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堀田 源次郎
しおりを挟む僕は阿駄留大学に通う二回生の学生だ。
実家暮らしをしており、詳しい場所は
言えないが、大型ショッピングモールが2つある市に住んでいる。
その市の駅が此処、僕の最寄駅だ。
今日もいつものように学校へ向かう列車に乗るのだ。
しかし、今朝から僕の顔は苦渋の色を浮かべていた。何故なら、ウンコがしたいからだ。
それならば、ささっとトイレに行けば良いじゃないかと普通ならばそう思うだろう。しかし今のこの状況でその反論は覆される。
今、僕はゲイに犯されそうなのだ。
それに僕は既にトイレに入っているのだ。
だがこの緊急事態は自分の危機管理不足が原因の1つと言える。今にも溢れ出そうなウンコに気を取られてしまい、個室トイレの中に人がいると気付かなかった。それに、普通に考えてドアが開いているなら中に人がいる事を疑うか?
御託を並べても仕方がない。今は目の前にいるゲイから逃げる術を考えなければならないのだから。
しかし、これは一筋縄では行かないようだ。
ゲイは僕の両腕を太い樹木の様な手でがっしりと掴んでいる。いや、それよりも太い樹木がゲイの股間から立派にそびえ立っていた。
その股間の樹木は雷鳴の様に脈を打ち鳴らしていた。
ディクン…ディクン…
ゲイの太い腕から伝わる脈と陰茎の振動が絶妙にリンクしており、まるで肉弾狂想曲を聞いている様だった。
その陰茎を眺めていると、何故だかわからないが口の中で転がしたいという欲求にかられてしまう。
ディクン…ディクン…ディクン…
ある一種のゾーン状態なのだろうか。陰茎の鼓動を五感で感じていると陰茎に集中を増してしまうのだ。通常の思考が霧の中で曖昧になっていく。意識が陰茎だけになる確かな感覚だけが鮮明に脳内で映し出される。
いつのまにか、抵抗することを忘れて僕の両膝は地面に付いていた。
モワッとした芳醇な恥垢の香りが副鼻腔を包み込む。蒸し暑さで湿った陰茎の汗が蒸発でもしているのだろうか。香りと共に熱気が顔全体に降り掛かる。僕の心臓は丁度サビの直前のビートだ。自然と僕は口を大きく開いていた。鼻の穴を開かせだらし無い上目遣いでゲイに媚びていた。歯を立てない様に舌を外へ出して今にも破れそうな亀頭を丸々頬張った。
「んほぁ…」
僕はフェラチオ童貞を卒業したのだ。
ゲイは僕の頭を優しく撫でた。言葉にせずとも卒業に対する敬意が伝わった。
更に陰茎を咽頭の奥まで押し入れた。亀頭がのどちんこにあたり何度も嗚咽しそうなのを必死で我慢した。嗚咽しそうな時はゲイの顔を見ると不安感が払拭される。
ゲイの事が愛おしい気分になるのだ。
その瞬間だった。ゲイは撫でていた僕の髪の毛を握り無理やり前後に動かしたのだ。
「ゔおっゔおっゔえっおっおおゔぉ…」
目頭と鼻から液体が飛び出した。
もう涙なのか鼻水なのか分からなくなるほど、僕の顔はもうあの頃の原型を留めていなかった。あの頃の僕はもう死んでしまったのだ。
ゲイは、僕の口をケツの穴だと勘違いしているのかひたすら腰を振り続けた。
「んああああああああああああああっ」
ゲイが謎の雄叫びをあげた。
それと同時にだった。
「アカァァァン‼︎出てマァァウッ‼︎」
その言葉を発してからそれ程時間を要さなかった。
ビュルルルッ…ビュルルル…ビュルッ…ビュル…ビュ…ビビ…ビ…
喉元に熱いモノを感じた。
まるで口の中にいっぱい溜め込んだ焼酎を一気に喉に流し込む様に喉を通過した。食道に流れて胃に留まる感覚がハッキリと分かった。そして、胃から放たれる栗の花の匂いが鼻を刺す。
先程まであんなにいきり立っていた陰茎はあの時の様子を忘れてしまうかの様に小さくなっていた。口の中に萎んだ風船を入れている様だった。
ゲイはさっきまでの威勢を無くして
物悲しげな視線で僕をジッと見つめていた。
「あーとうな…」
ゲイは陰茎をパンツに戻した。
するとポケットから駅近のコンビニで買ったであろうレシートの裏に何かを書いて僕に渡した。
堀田 源次郎
TEL:090-△△△△-□□□□
以外にも女性らしい繊細な字で驚いた。
堀田さんは垂れた前髪を後ろに戻してから何も言わずにトイレの個室を後にした。僕は放心状態で座ったままだった。
偶然居合わせたゲイのおっさんによって
僕の性癖は一瞬にして捻じ曲げられたのだった。
人生は何があるか分からない。
いくつものある常識の中に
まだ見ぬ非常識があるかも知れない。
それを蔑むのなら、僕は非情になろう。
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