最弱な奴が実は最強?

レン

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事実

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 俺はその日、姉と共に平和な時を過ごしていた。
 平和といっても「スラム」という街には電気が通っていなく全体的に食料も不足していた。
 そのため食料に困る人たちが犯罪に手を染めることなんて日常茶飯事だった。
 俺たちの家も貧乏だったため何度か盗みを働いたことだってある。
 罪悪感が湧いたがその度に心の中で自分に言い聞かせた。
 「生きるためだから仕方ない」と・・・。
 「スラム」という街で生きていくには自分自身が強くなくてはいけなかった。
 だからこそ俺は鍛え続け自己防衛のためいろんな人を殺した。
 そんな余りにも血で染まった日々を過ごしていくうちにいつしか俺は周りから恐れられる様になっていた。
 多分だが俺が恐れられる原因の一つとしてこの並外れた力があったのだろう。
 当時の俺の戦闘能力は群を抜いていた。
 俺はその時、能力なんて持っていなかった。
 だけどその当時、俺に勝てる人間は能力者を含め居なかっただろう。
 それぐらいの力が俺にはあったのだ。
 その力を利用し暗殺だって引き受けたことだってある。
 そしていつしか俺は殺す事に対して何の躊躇もなくなってきたのだ。
 昔までは感じた罪悪感でさえ今となっては感じなくなってきていた。
 そんな俺への天罰なのか事件は起こった。
 俺は姉が誕生日という事もあって殺しの仕事で得た金で久しぶりに豪華な料理を振る舞おうと買い物をしていた。
 ある程度の量を買ったので家に帰ろうと歩いているとどこからか爆発音が鳴り響いた。
 上を見上げると煙が立ち込めてきていた。
 その煙を見て愕然とした。何とその煙は「スラム」のある方角からだったのだ。
 それを知った直後、俺はその場に今まで買った食材を投げ捨て無我夢中で走った。
 三十分ほど走りようやく「スラム」に着いた。
 だが街の状態は悲惨はものだった。木々は折れ家など倒壊し道端には大勢の人の死体が転がっていた。
 逃げ惑う人に何が起こったのか聞いてみるとどうやら相当な規模のテロがあったらしい。
 俺はすぐに姉の無事を確認しようと家に行ったのだが遅かった。
 家は全壊し周りには姉の姿がなかった。押しつぶされていると考えた俺は必死に瓦礫を退かした。
 程なくして姉は見つかった。けど見つかった時には姉は人の形をしていなかった。
 瓦礫に腹部を貫かれ足などは目も向けられないほどぐちゃぐちゃになっており息絶えていた。
 俺は死んだ姉を抱きしめ泣いた。
 その時にさまざまな後悔が俺の心の中で渦巻いた。
 それと同時に俺の中で何かが目覚めた。俺は直感で理解した。
 能力が開花したのだと・・・。
 そして俺は死んだ姉をその場におきテロリストのいる方角に足を運んだ。
 強い復讐心を抱きながら能力を行使し街にいるテロリストをなるべく無惨な方法で殺した。
 街にいるテロリストを全て殺しても俺の怒りはおさまらず遂には能力に飲み込まれ暴走してしまった。
 暴走してからの記憶がなく目を覚ました時には街がなくなっていたのだった・・・。
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