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最終章編
エピローグ
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美玲が目を覚ますと朝になっており、パジャマ姿で自宅の布団に横たわっていた。スマホで時間を確認しようとすると純からの着信履歴が画面を埋め尽くしていた。それもそのはずその頃、青崎家は大混乱に陥っていたからだ。
「もう! この子はほんっとうに僕のことびっくりさせるんだから」
死んだと思われていた人間が生き返ったのだ。葬式のつもりで来ていた親族は腰を抜かし、光一は純平を思い切り抱きしめていた。
「ごめん光一……」
「違うでしょ!」
部屋に走って入ってきた女性がそばに駆け寄り手を握り、真っ直ぐ目を見て言った。
「その呼び方は違うでしょう」
純平は思わず涙ぐみながら改めて目の前の二人に言った。
「ごめんなさい。お父さん、お母さん」
通夜から宴会へと目的は変わり、怪奇研究部員たちも次々と集まった。部員は次々と文句を言い、改めてお互いに生きていることを確かめ合った。その中で颯斗だけがぎこちなく、ただし目は赤く腫れてそっぽを向いていた。純が颯斗に向かって言う。
「ほら『お兄ちゃんと呼んで下さい』って言うんだろ? 言えよ」
「言ってねぇよ!」
周りの部員が次々と「嘘だ」と指摘する。颯斗は顔を真っ赤にして黙り込む。それに照れながら純平が言った。
「まぁなんというか、こちらも今更感強めだし、意地張ってたっていうか、これから先の人生のほうが長いんだから追々ってことで……」
「お、おう……」
顔を見合わせない二人に他の部員が大笑いをする。顔を真っ赤にした二人が「うるせー!」と怒った。この日は怪奇研究部にとって伝説の日となり、一生忘れない思い出になっただろう。
二学期も終盤に差し掛かり、純は元の学校に戻る事となった。相変わらず日常は続き、怪奇研究部も普段と変わらない日を過ごしていた。
「はぁ、久しぶりに依頼が来たと思ったら体育館倉庫掃除かい!」
「皆さんやってますね! 【スクープ怪奇研究部、雑用部に名前変更か!】こりゃいい記事書けるぞー!」
「あずきちゃん! 私達、怪奇研究部だから!」
怪奇研究部員が壮大な歴史の一部を解決させたことは部員以外誰も知らないのであった。
「もう! この子はほんっとうに僕のことびっくりさせるんだから」
死んだと思われていた人間が生き返ったのだ。葬式のつもりで来ていた親族は腰を抜かし、光一は純平を思い切り抱きしめていた。
「ごめん光一……」
「違うでしょ!」
部屋に走って入ってきた女性がそばに駆け寄り手を握り、真っ直ぐ目を見て言った。
「その呼び方は違うでしょう」
純平は思わず涙ぐみながら改めて目の前の二人に言った。
「ごめんなさい。お父さん、お母さん」
通夜から宴会へと目的は変わり、怪奇研究部員たちも次々と集まった。部員は次々と文句を言い、改めてお互いに生きていることを確かめ合った。その中で颯斗だけがぎこちなく、ただし目は赤く腫れてそっぽを向いていた。純が颯斗に向かって言う。
「ほら『お兄ちゃんと呼んで下さい』って言うんだろ? 言えよ」
「言ってねぇよ!」
周りの部員が次々と「嘘だ」と指摘する。颯斗は顔を真っ赤にして黙り込む。それに照れながら純平が言った。
「まぁなんというか、こちらも今更感強めだし、意地張ってたっていうか、これから先の人生のほうが長いんだから追々ってことで……」
「お、おう……」
顔を見合わせない二人に他の部員が大笑いをする。顔を真っ赤にした二人が「うるせー!」と怒った。この日は怪奇研究部にとって伝説の日となり、一生忘れない思い出になっただろう。
二学期も終盤に差し掛かり、純は元の学校に戻る事となった。相変わらず日常は続き、怪奇研究部も普段と変わらない日を過ごしていた。
「はぁ、久しぶりに依頼が来たと思ったら体育館倉庫掃除かい!」
「皆さんやってますね! 【スクープ怪奇研究部、雑用部に名前変更か!】こりゃいい記事書けるぞー!」
「あずきちゃん! 私達、怪奇研究部だから!」
怪奇研究部員が壮大な歴史の一部を解決させたことは部員以外誰も知らないのであった。
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