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第79話:分裂された鞭の薔薇......
しおりを挟む『残っている選手達全員に知らせがあります。【チーム・オケウエー】、脱落者2名があります!ジェームズ・フォン・ウィンチェスターとヒルドレッド・フォン・オールズティニア!ジェームズ選手は相手のリーリスに敗れ退場させられたが、ヒルドレッドは相手のレイーザリンに勝ったのにその後は気絶し、戦闘不能な状態となったのでチームメイトの加勢にいけないようです!』
「「「---!?」」」
さっきから、クレアリスの撃った3発の矢で意識を失ってそうに見えたジュリアがあそこの地面で倒れるようになり、テンカウントが2まで突き進んだところで、自身の持っている聖魔力量、魔術耐性防御力と忍耐力が高いお陰か、やっとふらふらしながらも怠く起き上がったジュリアの様子を見ていた3人だったが、いきなりそんな放送を【副審判役】を務めている生徒会のマーリエラが伝えた!
「ジェームズサンが負けたんですってーー!?」
「予想はしたけど、まさかあんなに早く退場させられるとは……」
「あの男~~!!オケウエーの唯一の同性友達でありながら訓練の成果も見せないまま負けるなんてーー!無能にもほどがあるわよ――!」
驚愕した顔を浮かべるジュディ、クレアリスとオードリーから3者3様の意見が交わされる中、……
『続いて、『チーム・純粋なる淑女』にも脱落者2名が出ます!リーリス・フォン・イルレッドノイズは相手のジェームズを倒したが、その後はもう興味がないというようなことを伝えたリーリスが辞退して、そしてレイーザリン・フォン・エルグムーンドはヒルドレッドに打ち負かされ、現在はジェームズやヒルドレッドと同様、保健室へと運ばれ保険医先生に診てもらっているところです!』
「……どうやら、相手チーム二人までもこの『チーム対抗試合』から脱落したみたいわねー!丁度いいわ!これであたくし達3人でそこの暴力女を撃破したら、オケウエーの加勢が必要かどうかあの白い球体の外から見守るだけだわーー!」
「えへへ~!それなら安心ですねー!今は数でいえば私達のチームの方が圧倒的に有利ですし~!」
「ふふふ……そうと決まれば早く片付けていきー」
「そんな都合のいいことあるかー!馬鹿者共ー!」
既に回復していたか、いきなりジュリアからの突っ込みが入った後、
「【絡取敵体捕獲後毒獄ゾレミ・ファルグレメリー】、『3発の敵身捕獲』ーーー!!」
そこの定位置でジュリアが魔技の名を唱えながら、茨の鞭を激しく何回転もの垂直の振り回しをしていた後、いきなりその回転した残像から3体のぐるぐると複雑な回転姿の鞭が別に産み出され、その激しく回転しながらの不気味な絡みとる模様をしている本体とは別の鞭3体がジュディ、オードリーとクレアリスに向かって放たれていったのである!
「みんな、跳躍で避けて――!」
「「はいです!「言われなくてもするのよ~ふふ!」」
ター!ター!ター!
ジュリアからの『3体の回転している別の鞭』が自動的にぐるぐるしているようだから、きっと『精霊魔術』の類であるそれは派手に素早く一直線にそれぞれ3人の方へと肉薄していくと、すぐさま跳躍して宙へと避けた3人だったーー!
「反撃だわー!『中型氷弾』-!」
バーン!バーン!バーン!バーン!バーン!
5発もの『中型氷弾』を斜め下の方向にいるジュリアへと撃ち下ろしていたオードリーだったが、
「そんなことでわたしに勝とうとでもーー!?」
バシーーーーー!!!バシーーーーー!!!バシーーーーー!!!バシーーーーー!!!バシーーーーー!!!
さっきの【絡取敵体捕獲後毒獄ゾレミ・ファルグレメリー】を放つことを止めたジュリアが素早く斜め上から迫ってくる五つの氷弾を伸ばしていった鞭で叩き落そうとしたらー
カチャアーーーーーー!!!カチャーーーー!!!カチャーーーーー!!!カチャーーー!!!カチャーーーー!!!
ジュリアの鞭は特殊な弾く能力を持っているので触れる途端もいきなり氷の柱が発生することなく弾くことができた!なので、オードリーから撃たれてきた五つの氷弾を上の宙まで伸ばしたジュリアの鞭が見事に全弾をはじいてから、各弾が後方へと吹き飛ばされて短い間の1か2秒ぐらいかその後はタイムラグあっての【氷柱】がやっと炸裂したので、
「オードリー嬢!一緒に撃つのよー!『我が手元に睡魔3射よ参れ【シュート・ザ・リシャー】』、そして『我が両側に麻痺の魔法陣20射よ制圧せよ【 コンカー・ザ・リシャー】』--!!」
「分かったわー!」
バーン!バーン!バーン!バーン!バーン!
それだけ示し合わせていたクレアリスとオードリーは、それぞれが精霊魔術をジュリアに向かって放っていくー!
クレアリスの弓からはさっきと同様に3発の相手を眠らせられる矢が撃たれたのに加えて、クレアリスの両側から出現した二つの魔法陣からはそれぞれに10ずつの魔矢が出てきて、両方計23発の矢がジュリア目がけて飛んでゆくーーー!
「大人しくそれらを何もせず受けるだけだと思う方が馬鹿だぞーお前ら――!!」
タ――――――!!
天高く跳躍したジュリアは難なくオードリーやクレアリスからの攻撃を避けられたがーー!!
ビュウーーー!!!ビュウウーーー!!ビュウウーーー!!ビュウウーーーー!!ビュウウーーーー!!!ビュウウーーーー!!!
どうやら、クレアリスの弓から撃たれていた3発の『睡魔を誘う』矢が地面に突き刺さって終わったようだが、魔法陣から飛んでいった『麻痺をもたらす』矢だけは追尾能力があり、それら20発の矢が凄まじい速度で起動を変更して上にいるジュリアの背中へとーー!
バサーー!!バサーー!!バサーー!!バサーー!!バサーー!!バサーー!!バサーー!!バサーー!!バサーー!!バサーー!!バサーー!!バサーー!!バサーー!!バサーー!!バサーー!!
「があああーーーーーーー!!?」
見事に命中したーー!!
「うぐぅうぅ~~!?動けないだとーー!?」
「今よ、オードリー嬢!ジュリアが動けない今が好機よーー!」
「ナイスアシスト、クレアイリス―――!!今から撃つわー!」
バンー!バンー!バンー!バンー!バンー!
クレアイリスの『麻痺をもたらす矢』計20発で背中を着弾されたジュリアが矢の名前通りに麻痺状態になり身体が思うように動かせない彼女に向かって、さらにオードリーからの追加攻撃の5発の『中型氷弾』までもがあそこの空中でにて麻痺状態に遭ったジュリアへーー
カチャアアーーー!!!カチャアーーーー!!!カチャーーーー!!!カチャーーーーー!!!カチャーーーーー!!!
5発見事に命中して氷の柱が形成したのだーー!
ガチャーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
パチーーーーーーーーー!!!
5発からの弾から融合された大きな氷柱に包まれ尽くし、氷柱が霧散した後でも氷漬けにされているジュリアがいるのだったーーーー!麻痺状態にあったものだから、更に氷漬けまでされたら、いくらジュリアの聖魔力量が高かろうと、テンカウント以内で抜け出すことが不可能であるー!
カチャカチャカチャカチャカチャ………………………
「………これで終わりなのー?なんか怪しいわね…」
「……周囲だけ確認して回った方がいいですねー!」
「……んん。待って、みんなー!」
「「うん?「なんです?」」
ブヨオーーブヨオーーブヨヨヨヨーーーー!!
クレアリスの疑念の声につられて、オードリーとジュディが彼女の視線の先を辿っていくが、あそこにはーーー!?
ブヨヨヨーーー!!
さっきは周囲と溶け込んだような濃い緑色の色素をしていたのにいきなり本来の赤色の鞭の一部に姿を変えた小さな『茨の触手っぽいもの』がそこの地面で蠢ぎだし、そしてーー!
ズリュリュリュリュリューーーーーーー!!!
茨の鞭の先端にある小さな薔薇の花から生え出て、徐々に大きくなっていくジュリアの姿が出てきたのだったーーー!!
………………………………………………
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