27 / 40
第一章
護衛任務
しおりを挟む
王都の北地区に位置する文化会館は平たく言えば博物館って感じだ。アストレア王国の文化財や国宝などを一般用に展示している国営の施設だ。
そしてもちろん、これほど重要な国営施設だということは警備が厳しい。
重装備の兵士さん達が施設内外を隈なく巡回していて、一般公開中とは思えない程物々しい雰囲気を放っていた。
正直依頼された俺でさえ近づき難い。
恐る恐る文化会館の入り口へと向かうと、一人の兵士に呼び止められた。
「止まれ!何の用だ?」
「依頼を受けた金冒険者です。」
兵士の人が俺のギルドカードを確認する。じっくりとカード上の写真と俺の顔を見比べると納得したのか、「……確かにそうだな。よし、入れ!」と中へ案内された。
兵士さんに連れられて文化会館の中へと入る。中は綺麗で清掃が行き届いているが、やはり少し物々しい雰囲気があった。展示物一つ一つが大人数、少なくとも十人に囲まれるようにして守っていた。
そして展示物同様にたくさんの兵士に囲まれた一人の人物が居た。近代ヨーロッパの名探偵さながらの片眼鏡をかけた白髪の紳士だ。立ち振る舞いが一つ一つ洗練されていて、知的。明らかに只者ではないオーラを醸し出していた。
こちらに気づいたその紳士は、スタスタと俺に近づいて来ると深々と頭を下げてこう言った。
「お待ちしておりました。依頼を受けていただきありがとうございます。」
「いえいえ、こちらこそ依頼してくださって。」
その紳士の名はダニェ。この文化会館の院長を務めている人物だそうだ。で依頼内容の方だがー
「実は、過去数日間脅迫の手紙が送られてきてまして……」
「どういう内容の手紙でしょうか?」
「『ドラゴンの爪の搬出を辞めなければ殺す』ーと。」
「ドラゴンの爪、ですか?」
「ええ。実はドラゴンの爪を王都郊外にある新しい博物館に搬出するんですよ。」
「それはまたなぜ?」
「ああ、それはこの文化会館を縮小することになったので、それに伴っていくつかの展示物を王国内の各博物館に分配することになったんですよ。」
なるほど、その分配される展示物の一つにドラゴンの爪が含まれている訳か。
「しかし、なぜその搬出に対して脅迫の手紙が送られてくるのでしょうか?」
「それは私もわからないんですよ……」
ダニェさん曰く、何度も脅迫文が送られてくるので、気味が悪くなり護衛を依頼したそうだ。
「ブラフだと思うんですけどね……」
まあ俺も流石にブラフだと思うけども、万が一に備えてな。
「ああ、もちろんユウマ殿以外に兵士を護衛として雇っておりますのでご安心を。」
なんと。外を巡回してるムキムキマッチョの兵士が護衛として同行してくれるなんて、安心だな。
「ちなみに出発はいつなんですか?」
「今ですよ。」
「……今?」
「ええ、これからすぐ出発します。」
「今すぐですか?」
「ええ、今すぐにでも。」
「あぅあぅ……」
それから俺たちは急いで準備してダニェさんや兵士と一緒に馬車に乗り込み出発した。目的地の博物館は王都から案外近く、馬車で半日程度で到着するらしい。
俺とれいちゃんは馬車内でダニェさんを守ってる。一方でアグラは馬車が苦手なのか、外から他の兵士たちと馬車を護衛している。
それにしてもドラゴンの爪か。ダニェさんの膝の上に置かれたその黒い爪は、鈍い輝きを放っていた。
「あぅあぅ!」
「おいおい、れいちゃんダメだって!」
れいちゃんはドラゴンの爪を触りたいのか、手足を一心不乱にバタバタさせている。
「フォフォフォ、お子さんはこの爪に興味があるようですね。」
「ええ、すみません、うちの子が。」
「いえいえ、謝ることじゃないですよ。好奇心旺盛な子はよく育つというじゃないですか。」
「そうなんですかね……」
「ええ!私自身も子持ちなのですが、子の学ぶ機会だけは絶やしてはならないといつも痛感しております。」
そう言って、ダニェさんはれいちゃんにドラゴンの爪を「どうぞ」と渡してくれた。
「あぅあぅ!」
れいちゃんは、ダニェさんからドラゴンの爪を渡されると嬉しそうに抱きかかえた。
「この爪はですね、数十年前王都を襲った赤竜を討伐した時のものなんですよ!」
数十年前、危険度Sの魔物である赤竜が王都に突如として姿を現した。魔王軍が使役していたという赤竜をSランクパーティが討伐した時ドロップした爪らしい。
「つい最近魔王軍との大戦が終結したっていうのに、なぜかはるか昔のことのように感じますな。」
「そうですね。」
「人魔大戦中幾つの国宝が失われたことか。その国宝の数に涙が出ますな。」
「同感です。」
アストレア王国には元々文化財保護や歴史保存と言った文化的な意味合いでの国宝が多数存在しているが、その大半がこの大戦で失われてしまったらしい。
「そういえばユウマ殿、『クトゥ』という名前に聞き覚えありませんかな?」
「……さあ?」
「……そうですか。いや、本当になんでもないので気にしないでくださいな。」
「そうですか。」
少し気になるけど、まあいいや。
そんな会話をしながら俺たちは馬車に揺られていた。しばらくすると、れいちゃんはドラゴンの爪を胸に抱いてスヤスヤと寝息を立てたのだった。
徐々にダニェさんも寝静まり、馬車内は静寂に包まれた。ガタンゴトンと馬車が揺れる音のみが鳴り響く。
おかしい。あまりにも静かだ。さっきまでまばらに聞こえていた兵士の足音が聞こえない。
俺は恐る恐る馬車から顔を出して外を見渡す。するとー
「嘘だろ!?」
そこには一面に緑の草木が生い茂り、空も太陽も何も無い、ただただ不自然な世界が広がっていた。まるで世界から切り離されたかのような異質な空間だ。
馬車を包囲するように警護していた兵士、そしてアグラまでも寝静まっていた。いや、どちらかというと気絶しているという表現が正しいのかもしれない。
「一体何が……」
「お、一人仕留め損なったか。」
俺が馬車から降りると、そこには全身黒ずくめのローブにフードを被った人がいた。口元しか見えないが、どうやら女性らしい。
「何者だ!?」
「何者って言われてもなあ……」
黒ずくめの女は少し考える素振りを見せる。
「ま、敵かな。」
女は俺に向かって手をかざしたかと思うと次の瞬間、俺の足元に魔法陣が展開されていた。そしてー
「あばよ、冒険者さん!」
女のその言葉と共に俺は光に包まれた。
そしてもちろん、これほど重要な国営施設だということは警備が厳しい。
重装備の兵士さん達が施設内外を隈なく巡回していて、一般公開中とは思えない程物々しい雰囲気を放っていた。
正直依頼された俺でさえ近づき難い。
恐る恐る文化会館の入り口へと向かうと、一人の兵士に呼び止められた。
「止まれ!何の用だ?」
「依頼を受けた金冒険者です。」
兵士の人が俺のギルドカードを確認する。じっくりとカード上の写真と俺の顔を見比べると納得したのか、「……確かにそうだな。よし、入れ!」と中へ案内された。
兵士さんに連れられて文化会館の中へと入る。中は綺麗で清掃が行き届いているが、やはり少し物々しい雰囲気があった。展示物一つ一つが大人数、少なくとも十人に囲まれるようにして守っていた。
そして展示物同様にたくさんの兵士に囲まれた一人の人物が居た。近代ヨーロッパの名探偵さながらの片眼鏡をかけた白髪の紳士だ。立ち振る舞いが一つ一つ洗練されていて、知的。明らかに只者ではないオーラを醸し出していた。
こちらに気づいたその紳士は、スタスタと俺に近づいて来ると深々と頭を下げてこう言った。
「お待ちしておりました。依頼を受けていただきありがとうございます。」
「いえいえ、こちらこそ依頼してくださって。」
その紳士の名はダニェ。この文化会館の院長を務めている人物だそうだ。で依頼内容の方だがー
「実は、過去数日間脅迫の手紙が送られてきてまして……」
「どういう内容の手紙でしょうか?」
「『ドラゴンの爪の搬出を辞めなければ殺す』ーと。」
「ドラゴンの爪、ですか?」
「ええ。実はドラゴンの爪を王都郊外にある新しい博物館に搬出するんですよ。」
「それはまたなぜ?」
「ああ、それはこの文化会館を縮小することになったので、それに伴っていくつかの展示物を王国内の各博物館に分配することになったんですよ。」
なるほど、その分配される展示物の一つにドラゴンの爪が含まれている訳か。
「しかし、なぜその搬出に対して脅迫の手紙が送られてくるのでしょうか?」
「それは私もわからないんですよ……」
ダニェさん曰く、何度も脅迫文が送られてくるので、気味が悪くなり護衛を依頼したそうだ。
「ブラフだと思うんですけどね……」
まあ俺も流石にブラフだと思うけども、万が一に備えてな。
「ああ、もちろんユウマ殿以外に兵士を護衛として雇っておりますのでご安心を。」
なんと。外を巡回してるムキムキマッチョの兵士が護衛として同行してくれるなんて、安心だな。
「ちなみに出発はいつなんですか?」
「今ですよ。」
「……今?」
「ええ、これからすぐ出発します。」
「今すぐですか?」
「ええ、今すぐにでも。」
「あぅあぅ……」
それから俺たちは急いで準備してダニェさんや兵士と一緒に馬車に乗り込み出発した。目的地の博物館は王都から案外近く、馬車で半日程度で到着するらしい。
俺とれいちゃんは馬車内でダニェさんを守ってる。一方でアグラは馬車が苦手なのか、外から他の兵士たちと馬車を護衛している。
それにしてもドラゴンの爪か。ダニェさんの膝の上に置かれたその黒い爪は、鈍い輝きを放っていた。
「あぅあぅ!」
「おいおい、れいちゃんダメだって!」
れいちゃんはドラゴンの爪を触りたいのか、手足を一心不乱にバタバタさせている。
「フォフォフォ、お子さんはこの爪に興味があるようですね。」
「ええ、すみません、うちの子が。」
「いえいえ、謝ることじゃないですよ。好奇心旺盛な子はよく育つというじゃないですか。」
「そうなんですかね……」
「ええ!私自身も子持ちなのですが、子の学ぶ機会だけは絶やしてはならないといつも痛感しております。」
そう言って、ダニェさんはれいちゃんにドラゴンの爪を「どうぞ」と渡してくれた。
「あぅあぅ!」
れいちゃんは、ダニェさんからドラゴンの爪を渡されると嬉しそうに抱きかかえた。
「この爪はですね、数十年前王都を襲った赤竜を討伐した時のものなんですよ!」
数十年前、危険度Sの魔物である赤竜が王都に突如として姿を現した。魔王軍が使役していたという赤竜をSランクパーティが討伐した時ドロップした爪らしい。
「つい最近魔王軍との大戦が終結したっていうのに、なぜかはるか昔のことのように感じますな。」
「そうですね。」
「人魔大戦中幾つの国宝が失われたことか。その国宝の数に涙が出ますな。」
「同感です。」
アストレア王国には元々文化財保護や歴史保存と言った文化的な意味合いでの国宝が多数存在しているが、その大半がこの大戦で失われてしまったらしい。
「そういえばユウマ殿、『クトゥ』という名前に聞き覚えありませんかな?」
「……さあ?」
「……そうですか。いや、本当になんでもないので気にしないでくださいな。」
「そうですか。」
少し気になるけど、まあいいや。
そんな会話をしながら俺たちは馬車に揺られていた。しばらくすると、れいちゃんはドラゴンの爪を胸に抱いてスヤスヤと寝息を立てたのだった。
徐々にダニェさんも寝静まり、馬車内は静寂に包まれた。ガタンゴトンと馬車が揺れる音のみが鳴り響く。
おかしい。あまりにも静かだ。さっきまでまばらに聞こえていた兵士の足音が聞こえない。
俺は恐る恐る馬車から顔を出して外を見渡す。するとー
「嘘だろ!?」
そこには一面に緑の草木が生い茂り、空も太陽も何も無い、ただただ不自然な世界が広がっていた。まるで世界から切り離されたかのような異質な空間だ。
馬車を包囲するように警護していた兵士、そしてアグラまでも寝静まっていた。いや、どちらかというと気絶しているという表現が正しいのかもしれない。
「一体何が……」
「お、一人仕留め損なったか。」
俺が馬車から降りると、そこには全身黒ずくめのローブにフードを被った人がいた。口元しか見えないが、どうやら女性らしい。
「何者だ!?」
「何者って言われてもなあ……」
黒ずくめの女は少し考える素振りを見せる。
「ま、敵かな。」
女は俺に向かって手をかざしたかと思うと次の瞬間、俺の足元に魔法陣が展開されていた。そしてー
「あばよ、冒険者さん!」
女のその言葉と共に俺は光に包まれた。
113
あなたにおすすめの小説
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~
カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。
気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。
だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう――
――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上悠は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏も、寿命から静かに息を引き取ろうとする。
「助けたいなら異世界に来てくれない」と少し残念な神様と出会う。
転移先では半ば強引に、死にかけていた犬を助けたことで、能力を失いそのひっそりとスローライフを送ることになってしまうが
迷い込んだ、訪問者次々とやってきて異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる