私と婚約者のあなた

空宇海

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懐かしい夢を見た。

「__くん、あそぼ?」

「いいよー」

顔がハッキリと見えない。

いったいキミは誰なの?

「わたし、__くんのおよめさんになるの」


目が覚めた。

とても懐かしい夢を見てた。

「……いったい誰なの?」

私は誰と約束したの?

思い出そうとしたら頭が痛くなる。

なんで……?


西篠くんと会うことを思い出し慌てて出版社に行った。

受けに言うと西篠くんが来た。

西篠くんを狙ってる子って多いんだね。


「先輩、座ってください」

「うん。一応、書いてみた。こんな感じなんだよね」

書いた物を見せた。
表紙になる絵を

「先輩!すごいです!」

「ホント?よかった。今、書いてる物に合わせてイメージしてみたの」

「イメージですか?いいですね。これを表紙にしましょ?」

西篠くんは喜んでくれた。

よかった。


お茶を持ってきた社員

ガッシャーンッ

書いた絵にお茶がこぼれた。

「うわっ!なにしてるの!」

「す、すみません」

お茶で……

はぁぁ

「先輩!」

「……やっぱ、今回もいいわ……」

毎回、絵を持ってくるとお茶をこぼされる。

ホント嫌だ!

絵を持って出た。

カードを受け付けに渡して出版社を出た。

「はぁぁ……」

ため息が出る。

「藍ちゃん?」

「……え?」

呼ばれて振り向くと月島さんのお母さんが居た。

どうして?

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