魔王死天は血に染まる。

ハーミット

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その先の未来

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エルドラは語り出した。

「この先、魔王は復活する。」

「それはどういう事だ。何故わかるんだ。」

センは問う。

「あの時、魔王と戦った者達の心臓には、魔王の因子が埋め込まれている。それがあいつらの魂を喰い、体を乗っ取る。伝説の勇者の力を持った魔王が十三人。人類は到底太刀打ちできない。そして、みんなそのまま死んでしまう。それが運命だ。」

そして更に語り出す。

***

魔王の因子の影響で飛星達は魔王となってしまった世界。

エルドラは彼らを止めるために戦っていた。

しかし、エルドラには、魔王と伝説の勇者の力を併せ持つ彼らには適わなかった。

「こんな事になるとは。世界は終わるしかないのか。」

しかし、そこにセンは現れた。

「俺がこいつらを一旦なんとかする。その間に、お前は何か作戦を考えるんだ。」

センはその言葉を置いて、十三人の魔王と対峙する。

タルスであった者がまず襲い掛かる。

センと女神ルヒィアとの契約でセンは速さを手に入れた。そして、速さの限界まで加速する事ができる。

センはしかし、仲間だった者達を殺せなかった。

「さて、俺が死ぬか、みんなが助かるか。どっちが先になるのか。」

センは他にも襲いかかってくる者達の攻撃を交わしながら、エルドラの方を見て、「まだか」と言わんばかりの顔をする。

「本気を出す。」

その声は飛星だった者の声だった。

飛星の能力は、星と自分を繋ぎ、星の寿命を削る代わりに強大な力を得る能力。

油断なんかをすれば殺されてしまう。

「くそっ。どうするか。めんどくさいな。」

超高速で飛んでくる槍の攻撃を、センはスラスラと交わし、更には他の者達の攻撃までもを交わしているので、段々と体力が尽きてくる。

殺す事はできるが、殺したくはなかったのだった。

「はぁ、はぁ、どうするか…。そろそろやばいな。」

流石に疲労が見えてくる。

もちろんそんな事を魔王と化した者達は気にもしない。

疲れてきたセンをみんなで囲い、そして攻撃していく。

そして、アルタは能力で透明化し、センを剣で刺し貫いた。

「ぐああああ。」

その叫び声に気づくエルドラ。

「もう、無理なのか…。」

諦めた。

エルドラにヤツらを助ける手段は浮かばず、倒せる。手段も消えた。

なら最後にとるのはこの手しかなかった。

「もう、俺は逃げるしかない。」

エルドラ最大の能力。時間移動。でエルドラは過去へ飛ぶ。そして何度も失敗を繰り返したのだった。
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