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友の願い
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男は貫いた犯人を地べたに下ろしたと思えば目の前から消えていた。
逃げた?いや違う。上だ!殺気を感じ上を見ると男は拳を掲げて襲いかかろうとしていた。
「くッ・・・。」
スレスレで避ける。掠ったところの皮膚が裂け拳の風圧で吹き飛ばされてしまった。
体勢を立て直し相手を睨む。
「アハハハッ。お前強いな!」
男はまるで戦闘を楽しんでいるかのように笑いながら俺との距離を詰めてくる。
少し能力を使うか・・・。そんなことを考えていた時だった。どこからか黒いモヤが現れ男を包んだ。
男は焦る様子がない。男の仲間の能力なのだろうか?色々考えていると不意に男が俺を見て一言、告げた。
「俺たちの名はブレエド・・・。まぁお前とはいずれまた会うかもな。その時まで首を洗って待ってろ。」
そんなことを俺に言ったあと男は姿を消した。
ブレエドか・・・。確かラテン語で破壊者って意味だよな?とにかくヤバそうな奴らだったな。
もう関わリたくないなと心の底から思う俺だった。
それからと言うもの俺は奈津たちと合流し警察にだけ先程起きた出来事の全てを伝えた。
奈津には言わないように俺の方から警察の人に頼んだ。言ったところで面倒くさくなるだけと判断した。
学校に帰ったあと俺は少し項垂れていた。何故かと言うと今日だけでいろんなことがあり過ぎて少し頭がパンクしそうなのだ。
「頭が痛え~。」
少し陰鬱な気分に浸っているとまたしても頭を叩かれる。俺、叩かれ過ぎじゃね?
頭を上げると煌がいた。輝かしいほどの笑顔でこちらを見つめてくる。
「今日の任務お疲れ~!」
相変わらずハイテンションな煌。
「少し声量を落としてくれ。頭に響く。」
そんな俺の願いも無視して煌は話を続ける。
「一緒に帰ろうぜ!」
昨日は一緒に帰れなかったし今日は何も予定がないので一緒に帰れそうだなと内心で呟く。
「そうだな。帰るか!」
俺は帰り支度を済ませ煌の後ろをついていくのであった。
帰り道、俺は煌にある質問を投げかけてみた。
「お前はこの世界で何を成し遂げたい?」
「何でそんなこと聞くんだ?」
「単純に気になっただけだ。嫌なら答えなくていい。」
数秒間の沈黙があった後、煌は言葉を繋いだ。
「大切な人間を救い守り抜きたいかな~。」
その答えを聞いて少し驚いた。俺自身、他人のことなんて興味がないし救いたいとも思った事はない。
だけどこいつは他人がしないことを平気でする。成し遂げるだけの力もある。
そんなこいつが俺は羨ましい。ずっと暗いところで過ごしていた俺にはない優しさに満ちた心がある。
そんな煌が眩しくて俺は少し目を背けてしまった。
そんな時、変な空気を感じたのか煌は俺を揶揄い始めた。
「もちろん!強い俺は弱いお前を守る義務がある。この私を頼るが良いぞ!」
「大きなお世話だよ・・・。」
その後も煌といろんな話題で雑談した後、帰宅した。
やることを一通り済ましご飯も食べたあと寝るためにベットに潜り込んだ。
今日はいろんなことがあって疲れたのか意外にも早く眠れた。
そして俺は昔の夢を見る・・・。
逃げた?いや違う。上だ!殺気を感じ上を見ると男は拳を掲げて襲いかかろうとしていた。
「くッ・・・。」
スレスレで避ける。掠ったところの皮膚が裂け拳の風圧で吹き飛ばされてしまった。
体勢を立て直し相手を睨む。
「アハハハッ。お前強いな!」
男はまるで戦闘を楽しんでいるかのように笑いながら俺との距離を詰めてくる。
少し能力を使うか・・・。そんなことを考えていた時だった。どこからか黒いモヤが現れ男を包んだ。
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そんなことを俺に言ったあと男は姿を消した。
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もう関わリたくないなと心の底から思う俺だった。
それからと言うもの俺は奈津たちと合流し警察にだけ先程起きた出来事の全てを伝えた。
奈津には言わないように俺の方から警察の人に頼んだ。言ったところで面倒くさくなるだけと判断した。
学校に帰ったあと俺は少し項垂れていた。何故かと言うと今日だけでいろんなことがあり過ぎて少し頭がパンクしそうなのだ。
「頭が痛え~。」
少し陰鬱な気分に浸っているとまたしても頭を叩かれる。俺、叩かれ過ぎじゃね?
頭を上げると煌がいた。輝かしいほどの笑顔でこちらを見つめてくる。
「今日の任務お疲れ~!」
相変わらずハイテンションな煌。
「少し声量を落としてくれ。頭に響く。」
そんな俺の願いも無視して煌は話を続ける。
「一緒に帰ろうぜ!」
昨日は一緒に帰れなかったし今日は何も予定がないので一緒に帰れそうだなと内心で呟く。
「そうだな。帰るか!」
俺は帰り支度を済ませ煌の後ろをついていくのであった。
帰り道、俺は煌にある質問を投げかけてみた。
「お前はこの世界で何を成し遂げたい?」
「何でそんなこと聞くんだ?」
「単純に気になっただけだ。嫌なら答えなくていい。」
数秒間の沈黙があった後、煌は言葉を繋いだ。
「大切な人間を救い守り抜きたいかな~。」
その答えを聞いて少し驚いた。俺自身、他人のことなんて興味がないし救いたいとも思った事はない。
だけどこいつは他人がしないことを平気でする。成し遂げるだけの力もある。
そんなこいつが俺は羨ましい。ずっと暗いところで過ごしていた俺にはない優しさに満ちた心がある。
そんな煌が眩しくて俺は少し目を背けてしまった。
そんな時、変な空気を感じたのか煌は俺を揶揄い始めた。
「もちろん!強い俺は弱いお前を守る義務がある。この私を頼るが良いぞ!」
「大きなお世話だよ・・・。」
その後も煌といろんな話題で雑談した後、帰宅した。
やることを一通り済ましご飯も食べたあと寝るためにベットに潜り込んだ。
今日はいろんなことがあって疲れたのか意外にも早く眠れた。
そして俺は昔の夢を見る・・・。
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