精霊術学院の死霊魔術使い

ワガドゥー男子

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第119話:豹変

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ジュディが側付きメイドである【蛇人族】のシェリアと一緒に【自動装甲人形兵士】という自動式魔導兵器への魔神が装着して欲しい装備を1万近く装着し終えた頃には既に1か月間九日が経った。



どういう訳か、その日になってみるとジュディが魔神アフォロ―メロによって彼の部屋に呼ばれた!



『仕事が早くて助かると感心してるので、報奨を与えたくてお主を我が部屋へ招待しよう。お昼飯の後、午後1時は早く吾輩の部屋に来るように』とジュディにシェリアを通して手紙が渡された!





………………………





………





「魔神さん……報奨をくれるから私を呼んでいるそうなんですけど、……なんか緊張しますよね、えへへ…」



「……人間にとっての正真正銘の『神様との一対一の御対面』で御座いますからね。緊張するのは仕方ないことかと」



シェリアに伴われ、魔神の部屋へと赴いていくジュディ。



「それはそうとして、この一か月間はシェリアさんのお陰でたくさん学んだし、親切にお仕事についてもいっぱい手伝ってもらったり教えてもらったりしてきましたし、本当に色々なお世話になり過ぎてありがとうございましたよ、シェリアさん~!」



満面の笑顔を見せているジュディにそう感謝されると、



「……それはまあぁ~?自分のお仕事の範囲内でジュディ様のお手伝いをさせて頂いている身で御座います故、別に取り留めて特別なことをしていないと存じていますけれど…」



照れ隠しなのか、少しだけ顔を赤らんだシェリアがユサユサと可愛く下半身の蛇の尾を左右に振りながらジュディの側に道を進んでいくとー



ド―――ン!



………



「つ、ついに魔神さんのお部屋に続く巨大な両開きな扉の前に着きましたね!お、思ったより大きい!」



「さて、これからは自分がここにてお待ちしております故、どうか慌てることなく落ち着いてアフォロ―メロ旦那様にご会いになって下さいませ」



恭しく頭を垂れるシェリアを見てると、



「えー?シェリアさんは一緒じゃないんですかー?」



「生憎とアフォローメロ旦那様からは厳しくジュディ様とだけ二人っきりな御対面をご所望とのことで御座います故、自分はお側についていくことが出来ません」



「そう……ですかぁ…。な、なら、仕方ありませんね、えへッ!わ、私一人だけでもいいもん!」



えへって自分を奮い立たせるために胸を張って不敵な表情を作ったか、そうやってジュディは自信ありったけの気合の入った仕草を見せた後、



ガチャ――!



クリリリ………



重くて分厚い両開き扉を開け、一人だけで中へ入っていったのだったー!




……………




………




「これが吾輩からの報奨だ。受け取れ」



「は、はいです!」



元気よく返事したジュディは恭しくドレスの裾に両手を当てて摘まみながらお辞儀をすると、直ぐに前へと歩き出し、魔神の近くまできて、そして報奨らしき金貨5枚と金でできた魔神自身の小さな彫刻像を両手で受け止めながら頂いた。





……





「後、部屋に戻る前に吾輩からの話もある。少しはそこで座れ。フォハ!」



「はッ、はーひッ!」



緊張からなのか、舌を噛んでしまったジュディが座り込むと、



「(今度は一体何なんでしょうかな?……もうドキドキが止まらないから早く要件を伝えて帰して下さいよ)」



心の中で緊張が最高潮になってるジュディをよそに魔神が玉座にて脚を組み替えると、



「これから、吾輩はこの神界の下層すべてを支配できるように、【自動装甲人形兵士】を主な戦力として率いて、他勢力の魔神共と聖神共を倒していくつもりだ。お主の働きは吾輩の計画と戦略にとって必要なものだから誇っていいぞ?フォハハハー!自分の行動ひとつ一つがこの吾輩のために貢献できているからな!」



「あ、あははは……そう言われると光栄ですね、えへへへ……」



そうやって屈託なく微笑を浮かべて返事したジュディだったが、その時の彼女はまだ分からない。



その後に、【地獄】が待つことも知らずに………



「無論、その件に関してのお主の活躍も見事だと思うが、それにしてもこの1ヶ月間に亘って観測機器で記録したお主の身体から発されている【聖魔力量】がちょっと【魔術使いとしての才能がある一般的な7歳の人間】よりも遥かに100倍以上も高いことを時々に一瞬の昂ぶりみたいに激しく1秒間だけで膨らんでいっては元に戻るようになったようだけど、それにはどういうことがあってそんなものが出来たか、心当たりがないのだろうか?フォハハ!」



「……え、そ、そんなことがー?私の身体に―!?」



「どうやら自覚がないようだな。狙って爆発的に聖魔力を一瞬にして高められたのではなく、無自覚に力を暴走させていたのかもね。だがー!」



グイ――!



「きゃあーッ!?」



「その瞬間的に弾けたような【聖魔力量】は明らかに7歳の人間が持つにしては大きすぎるものだー!理不尽なくらいにねー!だからーー!!」



ビリリー――!!



「ひゃああああーーーーッ!!??」



「まずはある疑念から確かめることにするんだ! 1年後から始めたいと思う吾輩の健やかな人間女コレクションによる素晴らしい大団欒ハーレムライフのためになー!」



何の前触れもなく激高した魔神アフォローメロはジュディに乱暴な服への鷲掴みをして立たせると、勢いに任せてびりって彼女の控えめなドレスを引き裂いたので、その反動で後ろへと上半身の全てをひん剥かれたジュディが転げ落ちていったーー!!



下着は全部つけているようなので、流石に白い肌が晒されるところには両肩、首の周り、両腕、お腹と臍の部分だけになっていて、7歳特有の貧相な胸元はブラにて覆い隠されたままだ。



「何だとぉー!?そ、それはーーーー!!!?」



「うぅぅぅ………何でいきなりッー乱暴してぇえ~ぐううず~!うあああーー!」



泣き出したジュディとは対照的に、アフォローメロは驚愕な表情を浮かべていたー!



「それは、ま、まさかーーーー!?あの最醜最臭とまで言われている、【不潔なる醜顔悪臭クエラドリアス 】の紋章ーーーーー!!?」



そう。



ジュディのお腹のところには4歳から突如として出現して出来ていた、臍のところを舐めているように見える細長い形してる舌が髑髏の歯から伸びている入れ墨があるので、それで驚愕とも嫌悪感とも遜色ない顔になっている魔神アフォローメローーーー!!



「ゆ!」



「え?」



「許さんぞーー!!お主を若い頃から吾輩のハーレムに加え、自分の実の娘のように大事に育てて扱っていく予定だー! そしていつかお主が成人した11年後その暁に美味しくお主の真っ白いボディーを頂こうと楽しみにしていたのに~~!それをよりにもよってあの最悪な醜すぎる、臭すぎる男の呪いを受けたんだとぉーーーーー?!」



急に激怒した魔神はつかつかとジュディの位置まで進むとー



「もうお主には未来の吾輩のハーレムには入れないー!代わりに、お主には継続して吾輩の工場奴隷となって、あんな糞過ぎる臭~~い不潔なる男の呪いにかかった哀れなドブネズミ女として、この城において最も汚い地下牢屋へとぶち込んで暮らしてもらおうーーーー!!シェリアーーーーー!!」



「お呼びになられましたで御座いましょうか?」



「このゴミ女を便所箱に入れてやれーーー!」



「……畏まりました」



豹変した魔神はそれだけ宣言したら、ジュディのお友達だったはずのシェリアを呼んでジュディを牢屋へと連行するように命令した!



それから、ジュディにとっての『地獄のような日々』が、文字通りやっと始まる転換日となったー!





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