそうなのを矜持で支えられ、見事にも両手で踏ん張って阻止出来ましたので、自分の状態を冷静に判断する余裕ができちゃうとー
「どう~~?力が抜けていって、両腕も両脚も満足に動かせないほどに聖魔力量が0までに枯渇状態になったでしょーー?もうじき、あっしがそこに行って、今度はこの綺麗な靴でソナタの顔を踏んづけて上げてもいいっぽよー?でも、その前にはこの能力について、説明してあげようね、『床舐め令嬢ちゃん』~~~」
「くーー!」
近距離転移術でも使っていたか、もうすぐそこの上空に浮かぶレイーザリンの姿がいるー!
悔しいですわーー!!
これもきっとヤツの罠でしたわねーーー!!!やっぱり黒髪悪女の聖魔力量ーー!どうかおかしいったらないですわよーーーー!!!
それに、さっきは音速かそれの何倍かの速度で沢山の木々が真っ二つにされたほどに吹き飛ばされてきたわたくしでしたが、学院長の発動してくれた『あれ』がなかったりしたら、完全に背骨が砕かれるほどの衝撃でしたわよねーーー!!?もう死んでてもおかしくないですわよねーーー!!?
ですが、学院長のおかげでこうして無事に精神的ダメージに変換され、激痛だけが残って物理的なダメージには至らないようですわねー!
それだけじゃなくて、最終的に当たったあの見えぬ壁も思った以上に硬くなかったので、衝突してても柔らかく迎えられるだけで気絶させられそうな衝撃を全然感じませんでしたわよね!
ここ、【静寂の霊群森】の木々がそんなに硬くなくて、訓練用にうってつけの柔らかさで出来ていることも幸いして、木々が簡単に伐倒されるほどな吹き飛ばしを喰らっていても学院長の【あれ】さえあれば骨が砕けて死ぬようなことが決してないですわね.......
やっぱり、わたくしたち精霊術使いの使っている『精霊魔術』が強力過ぎるから、人間対人間同士でなく明らかに世界獣に対してのみ力を発揮して良いって想定された能力ですわよねこれーー!
「あっしの【ネリティーゼー】の得意とした『時空と異空間』を操る魔術だったっぽよー!【敵出現観察後不視化突飛魔力強奪悲壁ジャスパレンガーズ・ヴェルトゥディーエンネス】のこれは、敵が転移魔術とかを使ってくるのをあっしのネリティーゼーが観察できれば、すぐにあっしを不視化した状態にでき、そして瞬間移動でもしたように敵であるソナタの現れる位置まで吹き飛ばせるほどに元いた空間を対象から『強奪』でき、そしてまたも遠くへ時空が歪むほどの見えぬ悲しき壁が展開され、それに直撃したソナタが『悲しき衝撃』に襲われ、聖魔力を奪われていったってだけっぽよーーーー!!」
「もう~!悔しいったらないですわーー!!わたくしが負けるだなんて~~!負けるだなんて~~!!だって、予定ではあのクソ黒髪悪女を打ち負かして、今度こそはわたくしの方がこの白いハイヒールの可愛いリボンのついてる靴で頭の後ろを踏みつけて復讐として今はレイーザリンの番で土を舐めさせる屈辱感いっぱいの拷問を開始したいですのに~~~!」
地面についている両手をぶんぶん叩いているわたくし。眩暈もしてきたしー!このままじゃ気絶するのも時間の問題に……
これで、どうやって復讐を遂げようとしますのよーー!!
しくしく…………
「バイバイ―!無力感に打ちひしがれ、地面に這い蹲ったままこれを受けて敗北を味わうのがいいっぽよーー!!【大突撃凶暴強激貫穿黄金矢(フェーザレ=ハイムネ・シュヴラー)】ーー!!」
その精霊魔術の技名を叫んだレイーザリンは、すぐさま何条もの黄金色の矢を魔法陣から打ち出してくるレイーザリンが見えたのですわ――――!!!嫌あぁ―――!!!
「負けたくありませんわよ―――――!!!」
『力が欲しいんじゃな、ヒル嬢ー?ならよいー!儂が特別に今回だけ、ヒル嬢の望みを【ただ】で叶えてやってもいいんじゃぞー!』
「こー!?この声――!?」
絶望感に脱力しかかった時に、いきなりアールドヴィオーレの声が聞こえ、念話で話しかけてきますのーー!?
……………………………………………………………………
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