私と婚約者のあなた

空宇海

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本を出した。
きょとんとした顔

「……この本を書いたの私、です」

目を見開いて固まってる。

突然だもんね。

「……ええぇぇっ!ホントに?」

頷く。

「そっか。母さんが好きな小説家って言ってたから覚えてた。藍だったんだね」

あれ?
普通だった。

「涼も言ったら?藍なんにも知らないから」

驚いてこっちを見た。

首を傾げた。

「月島財閥って言ったらわかるかな?」

月島財閥?
有名な?

「……わかる」

跡取り?
にぃみたいに大変なこと。

「藍ちゃんお義母さんたちとお茶しない?」

「するー!愛里紗さん行こ?」

愛里紗さんの手を引っ張って連れてく。

そんな私たちをにぃと涼さんは笑ってた。

「藍、愛里紗ちゃんこっちー」

うわぁー!
美味しそう!


美味しい!

「藍ちゃんって美味しそうに食べるわよね」

「美味しいよ?」

「ふふ」

楽しいの久しぶり。

たわいもない話しをした。

「楽しそうだね」

父さんたちが居た。

夕食まで時間があるとか。

「夕食の時間まで別行動するか」

皆、楽しそうに行った。

よかった。

「俺らも行こうか?」

「うん」

近場をブラブラした。

写真を撮った。

涼さんと一緒に居ると安心する。

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