異世界転移したけど王様がクズなので旅をします。〜邪神に選ばれし男は神へと至る〜

悪鬼さん

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古の島編

お風呂withミイン

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「アキラ?」
「は?」
ミインが居た、何故?どうして?Why?、あれ?俺、男湯に入ったよな?ミインが女湯と間違えた?いや違う、確かに更衣室は別々だった、なら何故に?…男湯と女湯が一緒?
……………KO.NN.YO.KUだコレ!
嘘だろ…いや、混浴風呂って漫画とかでは更衣室は分かれてだ筈だ確か、なら常識的には問題ないか……いや、色々ダメだけどな。
「どうしたの?」
ミインが振り向いてこっちを向こうとする、それを察知した俺は縮地法を発動させて湯船に飛び、ザバン!と大きな音と共に湯船に飛び込んでミインを視界から外した。
危ない、物理的にも精神的にも倫理的にも色々危ない。
「何でこっちを見ようとするんだよ!?」
俺は警戒も恐れもせずに、全裸でこっちを向こうとしたミインに抗議の声を上げる。
「むぅ?」
ミインは何故に咎められているか分からないといったような声を上げた、顔は見えないが、きっと首を傾げていることだろう。
「……何でそんな警戒心無いかな…」
「…なんで警戒するの?」
「いや、なんでって…」
俺からしたら、なんで俺に対しての信用がそんなに高いのか気になるんだが…。
「それより、湯船に浸かる前に体を洗おっ」
えぇ…頼むからもうちょっとだけでも警戒してくれないかな…。 
「アキラ?」
後ろからじゃぶじゃぶと水を掻き分ける音が聞こえる…ん?いや待て!?
「あのミインさん?なんで近づいて来るんですかね…?」
「アキラが出てこないから…」
「分かった!出る、出るから!」
色々と危ないなオイ…まあ目のほよ……毒…でもないな…癒し?いや、俺はロリコンじゃない。どちらにしろ刺激が強…いや、俺はロリコンじゃない。
「アキラ、出ないの?」
「いや、今出る」
これ以上近付かれても不味いのでミインを視界に入れないように外に出た。
ミインが俺の顔を見ようとして前に来るので必死に目を逸らす、危ない、非常に危ない。
「アキラ、身体洗いっこしよ」
「……………………えぇ…」
どうしよう…ミイン子供……心は幼い、だいぶ幼い、記憶が無いせいか幼児退行してるみたいになってるが…自分の記憶は無くても知識はあるみたいだが…この世界の常識ってどうなってるんだろう?まあそれはともかく、ミインの見た目は中学生ぐらいだ、そう!中学生だ!
小学生くらいならこの緊張はロリコンだったのかもしれない。だが中学生なら話は別、俺だって思春期だ、中学生なら歳はそこそこ近い、緊張してもしょうがないんだ、だから俺はロリコンじゃない!俺はロリコンじゃない!
「……ミイン、済まんがのぼせちまったみたいだから先に上がる」
俺はそう言って早々とそこから逃げ出そうとする、しかし……。
「まだ身体洗ってないからダメ」
悲報、しかし回り込まれた(腕を掴まれた)
クソ!腕を掴まれてるから縮地法を使ったらあぶないかもしれんから使えない!
え、待ってどうしよう、え?俺…え?いやマジでどうすればいいの?…………ああもう、しょうがない、諦めよう……。

*********************************

「はあっ…」
疲れた……めちゃくちゃ疲れた…城での訓練より疲れた、背中を洗う洗われるだけならともかく、ミインが動くわ髪いじってくるわ、しかも近い、前を洗ってって言ってきた時はどうしようかと思ったよマジで…。
「身体イテェ……」
ミインは俺の身体の傷や痣を見て、驚きながらも丁寧に洗ってくれた、気持ちよかったです、しかし緊張も相まって風呂であんまりリラックス出来なかった…………まあ、少し喜んでたけども。
「ミイン遅いな…」
まあ、ミインの髪は長いから洗うのも乾かすのも時間かかるだろうしな、ドライヤーもないしバスタオルだけじゃ時間かかるだろ、妹もそうだったし。
「アキラ様、替えの服のサイズはお合いでしょうか?」
ミインを待って、更衣室前の廊下で待っていると、ゼパロが声をかけてきた。
「はい、丁度良いです、ありがとうございます」
因みに服装は薄い布素材で出来た黒いシャツとグレーの半ズボンという元の世界の夏でもよく着るラフな格好、異世界の服もこんな感じなんだな、流石に伸縮性は高くないけど。
「それは良かった、お二人に一人メイドを付けておきます、今はミイン様と更衣室に居ますが、それに食事の席まで案内するように言っておりますので、ミイン様が来次第、お越しください」
そう言うとゼパロは一礼して、そのまま廊下の向こうに去っていった。
「モノホンの執事はカッコいいなぁ…」
黒白のピッシリとした執事服に、片眼鏡を装備、顔の堀は深く、銀色の髪と立派に生え揃った髭が渋さとシッカリとしたイメージを持たせてカッコいい、俺もお爺さんになったらあんな風にに渋カッコいい感じになりたいものだ、執事にはならないけどな。あ、ミインの気配が動いた、ミイン髪拭き終わったみたいだな。
「アキラ、いこ」
ミインが更衣室から出てきて、俺に近づいてき、俺の腕をにしがみついた。相変わらず近い。
「おお、メイドさん、案内してくれ」
「はぃ…こちらですぅ……」
水色の髪をしたメイドさんは頼り無さそうな声で返事をして、廊下を歩く。
「アキラ、アキラ」
「ん?なんだミイン?」
「リアさん」
「ん?」
リアさん?ん…?えっ、何?なんか思い出したのか?
「メイドの人」
「……あ、メイドさんの名前か、ミインは気がきくな、ありがとう」
リアさんって言うのか、あの常にホワホワ?アワアワ?してるメイドさん。
「んっ…」
「あのぉ…私の名前教えてくださったのは良いんですけどぉ…なんだかいたたまれないのであんまりイチャコラしないでくださぁい…」
「い、いや別にイチャコラしてはいないんですが…」
「無意識ですか?無意識で二人だけの世界を作ってるんですか…わあ、すごいですねぇ…そんな器用なことが出来るんですかぁ…羨ましい限りですねぇ…言葉が少なくても通じ合える人がいるなんて…私もそんな人が欲しいですよぉ…だいたいーー」
なんかすごい饒舌になったな。なんか眼から光りが消えていってるんだが…まだなんか言ってるし、どんどん声小さくなっていってるし……。
「…………………すし、本当に…、あ!申し訳ございませんお客様方!少しボーっとしていました」
「いや、大丈夫です、なんかすいません…」
「いえいえ、それはともかく、お食事はこの部屋ですのでお入りください、ゼロ様がお待ちです」
リアさんはドアの前に立ち、扉を開けて手で部屋内に入るように示唆した。
「リア、案内ご苦労」
「はいぃ…」
奥の席で座っているゼロが片手を挙げ、俺らを呼ぶように手招いた。
俺とミインはゼロに座る席を教えられ、自分の席に座った。机は高価そうな木製の長く広い大きな長机で、上には白いテーブルクロス、そしてスープやサラダ、肉などの料理や高価そうな料理や食器が並んでいた。
「さあ、食事にしようミイン、アキラ」








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